妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカンナ
出来たー!!
カゲチヨ「森に蜂蜜の瓶とトラばさみなんて用意してどうしたんだよ・・・」
ヒサメ「物騒すぎる・・・」
フィーア「熊を生け捕りにしたいならもっと効率の良いのを紹介しますよ?」
違うよ!
カンナ「昆虫採集に決まってるでしょ?異宙の新種の虫とかならこんだけでっかいのもいるかもしれないし!」
カゲチヨ「虫が瓶空けて蜂蜜舐めれるか怪しいけどな・・・」
ヒサメ「そもそも・・・今冬だよ!?」
シディ「うぬ・・・俺も森では冬虫を見なかったぞ?」
フィーア「異宙の虫はともかくほとんどの昆虫は冬を越せないか冬眠してるかのどっちかですよ。」
ヒサメ「異宙の昆虫も冬は活動的じゃなさそうだし・・・」
うるさいなぁ・・・
カンナ「もしヘラクレスオオカブトとかヘラクレス大カナブンとかオオサンショウウオとか取れても売った利益はアーシが独占してやるんだからね!」
カゲチヨ「オオサンショウウオは虫でもない・・・」
ヒサメ「ともかく何で私たちは呼び出されたの?」
フィーア「こんなずさんな昆虫採集なら帰りますよ?」
カンナ「待ってよ~・・・実はファーブル昆虫記を読んだの!」
シディ「ファーブル昆虫記?」
カゲチヨ「確かファーブルって昆虫学者が観察した昆虫の記録が書いてある本だよな?」
カンナ「ただの図鑑じゃなくて詩やエッセイみたいで読みやすいんだよ!だからアーシもファーブルみたいに虫の研究をしてみたいんだ!お願い!新種の昆虫紹介動画、バズりそうでしょ?」
カゲチヨ「まぁ、そんなに言うなら・・・」
シディ「うぬ、虫を知るのはいいことだと思うしな。子供たちの採集を見てるから心得はある。」
ヒサメ「まぁ良いけどさ・・・」
フィーア「朝早い方が虫は集まってるでしょうし朝六時に罠の場所に集合しましょう。」
カンナ「OK!皆遅れず来てよ!」
sideカゲチヨ
カゲチヨ「カンナ!もう十時だぞ!!?」
シディ「OKといったのはカンナではなかったか・・・?」
フィーア「虫が活発に動く時間はとうに過ぎてますよ・・・」
ヒサメ「そもそもここは集合場所の山じゃなくて・・・カンナちゃんの部屋の前だよ!」
カンナ「う~ん・・・うるさいなぁ・・・朝ごはん食べさせてよぉ・・・!」
機嫌悪そう!相変わらず寝起き悪いな!!
フィーア「早く出てきてください!!」
ー数分後ー
カンナ「数々のアクシデントがあって遅い時間からのスタートです!!」
お前が寝坊したんだろ?
カンナ「そして罠に虫はかかっていませんでした・・・」
ユカ「蜂蜜パンに塗ったら最高!!」
フィーア「虫っぽい羽ですけど罠をやすやすと突破して蜂蜜をパンに塗りたくってますね・・・」
カンナ「ということでアーシたちはそこら辺の虫を観察するよ!」
ヒサメ「多分アリしかいないんじゃ・・・」
カンナ「そんなこと・・・あ!新種の虫だ!」
フィーア「アリですし動きとろいですね・・・」
シディ「冬だからな・・・」
カンナ「アリみたいな新種!」
カゲチヨ「アリだろ・・・」
カンナ「これはどう!?軍手みたいな虫だよ!」
カゲチヨ「よくある片手だけの手袋じゃねぇか!」
カンナ「あ!はい!カブトムシ見つけた!」
ヒサメ「メチャクチャ上手だけど絵じゃん!」
シディ「立体の陰影も出てて凄いな・・・」
カゲチヨ「クオリティえげつないな・・・!」
皆ロマンが足りな過ぎでしょ!!
カゲチヨ「っていうか虫が足りなすぎだろ・・・」
ヒサメ「もう帰ろうよ・・・」
カンナ「あ、今度こそ絶対新種の虫だよ!大ムカデだ!!」
シディ「うぬ!?確かに紫色のムカデだ!」
ヒサメ「いやぁああ!!」
フィーア「こんなの昔話でしか見たことないですよ!!」
よし!捕獲だ!
カンナ「フィーアちゃん!カゲチヨ!拘束お願い!」
大ムカデ「きしゃぁあ・・・!」
フィーア・カゲチヨ「無茶言うな!!」
ヒサメ「だよね!!」
ユカ「ちょっと、私のペットに何しようとしてるんですか。」
あ、ユカ!
カンナ「もしかして新種の虫?」
ユカ「あぁ、このムカデ?ヘラクレス大ムカデは私のペットです!散歩してたら蜂蜜があったので食べてたら皆さんの方に行っちゃったみたいですね。」
大ムカデ「きしゃぁあ!」
冬でも活動できて凄すぎでしょ!