妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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カンナの言い訳

sideカゲチヨ

俺はカンナに先月カンナに頼んだ動画撮影用の材料がどうなったか聞くことにした・・・

 

カゲチヨ「カンナ、この前頼んだ動画撮影用の材料はどうなったんだ?」

 

カンナ「あぁ、やっておいたよ?これだよ。」

 

え?

 

ヒサメ「これってただの割りばしじゃない?」

 

ヨ―メイ「カンナさんもしかして好きなもの買ったんじゃ・・・」

 

カンナ「バカにしないで!確かに事情を知らなければただの割りばしだけどこれは幸運の割りばしなんだよ!」

 

シディ「何だって!?」

 

フィーア「またなんか壮大な嘘が始まった・・・」

 

sideカンナ

 

ー先月ー

 

カンナ「トッププレデターをオーストラリアにあったらコアラをフィーアちゃんと愛でてから制圧。さらに横っ飛びでオーストリア支部を征服、楽器を覚えてる隙にアジア圏も制圧・・・はー・・・トッププレデター制圧は簡単だけどアーシたちはいつも変な依頼人やアイテムのせいで時間を食っちゃうな・・・これはカゲチヨかヒサメちゃんに悪霊が憑りついてるに違いないよ。」

 

 

そうして本を読もうとしていると一枚のチラシが落ちた。

 

カンナ「これは・・・幸運のペンダント!」

 

アーシは急いでその会社に電話した。

 

カンナ「幸運を呼ぶペンダントが欲しいんですけど・・・」

 

会社「あぁ、それならお金振り込んでおいてね。このペンダント凄い力だから国際的な組織に狙われてて・・・」

 

カンナ「了解です!」

 

そうして銀行でお金を振り込んだんだけど待てど暮らせどペンダントは来なかったの・・・

 

ヨ―メイ「カンナさんそれって・・・」

 

フィーア「予想しなくても・・・」

 

そうして会社を訪ねたんだけどビルはなく売地となっていました・・・

 

カンナ「やっぱりな・・・アーシどうかしてたよ・・・」

 

ヨ―メイ「自分のオカルト好きにですか?」

 

ううん・・・

 

カンナ「これは国際的陰謀組織に消されてしまったんだよ!」

 

ヒサメ「そ、そんな!!」

 

カゲチヨ「マジかよ・・・」

 

シディ「それでどうなってしまったというんだ!」

 

フィーア「いや信じるんですか!?」

 

ヨ―メイ「普段からヤバめな依頼を受けてるとこういう風になっちゃうんですね・・・」

 

もしかしたら証拠隠滅のためにアーシまで消そうとしていると雰囲気で感じ取ったアーシはすぐに男装して近くの下町の酒場に逃げ込んだの。

 

ーとある酒場ー

 

カンナ「すみません・・・」

 

女主人「可哀そうに・・・そんなに震えて。ブロッコリーのスープしかないけど飲んでいく?」

 

カンナ「ありがとうございます。それと大変厚かましいお願いですけどしばらく雇っていただけないでしょうか?」

 

女主人「そうしたいけど自分の稼ぐ分でも精一杯なんだよ・・・」

 

カンナ「何でもやります!皿洗いに雑巾がけ、歌も歌えますし炎と水の曲芸もできます!」

 

女主人「まぁ・・・なんて見事な芸・・・だったらお願いしようかしら。」

 

そうしてアーシは瞬く間にスターに駆け上っていった・・・

 

カンナ「終わんない愛を抱いてたくないの~♪」

 

お客「カナの歌声には心癒されるな・・・」

 

お客「歌いながらの酒を水割りにしてくれるサービスも最高だぜ!」

 

女主人「カナの歌声をくれた神様に感謝しないとね!」

 

ヨ―メイ「絶対カラオケ行ったからその辻褄合わせですよ・・・」

 

そんな中でもいつも来てくれていた地元の少女ジャイケルの様子は暗かった・・・

 

女主人「ジャイケル、貴方も乾杯しない?」

 

ジャイケル「私は良いですよ・・・」

 

アーシはそのくらい様子にひかれて追いかけた・・・

 

フィーア「ジャイケルって変わった名前ですね・・・」

 

ヒサメ「どうなっちゃうの!?」

 

カンナ「どうしたの?川なんて見つめて。」

 

ジャイケル「あぁ、カナね・・・実は私は貴方にお別れを言いに来たの。」

 

カンナ「えぇ!?」

 

ジャイケル「私はレジスタンスに志願しようと思うの。」

 

カンナ「バカな真似はやめて!あなたまだ子供で女の子でしょ!」

 

ジャイケル「そんなの関係ないわ!それに私は子供じゃない!銃も撃てるし狼のように戦う勇気だってある!」

 

カンナ「でも勝ち目のない戦いに挑むのは蛮勇だよ!」

 

ジャイケル「カナ、祖国を守れるのはもはや民衆の力だけなの!」

 

カンナ「やめて!あなたがどうにかなったらアーシはもっとどうかなるよ!!」

 

ジャイケル「大丈夫!きっと帰ってくるわ!そうだ・・・幸運の割りばしを・・・貴方が片方持っていてくれない?」

 

カンナ「わかった・・・アーシ待ってるから。」

 

しかしその誓いをあざ笑うかのようにナチスのフランス統治は苛烈になっていきました・・・

 

ヨ―メイ「近くの酒場のはずだったのにいつの間にか第二次世界大戦のフランスに!?」

 

ゴミの捨て方一つでも燃えるゴミ、萌えないゴミ、プラに資源ごみ、瓶に缶ペットボトルはラベルを剥がせと要求される始末。

 

カゲチヨ「なんて奴らだ・・・」

 

フィーア「ただ環境を守ろうとしてるだけじゃないですかナチス。」

 

カンナ「とても息苦しくて生きていけないと感じたアーシはきっと戻ってくると誓いを立てて京の町に亡命したの。」

 

シディ「なんて壮絶な展開だ・・・」

 

そうして京の都でもまた難問が降りかかったの・・・

 

ー京の都ー

 

住人「一泊さん。」

 

カンナ「あ、新左衛門さん。どうしたんですか?そんなケツアゴみたいに二つに顎を割らせて。」

 

住人「これは前からですよ。それより将軍様がお呼びですよ。」

 

ヨ―メイ「まさかの一休さんみたいな展開に!?」

 

フィーア「時代設定メチャクチャですね・・・」

 

将軍「一泊さん・・・この橋渡るべからずと書かれておるじゃろう。しかしワシはこの向こうに行ってもらいたいんじゃ。」

 

うーん・・・そうだ!

 

カンナ「橋がダメなら割りばしを渡ればよかったんだ!・・・ってぎゃー!割りばしじゃ無理だった―!!」

 

ヒサメ「カンナちゃーん!!」

 

フィーア「アホすぎますね・・・」

 

そうして割りばしにしがみつきながらアーシは泳ぎ続け海賊版DVDをシノギにしている海賊に拾われて働くことになったの・・・

 

カゲチヨ「なんて数奇な運命なんだ・・・」

 

カンナ「毎日色んなDVDを見てたらアーシも自分で作りたいという欲求に駆られたアーシは割りばし野ななこという名前で人気作家の仲間入りを果たすんだけど・・・」

 

ヨ―メイ「やっぱりスペックは凄いんですよね・・・」

 

その時にテレビ局の局長と大喧嘩してやっぱりアーシは歌が必要とわかってあの酒場に戻ってきたの。

 

ヒサメ「原点回帰だね!」

 

ヨ―メイ「もうすっかりお金のこと忘れてますね三人とも・・・」

 

フィーア「恐ろしいですよね・・・」

 

ー酒場ー

女主人「まぁ、カナ!戻ってきたんだね!」

 

カンナ「ごめんなさい。おかみさん。」

 

ジャイケル「カナ!」

 

カンナ「ジャイケル・・・そんなにやつれて・・・何があったって言うの!?」

 

ジャイケル「君こそ今までどこに・・・」

 

カンナ「そこを話すと本当に長くなるよ?」

 

ジャイケル「それならいいの、それより頼みたいことがある。」

 

カンナ「お金くれとか一発殴らせろとか以外ならいいよ。」

 

ジャイケル「今夜ナチスの将校クラブでパーティがある。そこで歌を歌って欲しいんだ。」

 

カンナ「冗談じゃないよ!それならボティスを丸のみした方がましよ!」」

 

ボティス「どういう例えじゃ!!」

 

ジャイケル「カナ!これはレジスタンスの重要な作戦なの!君の歌声に聞きほれてる連中に大量の苺ジャムや蜂蜜の弾丸を叩き込んでやるの!」

 

ヨ―メイ「何ですかその嫌な作戦!!」

 

カンナ「確かにべとべとになったら気持ち悪いけど実は損害を与えていないんだよ・・・」

 

ジャイケル「そうじゃないの!人生なんてそんな価値はないの・・・」

 

カンナ「確かにドンキホーテやコストコで売られてるけど・・・」

 

フィーア「どんな人生ですかそれ・・・・」

 

ジャイケル「そうだ!いずれにしても私たちはとんでもない時代に生まれて来ちゃったってことよ!」

 

ヒサメ「うぅ・・・悲しすぎるよ・・・」

 

ジャイケル「カナ・・・私が臆病にならないように歌ってくれないかしら?」

 

カナ「わかったよ・・・」

 

ー将校クラブー

 

カンナ「ずーれた間の悪さもそーれもきーみのタイミング!」

 

将校メンバー「素晴らしい歌声だ・・・」

 

ジャイケル「よし!今だ!!」

 

べちょべちょ!!

 

将校メンバー「何ッ!!」

 

カンナ「ぁあ!ジャイケル!!」

 

ドキューン!!

 

ジャイケル「ごはっ・・・」

 

カンナ「ジャイケルー!!」

 

将校メンバー「大丈夫ですか!」

 

将校メンバー「そんなわけあるか!全身べとべとだ!もう嫌だ!帰るぞ!」

 

そうしてナチスは去っていった・・・

 

カンナ「ジャイケル!ナチスは貴方に負けて出ていったよ!」

 

ジャイケル「カナ・・・私のために歌ってくれない?」

 

うぅ・・・貴方のために歌うことがこんなにもつらいことだなんて・・・

 

カナ「私ヴァンパイア―いいのすっちゃっていいのー・・・」

 

ジャイケル「愛してたよ・・・」

 

カナ「ジャイケルー!!」

 

ー現在ー

 

sideヨ―メイ

 

カゲチヨ・ヒサメ・シディ「ぅぅぅぅ・・・」

 

何でこれで泣けるんですか・・・

 

カンナ「確かに一か月前にお願いされた似ても似つかない姿になったけどどんなものより想いのこもった割りばしだよ。」

 

カゲチヨ「分かった・・・この割りばしを動画に役立てようじゃないか!」

 

狼火「よっしゃ!今度こそ連れ去ってやる!」

 

雪血「また正面からですか・・・」

 

あぁ!トッププレデターの・・・!

 

ヒサメ「いつの間の悪い時に来て・・・けどねこっちにはこれがあるんだからね!」

 

狼火「なんだそれ?」

 

雪血「ただの汚い割りばしに見えますけど・・・」

 

シディ「失礼なことを言うな!」

 

ヒサメ「バカー!!」

 

どきゃ!ばりばり!!

 

雪血・狼火「ぎゃぁぁあ!出番終わり!?」

 

ヒサメさんの電撃とシディさんの炎を纏った割りばしがミサイルの様に二人に着弾しました・・・

 

フィーア「少し二人が哀れですね・・・」

 

カゲチヨ「凄いなこの割りばし!やっぱりジャイケルの幸運が宿ってるからか!?」

 

カンナ「凄いよね!」

 

まぁ、この方が幸せかもしれないですね・・・

 

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