妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
俺とクリスはエイファに呼び出されてきていた・・・
エイファ「ダメですね・・・これもダメですね・・・」
クリス「ねぇ、証明写真とにらめっこして何してるの?」
カゲチヨ「どれも同じに見えるぞ・・・」
エイファ「就職活動用の証明写真ですよ。これだけ森で走り回って職を探しても人生好転しないのはひょっとして履歴書の写真が駄目だと思ったんですよ!」
クリス「で、仕事探す前に良い証明写真機を探すことにしたと・・・」
カゲチヨ「その考えがまずダメだろ。」
エイファ「はっきりとは言えないけど何かが駄目な気がするんです。」
はっきり言える。写ってる奴が駄目だな。
エイファ「何かダメなものまで写ってる気がするんです。」
クリス「じゃあコンタクトにして髭そればいいんじゃない?」
エイファ「そもそもこういう写真ってなんで写りが悪いんでしょうねぇ・・・!顔色悪かったり目つきが駄目だったり前科ありそうに移ってしまうんですよ・・・あ!丁度いいところに写真機が!あれでやってみましょう!お金も余りありませんし・・・」
カゲチヨ「何枚とっても無駄だろ・・・普段鏡で見る自分の顔なんて脳内補正でましに見えてるだけなんだよ。」
クリス「大体の人間が自分で思ってるより二割増しで犯罪者の顔に見えるのが現実なんだよ、ヒサメやシディはレアケースなんだ。写真はそのありのままの現実を写し取ってるだけ。」
そう、写りが悪いわけじゃなくてそれが現実というだけで・・・
そうして写真は出てきたけど・・・
エイファ「・・・なんかメガネをつけた別のロン毛が出てきましたよ!?写りが悪いどころじゃないですよ!!」
クリス「だからそれは妄想でこれが現実でしょ?今まで人生を綴ってきたのはただのゴーストライターだったんだよ。」
エイファ「誰がゴーストライターですか!!」
カゲチヨ「椅子の高さ調節したのかよ?」
エイファ「椅子の問題じゃないでしょこれは!!」
クリス「いや椅子が低すぎて背後に立ってるご先祖様まで写ったんでしょメガネかけてるし。」
エイファ「ご先祖さまメガネじゃないですし!!」
まぁとりあえず椅子を高くして・・・
エイファ「今度は背後霊の背後霊まで写ってますよ!!」
クリス「ちょっと見てみてよ。これ経歴詐称用じゃん。道理でおかしくなるわけだ。」
エイファ「なんでそんな物騒なものが!?」
カゲチヨ「最近はYOUTUBER貶める奴が経歴詐称して学校に潜入する時代だしな。」(修学旅行の回)
エイファ(物騒なことに巻き込まれすぎて普通に受け入れてる・・・)
sideクリス
取りあえず履歴書用にしてと・・・
クリス「職業も選択できるみたい。」
エイファ「科学者でしたしクリエイティブな仕事ですね!」
カゲチヨ「さらに具体性がまして明るい職場とか高収入とかもあるぞ。」
エイファ「高収入ですね!」
あとは地位を得たいとか異性にモテたいとか・・・あ、ストーリ―編の4章に出たいとかもある。
エイファ「そんなのにも対応してるんですか!もちろんストーリー編です!」
写真機「具体的に答えると・・・無理です。」
エイファ「匙を投げられたあぁあ!もう一度選べって職業全部ゴーストライターじゃないですか!!」
クリス「しょうがないし高望みしないでバイトのゴーストライターにでもしときなよ。」
エイファ「バイトのゴーストライターってなんですか!?」
写真機「写真をお撮りします。椅子に座り背筋を伸ばし調節してください。」
エイファ「こうですか・・・」
写真機「椅子が少し高くありませんか?」
エイファ「まだか・・・」
写真機「椅子が少し高くないですか?」
エイファ「・・・」
写真機「頭が少し高くないですか?」
エイファ「舐めてますよね貴方あぁ!!今完全に頭って言いまたよ!」
カゲチヨ「落ち着けよたかが機械のたわごとだろ?」
写真機「マジで椅子が高くないっすか?」
エイファ「何でため口!?バイトのゴーストライターで舐め腐って完全に職業差別ですよ!!」
写真機「じゃ、撮りまーす。」
パシャ!
なんかプリクラ風になったな。
カゲチヨ「ゴーストライターもチャラくなったしな。」
エイファ「こんなの履歴書に使えるわけないでしょ!!」
ちょっと見て写真機の設定がギャルタイプになってるよ。
クリス「きっと最新のAIが搭載されてるんだな。」
エイファ「ちょっと古風な撮影機になんでそんな機能が・・・難解すぎて全く使いこなせませんよ・・・」
ヤヨイ「全く・・・証明写真で躓くなんて何をやってるんですか。」
ヤヨイ!?
クリス「お前ジャーナリストの活動はどうした?まさかあの二人と喧嘩して転職か?」
ヤヨイ「違いますよ。ちょっとある政治家のスキャンダルと取るためにキャバ嬢として潜入しないといけないので偽造写真を撮るために来たんですよ。」
カゲチヨ「これで撮れるのか?」
ヤヨイ「三人ともこの写真機のスペックを舐めすぎです。暖簾に使いこなせばあらゆる偽装もお手の物と書いてあるでしょ?」
エイファ「さりげなく飛んでもないこと書いてました!!」
ヤヨイ「ジャーナリストや公安のスパイ御用達の写真機の力を見せてあげます。」
写真機「経歴詐称用の撮影を行います。椅子に浅く座りいつでも逃げられるようにしながら周囲に誰もいないこと逃走用のルートを確保、アリバイ工作を・・・」
注文が多いんだな・・・
写真機「低すぎませんか?」
ヤヨイ「あ、そうだった・・・」
写真機「料金が・・・」
ヤヨイ「ここでわいろを払えば撮影履歴なんかも抹消してくれるんですよ。」
カゲチヨ「マジで便利だな。」
写真機「お主も悪よのぅ・・・」
ヤヨイ「いえいえ、写真機様ほどでは・・・」
エイファ「何ですかこの関係性!?」
写真機「酒をもてい!今宵は宴じゃ!」
芸者が出てきた!!
パシャ!
ヤヨイ「こういう感じでやるんですよ、それじゃエイファさん幸運を祈ってます。」
エイファ「全く参考になりません!!この写真機は役に立たないってことしかわかりませんでしたよ!!」
ん?なんかまた気配が・・・
ユカ「あれ?お父さんにカゲチヨさん、それにエイファさんも何やってるのこんなところで?」
クリス「そっちこそこんなやさぐれた通りで何してるの?ついにヨ―メイにふられたか?」
ユカ「違いますよ。これでも孝行娘なんです。事業者としてスキルアップするためにカンナお姉さまにおすすめされた資格を取ったんですよ。この異宙劇物毒物危険物取扱免許を取ったのでその証明写真を。」
カゲチヨ「何企んでんだお前!絶対カンナと一緒にろくでもないこと企んでんだろ!!?」
ユカ「あぁ、エイファさんこの写真機使ったんですね。大変だったでしょ。性能はピカ一なんですけどね。とりあえず見本を見せますよ。」
ガシャン!!
エイファ「いきなり椅子を最高に高く・・・」
写真機「料金を入れて・・・」
ユカ「ごめんなさい手が届きません。」
写真機「・・・カメラの位置に合わせて・・・」
ユカ「すみません。手が届きません。」
凄い威圧してる・・・
ガシャン!
カゲチヨ「カメラが飛び出してきた!」
写真機「料金は後払いです、椅子に合わせてカメラが動きますのでごゆるりと。」
エイファ「あまりの威圧に怯えてますよあの写真機!」
写真機「写真をお撮りします。カメラを真っすぐ見て・・・」
ユカ「・・・・」
どばどばどば・・・・
クリス「写真を大量に出した!しかも全員美人ばっかり!」
写真機「貴方に関連のある女性の写真。あとは女性公安官の写真です。」
カゲチヨ「簡単にゲロった!!」
ユカ「貴方も悪ですね・・・」
写真機「いえいえ、貴方様にはかないません。」
そうしてユカは撮影を終えた・・・
ユカ「よし。これでゼノン世界のシディさんとオーナーを毒殺できます。それに公安の女性とまた遊べますしね。じゃあ写真機使いこなせるように頑張ってください。」
エイファ「もうこの写真機完全にプライバシーもへったくれもないじゃないですか!もうこんなところで写真なんて・・・」
クリス「ちょっと待ちなよ。どこでとっても同じだしそもそも金残ってるの?」
エイファ「!!」
カゲチヨ「ユカが入れた金が残ってるから写真が撮れる。メガネと一緒に吉報を待ってるぜ。」
そう、アンタの再起を図りたいって気持ちはわかってるんだ。
クリス「あとは裸でぶつかればいい。ありのままの自分の想いをフィルムにぶつければね。」
そうしてエイファは写真を撮った。
sideカゲチヨ
それから数日後・・・
フィーア「カゲチヨ、郵便物が来てましたよ。」
カゲチヨ「何が入ってるんだ?」
フィーア「履歴書みたいですよ?」
求人出した覚えなんてないんだけどな・・・
そうして出してみると裸のエイファと志望がカレコレ屋のゴーストライター、抱負はストーリー編4章希望!だった・・・
ヒサメ「カゲ―!!依頼で預かってた犬がトイレを・・・」
・・・ヒサ、大丈夫だ。紙あるぞ。