妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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ストーカーの気持ち

sideカゲチヨ

今日の依頼人は女性だった。

 

「ここ最近ストーカーに悩まされてて怖くて夜も眠れないんです。」

 

そういうと

ヒサは

 

「一人で心細かったですよね。私たちに任せてください!」

 

依頼人の手を取って宣言する。

まぁ、ヒサは前につきまとわれて迷惑してたからな・・・

 

「それでその人とは面識はあるんですか?」

 

ヒサが聞くと

 

「大学で何度か話しかけられそうになったんですけどなんだか雰囲気が怖くて避けてました。それからしばらくして

ストーカーが始まったんです。」

 

「何か実害はあったりしたんですか?」

 

フィーアが詳しく聞く

 

「今のところは・・・けどずっと後ろで何か叫んでいるんです。それが凄く怖くて・・・」

 

「もしかして幽霊が見えてるとか!?」

 

「カンナちゃん・・・こんな時までオカルトマニア精神発揮しないで・・・」

 

カンナが興味を示しヒサが突っ込む。

 

「しかしどうしてストーカーをしてしまうんだ?」

 

シディが尋ねる。まぁシディにはわかんねぇよな・・・

 

「うーん相手に拒絶されることが怖いとか?」

 

「もしくは自分勝手な妄想に憑りつかれてることもありますね。」

 

ヒサとフィーアが例を挙げていく。

 

「でもあんまよくわかんないよね。どうなのカゲチヨ?」

 

「カゲどうしてストーカーになるの?」

 

「いや!?俺はストーカーじゃねぇーよ!?」

 

カンナとヒサが失礼なことをいうのでしっかり否定する。

 

「とにかく!この依頼引き受けさせてもらいます。」

 

こうして俺たちは依頼人の大学に潜入することになった。

 

sideフィーア

私たちが大学内を探索していると依頼人に渡された写真と同じ服装と雰囲気の男がいました。

 

「アイツで間違いなさそうだな。」

 

写真をもったカゲチヨが確認して

 

「ちょっといいっすか?」

 

男に声を掛ける。

 

「なんですか?」

 

「ストーカー被害の依頼があったんすよ。」

 

内容を単刀直入に言った。

 

「心当たりありますよね?」

 

ヒサメちゃんが威圧した声で聞くと男は素早く逃げ出しました。

しかし、

 

「逃がしませんよ。」

 

「くそっ!」

 

私が超スピードで男の正面を塞ぎ。

 

「任せて!」

 

ヒサメちゃんが氷で男の靴を凍らせ動きを止めた。

そして尋問に入りました。

 

「これ以上彼女に付きまとうのはやめろ。」

 

シディさんは男に忠告しますが

 

「いやだね。」

 

男は聞く耳を持ちません

 

「あのね!彼女はどれだけ怖がってるか分かってるの!?」

 

ヒサメちゃんが怒ると

 

「あんたたちこそ何も知らないくせに!彼女は異宙人に付きまとわれてるんだ。いつ襲われるかわからない。」

 

「異宙人に?」

 

カンナちゃんが聞く。

 

「けどそんなこと彼女一言も。」

 

ヒサメちゃんがいうと

 

「あいつは姿を擬態して周囲に溶け込むことができるその能力を利用して近づいてるんだ。」

 

「なんだその能力は・・・」

 

「う、嘘だろ・・・」

 

カゲチヨとシディさんはその能力に驚いてしました。きっと悪用していたことが許せなくてー

 

「かくれんぼだったら無敵じゃないか・・・!」

 

違いました。シディさん使い方がピュアすぎですね・・・

 

「女子風呂覗き放題じゃねーか・・・!」

 

カゲチヨはカゲチヨで穢れすぎですね・・・

 

「あんたらやる気ある?」

 

案の定ヒサメちゃんに突っ込まれますし・・・

 

sideカンナ

 

「つまりそいつから彼女を守ってたってことね。」

 

カゲチヨが言う。

 

「何か叫んでたっていうのはそのストーカーに注意してたんだ。」

 

ヒサメちゃんも依頼人の証言とあわせて分析する。

けど・・・

 

「どうして本人に言わないんだ?」

 

シディさんが最もなことを言う。

 

「言おうとしたさ、けど・・・上手く話しかけられなくて」

 

「こんなとこで陰キャの面が・・・」

 

フィーアちゃんも呆れてる。

 

「向こうも話しかけようとするとにげっちゃって・・・」

 

「そりゃフード被った傍からみたら独り言いってるような人怖がるって・・・」

 

「うっ・・・」

 

アーシが指摘すると男も俯いてしまう。

周りに相談しても見えていないから話を真剣に聞いてもらえなかったので一人で何とかしようとしたらしい。

 

「あんたらも信じてくれないんだろ?」

 

まぁ普通の何でも屋ならそうだろうけど・・・

 

「よしわかった。依頼人に危害がある前に何とかしねーとな。」

 

カゲチヨの言う通り依頼人のために全力でやるのがカレコレ屋なんだよね。

 

そして依頼人が大学についたので作戦を実行した。

 

「頼むぜヒサ!」

 

カゲチヨの合図でヒサメちゃんが雪を降らせるすると

 

「いや!?何かいる!」

 

「何!?見えているのか!?」

 

姿は擬態できても実体はあるから雪が降り積もり異宙人の輪郭がはっきりするということ!

 

「く、くそっ!」

 

異宙人は擬態は無駄とわかったのか姿を現した。

 

「どうやらストーカーはこいつだったみたいだぜ?」

 

カゲチヨが追い詰めると

 

「俺は・・・彼女を観察してただけで・・・臭いとかも嗅ぎたくて・・・」

 

普通にストーカーらしい変態なことを言ってきた。

すると男が

 

「これ以上彼女に付きまとわないでください!」

 

はっきりと注意したの!

 

「すみませんでしたーー!」

 

そして異宙人は逃げていった。

その後シディが説明する。

 

「彼がずっとあのストーカーから守ってくれていたんだ。」

 

「そうそう!だから怖がらせたことは許してあげて!」

 

アーシも彼が許してもらえるようにフォローする。

 

「ホントになんとお礼を言っていいか・・・」

 

「い、いえそんな・・・」

 

お~!なんかいい雰囲気じゃん!

 

「皆さんありがとうございます!」

 

「これで一件落着だな。」

 

依頼人が私たちにお礼を言いカゲチヨも依頼が完了したことを確認する。

 

「またいつつけられるかわからないのでその時はまた依頼を・・・」

 

「それはもう私たちの仕事じゃありませんね。」

 

フィーアちゃんがほほ笑みながら答える。

 

「え?どうして・・・」

 

「これからは私たちじゃなくて彼が守ってくれますよ。後ろからじゃなくてあなたのそばで。」

 

「そういうこと!他人になんと言われようと守り続けたんだからきっと大丈夫だよ!」

 

ヒサメちゃんとアーシが後押しする。

 

こうしてアーシたちは一つの愛が生まれる瞬間に立ち会ったのでした!

 

 

 

 

 

 

 

 

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