妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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ババアたちの集落

sideカゲチヨ

今日はカンナとこの前神隠しの騒動で知り合ったファムさんとカレコレ屋で話すことになったのだが・・・

 

ファム「カゲチヨさん!足売りババアについて動画を撮りましょう!」

 

ヒサメ「足売りババア?」

 

カンナ「都市伝説の一つなんだけど下校中なんかの時に大きな風呂敷を持ったお婆さんが現れて足いらないかい?と聞かれるの。」

 

ファム「いらないって答えると足を切り取られているって答えると風呂敷の中の他人の足を尻に突っ込まれるっていう話ですよ。」

 

フィーア「どっちも地獄じゃないですか・・・」

 

カゲチヨ「よくある都市伝説だな。」

 

カンナ「でも最近足売りババアの家だって言われる場所があるんだ。山の麓に広がる集落の古い一軒家…集落の入り口に鳥居があるって噂なんだ・・・」

 

ヒサメ「ひいぃいい!!」

 

ファム「というわけでコラボ撮影ってことで撮りにいきませんか?」

 

カゲチヨ「いいっすね!」

 

ヒサメ・フィーア「えぇええ!!」

 

シディ「大丈夫だろうか・・・」

 

sideカンナ

 

ということで山にやってきました!

 

フィーア「でも鳥居は今だ見つかりませんね・・・」

 

ヒサメ「やっぱり帰ろうよ・・・」

 

がさがさっ!

 

ヒサメ「ひぃ!」

 

カゲチヨ「うおっ・・・って兎か・・・」

 

何だ・・・でもさ・・・

 

カンナ「ホラー映画でも最初は動物だったけど安心した瞬間に出てくるってのがお約束で・・・」

 

ヒサメ「いやぁああ!絶対油断なんてしない!」

 

ファム「そうやって言い聞かせてる人ほど餌食に・・・」

 

ヒサメ「ぶくぶくぶく・・・」

 

フィーア「二人ともやめてください。ヒサメちゃんはすでにライフ0です。」

 

そうして奥まで来たところで・・・

 

すっ・・・

 

カゲチヨ「おい!今なんか通らなかったか?」

 

カゲチヨがそう言った!

 

カンナ「本当!カメラ見せて!」

 

ファム「ドキドキですね!」

 

ヒサメ「やめてよぉ!」

 

シディ「気づかなかったが・・・」

 

フィーア「カメラも影だけで動物かわかりませんね・・・」

 

さて検証の時間・・・

 

カゲチヨ「まずは俺だけで行ってくる!」

 

カンナ「ちょっと!置いてかないでよ!」

 

ファム「連れて行ってくださいー!」

 

sideカゲチヨ

 

見失ったか・・・

 

カゲチヨ「証拠もなかったし二人置いてきたから怒られそうだなって・・・」

 

しまった・・・はぐれたのか・・・

 

カゲチヨ「スマホも圏外だし・・・」

 

かーかー・・・

 

カラスか・・・気味悪いな、森を抜けたいけど道が・・・って

 

カゲチヨ「村・・・なんて立派なもんじゃねーか。集落だな。」

 

誰かに出口の道を聞くか。

 

カゲチヨ「ごめんくださーい!誰かいませんか?」

 

そういえばここってカンナたちの言ってた特徴と合致するような・・・

 

お婆さん「おや・・・珍しいねぇ。若い人がこんなとこに・・・」

 

カゲチヨ「ひぃはい・・・」

 

お婆さん「友達とはぐれちまったのかい?」

 

カゲチヨ「はい・・・森の入り口の国道までの道教えてもらえませんか?」

 

お婆さん「お安い御用だよ、家の蔵に地図があったはずだ。それを持って行くといい・・・」

 

そうして蔵に入ったんだが・・・

 

カゲチヨ「なんか鉄くさい・・・血みてぇな・・・」

 

いつもシディやフィーアが取ってきている肉やカンナの解剖のときの匂いを嗅いでるせいか吸血衝動が出なくても敏感になってて嫌だな・・・

 

お婆さん「ちょっと待っておくれ・・・電気をつけるからスイッチ・・・」

 

カゲチヨ「ならカメラの暗視機能で手伝います・・・ひっ!」

 

カメラにお婆さんの顔が映りこむ・・・

次の瞬間に電気がつき現れた光景は・・・

 

カゲチヨ「人の足が吊るされてる・・・」

 

お婆さん「足はいらんかね・・・足はいらんかね・・・」

 

ま、まさか・・・

 

お婆さん→足売りババア「ならお前の足をよこせ!」

 

うわっ!鎌を振り回してきた・・・

 

足売りババア「足!足ぃ!!」

 

俺は後ろにとんで外に出る!

 

カゲチヨ「はぁはぁ・・・まじで見つけたのか・・・・くそ!あの二人に対処法聞いておけばよかったぜ!!」

 

そのまま走り続けていると・・・

 

カゲチヨ「こんなところに人?声を掛けてみないと始まらないな・・・」

 

お婆さん「おやどうしたんだい?」

 

普通か・・・

 

カゲチヨ「国道への道を急ぎで教えてもらっていいすか?」

 

お婆さん「教えてもいいんじゃがお願いがあってのう・・・」

 

カゲチヨ「あぁ、何でもいいから早く・・・」

 

お婆さん→指切りババア「じゃあ指切りじゃ。儂の願いは・・・お前の心臓おくれ!」

 

カゲチヨ「うっ!またかよ!」

 

くそっ!また怪異かよ・・・俺は自転車で走っていたが・・・

 

だだだだだ・・・

 

ターボババア「きききき!!」

 

足売りババア「足おくれぇ・・・」

 

指切りババア「心臓おくれ・・・」

 

くそっ・・・戦うしか・・・

 

何だこいつは・・・

 

sideカンナ

 

ヒサメ「カゲ―!どこー!」

 

フィーア「完全にはぐれましたね・・・」

 

走ってもそんな離れてないと思ったんだけどな・・・

 

ファム「これ見て下さい!集落の噂!続きがありました!」

 

カンナ「本当だ!足売りババアだけじゃなくて指切りババアやターボババアもいるんだ・・・」

 

シディ「指切りしてくるおばあさんなのか?」

 

ファム「はい、指切りババアは約束で指切りして約束を果たさないと死んでしまうんです。」

 

フィーア「そこまでするんですか!?約束守るにしてもほどがありますよ・・・」

 

カンナ「あとターボババアは時速148キロのスピードで追いかけてくるのんだよ!」

 

ヒサメ「車より早いの!フィーアちゃんとどっちが早いんだろ・・・」

 

フィーア「例え相手がお婆さんでも負けるつもりはありませんよ!」

 

負けず嫌いだなぁ・・・

 

シディ「それよりもカゲチヨがそこに連れて行かれたのならまずいんじゃないのか!?」

 

確かに倒されるかもね・・・・って

 

カンナ「カゲチヨが倒れてるー!!」

 

ヒサメ「いやぁあ!カゲ―!!」

 

まさか本当に連れて行かれて・・・ん?

 

カンナ「これって貧血になってるだけじゃ・・・」

 

ファム「そういえばカゲチヨさんって脳か心臓が無事なら再生するんでしたよね・・・」

 

ヒサメ「ってことは足と心臓取られて血が足りなくて気を失ってるだけ!?」

 

おそらく満足した怪異たちに放り出されたんだろうね・・・

 

シディ「それより病院に担ぎ込むぞ!!」

 

病院に担ぎ込んで輸血したらカゲチヨはすぐに復活した・・・

 

カゲチヨ「あー・・・死ぬかと思ったぜ・・・」

 

ファム「でも三人の怪異に出会えるなんて羨ましいです!!」

 

カンナ「本当だよ・・・なんでカゲチヨとヒサメちゃんだけ霊感あってアーシだけ・・・」

 

カゲチヨ・ヒサメ(羨ましがられる要素ゼロなんですけど!)

 

カゲチヨ「まぁ、動画は取れたしぶった切られた甲斐はあってコラボは無事成功だぜ!」

 

シディ「うむ、無事でよかった。」

 

カンナ「よっ!流石はカゲチヨ!」

 

ファム「もうホラー路線でいっちゃいましょう!」

 

ヒサメ「神隠しの件といいファムさんもカゲも全然懲りてない!!これ恨まれない!?」

 

フィーア「カンナちゃんが事態の助長をしてるのがより質が悪いですね・・・」

 

こうしてアーシたちの探索は終わったのだった・・・

 

sideフィーア

 

それから数日後動画は見事にバズっていた・・・

 

ヒサメ「100万再生いってるじゃん!」

 

フィーア「まあ、リアリティ抜群ですからね・・・」

 

カゲチヨ「これでますます有名になっちまうなー!」

 

カンナ「カゲチヨ―、今度は虫食いババアっていうのにあって虫を食わされて欲しいんだけど・・・」

 

ファム「流石カンナさん・・・もう新しいネタを集めてる・・・」

 

感心しちゃダメですよファムさん・・・

 

コンコン・・・

 

シディ「今日依頼人は来る予定はなかったはずだが・・・」

 

そうして出て見ると・・・

 

カゲチヨ「ひぃ!」

 

カンナ「おー!足売りババアさん!本物だ!」

 

フィーア「カゲチヨもう一回足取られるか尻にぶっ刺されてください。」

 

カゲチヨ「嫌だー!!」

 

足売りババア「違う!もう一度動画を撮りなおせ!あの映像のワシはまーったく盛れておらん!それに許可なしに投降するとはなにごとじゃ!最近はネットリテラシーがなってなくていかん!」

 

ファム「すみません・・・」

 

シディ「もう一回取り直せばいいのか?」

 

というわけで・・・

 

カンナ「これでいい?」

 

ミキ「バッチリだよー!」

 

タツコ「流石ミキ先輩です!!」

 

オシャレに詳しそうな人たちにお任せしました。

 

カンナ「はぁ・・・怖い系の動画がまさかのファッション動画に・・・」

 

ヒサメ「これはこれで受けるんじゃない?」

 

足売りババア「ファッション動画いいのう~!」

 

まぁにぎやかでいいことなのかもしれないですね・・・

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