妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
ボティスのカンナに対する呼び方はカン子にします。
ヒサメ視点がほとんどになります。
sideヒサメ
今日の依頼人はおばあさんだった。
「私の息子は罪のない人を殺しました。それも五人も。」
「そりゃ大悪党じゃのっ!!」
「ちょっと!ボティスさん!!」
今は四人とも用事で外出しているのでボティスさんは不謹慎なことを言いまくる。
「いいんです。そういう風あたりは慣れてますから・・・」
「どういう意味ですか。」
依頼人の話では息子の罪が世間に知れ渡ってからどこへいっても迫害を受けてきたらしい
それでも依頼人は受け止めていたみたい。
それをきいてまたボティスさんは石を投げてる側も加害者になってると爆笑する。
「嫌がらせを止めるためにカレコレ屋に?」
「もういいんです。そのことは・・・息子に刑が執行されて、私遺体を引き取ろうと思うんです。」
「そんな息子の遺体を引き取る!?意味が分からんのう?」
ボティスさんが驚くけど依頼人は
「私にとってはたった一人の息子なんです・・・可愛く私に笑いかけてくれた・・・
あの子が・・・まだいるんです。」
「・・・」
何も言えなかった・・・大切な人を失ってそれでもその痕跡を手元におきたい気持ちが
分かったから・・・
そして依頼人は依頼を話した。
「火車という異宙の生物をご存じですか?」
「・・・っ!!」
知ってるも何も一人の親友にはその生物のDNAがある。
「火車は悪行を積んだ人の亡骸を奪う異宙の生物です。非常に強力な能力を持っており
狙われた遺体はほぼ持ち去らわれます。」
「やはり人間は非力じゃのう。」
「それ以上にだれも止めないですしね・・・」
「誰も止めない?」
「悪行を積んだ人間の遺体なんて身を挺して守ろうとはしないですから・・・」
「処理をする手間が省けるのが本音か。」
「でも・・・遺体の処理くらいわが子にしてあげたいってそれも許されないんですかね。」
この言葉をきいて私の決心はついた。
「依頼内容は火車からご遺体を護衛することですね。」
こうして私は依頼を受けた。
そうして遺体を運ぶ車の後ろのもう一台の車にのっていたんだけど・・・
「珍しいですね。ボティスさんが私だけの依頼についてくるなんて。」
「今回は面白そうじゃし、カン子のDNAのオリジナルの異宙人も見てみたいからのぅ!」
私は死刑のその後を知らなかったから調べてみたけど献体を希望する死刑囚も多いらしい
ドナーもあるらしいが日本ではまだ浸透していないらしい。
そんなことを考えていると周りが炎の赤に染まった。
「ケヒっ!」
そんな声を上げて火車は遺体のある車に襲い掛かった。
「う、うわああああ!!」
「早く車から出ろ!遺体は放っておけ!」
周りの人が避難したのを確認すると
「それは渡せないの・・・帰って。」
火車に言うが
「カタカタカタ!!」
火車は怒った様子で火を出して攻撃する。
「くっ!」
私はとっさに電撃で相殺して出したすきに氷と持っていた砂鉄の操作でワイヤーを作り
拘束したけど・・・・
「カタカタ!!」
火車は圧倒的火力で氷を溶かしワイヤーを強引に引きちぎり私に炎を纏った拳をぶつけようとする。
私はとっさに氷でガードする。一発で砕かれるがそのすきに距離を取る。
まずいな・・・最大出力の電撃を当てればいけるけどあの火車結構素早そうだし
このままじゃジリ貧になっちゃう・・・
そう考えていると
「もういいです!!このままじゃあなたがやられてしまいます!もともと弔う資格もない息子ですから!」
依頼人は言うけど・・・
「息子さんじゃないですか・・・!最後くらい会いたいじゃないですか・・・それにこんなんで諦めたら親友に笑われちゃいますよ。」
「・・!!」
私が答えて立ち向かおうとすると
「そんなことないよヒサメちゃん一人でよく頑張ったね。」
バシャアアア
そんな声とともに
大量の水が火車を襲った。
「カタカタ・・・・」
火の勢いが弱まり火車が弱体化する。
「カンナちゃん!?どうしてここに!?」
「用事すませてカレコレ屋に来たらヒサメちゃんいなかったから依頼手伝おうと思って
スマホのGPS見ながら来たらまさかこんなことになってるなんてね・・・」
「カンナちゃん火車からあの遺体を守りたいの・・・協力してくれる?」
「もちろん!」
そして私たちは火車に攻撃を仕掛けた。
まずはカンナちゃんの水の檻で拘束!
「ガバガバ・・・・」
水に包まれて火車はもがく、そのすきに最大出力の雷撃をためる!
「これでもくらえー!」
そして空から特大の雷を落とした。
ピッシャーン!!バリバリバリ!!
水は電気を通すので水の檻の中の火車も感電する。
そして拘束をとくと
「カタカタ・・・」
立ってはいたが炎の勢いも弱まったそして
「・・・・」
火車はそのまま去っていった。
「やったー!カンナちゃん!」
「そうだね!やっぱアーシたち二人のコンビネーション最強だね!」
二人で喜んでいると
「ありがとうございます。私はあきらめかけてしまったけどヒサメさんの言葉でまた気力がわきました。カンナさんも息子のために協力してくれてありがとうございます。」
「いいえ、息子さんに会えるといいですね!」
「ちゃんと弔ってくださいね。」
「なんだかつまらん依頼になったのぉ・・・」
ボティスさんは愚痴ったが依頼は無事完了したのだった。
そして帰り道
「カンナちゃん、今日は助けにきてくれてありがとう。私ひとりじゃ厳しかったかも。」
「お礼なんていいんだよ!アーシたち親友なんだからさ!」
「うん!」
カンナちゃんとの絆をさらに固くできた依頼だったのであった。