妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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ビリになると死ぬ徒競走

sideカゲチヨ

今日は依頼を無事に終えれたんだが・・・

 

カゲチヨ「猫が水を怖がる動画が100万再生…アニマル系は数字持ってるよな~」

 

フィーア「私たちもボティスさんでやってみます?」

 

アイツじゃ伸びねぇだろ・・・

 

ヒサメ「カゲ!フィーアちゃん!今はそんなことしてる場合じゃないんだって!」

 

カンナ「完全に迷ったね・・・」

 

シディ「どこを歩いているか検討がつかん・・・」

 

だから嫌だったんだよこんな森での依頼とか・・・

 

カンナ「まぁ、最悪火と水はアーシが用意できるし虫でも食べれば大丈夫でしょ。」

 

フィーア「とっておきのを用意しますよ!」

 

ヒサメ「もう遭難前提で話がまとまってる!!」

 

シディ「だがこういう時も二人は心強いな。」

 

どうにかして野宿と昆虫食は回避しないと・・・呑気なシディはほっておいて俺とヒサであたりを見回すと・・・

 

ヒサメ「あ、見て!建物がある!」

 

ヒサの言う通り学校のような建物があった。

 

シディ「随分にぎやかだな。」

 

カゲチヨ「運動会の最中か?」

 

俺たちは生徒の一人に話しかける。

 

ヒサメ「あのー実は迷子になっちゃって。誰か森の出口まで案内してくれる人とかいませんか?」

 

生徒「運動会が終わるまで待ってくれたら案内するよ。」

 

カンナ「おー!今回はなんとかなりそう!」

 

生徒「そうだ。どうせなら君たちも参加したら?待ってるだけなのも暇だろ?」

 

フィーア「良いんですか!運動会!体育祭!混ざりたいです!」

 

フィーアはこういうの大好きだよな・・・

 

校長「私が一族の長であり校長です。大丈夫ですよ、次はこの運動会のメインイベント100メートル競走ですよ!」

 

生徒「決まりだね!飛び入り参加5人ってことで。」

 

カゲチヨ「俺はパスします!!」

 

カンナ「アーシも運動って気分じゃないし・・・」

 

sideカンナ

 

結局参加するってことで押し切られた・・・

 

校長「お待たせしました。次は100メートル競走です!皆さんビリにならないように頑張ってください。」

 

ヒサメ「一等賞を目指せじゃなくてビリになるな?」

 

カンナ「雲行きが怪しく・・・」

 

シディ「見ろ!生徒たちが変身した!」

 

フィーア「あれはチーター!盛り上がってきましたね!」

 

カゲチヨ「俺絶対ビリ決定だ・・・」

 

そうして生徒たちは走りだしたんだけど・・・

 

校長「ビリにならなかった4人にご褒美です!」

 

生徒「いやだ・・・あぁあ!」

 

なんと生徒たちがビリになった生徒を食べだした・・・

 

校長「我々一族は足の速さが誇り・・・この競争では足の遅い遺伝子を間引く古来からの儀式です。」

 

カンナ「あのーもしかして辞退は・・・」

 

校長「外からきた方でも我々一族に対して一度言ったことは取り消せません。逃げるのなら粛清です。」

 

フィーア「武士に二言はないスタイルですね・・・」

 

シディ「森の出口も分からない中足の速い異宙人たちから逃げ切るのは難しそうだな・・・」

 

アーシたちは早速作戦を立てようと話し合うことにした・・・

 

カンナ「最悪カゲチヨのお腹の肉を削いで囮にするしか方法はないね・・・」

 

カゲチヨ「それ俺にだけ労力集中しすぎだろ!!」

 

フィーア「相変わらずサイコですね・・・」

 

するとアナウンスが響いた。

 

アナウンス「ただいまフライングがあったため30分後にやり直します。」

 

カゲチヨ「フライングでやり直すのはわかるけどそんなにかかるのかよ。」

 

ヒサメ「これはチーターの話だけどスピードが出せる分体に大きな負担がかかるんだって。回復には30分かかるとか。」

 

フィーア「大変ですねチーターは。」

 

カゲチヨ「奴らはチーターと同じ性質を持ってるってことか・・・」

 

アナウンス「次のレースはシディさん・・・」

 

もうシディの番が来た・・・

結果は・・・

 

アナウンス「飛び入り参加のシディさんが一位だ!」

 

ヒサメ「やった!」

 

カンナ「まぁ、予想通りだったね・・・」

 

フィーア「当然です!!」

 

カゲチヨ「アイツマジでチートだよな・・・」

 

生徒「うわぁああ!」

 

シディ(儀式とはいえ酷いな・・・)

 

まぁシディは複雑そうだったけど・・・

 

アナウンス「次のレーンはヒサメさん・・・」

 

次はヒサメちゃんか・・・そうだ!

 

カンナ「良いこと思いついたんだけど・・・」

 

ヒサメ「?」

 

そしてアーシの作戦でヒサメちゃんは・・・・

 

アナウンス「ヒサメさんも三位です!」

 

カゲチヨ「どうやったんだ!?」

 

カンナ「磁力も操れるからリニアモーターカーの原理で地面に磁力を付与して加速させたんだよ。まぁ、磁力を強力にしすぎると浮かんでバレる可能性があるからほどほどにしといてって言ったけど。」

 

次はフィーアちゃん・・・だけど・・・

 

スタート係「よーい・・・どん!」

 

フィーア「案外、すぐ着きましたね100メートル。」

 

生徒「はっ・・・?スタートピストルが鳴った瞬間にゴールした・・?」

 

生徒「全く見えなかった・・・」

 

校長「素晴らしい!ぜひ我が一族の次の長に!!」

 

フィーア「もうしわけありません。もう婚約者がおりまして・・・」

 

校長「そうですか・・・。」

 

フィーアちゃんがこんな試練突破できないはずもなく一瞬でゴールし校長先生からスカウトを受けていた・・・

 

カゲチヨ「スカウトの躱し方はフィーアらしいやり方だけどな・・・」

 

さて次はアーシか・・・

 

sideヒサメ

 

次はカンナちゃんだったけど・・・

 

カンナ「おりゃぁあ!」

 

足の裏からバレないように炎を噴射して見事に四位!

 

カンナ「はぁ・・・バレないようにって制約なければもうちょっと行けたんだけど・・・」

 

シディ「いや無事で良かった。」

 

シディの言う通りだよ・・・そして次は・・・

 

フィーア「どうしましょうか・・・このままだとカゲチヨは脳と心臓まるごと食べられてしまいますよ。」

 

カンナ「こうなったらもう手段は選んでられないね。ネコ科の習性をフルに活用するしかないよ。」

 

カゲチヨ「そうだな。ヒサ、頼めるか?」

 

まず最初の走りでカゲチヨが他のチーターに血液の微細な針で痛みを与えてフライングさせて30分時間稼ぎをした後・・・

 

ヒサメ「カゲのコースに氷を張って・・・」

 

バレないように上空からあられのように繊細に降らせた。

 

カゲチヨ「あの案内するって言ってたやつ俺狙いで俺と同じコースになってたんだよ・・・」

 

カンナ「なるほど・・・ビリ候補がいるなら成功率はさらに上がったね。」

 

そうしてレースを始めようとしたらカゲがクレームを上げる。

 

カゲチヨ「待てよ!俺のレーンさっきのあられでコンディション悪いんだけど!神聖な儀式なら不公平な状況でやるなよ!儀式の格が下がるんじゃねぇか!?それとも外から来た俺が負けるように仕組んでるってことか?」

 

校長「聞き捨てなりませんな。我が一族はそんなことはしません。」

 

カゲチヨ「なら俺が選んだ場所で勝負させてくれよ。」

 

校長「他の走者の意見は?」

 

生徒「どこでもいいですよ。」

 

生徒「そうだ!このまま誤解を受けたままでいられるか!」

 

そうしてきた先は・・・

 

生徒「ちょっと待て・・・」

 

カゲチヨ「この川をまたいだ向こう岸までの100メートル競走だ。どこでも良いっていったよな?」

 

何とカゲは学校近くの川で勝負を持ち掛けた!

 

カンナ「実は川の気配を感じ取ってたからアーシがカゲチヨに教えたんだ。」

 

カンナちゃんが小声で教えてくれた。

 

生徒「校長!ありなんですか!!?」

 

校長「一度言ったことを覆すのは一族の恥・・・認めましょう。」

 

フィーア「まさか掟をこう使うとは流石カゲチヨですね。」

 

カゲチヨ「そういえばあっちに橋あったからそこから行けば?1キロ先にあるけど。」

 

生徒「ぐうう・・・」

 

そしてスタートした瞬間・・・

 

生徒「あばばば・・・・」

 

生徒「ごぶっ・・・!」

 

カゲチヨ「よし!一位!」

 

見事にカゲチヨは泳ぎ切って一位となった!

 

シディ「もしかして学校に行く前の動画で思いついたのか?」

 

カゲチヨ「あぁ、だからカンナに水の気配を探ってもらってここを指定したんだ。」

 

ヒサメ「相手の嫌がるところを見つけるのは天下一品だよね!」

 

カゲチヨ「普通に褒めて!?」

 

フィーア「橋の位置まで計算してたとはお見事ですよ。カゲチヨ。」

 

カゲチヨ「お、おう・・・なんかいきなり褒められるとそれはそれでむず痒いな・・・」

 

フィーア「私だって良いところは普通に褒めますよ。」

 

そしてビリになったのは・・・

 

生徒「嫌だ嫌だ・・・おかしいだろ・・・ぐあああ!」

 

結局ビリになったのはあの生徒だった・・・そうして私たちは森の出口に案内してもらえた・・・

 

校長「ここが出口です。」

 

シディ「一つ聞いていいか?足が遅いというのは自然界では確かに不利だが殺すというのは・・・」

 

ヒサメ「生き残る方法がいくらでもあるんじゃ・・・」

 

フィーア「まぁ、強くなる理屈なのは理解できますけどねさっきのカゲチヨを参考にしても良いとは思いませんか?」

 

校長「それでも古来の方法ですので。」

 

カゲチヨ「やめとけ、よそ者が口だすことじゃねーよ。」

 

カゲ・・・

 

カゲチヨ「もしかしたら足ばっか速くて頭の固い奴しかいないなんてことにならないことを祈ってるぜ。」

 

そう言ってカゲと私たちは立ち去った・・・

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