妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
カンナ「皆―!海行くよ!」
朝っぱらからカンナが騒がしい・・・
フィーア「海ですか。最近言ってなかったですしいいですね。」
ヒサメ「いやいや今日はお盆でしょ?」
シディ「うぬ?お盆町の人が言ってるサブスクリプションサービスというものか?」
違うぞシディ・・・
カゲチヨ「お盆っていうのは自分たちの先祖が家に帰ってくるからそれを迎える風習のことだ。」
フィーア「あぁ、迎え火とかやりますよね。」
カンナ「あれって一斉に焚いたらどれがどれだかわからなくならないのかな?」
そういう突っ込みは今良いだろ・・・
ヒサメ「あとは胡瓜やナスの牛馬を作ったりするよね・・・美味しそう・・・」
ヒサの食欲は宗教も凌駕するのか・・・
カンナ「とにかくヨ―メイちゃん誘って海行こう!」
sideヒサメ
ということで海に来たんだけど・・・
ヒサメ「誰もいないね・・・」
カゲチヨ「やっぱお盆だから皆忙しいんだよ。」
カンナ「いいじゃん!プライベートビーチみたいで!」
フィーア「ここまで来たんですしひと泳ぎしていきましょう!」
ヨ―メイ「流石は体育会系・・・」
おじさん「おいおい!お盆に海に入ったら足を引っ張られるぞ?」
カンナ「いやいや、普段からヨ―メイに足を引っ張られてるから大丈夫だよ。」
ヨ―メイ「私引っ張ってるんですか!?」
ヒサメ「自覚ないの?」
魔法学校のときとかリサイクルショップでトラブル起こしてるのに・・・
おじさん「そうじゃねぇよ!・・・悪霊にだよ。」
シディ「悪霊?」
カンナ「面白そう!お話をぜひ!」
ひぃいいい・・・
おじさん「いいか?お盆はご先祖様が帰ってくる儀式だって言うのは知ってるよな?」
シディ「あぁ、ばっちりだ。」
ヨ―メイ「さっきカゲチヨに教えてもらったんですけどね・・・」
おじさん「でもな・・・身元の分からない水死体は家に帰れずにお盆になると海辺に漂ってるんだ。」
カンナ「確かに昔の妖怪絵にも舟幽霊や海座頭なんかの海に関連する妖怪もいるから昔の人も海には怨念が宿るって考えてたんだろうね。」
カンナちゃんの説明でますます怖くなったよ~!!
おじさん「こんな話がある・・・ある若者たちがお盆に海に入って遊んでいたが浅瀬で一人が引き込まれた。溺れる深さじゃないから仲間はしばらく見てたんだが出てこなかったので助けて人工呼吸した結果生き返ったんだが背中には手形がびっしりとついてたらしいんだ・・・」
カンナ以外「あばばばば・・・」
ガガガガ・・・
ヨ―メイ「な、なんですかこの工事現場の音みたいな騒がしい音は・・・ってヒサメさんがビビって震えてる音でした!!」
あぁあああ・・・・恐ろしすぎるよ・・・
カンナ「面白いわね・・・確かめてみましょう!」
カゲチヨ「はぁ!?何で俺達が・・・」
カンナ「カゲチヨこそ何言ってるの!アーシたちはカレコレ屋!海の人たちも観光客が安心して海に入れないのを黙ってみてるわけにはいかないよ!それに久しぶりのゴーストバスターズ事業だよ!」
フィーア「私が提案した事業がここで活きるとは!」
ヨ―メイ「あれ電話私担当で結局掃除の依頼しかこなかったじゃないですか!」
おじさん「やめておけ!何が出ても知らんぞ!」
カンナ「シディ!取り押さえて!」
シディ「うぬ!?わかった!」
おじさん「うわ!何をする放せ!」
いきなりどうしたのカンナちゃん!?
カンナ「あれ?本当にただのオッサンだね?こういう途中に出てくる人が幽霊って相場が決まってるのに。」
おじさん「違うわ!全くそれより早く拘束解いてくれ!」
すみません・・・
sideカンナ
というわけでアーシたちはボートを借りて海を漂っている・・・
ヨ―メイ「いや、カンナさん・・・なんで私は糸でぐるぐる巻きにされて釣り竿にかけられて釣りの餌みたいにボートから放り出されてるんですか・・・?」
カゲチヨ「見りゃわかるだろ?お前を餌に悪霊をおびき寄せるんだよ。」
ヨ―メイ「ちょっと待ってください!何で私が悪霊フィッシングの餌なんですか!っていうか悪霊フィッシングなんて言葉初めて使いましたよ!」
フィーア「じゃあ他に何か方法があるんですか?ちなみにこれは今まで散々足を引っ張て来た罰でもありますからね。」
ヨ―メイ「まさかユカさんを恋しいと思うときが来るとは・・・それはないですけど!せめて公平にじゃんけんとかで決めるとかにしませんか!?」
しょうがないな・・・
カンナ「じゃあ民主主義に乗っ取って多数決で行こう。ヨ―メイが餌良いと思う人!」
賛成 カゲチヨ フィーア カンナ ヒサメ
反対 シディ
ヒサメ「ごめん、流石におぎゃり教とか庇えないのもあるから・・・」
シディ「すまんヨ―メイ・・・助けてやれなかった・・・」
カンナ「はい、じゃあ賛成が多いということでヨ―メイに決定ね。」
ヨ―メイ「酷いです!数の暴力ですよ!」
フィーア「しょうがないですね・・・30分経ったら上がって良いですよ。」
カゲチヨ「休憩して体がふやけないようにしないとな・・・」
ヨ―メイ「うぅう・・・」
しっかし照り付ける太陽・・・一定のリズムで鳴くセミ・・・これぞ海だよねぇ・・・なんだか眠たくなってきた・・・
ヨ―メイ以外「ZZZZZ・・・・・」
ザボンっ!!
ヨ―メイ「うぶぶぶ・・・!」
んあぁ・・・
カンナ「あれ?眠っちゃってた・・・」
ヒサメ「ふぁあ・・・」
フィーア「良く寝ました・・・」
カゲチヨ「あれ?ヨ―メイどこだ?」
釣り竿ごと無くなってる・・・
シディ「まさか引き込まれてしまったのか・・・」
可哀そうだけどおいてくしか・・・
ヨ―メイ「がぼぼ!!何で寝てるんですか!死ぬとこだったじゃないですか!」
カンナ「まぁ、良いじゃん死んでないんだし。」
ヨ―メイ「でも凄く背中が痛いんですよ!見てください!」
まさか手形が・・・ってあぁ!
ヒサメ「なんか糸みたいな感じのが・・・」
カゲチヨ「これクラゲだろ・・・お盆の時期からでるらしいしな・・・」
フィーア「だから海に入っちゃダメっていう教訓って聞いたことありましたね・・・」
普通にクラゲが出るって言われた方が入らないのに・・・
ヨ―メイ「それより早く病院に・・・」
悪霊「うおおぉぉ!」
ヒサメ「いやぁああ!」
幽霊だ!
悪霊「載せてくれぇ・・・」
悪霊「俺も!」
大量だー!!
悪霊「お盆に海で潜っていたらクラゲの大群がすごくて・・・無理だよこんな海!」
なるほど・・・そういうことか・・・
カゲチヨ「なんかわかったのか?」
カンナ「お盆に海に入ると・・・悪霊で大漁だ!」
ヨ―メイ「オチてないないですね。」
・・・・
カンナ「落ちろ。」
ヨーメイ「いやぁああ!」
その後ちゃんと病院に行きましたとさ・・・