妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼人は自衛官の方だった・・・
依頼人「実はウチの祖父を三日間預かって頂きたいのです・・・」
フィーア「何か仕事でも?」
依頼人「実はフィンランドの木こりの暴動を鎮圧に派遣されることになりまして・・・」
シディ「それなら仕方ないか・・・」
カンナ「いやいや、家族はどうしたんですか?」
依頼人「実は私が仕事人間だったばっかりに妻は行方不明で娘は家出中、息子は全く家に寄り付かないんです・・・」
ヨ―メイ「家庭崩壊してるじゃないですか!?」
ヒサメ「じゃあヘルパーさんか施設は・・・?」
依頼人「人材不足と施設不足でなかなか入れなくて・・・」
福祉行政の混乱がこんなところで・・・
ということで依頼を受けることになった・・・
sideカンナ
こうしてアーシたちは公園で散歩させることにした・・・
お爺さん「あー・・・」
ヒサメ「気持ちよさそうに日向ぼっこしてるね・・・」
ヨ―メイ「でもこういうの見てると長生きしても幸せなのかと考えさせられますね・・・」
フィーア「昔は刑事らしかったですけど今年で98歳らしいですからね。」
カゲチヨ「万が一なんてことになったら依頼料だけじゃ割に合わないぞ・・・ってあぁ!!」
カラスや陰摩羅鬼とか死体に群がる生物がうじゃうじゃと!!
シディ「こら!お爺さんはまだ生きてるぞ!!」
カンナ「あっちいけ!しっし!!」
なんとか追い払えた・・・けどさらに災難は続く!
ヨ―メイ「あぁ!もらしてますよこの人!!」
カゲチヨ「フィーア!急いで紙おむつだ!!」
フィーア「了解です!」
フィーアちゃんが高速で買ってきてくれたからなんとかなったけど・・・
カゲチヨ「つ、疲れた・・・」
ヒサメ「いきなりだったからあわてちゃったね・・・」
カンナ「しっかし介護って大変な労働だね・・・」
フィーア「そうですよね。子育てなら子供の成長に比例して手がかからなくなるけど介護の場合は時間の経過に反比例して苦労が増えていきますからね・・・」
ヨ―メイ「子のおじいさんも可哀そうですよね。依頼人の家に預けられるなんて・・・」
シディ「いや、依頼人の母方の祖父らしいから本来は依頼人が預からなくてもいいらしいんだ。」
そうなんだ?
カゲチヨ「でも親戚はほったらかしだったから依頼人が預かったらしいぞ・・・」
結構いい人なんだあの人。
ヒサメ「つまり介護はきれいごとじゃすまされない愛情以上の何かが苦労があるってことだね。」
フィーア「周りがしっかりサポートして共倒れにならないことが必要ってことですね。」
ヨ―メイ「でっかい問題だらけで憂鬱ですよ全く・・・」
そろそろ日も暮れそうだしカレコレ屋に戻ろうか。
カゲチヨ「じいちゃん。帰りましょうか。」
お爺さん「んー・・・」
帰りたくないっぽいね・・・
シディ「だが熱中症になってしまうぞ?」
お爺さん「んー・・・」
こしょこしょ・・・
するとお爺さんはいきなりヒサメちゃんの顔に猫じゃらしを近づけた!
ヒサメ「ちょ・・・やめてあはははは!はっくしょん!!」
バキバキっ!ドガンっ!
ヒサメちゃんのくしゃみで道路に巨大な氷壁が張られて車を横転させちゃった!!
ヨ―メイ「どどど、どうしましょう!!?」
カゲチヨ「なにやってんだ爺さん!」
ヒサメ「どうしよう!弁償しないと~!?」
フィーア「完全にぶっ壊れてますし取りあえず警察に・・・」
すると・・・
強盗犯「くそっ!一体なんなんだ!?」
警察官「こら!観念しろ!!強盗犯!!」
なんと車に乗ってたのは強盗犯だったの!
ヨ―メイ「なんてミラクルですか!?」
お爺さん「いや、銀行強盗は閉店直前が一番狙われやすい、で今は三時。そんな時間帯に繁華街から猛スピードで走ってくる覆面男の運転する車はワシの経験上怪しいと踏んでな・・・そちらの皆の能力は話を聞いて知ってたからすまんが利用させてもらったというわけじゃ。」
カゲチヨ「すげぇ・・・!」
お爺さん「お前さんらの言う通り確かに儂たちの扱いには問題が多いと思う。だが年寄りは伊達に歳をとってはおらん。知恵と経験を持っていてそれはテレビでも本でもましてやネットでも学べん・・・年寄りはもっと利用していかなくてはいかんのじゃ・・・」
シディ「人生の先輩についてもっと学ばないといけないな・・・」
フィーア「未熟でしたね・・・」
お爺さん「関心関心・・・そうやって前向きになれるだけお主たちは見込みがある・・・」
ヒサメ「ありがとうございます!」
カゲチヨ「それは良いんだけど・・・」
異宙のアリに連れていかれてますよ!?
お爺さん「は!?」
ヨ―メイ「また死体と勘違いされてます!?」
なんとか追い払えました・・・