妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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今回はカゲチヨがいないので注意


犬鳴村への侵入

sideフィーア

 

私とシディさん、カンナちゃんヒサメちゃんはグルメツアーの一環で犬鳴峠に来ていました。

カゲチヨはなんか用事があるとか言ってこなかったけど、絶対山登りがめんどくさいからですね・・・

 

「今日の夜ご飯なんだろうねー」

 

とヒサメちゃんが楽しそうにつぶやきますが・・・

 

「ヒサメそれを言うのは今日で五回目だぞ。」

 

「そうだよ!どんだけ楽しみなの!?」

 

そうシディとカンナちゃんが言う通りヒサメちゃんは峠の自然の美しさなんてそっちのけで

ご飯の話をしていた。

 

「えっ!?そんなに言ってた?」

 

「無自覚だったの!?」

 

「これほど花より団子を体現した人はいませんね・・・」

 

私とカンナちゃんが驚いていると

 

「ぎゃはははは!!」

 

汚い笑い声が聞こえたので見てみるといかにもな金髪のチャラ男と牛型の異宙人がツアーついでに動画撮影をしていた。

 

「今から犬鳴村探しに行きたいとおもいまーす!!」

 

「俺たちホラー探検隊じゃん!!」

 

まったく・・・ああいう奴らは典型的なマナー破りをしそうで嫌ですね。

するともう一組の参加者のカップルも

 

「ねぇーこんなツアー抜けようよぉワタシぃー二人っきりになりたーい。」

 

「ったく欲しがりだなテメーはじゃあタイミング見て抜けようぜ。」

 

どうやら純粋にグルメや自然を楽しんでるのは私たちだけでした。

いやもうひとり、

 

「あぁー、ひまだなー。なんかこんな山奥ってホラーやオカルトの匂いがするよね!

さっきも犬鳴村とかいってたし!」

 

カンナちゃんもさっきの会話の犬鳴村に興味深々でした。

カンナちゃんオカルトとかホラー大好きですね。

昨日も山でツチノコやネッシー探してたし・・・・

 

「犬鳴村?」

 

詳しくないシディさんが首をかしげる。

 

「んー私もわかんないや。」

 

ホラーには関わらないようにしているヒサメちゃんもわかってない。

私も信じてないから知らないですね・・・そう思っていると。

 

「それは決して立ち入ってはいけない場所です。」

 

「えっ!?」

 

ガイドさんがいきなりしゃべり始める。

 

「立ち入ってはいけない場所?」

 

「犬鳴村は犬鳴峠の先にある心霊スポットです。」

 

「そうそう!何故か地図には載っていない村でそこでは日本の憲法が通用しないの!」

 

「えーっ、心霊スポット・・・」

 

ガイドさんの話に笑顔で補足説明を加えるカンナちゃんとは対照的に

怖がるヒサメちゃん。

 

「そのトンネルは新しく作られた犬鳴トンネルと呼び分けるために旧犬鳴トンネルと

呼ばれています。」

 

「どんな村なんだ?」

 

シディさんが聞くと、

 

「私は何とも・・・噂では人間に差別された意中の住人がもとから立ち入り禁止だった

犬鳴村に住み着いたとか。」

 

「シディ~その話怖いからもうやめようよぉ~」

 

「そうですね。今は自然を楽しむ時間ですし。」

 

ヒサメちゃんがこわがってるのでフォローしてやめさせようとしますが。

 

「うぬ?今怖い部分あったか?」

 

シディさん・・・鈍感すぎます・・・

さらにカンナちゃんも

 

「そうだよ!幻の村・・・オカルトマニアの血が騒ぐよ!

絶対、四人で見つけようね!!」

 

「うう・・・・」

 

「やっぱり血も涙もないですね・・・」

 

カンナちゃんは目をキラキラさせていっていました。

やっぱり人の気持ち考えていませんね・・・

カンナちゃんのサイコパスっぷりに引いていましたが

 

「ほらこの先にあるトンネルがそうですよ。」

 

「キターーー!!」

 

「シディ、フィーアちゃんヤバい!!やばいよ!!」

 

「ヒサメ落ち着けただのトンネルだ。」

 

「それにゲートで通れないようにしてますし大丈夫ですよ。」

 

怯えるヒサメちゃんと興奮するカンナちゃんを落ち着かせる。

どうやら旧トンネルは住民にも内密に進められていて作業現場を見た人はいないらしい。

 

「いいね!ミステリーって感じで!」

 

「ますます謎が深まるな・・・」

 

「で、でもさっきの人たち犬鳴村に行こうって・・・」

 

「大丈夫ですよ。旧犬鳴トンネルは現在通ることができなくなっています。」

 

そういってたのだが

 

バキバキバキっ!!

 

「流石じゃん!!」

 

「じゃ!!犬鳴村行ってきまーす!!」

 

なんとゲートをあの異宙人が壊しトンネルに入ろうとしていました!!

 

「まじでなんかでたらどうするよ~!」

 

「俺がボコボコにしてやっからそしたらめっちゃ伸びる動画取れるだろ?」

 

なんとも典型的な死亡フラグ・・・

私は呆れていましたが

 

「おもしろそうだな俺らも行こうぜ。」

 

「もー、いやーん」

 

なんとあのカップルも入っていってしまいました。

 

「あの人たち村に入っちゃった・・・」

 

「た、大変なことになりますよ・・・!」

 

ガイドさんも怯えている。

すると、

 

「シディ!助けにいこうあの人たちが心配だよ!」

 

「うむ、俺たちが連れ戻そう。」

 

シディさん・・・カンナちゃんのあのキラキラした目に気づいて、

カンナちゃん救出とかこつけて犬鳴村を探索する気満々ですよ・・・

 

「じゃあ私はヒサメちゃんとここに残ってます。ヒサメちゃんも・・・」

 

それでいいですか?そう聞こうとしたときすでにヒサメちゃんは

シディさんの腕をつかんでいました。

 

「・・・大丈夫だヒサメは此処で・・・」

 

「わ、私も行くよ」

 

決心した目だった。こういうときヒサメちゃんはてこでも行くだったら・・・

 

「じゃあ私もいきます。」

 

「・・・ありがとう。」

 

「じゃあ皆で犬鳴村探索に出発だね!」

 

「もう探索って言ってるし。」

 

ヒサメちゃんの突っ込みのあと私たちはトンネルに向かうのだった。

 

sideシディ

 

そうしてトンネルに入ったのだが

 

「うっ・・・」

 

「酷い匂いだな・・・」

 

「まるで生肉が腐ったような・・・」

 

「なんか雰囲気あっていいよね~」

 

俺とヒサメ、フィーアは匂いに参っていたがカンナは大丈夫そうだった。

すごいなカンナは

 

そのあとも通る途中に音がして不気味だったが俺たちは何とか

外にでた。

 

「な、なんだここは・・・?」

 

「どうしたの・・・?」

 

「なんだか力が抜ける・・・」

 

どうやらホルスの力がなくなっているみたいだ。

まるで夜の時のように

 

「どうやら村のオーラが夜と変わらないからですかね。」

 

フィーアが分析していると

 

「見て!あれあれ!」

 

カンナがキラキラした顔で何かに指を指す。

その先には

 

「この先憲法は通用せず」

 

と書いているとカンナに教えられた。

 

「な、なんかあるってことだよね・・・」

 

「いたずらと願いたいですけどね・・・」

 

「携帯の電波も通じない・・・」

 

「本物っぽいよね~!」

 

しばらく声を出しながら歩いていたのだが・・・

ヒサメが何かを発見したらしい!

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「なんだこれは・・・」

 

そう現れたのはあのカップルの首を無残におられた姿だった。

 

「即死ですね。ものすごい力で折ったんでしょう・・・」

 

フィーアが検死をして確認した。

どうなってるんだこの村は・・・

 

sideヒサメ

 

死体を見つけてすぐ、

 

「助けてええええ!!」

 

あの金髪の男性が私たちに向かってきた。

 

「無事か?」

 

「無事なわけあるかよ!?何なんだよアイツらは・・・!!」

 

どうやらそう怯えてるようすだった。

もう一人を見つけようとしたら

 

「償え。」

 

その声が聞こえた瞬間村人らしき人たちがあの異宙人を串刺しにした姿で

大勢やってきた。

 

「償え・・・償え・・・」

 

「まさに狂気に支配されてますね・・・」

 

「凄い・・・!やっと会えた。」

 

「嘘でしょ・・・」

 

いつの間にか私たちは囲まれていた。

 

シディの説得にも応じなかったし、シディも万全じゃない・・・

このままじゃ・・・そうだ!

 

「二人とも私に捕まって!!」

 

「フィーアちゃんはアーシに捕まって、十分楽しめたし。そろそろ逃げよう!」

 

二人とも捕まったことを確認したので私はカンナカムイの力でそらを飛び

カンナちゃんはリヴァイアサンの力で水を圧縮して手から出して飛び上がった。

 

その後私たちは無事に村を抜けてグループと合流できました。

男性はすごくおこられていた・・・

 

sideフィーア

 

「食べないのか?ヒサメ」

 

「あんなことがあった後じゃあ・・ね?」

 

「まぁそうですよね・・・」

 

あんな体験は二度とごめんです・・・

 

「あー、はらはらした!もっとホラーツアーに行きたくなってきた!」

 

「これはグルメツアーですし何で空気が読めないんですかあなたは・・・」

 

「今回はヒサメがいてくれてよかった。頼もしかったぞ。」

 

「そんなこと・・・」

 

「ありがとう。」

 

「うわーんっ!!怖かったよー!」

 

「・・・そうですね。」

 

「・・・なんかごめん・・・」

 

「他の人も助けたかったよー!!死んでほしくなかったよー!!」

 

涙を流した優しく一番がんばった幼馴染に私たちは声を掛け続けるのでした。

 

 

 

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