妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日は待ちに待った日だ!
ヒサメ「カゲ楽しそうだね?何かあるの?」
カゲチヨ「あぁ!今日は学校が終わったらタツコたち後輩とゲームしてボコボコにする日だ!」
フィーア「やめてあげなさい。」
カゲチヨ「楽しみだな・・・」
クリス「えー・・・今日宿題を忘れた奴は居残りね。」
か・・・は・・・
カンナ「魂抜けかけてる!?」
ゼクス「どんだけ楽しみにしてたんだよ・・・」
くそっ!
カゲチヨ「クリス先生!俺は宿題をやってきたけど家に忘れてきたんです!どうか帰らせてください!」
クリス「本当か?そう言ってゲームしに行くんじゃないか?」
カゲチヨ「本当です!信じてください!」
クリス「なるほど・・・生徒を信じるか・・・うん!嫌だ!」
何ッ!?
クリス「そう言ってゲームだろ?先生はそうだが王様は戦の際は周囲を疑うものなんだよ!」
くそ!邪知暴虐の王め!
ヒサメ「今回はカゲが悪いでしょ・・・」
カゲチヨ「わかりました・・・ならフィーアを人質に置いていきます!」
フィーア「なっ!?どういう流れでそうなったんですか!?」
カゲチヨ「走れメロスって太宰治の有名な小説があるだろ?メロスが王様の怒りを買い捕まってしまったメロスが友人のセリヌンティウスに人質になってもらって妹の結婚式に出席して戻ってくるって話だ。」
ヒサメ「確か王様もお父さんと同じようにメロスは帰ってこないって思ってるけどメロスは走って戻ってくるの!」
そう!メロスたちに負けない友情を見せつけてやろうぜ!
ゼクス「でもフィーアにメリットが・・・」
フィーア「引き受けましょう!」
カンナ「やっぱり・・・フィーアちゃんこういう男くさいの好きだもんね・・・」
フィーア「行ってくださいカゲチヨ・・いやカゲス!」
ありがとう!フィーティヌス!
クリス「戻らなければフィーティヌスはおやつ一か月禁止だぞ?」
ヒサメ「リスクデカすぎる・・・」
カンナ「こうして人質のためにカゲチヨは走ることになったのでした・・・」
ゼクス「カンナはナレーターか?」
sideゼクス
カゲチヨは走った。友のため?宿題のため?どれも違った・・・カゲチヨは走っていたスポーツゲームのサッカーで勝つために!
カゲチヨ「シュート!!」
タツコ「うぅ・・・また負けた・・・」
綾華「パワプロも強いですし・・・」
フォレス「流石はゲーマー・・・」
早速勝ちまくってる・・・
ヒサメ「っていうか全く宿題取りに行ってないしやってもない!!」
カゲチヨ「もともとやってないしな。」
ゼクス「案の定か・・・」
カンナ「あ~あ・・・知らないよ。フィーアちゃん切れたら怖いのに・・・」
カゲチヨ「その時は走って逃げる!」
直ぐ追いつかれそうだ・・・
sideフィーア
ちょっとお父さん!
フィーア「磔にする必要はあるんですか!?」
クリス「ふふふ・・・邪地暴虐って言われたからそれらしくしただけだ・・・」
悪口言われて切れてる!!
フィーア「それにしてもカゲチヨは遅いですね・・・」
クリス「ふははは!無駄だ!どうせ今頃ゲームでもしてるんだよ!!」
フィーア「そんなことない!走れメロスでも山賊や川の増水で遅れてしまうんです!きっとトラブルがあったに違いありません!!」
私は友を信じる!!
sideカゲチヨ
くそっ!トラブル発生だ!
カゲチヨ「後輩に負けそうだ!!」
ユカ「先輩のくせにダサいですよ全く・・・」
綾華「ユカちゃん凄い!」
フォレス「ゲームスキルも凄いんだ・・・」
タツコ「カゲチヨ先輩のスキルを圧倒してる・・・」
ユカ「フィーアお姉さまがいなければ楽勝ですよ!」
くそー・・・こうなったら・・・
カゲチヨ「フィーアを呼び戻しに行こう!」
ヒサメ「このタイミングで戻るの!?」
馬鹿!
カゲチヨ「そんなこと言ってる場合じゃねぇ・・・俺は走る!友のために!!」
カンナ「ゲームのためだろ!?」
ゼクス「せめて宿題は終わらせてから行け・・・」
sideクリス
ふははは!
クリス「やはりカゲチヨは戻ってこなかったな!」
フィーア「くそっ!何故なんですか・・・」
カゲチヨ「待てーい!!宿題はここにあるぞ!!」
そ、その声は・・・
フィーア「カゲス!!」
カゲチヨ「助けに来たぜ・・・友よ!」
ヒサメ「宿題私たちに手伝わせてよくそんな感じで言えるね。」
カンナ「まぁ元ネタの話も太宰治が友人を金払ってない宿屋に置き去りにする話で助けたのも結局太宰の師匠だからある意味間違ってないかもね。」
フィーア「おぉカゲス・・・私を殴ってください・・・私は一度だけ疑ってしまったんです・・・だから私を殴ってください・・・」
こ、これは・・・走れメロスの最後でお互いが正直に疑ってしまったことを告白し頬を殴り合うあの名シーンだな!
ゼクス「だがメロスと違ってカゲチヨに殴る権利は・・・」
カゲチヨ「そりゃ!」
フィーア「ぐっ!」
ヒサメ「殴った!」
クリス「良く行けるな・・・」
カゲチヨ「フィーティヌス・・・俺も正直に言うよ・・・俺は・・・本当は宿題ヒサたちに手伝ってもらったしさっきまでゲームやってたんだそんでユカに負けそうだからフィーアに助っ人してもらいたくて戻ってきた。」
カンナ「正直に言えばいいってわけでもないでしょ・・・」
クリス「予想よりもグダグダだな・・・」
フィーア「はぁああ・・・・」
カゲチヨ「え!?中国武術の発勁!?内臓破壊するつもり!?正直に言ったのに!」
ヒサメ「原作でも殴られるし腹をくくったら?」
フィーア「ふぅうう・・・・」
カゲチヨ「やばい!逃げ・・・」
フィーア「遅いんですよ!!」
カゲチヨ「ぎゃー!!」
今度は走る間もなく腹にパンチを食らうカゲチヨであった・・・