妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

506 / 913
意味こわ ビデオチャット

sideシディ

カレコレ屋にいた俺はカゲチヨに声を掛けられた。

 

カゲチヨ「シディ、お前に依頼だぞ。」

 

シディ「うぬ、俺にか?」

 

カゲチヨ「あぁ、手紙での依頼だ。」

 

これは・・・

 

シディ「リモートとやらで話してほしいという依頼らしい。」

 

フィーア「なんですって!」

 

フィーアが突然現れた。

 

フィーア「どこの女なんですか!その手紙の主は!」

 

カゲチヨ「まだ女って決まったわけじゃないだろ・・・」

 

シディ「あぁ、名前もないし住所もない・・・何か事情があるのかもしれん。とりあえず話してみよう。」

 

俺は依頼を受けることにした。

 

フィーア「大丈夫ですか!?相手がおかしな行動をしたら即座に教えてください!ヒサメちゃんにハッキングさせて居場所突き止めますから!」

 

カゲチヨ(ヒサが可哀そうだぜ・・・)

 

フィーアも心配してくれているし安心だ。

 

俺は早速リモート通話の仕方を知っている子供に教えてもらった。

 

子ども「リモート通話も知らないのかよ。シディは。」

 

シディ「山や森には無かったからな。」

 

クリスが使っているのは見ていたがさっぱり分からなかったからな。

 

子ども「それヤバいよ。」

 

シディ「そうなのか。」

 

子ども「とにかくこれで遠く離れた人とも話せるから。」

 

シディ「ありがとな、お前もヤバいな。良い意味で。」

 

子ども「こんなの誰でもできるよ。」

 

シディ「そうでもないさ。現に俺はできないからな。」

 

子ども「シディが変なんだよ。」

 

sideカンナ

さーて!シディのリモート通話の相手がどんなか見てみよう!フィーアちゃんにも見張り頼まれたしね・・・

 

カンナ「幸いカレコレ屋のパソコンでやるみたいだしヒサメちゃんほどじゃないけどハッキングしてこっそり見ちゃお・・・」

 

そうしてみてみると・・・

 

シディ「お前か?俺に依頼してきたのは」

 

女性「うん・・・」

 

シディ「それで依頼内容は?」

 

女性「これよ?私は貴方とお話したいの。ただそれだけ。」

 

シディ「なぜだ?」

 

女性「うーん・・・YOUTUBEで見かけてタイプだったから?」

 

フィーアちゃんが知ったら叫びそうな理由だね・・・

 

シディ「そうなのか。」

 

女性「女子は理由がなくてもイケメンと話したいものなのよ。でも私彼氏いるからなんていうか・・・推しみたいな感じ。」

 

ってことはフィーアちゃんが懸念していたことは起こらないと考えていいのかな?

 

女性「とにかく恋愛感情とかじゃないから。」

 

シディ「わかった・・・」

 

それからは仲良くしゃべっている感じだったのでアーシはハッキングをやめた。

 

カンナ「ということで二人には何もなかったよ。」

 

フィーア「良かった~!」

 

カゲチヨ「良かったな・・・」

 

アーシたちが話しているときにシディがやってきた。

 

カゲチヨ「おーシディ、依頼の女性はどうだった?」

 

カゲチヨは一応シディの報告も聞く。

 

シディ「不思議な人だった。綺麗ではあったがどこが生気がないというか・・・」

 

カゲチヨ「雪女みたいな感じか?」

 

確かに雪女ってミステリアスで白い肌と黒い眼のせいで生気ないみたいな感じだよね・・・

 

シディ「普通の人間なんだがな・・・どこか変わった感じがした。」

 

フィーア「気にすることないですよ!応援してくれてるってことじゃないですか!」

 

カゲチヨ・カンナ(掌返しがすごい・・・)

 

さっきまでの行動はどこへやらだね・・・

 

カゲチヨ「ま、俺からしたら美人から話したいって思ってもらえるなんて羨ましい限りだけどな。男子は理由がなくても美人と話したいもんだし!」

 

シディ「依頼人も同じことを言っていたな・・・似ているのか?」

 

いや、これはどっちかというと・・・

 

ヒサメ「でも、カゲ女子と話せないじゃん。」

 

カゲチヨ「話せないけど羨ましんだよー!」

 

やれやれ・・・

 

sideシディ

 

そうして数回会話を続けているときだった・・・

 

女性「あ、よかったー。」

 

シディ「顔が・・・」

 

そう、殴られたような青あざがあったのだ・・・

 

女性「あぁ、この前は残ってなかったのか。よくある話よ。私の彼、仕事で嫌なことがあると私を殴るのよ。」

 

シディ「それは犯罪だろ・・・」

 

女性「大げさよ。」

 

シディ「日常的に殴られているのか?」

 

女性「うーん・・・機嫌が悪い時はだいたいねぇー。」

 

期間はあやふやだが・・・

 

シディ「今すぐ逃げた方が良い。」

 

女性「考えたことなかったなぁ・・・私が殴られるのを我慢すればいいだけ。彼、稼ぎも悪くないし私のこと好きだしね。」

 

だが愛しているのなら・・・

 

シディ「殴ることはないんじゃないのか?」

 

女性「それは強い人の理屈。愛していても殴っちゃうこともあるのよ。」

 

確かに俺はそういうところは疎い・・・だが・・・

 

シディ「お前はそれでいいのか?」

 

女性「うん、殴られるのは痛いから嫌だけどね。それよりも別れる方が面倒だわ。」

 

シディ「そんなに好きなのか?」

 

俺は聞いてみた。

 

女性「うーん、どうかしら私が彼のことを好きだったことは一度も無い気がするわね。」

 

なんだって?

 

シディ「じゃあ何故交際しているんだ?」

 

女性「猛アタックしてきたから、私押しに弱いタイプなのよ。だって断るのって面倒じゃない?」

 

理解してやりたい・・・だが・・・

 

シディ「俺には理解できない・・・」

 

女性「あーそれに彼私によく言うのよ。ずっと一緒にいようってだから一緒にいてあげなきゃ。」

 

シディ「彼氏がいったら従うのか?」

 

女性「だってそれが楽でしょ?平和じゃない?何でも分かり合える人間なんていないんだから気にしなくていいの。それより楽しい話にしましょう。シディと話すのが楽しみなんだから。」

 

sideヒサメ

 

シディが話している女性がDVに遭っていることを話してくれた・・・

 

ヒサメ「DVか・・・」

 

シディ「理解はできなくても何かが起こる前に助けたいのだが・・・」

 

ヒサメ「でも助かろうとして無い人を助けるのは難しいよね・・・」

 

フィーア「シディさんらしいですし協力したいですけどね・・・」

 

カンナ「うーん・・・」

 

私たちが話している間もカンナちゃんが何か考え込んでいる・・・

 

シディ「カンナどうしたんだ?」

 

カンナ「離れるように言っても聞かない・・・ストックホルム症候群も考えられるけどリモートだから・・・」

 

ダメだ・・・シディの声が聞こえてない・・・

 

私たちは依頼人の居場所、シディは女性を説得したのだが・・・

 

シディ「説得したが連絡が取れなくなってしまった・・・」

 

フィーア「こっちも居場所についてはさっぱりですね・・・」

 

女性からの連絡が取れなくなって完全に行き詰ってしまった・・・

 

カンナ「うーん・・・シディ、その旦那さんの顔みたことある?」

 

シディ「いやないな・・・通話するときは壁にしているな。」

 

カンナ「ってことは彼氏さんがいるかも怪しくなってきたね・・・」

 

どういうこと?

 

カゲチヨ「カンナの推理はこうだろ?シディに構って欲しくてやっている可能性もあるって・・・」

 

ボティス「その傷もビデオ通話では判別しにくいからのう!」

 

確かに・・・

 

ヒサメ「興味を引きたいっていうかそんな感情が渦巻いてるのかも・・・」

 

フィーア「イケメンに心配されたいのも分からなくないですからね・・・」

 

カンナ「推理としては証拠のないし不完全だけどね。」

 

シディ「そうか・・・」

 

sideシディ

 

そうして次の通話の時間になった・・・

 

女性「さ、今日はなんの話をしようかしら。」

 

・・・聞いてみるか。

 

シディ「一つ聞いてもいいか?」

 

女性「何?」

 

シディ「その・・・例の彼氏というのは本当にいるのか?」

 

女性「・・・」

 

シディ「もし違ったら謝るが本当に・・・そんな彼氏がいるのか?」

 

女性「いるのか?」

 

やっぱり駄目だ・・・!

 

シディ「すまん、忘れてくれ。本当に苦しんでる相手に失礼だった。」

 

女性「ううん、いいの。シディの言うこと最もだわ。うん、もっとも。」

 

ブツッ・・・

 

シディ「おい!待ってくれ!」

 

通話は突然切れてしまった・・・

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「それ以来連絡がないのか・・・」

 

ヒサメ「本当に彼氏はいなかったのかな?」

 

フィーア「反省したってことですかね?」

 

カンナ「どっちにしろ情報が不完全すぎて断定できないよね。」

 

シディ「あぁ、そうだな・・・」

 

するとシディの電話が突然なった。

 

シディ「彼女からだ。今夜話そうと。」

 

ヒサメ「取りあえず無事だったんだね。」

 

シディ「あぁ、よかった・・・」

 

sideシディ

 

女性「こんばんは。」

 

すると服を嗅ぎだした。

 

シディ「どうした?」

 

女性「なんか匂うかなって思って。ビデオ通話じゃ、関係ないか。」

 

シディ「そうだな、顔の傷・・・消えてるな・・・」

 

女性「うん、シディの言う通りだった。彼氏なんていらなかった。」

 

は?

 

女性「彼の言ってたことも叶った。シディの言ってたことも叶った。私が殴られることも無くなった。平和平和。」

 

シディ「何を言っている?それはどういうことだ・・・」

 

それにこのサイレンは・・・

 

女性「シディの言う通りだね、ハッピーエンドだよ。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。