妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideフィーア
今日はシディさんと一緒に子供たちと遊んでいました。
「次シディ鬼な!」
「うむ、ではいくぞ。」
かくれんぼをやっていると一人の少年がこちらを見ていました。
もちろんシディさんは
「一緒に遊ぶか?」
と声を掛けました。すると
「うるせぇ、俺は一人で生きていくんだ。」
と返してきました。
随分と大人ぶってますね・・・
するとすぐにこの子にげんこつが飛んできて
「こらっ!せっかく誘ってもらったのになんてこと言うの!!」
「うるさい!」
「弟がすみません。」
この子のお姉さんが謝りに来ました。
「最近友達に馬鹿にされたのがショックらしくて・・・」
「そうだったのか。」
シディさんとお姉さんから原因を聞く。
まぁあの年頃の子は馬鹿にされるとすぐ大人ぶりますからね・・・
「僕みたいになんの取り柄もない気持ち悪い奴は誰も好きになってくれない僕は一人で生きていくんだ。」
そうとうこじれてますね・・・
「人は一人では生きていけぬ生き物だぞ。」
シディさんが正論を言う。
「うるさい!お前たちみたいに強くて特別な奴にはわかんないよ!」
まぁ素直に聞くわけないですしこの子のいうことも一理あるのでどうこたえるべきでしょうか・・・
「特別?まぁ確かに俺は特別だな。」
「腹立つなお前!」
シディさん・・・空気を読んでください・・・
そこはそんなことないぞとかいうところですよ・・・
side子供
「皆の仲間に入れて貰えばいいのに。」
姉ちゃんが言うが知らないよ・・・
そんなことをやっていると前から笑い声が聞こえた。
姉ちゃんは避けようとするが
「おいおい姉ちゃ~ん今避けようとしたでしょ傷ついちゃったな~慰めてよ。
そこでさ、ね?」
男たちが指したのは人気のない裏路地だった。
「先行ってなさい。」
「え?」
僕の理解が追い付かないでいると
「なんだぁ!?この不細工なガキは!?」
「どっかいけや!更に顔ぐしゃぐしゃにされたくないだろ?」
僕は男たちに脅される。
そして男たちは姉ちゃんを連れて行ってしまった。
しょうがないじゃないか・・・相手は大人が何人もいた。
それに僕は一人でいきていくんだ!あんな奴・・・あんな奴・・・
「ウグッ、ウグッ、」
僕が泣きながら立ち向かおうとすると
「あいつらと戦う気か?」
憎たらしいけど強いアイツらの影と声が後ろから聞こえる。
「悪いか?」
「一人で生きていくなら助ける必要はないですよ。それでもいきますか?」
「それに君が敵うものとも思えない。」
「厳しいですけどそれが現実です。」
けど・・・
「無理かもしれないでも、僕は姉ちゃんを助けたいんだ!」
だから僕は振り返りその二人に助けを求める。
「一緒に戦ってくれるかい?シディ、フィーア。」
「うむ、もちろんだ。お前も強くて特別じゃないか。」
「あなたもアイツらとちがって立派な男の子ですね。」
そして姉ちゃんのところへ行ってシディがすかさず手から光を出して
男たちの目をくらませる。
そして俺は姉ちゃんを連れて安全な所まで逃げる。
「くそっ!逃がすか!」
男たちは追いかけようとするが
「俺たちの友達に何かようか。」
「ここを通りたかったら私たちを倒してからですよ。」
二人が立ちふさがる。
「テメーら邪魔なんだよ!」
男たちは拳を振り上げるが
「ふぎゃ!?」
「ぐへっ!」
「は、はや、ゴフっ!」
シディの圧倒的な力やフィーアの素早さにあっけなくやられてしまった。
そのあと警察に男たちは連れて行かれた。
sideシディ
「助けてくれてありがとう!」
あの子はお姉さんにお礼を言われていた。
「べ、別に全部シディとフィーアのおかげだよ!」
しかしそんなことはない。
「お前は自分より強大な敵に立ち向かおうとした。」
「それだけでも凄いことですよ。」
俺とフィーアがそういうと
「そうよ!私もきてくれて嬉しかった!」
お姉さんも賛同する。
「そういう慰めはいらないよ!」
「ほんとヒネてんねー」
俺はフィーアと
「なんだかカゲチヨに似ているな。」
「ええ、でも本人たちの前で言うのは辞めておきましょう。仲良くなれそうなものも
なりませんから。」
「うむ、そうだな。」
カゲチヨとその子が仲良くなれそうなことをこっそり話し合っていた。
「なにこそこそ話してんだよ。やっぱかくれんぼやりたいから付き合ってくれよ!」
「ああ、すぐにやろう皆待ってるぞ。」
こうして俺たちは日が暮れるまで遊んだ。