妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
フィーアの場合フィー子にします。
sideカゲチヨ
今日はシディがお客を連れてきた。
「無理やり連れてきて何なんですか?」
「すまない、服装とかあまりにも普通じゃなかったのでな。困っているのかと思って。」
「だとしてもこんな怪しいカレコレ屋?なんてとここないですよね?私が盲目だからってバカにしてるんですか?」
「うむ、すまん・・・」
「シディが女子に言い負かされてる・・・」
俺は驚きを隠せなかった。だいたいアイツに近づく女子は目をハートにしているのに・・・
「とにかく凄いボロボロですけど大丈夫ですか?」
「アーシの服貸しましょうか?」
俺とカンナがきくと
「いえ、私は大丈夫ですので・・・」
感じよく答えてくれた。
「大丈夫じゃないだろ、ところどころ傷がある。シャワーを浴びた方がいい。」
「わかりましたから・・・」
そういってシャワーを浴びたのだが・・・
「やっぱり!凄い美人!」
「あ、あぁ・・・」
「よく似合ってますね。」
「まさかここまでとはね・・・」
俺たち四人とも女性の美人っぷりに驚いていた。
「カゲチヨさん大丈夫ですか?」
俺がきょっどてるのを心配してくれてる!ますます美人!
「こいつがこうなるってことはあなたがすごい美人ってことです。」
「そんな・・・ありがとうございます。でも私には見えませんから。」
デリカシーがないのは承知で質問する。
「やっぱりその目見えてないんですね。」
「えぇ、これは生まれつきで。」
「困ってないということは、依頼はしないのか?」
「別に依頼をしないとは言ってないです!」
「ちょっと、シディさんは心配してここに・・・」
「大丈夫だフィーア。」
やっぱシディに比べて俺に優しい・・・もしかして俺のイケボに惚れて・・・!
「いや、ないから。」
「それだけはないね。」
カンナ、ヒサなんでわかったんだよ!二重の意味で!
そして依頼人は依頼を話した。
「私を匿って欲しいんです!」
当然訳を聞きたいので
「どうしてですか?」
フィーアが質問する。
「それは・・・」
「言いたくないっすか。」
「はい・・・」
一旦みんなと相談する。
「どうだ?」
「素性も目的もわからないのに大丈夫か?何に巻き込まれるかもわからないぜ?」
おれは率直な意見をいう。
「大丈夫だ何に巻き込まれても四人は俺が守るからな。」
「か、かっけぇ・・・」
あまりのイケメンオーラとセリフにあてられてしまう。
「別にかっこいいとか思ってないんだからね!」
取り合えず意地を張るが
「陰キャのツンデレほど気持ち悪いものはないですね。」
フィーアに罵倒される。
「私はいいと思う。」
「アーシも、まだまだコーディネートし甲斐がありそうだし!」
「私もいいと思います。」
まぁ四人がそういうなら、
「あーもうわかったよ。俺もいいよ。」
「これからよろしくな!」
「・・・フン。」
やっぱシディに対してあたりつよいなぁ・・・
こうして依頼人との生活が始まった。
sideフィーア
依頼人が生活し始めて一週間たったのですが・・・
「ずっとそうしていて退屈じゃないのか?」
「構わなくて結構です。」
未だシディさんと依頼人の距離は縮まっていませんでした。
今日は三人とも留守だしどうしましょう・・・
「私に楽しみを得る権利はありませんから。」
ホントに素性は何なんでしょうこんな風に言い切るなんて・・・
しかしシディさんは
「?そんなことはないだろう人生を楽しむ権利は誰にだってある。」
「・・・何も知らないくせに。」
依頼人に言われてしまったので、
「じゃあ、今日は貴方を知るためにあなたの行きたいところに連れていきます。」
私は言った。
「そうだな、たまには日にあたることも必要だろ。」
「連れってくれるんですか。じゃあ行きたい場所があります。」
そうして私たちは出かけることになった。
シディさんはボティスも連れていくようでツボから引っ張り出していました。
ボティスはグチグチ言っていましたが。シディさんは聞く耳もちませんでした。
「これの乗ってくれ。」
「これは・・・?」
「俺の三輪車にサイドカーを付けてみた!」
「三輪車!?」
まぁ普通驚きますよね・・・・
「私は走っていきます。」
「ええ!?三輪車と走りで行ける距離じゃないんですけど・・・」
心配してくれてますがボティスさんが
「シディの三輪車とフィー子の走りはそんじょそこらのスーパーカーより速いぞ。」
ボティスさんがいうが風評被害ですね。
「俺はちゃんと法定速度は守ってるぞ。」
「そうです、ちゃんとマナーは守ってます。」
そして私たちは目的地にむけて出発しました。
まぁ依頼人は風の勢いに驚いていましたが・・・
そしてついた先は・・・
「ここはお墓・・・」
そうして依頼人のいうお墓をシディさんが探していたのですが
「ホントいい人ですよねシディさん。」
依頼人が私とボティスに話しかけてきました。
「はい、そうですよ。」
「気安く話しかけるな、人間風情が。」
それぞれ返すと
「フフ、あなたみたいな人の方が話しやすいです。」
「どういうことですか?」
普通ボティスみたいな人だと怒らせてもおかしくないのに・・・
「いい人って信用ならなくないですか?いい人っていうことはその人を演じる何かしらの目的があるってことじゃないですか?特に私のような人間には。」
確かに依頼人の意見には一理あります。けどシディさんは・・・・
「シディさんはあなたが考えるような目的では動いてません。」
私は訴えるとボティスも
「そういうことじゃ、シディをそんじょそこいらの人間と一緒にするなよ
アイツは貴様なんぞが測れるレベルのお人よしではない。」
「ボティスがシディさんを誉めるなんて珍しいですね。」
「何いっとるんじゃ!あいつが気に食わんというのには概ね同意じゃ!」
私がボティスの発言を珍しがるとボティスさんは怒る。
そうこうしているとお墓が見つかったので四人で向かったのですが・・・
「この人私が殺したんですよ。」
依頼人の口から飛び出したのは衝撃の一言だった。
依頼人は昔から気を使われ腫物のように扱われたらしい、
そんなとき病院の医師に告白されデートもしていたようですが
けど暴力を振るわれるせいで、依頼人は暴力と愛の間でおかしくなってしまい、
実感がなくその医師を殺してしまったらしい。
服役はしていたらしいけど異宙人に刑務所を襲われ逃げてきたらしい。
「こんな犯罪者を匿わせてしまってごめんなさい・・・私は罪を犯して逃げた人でなしなんです・・・」
私たちは何もいえなかった。ただ研究所にいたころは辛かったし特別扱いされることの
つらさもわかったから・・・
「シディさんは私にはまぶしすぎます・・・この目がつぶれてしまいそうなほどに」
この人はホントはシディさんのやさしさをわかっていた・・・だからあんな態度を・・・
私は俯いてしまいましたが、シディさんは依頼人を真摯に見つめていた。
sideシディ
俺たちは依頼人を部屋に送り三人に事情を話した。
「そんな・・・」
「なるほどね・・・」
ヒサメもカンナも驚いてるようすだった。
しかしカゲチヨは、
「自首してもらおうぜ。」
そう言い放った。
「だってそうだろ?犯罪者を匿ってたら俺らまで罪に問われる。それにいつまでも隠し切れねーよ。」
カゲチヨのいうことは正しい・・・だが
「このままじゃあまりにも彼女が・・・報われん。」
「そうです、もう少しだけ・・・」
フィーアも賛成してくれるが
「シディ、フィーア俺たちは神様じゃねぇ。誰でも救えるわけじゃねぇんだ。」
カゲチヨに正論をいわれてしまう。
「それに一刻も早く自首して罪を軽くするのが彼女にとっての救いだよ。」
「確かに・・・今回はカゲの言うことが正しいかも・・・」
「アーシもそう思うな。」
二人もカゲチヨに賛成する。
「もう少しだけ彼女を匿わせてくれ・・・・」
「私からもお願いします・・・」
sideフィーア
さらに一週間が経過したころ
依頼人が連れってて欲しいところがあると言って海に向かいました。
いつの間にか夜になっていましたがとてもきれいでした。
「私海って好きなんだ。ほら、目が見えなくても波の音とか潮の匂いとかするでしょ?
だから私も普通の人間になれた気がするの。まぁ気のせいなんだけど・・・」
依頼人はそういうけど・・・
「普通の人間だろ。」
シディさんはこういうことを素直に言うからいいんですよね。
「そうですよ。あなたはちゃんとした人間です。」
「その通りだ目が不自由でも普通の人間だ。」
すると、
「私、自首するよ。」
依頼人はそう言いました。
「やっぱり罪は償わなきゃ。」
「本当にそれでいいのか?」
シディさんは悩みを滲ませ質問する。
すると依頼人は膝を付けて泣いて
「良くないよ!!本当は!私!この目のこともいじめられてたことも!DVされてたことも受け入れられないよ!なんで私ばっかりって思うよ!でもそう思ってても仕方ないじゃん!」
「・・・!!」
私たちはカゲチヨさんの言葉を思い出しながら空をみあげました。
満点の星空と満月だけが私たちをみていました。
そして翌日彼女は警察に自首した。
そしてその日に全員カレコレ屋に集合しました。
「それで話とはなんだ?」
シディさんが質問すると、
「・・・あの依頼人のことだ。」
カゲチヨはすぐに話題に入る。
「あの依頼人を自首させたのは俺だ。」
やっぱり・・・
「な!?お前・・・!!」
「どういうことですか!?」
当然シディさんと私はは困惑する。
「まってシディ!フィーアちゃん!これには理由があるの!!」
「なに?」
「実はあの家にはもう一人いたの。」
カンナちゃんが説明する。どうやらあの医師は障害のある少女に興奮する特殊性癖の
持ち主らしくしかも依頼人と交際しているときに浮気までしていて同じくDVをおこなっていたらしくその浮気相手の口のきけない少女に殺されたらしい。そしてその口のきけない少女は依頼人に罪をかぶせたらしい。
「よくわかりましたね・・・そんなこと。」
「まぁ、アーシの推理力と二人の調査力ならね!」
「それで早く自首した方が逃げた罪が軽くなるからってカゲが自首を勧めたんだ。」
「まぁ別に俺はどうでもよかったんだけどな。」
「三人ともありがとう。」
「俺たちは神様じゃねぇ。不遇な人全員を救うことはできねぇけどそういう人のために
ちょっと頑張ることくらいしてもいいのかもな。」
「そうですね。」
こうして依頼人の無実が証明され私とシディさん、そして依頼人は改めて海にきていました。
三人に感謝しなきゃいけないことなどを話した後依頼人は、
「私ね・・・やりたいことができたんだ。私みたいな子が生きやすい世の中を作るの
そのために色々やってみようと思う。」
自分の夢をはなしてくれた。
「素晴らしいことだと思うぞ。」
シディさんも感動していました。
「あとねもう一つあるの。」
そういって依頼人はシディさんをジッと見つめていた。
もしかして・・・そう思ったとき依頼人が耳元にきて
「フィーアちゃんには負けないから。」
と言ってきた。
やっぱり・・・・
「どうしたのだ?二人とも?」
シディさんは聞いてきたが
「ヒミツー」
「そうです。女の秘密です。」
「?」
並みのストーカーや女の子より強力なライバルと一緒に
私たちはほほ笑むのでした。