妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

652 / 913
大きな古時計

sideカゲチヨ

今日はユカの部屋にあるいらないものの整理するって依頼で来た・・・

 

カンナ「随分沢山あるよね・・・」

 

ユカ「事業とかの資料や機材は溜まりやすいですからね。」

 

シディ「うぬ?この古時計はなんだ?」

 

確かにこんな時計なかったよな?

 

ユカ「あぁ、お父様が送ってくれたんだけど全然動かなくて粗大ごみ回収に引き渡すんです。」

 

そうなのか・・・

 

古時計「吾輩の事を捨てるのかね・・・?」

 

ヒサメ「うわ!喋った!?」

 

ユカ「気にしないでください。前からメチャクチャ偉そうにしゃべりますから。」

 

古時計「吾輩は君より年上だぞ。ちゃんと古時計様と呼びたまえ。」

 

フィーア「確かにメチャクチャ偉そうですね・・・」

 

古時計「童謡大きな古時計知らんのかね?これだから若者は・・・」

 

知ってるつーの!!

 

ヒサメ「あるお爺さんの一生を100年間見守った時計の歌だよね?」

 

古時計「さよう。吾輩も妖精王やユカも見守ってきたのだ。さすれば100年、いやそれ以上に吾輩を敬うべきだ。」

 

ユカ「もう動かないし名品でもないのに何言ってるんですか。」

 

古時計「修理したまえ。君にも時計は必要だろ?」

 

カンナ「最近はスマホもあるし別に必要ないんじゃない?」

 

古時計「スマホの時間など正しい時間ではない!!」

 

いや正しいだろ・・・

 

古時計「吾輩の時間には温かみがあるんだ。アナログ時計は時間がゆっくり進むように感じるぞ?」

 

シディ「確かにおしゃれだし一理あるな。」

 

古時計「だから吾輩は1秒を2、3秒くらいで数えている。」

 

ヒサメ「そこは正確にしてよ・・・」

 

古時計「やれやれ・・・たかが高校生や二十歳そこいらの人間に価値など理解できんか・・・」

 

ユカ「はーいわからないので捨てますね。」

 

古時計「捨てる!!若者はすぐ捨てる!貴様らもどうせSNSでタピオカ撮ったら捨てる系じゃろ!使い終わった割りばしやティッシュも!」

 

カゲチヨ「ちげーよ!!」

 

フィーア「っていうか最後の二つは誰でも捨てますよ!」

 

古時計「有名人のアカウントにクソリプを飛ばすんじゃろ!!」

 

カンナ「ただの若者の偏見と悪口だ。」

 

古時計「それに比べて・・・昔はよかった・・・」

 

ユカ「出た!!すぐに昔はよかったっていって職場の雰囲気悪くする中年!どうせ昔はブラック体質極まった環境でしょ!」

 

古時計「何を言う!昔はハンドスピナーがもてはやされ半端ないサッカー選手がいたんだぞ!!」

 

カゲチヨ「それ言うほど昔じゃねぇな・・・」

 

古時計「ユカ・・・私はお前の楽しかったこともつらかったことも皆知っておるのだぞ・・・」

 

シディ「ずっと見守ってたんだな・・・」

 

古時計「ユカが会社に行った日も・・・ユカが学校から帰ってきたときも・・・」

 

え?

 

古時計「ユカが・・・ストーカーに行った日も。」

 

ヒサメ「大した思い出ない!?」

 

ユカ「腕時計ならまだしも持ち運べないから見えるのその程度ですしね。っていうか・・・これ私が高校入学のときにお父さんがアンティーク趣味が高じて買ってきた時計なんですよね。」

 

ということは・・・

 

カゲチヨ「全然古くねーじゃねーか!!」

 

カンナ「1年もたってない新品!!」

 

ユカ「ちなみに買って二日で動かなくなったんですよね。」

 

フィーア「ただの不良品です!!」

 

古時計「ごーんごーんごーん!!何かしらの時間をお知らせします。」

 

そんなのいらねぇよ!

 

古時計「ごーんごん!!アメリカの株式はマクロ経済学の理論と付き合っています。」

 

ヒサメ「えげつないほど壊れてる!!」

 

ユカ「問答無用!!粗大ごみにGO!!」

 

ヤヨイ「どうも。ヤヨイの鍛冶屋の粗大ごみ回収業でーす!!」

 

ヤヨイ!?

 

ヤヨイ「粗大ごみや機械の部品や半導体は修理したりリサイクルでまた使えるので回収してるんです!」

 

フィーア「エコなことしてた・・・」

 

カンナ「で、この時計はどうするの?」

 

ヤヨイ「うーん・・・歯車とかは使えそうだけど・・・それ以外は八つ裂きにして粉々にして燃やし尽くしますね。」

 

ユカ「了解です!!」

 

古時計「えげつない話を平然と!!待ってくれー!!」

 

シディ「ヤヨイ。すまないがこの時計を修理することはできないだろうか?」

 

ヤヨイ「まぁ、リメイクはできますけど・・・」

 

シディ「例え壊れてても命はあるからな。」

 

古時計「吾輩は助かるのか・・・ありがとう!!クソリプタピオカよ!!」

 

フィーア「八つ裂きにしますよ!!」

 

そういうところもヤヨイに修理してもらえ!!

 

sideフィーア

そうして生意気な時計は・・・

 

ヤヨイ「取りあえず古い性根を叩きなおすためにスマートウォッチにしました!!」

 

シディ「うむ!機能が増えて楽しいな!」

 

ヒサメ「やっぱヤヨイちゃん凄い!!」

 

ユカ「これなら欲しかったかもしれないですね。」

 

カゲチヨ「やっぱ物は最後まで大事にしないとだめってことか・・・」

 

でもあの古時計の性根がこれで改善できるのでしょうか・・・

 

シディ「古時計調子はどうだ?」

 

古時計「はぁ~時間数えるのマジだる~。」

 

キャラまで若返ってた!!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。