妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日やってきた依頼人は若い男だった。
「この商材を買うだけで幸せになれるんだうちの商品が本当に良いものばかりってこと
わかったかな?」
なぜか商品の勧誘をされている・・・
「便利な製品を皆に勧めればその人は幸せになり自分の元にはお金が入ってくる。
まさに完璧なシステム!このビジネスを始めれば皆絶対幸せになれるんだ!」
しかもそのシステムって・・・
「一ついいっすか?」
「うん!」
「マルチ商法じゃねーか!!」
これ依頼じゃなくて勧誘だろ!
「依頼じゃないなら帰ってもらえますか?ネズミ講じゃないとはいえこっちも商売なのに冷やかしは迷惑ですよ・・・!」
フィーアが冷徹な目をしてる・・・
「いや!これは依頼だって!ビジネスの相談に乗ってほしいっていう・・・」
「さっきのセリフ完全に勧誘してたじゃん・・・」
カンナも苦笑いで突っ込む。
「マルチ商法とはなんだ?」
シディが知らないみたいなので説明する。
「正式名称は連鎖販売取引、企業の加盟社が新規加盟社に商品を購入させることで権利収益を得られるようになるってのをうたい文句にしてるうさんくせービジネスのことだ。」
「すまん、もう一度言ってくれないか・・・?」
「どこから?」
「正式名称から・・・」
「最初からじゃねーか!!」
「シディに説明するときは区切って説明した方がいいかも・・・」
ヒサがそういう。
そして俺に胡散臭いと言われたことで依頼人は必死に話す。
「胡散臭くなんかない!この洗剤もプロテインもオーガニック食材も皆素晴らしいものばかりなんだ!」
そうはいうけどなぁ・・・
「けどどれも相場より大分高いしこの飲むだけですぐ筋肉がつくってプロテインってあるけどさぁ・・・あんたガリガリじゃね?」
「買ってホントに飲んで筋トレしてるんですかあなた?すぐつくっていっても筋トレしなきゃ意味ないですよね?」
「う・・・それはその・・・」
フィーアにも言われてしまい躓く依頼人
「あ、あなたたちはどう!?魅力的な商品とビジネスチャンスだって思うよね!?」
「うーん・・・別にプロテインもオーガニック食材も必要ないので・・・すみません。」
「アーシの別にマルチ商法で買おうと思うくらいじゃないんで・・」
ヒサとカンナに勧めるも撃沈する。
「うう・・・商品を買ってもらって相手を幸せにして自分も幸せになれるこのビジネスは皆を幸せにできる画期的なシステムなのに・・・」
こうして依頼人は落ち込んで帰ってしまったが・・・
「・・・」
シディがなんだか心配そうにみていた。
おいおいまさか・・・
sideシディ
それから数日たったある日
バイトの帰り道、俺は行き倒れてる男を見つけた。
そのひとはあの日カレコレ屋にやってきた依頼人だった。
「大丈夫か!?」
「あ、あなたはカレコレ屋の・・・実はもう何日も食べてなくて・・・
あのビジネスはかなりお金がかかるんです。」
「そうか・・・俺の家で食べていくか?友人に料理を教える約束もしてたし試食係もいたほうがいいだろう。」
「ありがとうございます・・・」
そうして俺が調理の準備をしていると
「シディさん約束通り料理を習いに・・・ってあなたは・・・!?」
フィーアがやってきたようだ。
「友人ってあなたのことでしたか・・・」
「シディさんこのひとって・・・」
「行き倒れていたから料理をふるまおうと思ってな。他の人の意見も聞いた方が料理はうまくなるぞ。」
「わかりました・・・」
うぬ?なぜフィーアは落ち込んでいるんだ?
sideフィーア
はぁ・・・せっかく二人きりと思ったら・・・
「うめぇー!!久々に食べた飯は格別だわ!!あなたのもとてもおいしいですよ!」
腹ペコ状態の人はどんなものもおいしいっていうから参考にならないし・・・
するとシディさんが
「幸せになるためにあのビジネスをやってるといったな生活がままならないほど入れ込んでるのでは無意味じゃないか?」
「そうですねただでさえ日本はねずみ講が問題のなったので違法じゃなくても肩身が狭いですし・・・」
私たちがそういうと
「けど、自分が頑張れば同じビジネスをやってる肩身の狭い仲間だってもっと儲かるんだもっともっと頑張りたいよ。」
「そうか・・・お前は仲間思いなんだな。」
シディさんのいうとおり確かに仲間思いだけど・・・
すると依頼人は
「その整った顔!!げふんげふん!」
「顔?」
「いや!まっすぐなまなざし、熱い気持ち!僕の仲間になって、一緒にこのビジネスを盛り上げないか?君が手伝ってくれれば僕もまともな生活ができるとおもうんだ!」
「ちょっと!シディさんを無理やり・・・」
「いや、俺にできることがあるなら協力しよう。」
「シディさん!?」
どうなってしまうんですか・・・
sideカンナ
「というわけであの依頼人のビジネスとやらを手伝ってくることになった。」
「すみません私も止めたんですけど・・・」
「はぁっ!?お前な~人の話聞いてたか?アイツは騙されてるしお前だって良いカモにされるだけだっての!」
当然カゲチヨは猛反対する。
「騙されてるならなおさら助けてあげたい。」
「でもこういうのって勧誘に洗脳めいた手口を使ってるところもあるから簡単じゃないよ・・・」
アーシも反対する。
「お人よしすぎるぜ、シディこういうのは関わらないのが一番なんだよ。」
カゲチヨもそれに乗っかるようにさらに反対する。
「でもシディは騙されてる人がほおっておけなくて・・・」
ヒサメちゃんもフォローするけど・・・
「ああいうのにかかわると周りが不幸になるんだよ。」
「そうやって一方的に決めつけるのは感心しないな。」
な、なんか雲行きが・・・
「はぁ?自分の騙されたまま騙されてるやつを増やしていくんだぜ?わかってんのか?」
「もう、二人とも・・・」
「とりあえず私もついていって騙されそうになってるなら止めますから・・・」
「カゲチヨの考えはわかった。だが一度信じることから始めるそれが俺のやりかただ。」
「ケッ、勝手にしろ!」
そうしてシディはでていったけど・・・
「ヒサ、カンナ・・・やっぱほっとけねえから力貸してくれ・・・」
「了解!」
さーて忙しくなるぞ~!
sideフィーア
数日後シディさんが依頼人に誘われとあるパーティ会場に行くので私も
ついていきました。私もシディさんもスーツとドレス姿で行きました。
けれど・・・
「他の人を勧誘して商品を沢山買ってもらうほど僕たちが儲かって皆が幸せになる・・・ってこれ昨日も百回くらい説明したしいい加減分かったよね?」
「うむ、何度もありがとう。」
まだあやしそうですけどね・・・
「で、今日は誰を勧誘するんだ?」
「勧誘するってことは秘密にしてくれない?よしっ!あの女性で行こう!」
「なぜだ?」
「怪しいですね・・・」
そうして彼はシディさんと一緒に近づいた。
「楽しんでる?」
「はい、お料理もおいしくて・・・」
「確かにな自然由来の素朴な味わいは俺も好きだ。」
「は、はい私もそう思います・・・!」
なるほどシディさんの顔で落とす作戦ですか・・・
しかし・・・
「こういった自然を生かした料理が好き・・・なのか?」
「はい・・・好き、です・・・」
ホント天然ですね・・・
「向こうのテーブルのジュースもおすすめだ。取りにいこうか?」
「はい!」
「ちょっとまって・・・料理の話してどうすんの!?」
「そういう流れだったと思うが・・・」
「さりげなく商品の話題に振って!」
大丈夫でしょうか・・・?いや勧誘も大丈夫かって話ですけど・・・
「このジュースの色洗剤に似ていないか?」
「へっ!?」
「どこがさりげないんだよ!?」
やっぱりシディさんにこういう会話テクニックは向いてませんね・・・
依頼人がやっていますが少し強引ですね・・・
「食費の分っていうのはなしじゃないですか?無料っていっちゃてるんですから。」
「その人は嫌がってる強引すぎるんじゃないのか?」
私とシディさんが止めると
「仕方ないだろ!?これくらい言わなきゃ勧誘なんかできないし・・・」
「だが人を困らせていては幸せじゃないだろう。」
「みんなの定義が違うだけだ!俺やこのビジネスにかかわってるやつらって意味だ!
それ以外の奴らから搾り取ることで商売は成立してんだからよ!」
「それは皆の幸せとは言わないだろ・・・」
口論になっていると
するとアナウンスが響く
「どーもどーも」
この声ってカゲチヨ!?
「この会場のオーナーに頼まれて調べたんだが・・・このパーティの主催者が株式会社ニコショだって事隠してたらしいな。」
するとパーティの参加者のおそらく勧誘されようとしてた人たちが
「え、ニコショ?それってマルチ商法で有名な・・・」
「パーティってきいただけなのに!?」
どうやら相当有名な会社らしい。
「目的をかくして相手を呼び出しマルチ商法に勧誘すんのは法律違反だぞ?つまり
・・・っのことが」
なんか途切れてますね・・・
sideヒサメ
「おいヒサ!なんかうまく音入んねーんだけど!」
私はカンナカムイの能力で操作してたんだけど・・・
「ごめんごめん!機械が古くて上手く動かないみたい。」
「確かにこのマイク相当古いモデルだしね・・・」
カンナちゃんやけに機械のモデルに詳しいね?
「ガチャガチャしてたら治ったりしねーかな・・・」
それ治らないフラグだよ・・・
こうして私たちの演説は続く
「マーとにかくマルチ商法ある条件だけを例外として基本的に違法になる場合が多い
せいぜい気を付けることだな。マスコミに垂れ込んでもいいんだぜ?」
すると観客は怖くなりかえってしまった。
そして会場にいくと
「くそっ!パーティで下位の会員をふやして大儲けするチャンスだったてのに・・・」
依頼人はイラついていた。
「本当にみんなが幸せになる方法がこれなのか?確かに仕事とはお金を稼ぐ手段だ。
だが、仕事でも誰かを幸せにすることはできるお前はそんな仕事をやるべきなんじゃないのか?」
「うっせーよ!俺にはもうこれを信じるしかねーんだよ!!」
こうして依頼人は去っていった。
そして私たちはシディとフィーアちゃんを迎えにきた。
「カゲチヨ、ヒサメ、カンナ・・・」
「どうしてここに?」
「どっかのお人よしが放っておけないって言いだしてねー」
わたしがそういうとカゲはそっぽを向いてしまった。
「そうでしたか・・・ありがとうございます今回も助けられました。」
「すまないな・・・彼にはやはりだます気があったらしい。」
シディがいうとカゲは
「最初は違ったのかもしんねーけどな。最初は本気でいい商品だと思って、周りも自分も幸せになれると思ってたけど詐欺って罵られて多くの時間と金を投資していくうちに歪んだのかもな。」
「確かに、信じてたもの捨てきれない気持ちっていうのは持っていますしね。」
そういってフィーアちゃんも賛同すると
「・・・」
シディがあっけにとられた顔になった。
「なんだよ?」
カゲがいうと
「俺のお人よしはカゲチヨに影響したのかもな。」
突然そう言いだした。
「はぁ!?俺は冷酷なクールキャラなんだよ!?」
「えー!?どっちかっていうとカゲチヨは子供な中二病だよ!」
「カンナひでぇ!?」
カゲとカンナちゃんははそういうけど確かにそうかもね~!