妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideヨ―メイ
今にして思えばこれが蟻地獄のはじまりだったのかもしれません・・・
クリス「辛かっただろう・・・救いを求めてさまよっただろうおとぎ話を憎みながらも憧れただろう・・・」
初めて来たときには度肝を抜かれましたよ・・・自然と近代科学が一体となった土地・・・
異宙人と人間が平和そうに笑っている・・・全て私がおとぎ話だと思っていたものがそこにはありました・・・
クリス「君は極端な人たちにしか会えなかった・・・だから憎んでしまった・・・でももう大丈夫・・・」
結界で対策してたはずなのにその人は私の心を見透かし・・・
ぎゅっ・・・
クリス「もう大丈夫。俺がいる。」
まるでその目は理想を信じる少年のような瞳で、けれど理想のために発する矛盾を全て受け入れるかのような魔王の声で・・・
クリス「これから先はハッピーエンドのための物語だ。」
もうこの人の前では逆らえない所詮私も人間だったと思い知らされた・・・
クリス「みてみて、君が昔組織で狩っていた異宙人だ。俺がギバーたちが来る前に保護していた異宙人たち彼らに再興のために土地を与えて住んでもらった・・・そしたら喜んで爪切りで切った白い爪を俺にくれた。もう機械で生産可能なレベルだ。」
驚いた、私に呪詛をぶつけていた種族とは思えないほどに、理想的、すべてが理想的に回っていた。
皆にこやかに笑顔を返し妖精王に手を振る。そして皆恩を忘れずに自分が一番有益な分野で森はさらに発展していく・・・
ユカ「お父様!その子誰ですか!?メチャクチャ可愛いんですけど!」
そんなときに出会ったのが妖精王の娘さんだというユカさんだ、彼女はまさに森を継ぐにふさわしく様々なところで父親と同じように恩を広げて住人に認められていた。
ユカ「何か元気ないですね?私と結婚したら元気になりますか?」
ヨ―メイ「いや、何で結婚なんですか・・・」
ユカ「だって一目ぼれしたんですもん!」
ヨ―メイ「友達からですよ・・・」
まぁ、この返事のせいで婚約者まで発展するとは思いませんでしたけど・・・
クリス「ごめんね、ユカは惚れた相手には一直線だから・・・まぁカレコレ屋に近づく前にギバーたちについて色々話してよ。」
穏やかだったけど有無はなかった。オーラが違いすぎたから・・・
クリス「なるほど、遠視は昔の組織の義眼で眠らせるのは混血児特有・・・そしてギバーたちの組織名は有情解放戦線・・・あの吸血鬼の名前は響丸(きょうまる)・・・バルボアとの関係性は・・・・ありがとう。おかげで大分分かったよ。」
そうしてクリスさんは近づいてきた。
クリス「俺のお願いを聞いてくれたら望むものを与えよう。平穏な日々も金も隠ぺいも暗殺、トッププレデターも焼き払うから安心していい。」
私は結局憎んでいた奴らと同じになった・・・でも後悔はない。あの人の目には自分の気に入った人物の幸せな未来・・・私も含んだ未来を見据えていたから・・・
そうして今は妖精王と一緒の二重スパイだ。カレコレ屋の皆さんには内緒で私はギバー様たちの作戦を妖精王に届けている。そして同時に森の動きのフェイク情報も加える。こうして私は今もリサイクルショップで働いている・・・
全ては妖精王の思うまま・・・