妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼人は異宙人の方だった。
「実は私旦那のことを好きじゃないんですよ。」
?つまりどういうことだ?
「前は好きだったんですか?」
ヒサがきくと
「申し訳ないのですが最初から・・・」
と言ってきた。
「好きじゃないのに結婚したのか?」
「何か結婚しなきゃいけない理由があったんですか?」
フィーアとシディが聞くと
「はい、大層な理由ではないんですが年齢的にも金銭的のもそろそろかなって専業主婦にも
なりたかったですし・・・・」
まぁ確かに働きたくない気持ちはわかる!
「僕も将来の夢はヒモなんですよ!!」
「ヒモと専業主婦を一緒にすんな。」
「そうそう、専業主婦も旦那さんがいない間にやっておかなくちゃいけないことがあるんだから!」
ヒサとカンナに突っ込まれてしまう・・・
sideフィーア
「結婚すれば好きになるかなと思ったんですがそうはならなくて・・・」
夫の良いところを見つけられなかったんですかね・・・?
「夫のことが嫌いなのか?」
シディさんがきくと
「好きではないですね。」
はっきりいいますね。
「向こうは?」
ヒサメちゃんが聞くと
「その・・・すごく愛してくれています・・・」
「なるほどその愛が重くてますます悩みが増してるって言ったところですね。」
「はい・・・」
カンナちゃんが推測すると依頼人はうなずく。
「アクセラレータっすね!」
「一方通行のことアクセラレータって言うな!」
ヒサメちゃんに突っ込まれる。まったくその中二病いつ治るんですか・・・しかも古いし・・・
sideカンナ
「なんでこのタイミングで来たんだ?」
確かに不満ならすぐにでもここや誰かに相談してもよかったはずだよね?
「子作りを・・・生理的に彼との子供を作りたくなくて・・・」
そんな身勝手な・・・
「結婚てのは契約みたいなものですよ?妻はあなたのように愛情じゃなくても金銭的にひかれて結婚でもいいけど向こうはあなたに癒しを求めてるんですよ?子供もその愛や癒しの証なんですから。」
アーシがいうと
「・・・・」
皆が沈黙した。
「どうしたの?」
「いえ・・・・」
「カンナちゃんは割り切ってるな~と思って。」
「冷静すぎますね・・・」
「確かに自然では強さをもとめて結ばれる生物もいるしな。」
「怖ーよカンナ・・・」
依頼人もシディ以外のみんなも苦笑いや怯えていた。
なんでだろ?
「とにかく作っちゃだめですよ!子供も可哀そうです。」
ヒサメちゃんは反対する。
「でも旦那と親に迫られていまして・・・」
「あなたは望んでいないのか。コウノトリさんに待っててもらうようにお願いしなきゃだな!」
「シディはちょっと黙ってて。」
ヒサメちゃんに言われてしまうが世界がシディみたいにメルヘンだったらこういう依頼はなくなりそうなんだけど・・・
sideヒサメ
依頼人はその解決策を言ってきた。
「種バンク・・・考えてるんですよね。」
「種バンク?」
私が何なのか疑問に思っているとカゲが
「ドナーから採取した精子を格納保存する施設だ。希望者に提供される。」
説明してくれた。なにそれ!
「そんなのダメですよ!」
わたしが反対すると
「こっちは親とか夫とかのプレッシャーがあるんですよ!?」
と反論してくる。ホント自己中なんだから・・・
カゲも
「DNA鑑定ですぐばれますよ。リスクが大きすぎる。」
そして依頼人は
「どーしても本当の愛を求めてしまうんですよ!」
と今更なことをいう。
「結婚を決めたのは自分じゃないですか。」
「それはそうですけど・・・今の生活は捨てがたいっていうか。」
「そんな優柔不断だから子作りで悩んでるんですよね・・・・!」
「あのねっ!さっきから・・・!」
私もフィーアちゃんもキレそうなったんだけど・・・
するとカゲが私にシディがフィーアちゃんを落ち着かせ
「そういう人は多いと思いますよ。不倫してる人の割合は男性が三割、女性が二割
多くの人が結婚相手以外に恋人を求めてるんです。」
カゲが依頼人に同調する言葉をいって会話を続ける。
「確かに多いな足して五割つまり半分の人が不倫してるのか。」
「シディ後でちゃんと教えてあげるからね・・・」
「算数って難しいよなー」
シディの的外れな計算にカゲとカンナちゃんが反応する。
「それに生物学的にはいずれ恋は終わりますから。」
「どういう意味?」
私がきくと
「異性への脳内のドーパミン効果は三年で切れるといわれてるんだ。」
かなり短いな・・・そう思ったらシディが
「理由は子孫繁栄か、出会って子供を授かって、子供が歩けるようになるくらいまでは
一緒に育てろという意味だな。」
「不倫も考えてみれば別の遺伝子を取り入れたい当然の欲求ですしね。」
「結婚っていう制度ができたから薄れたけど確かにその通りだね・・・」
「い、いきなり二人とも鋭い・・・」
私とカンナちゃんは驚いた。
シディとフィーアちゃんってこういう時もっともなこと言うんだよね・・・
「普通に考えれば予想つくぞ?」
「シディさんと一緒にいれば自然の仕組みによく立ち会ってましたから。」
ゴブリンの教育、恐るべし!
「じゃあ、どうすればいいのよ!」
依頼人がいうと
「提案があります。ものを用意するんで少しまっていてください。」
そしてカゲが用意したのは一つの瓶に入った液体だった。
「これは?」
「惚れ薬です。飲んで最初にみた人を好きになります。」
「そんなのあるんだ!?」
私もカンナちゃんも驚いた。
「ああ、異宙の住人にマンドラゴラってのがいる引き抜くと叫び声をあげる。」
「マンドラゴラから惚れ薬は作れないぞ。」
シディがいうけど・・・
「イチゴミルクで育てたマンドラゴラからは作れる。」
「イチゴミルクで!?」
「異宙の神秘ですね・・・」
私もフィーアちゃんも唖然とした。
「差し上げます。」
「これで夫を好きになれってことですか?」
「無理にとはいいません。ただ、これで旦那さんを好きになれます。」
「ありがとうございます。」
「あ、これ惚れ薬だと自覚してのまないと意味ないんで他の人にのませるようなことはしないでくださいね。」
「はい。」
こうして依頼人は帰っていった。
「それにしてもイチゴミルクで惚れ薬を生成できるなんて面白いね!」
「確かに異宙は広いですね。」
フィーアちゃんといってると
「あ?あれ嘘だから。」
カゲが衝撃的なことをいう。
「え!?」
「あれただの興奮剤だからしかも弱めの。」
「えー!?本物だったら作って皆にのませようと思ったのに~。」
「何するきだったんだお前・・・シディは気づいてたぞ。」
「イチゴミルクで惚れ薬は無理だろ?大丈夫か二人とも?」
「本当にできると思ってました・・・」
「ウグっ・・・」
まさかシディに常識を心配されるなんて・・・
「ってか、偽物ってことはどうなんの!?あの人。」
「確かに惚れ薬じゃないってことは・・・」
「思い込みで夫のことを好きになれっかもしんねぇ。所詮恋愛なんて思い込みなんだしさ。」
「あ~カゲチヨアーシの真似してる!まぁ興奮剤だしかかりやすくはなるかもね。」
「ちげーよ!?旦那さんは彼女を愛してるみたいだしその愛はきっとどこかでは伝わってんじゃねぇの?」
するとシディも
「うむ、恋は三年しか続かずとも長く一緒にいれば情がわく情はいずれ愛情になる」
「フフっ」
「「どうした?」」
「何でも~」
「?」
「ウチは男子の方がロマンチストなんだね~」
「いいんじゃないですか。」
「そうだね!」
二人に聞こえないように私たちは三人で話すのだった。