妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
side防犯カメラ
私は防犯カメラ、長い年月カメラをやっていたからなのか魂が宿ってしまっている。
この大型ショッピングモールの裏手を365日守っている。
しかし裏手の何でもないところでは人手もほとんどない・・・
かといって重要じゃないというわけでもない。そう、悪さをする者たちは往々にしてこのようなところを好むのだ。これは二年前に押し入ろうとした賊がいたが私のおかげで見事に御用となった・・・
けれど時々思ってしまうのだ・・・私たちカメラの仲間には美しい景色や女性を収めたりまた家族旅行に同行して家族の思い出を記録するカメラも・・・一体どんな気分なんだろう・・・しかし防犯カメラとして生まれた私には縁のないものだろう・・・うん?
なんか2人の少女と赤メッシュの少年が・・・
カンナ「おーい!」
フィーア「ピース!」
カゲチヨ「うぇーい!」
時々こういう奴がいる・・・何を勘違いしてるのか・・・そもそも誰に向けたメッセージなのか・・・
シディ「三人とも行くぞ。」
別になんでもなかったようだ。
きっと道に迷ったんだな・・・よくあることだってあれ!?
な、なんかオレンジ髪の女の子は傘をさして耳を手に当ててる・・・
他の三人もピースしたり・・・シディさん愛してるってプラカード上げてる・・・
カンナ「早く・・・もう収録始まってるよ?」
え?私の声を待ってる?っていうか声聞こえてるの!?
これはお天気中継のつもりか?
つまり待っているのはスタジオからの呼びかけ!
防犯カメラ「気象予報士の森田さーん!」
カンナ(首を横に振る)
ち、違うのか・・・
防犯カメラ「あまたつ・・・・」
カンナ「うんうん!」
そ、そうか!
防犯カメラ「気象予報士のあまたつさーん!」
カンナ「はい!今日の天気は・・・」
一体何なんだ・・・なんで私の声が・・・って今度はバラエティー番組の奴になってる!
フィーア「では今日はじゃんけんをやって右手だけを勝たせて脳の活性化させましょう!」
今日やって頂くのは・・ってなんで私は赤メッシュの男をズームにしたんだ!?
私はズームカメラだったのか!?
ヤヨイ「よし、改造完了。」(カメラの死角から)
カゲチヨ「あれ・・・難しいな・・・そらそら!」
あーあ・・・全然できてない・・・
どがっ!
カゲチヨ「ぎゃああ!」
あぁ!さっきの脳トレの子が相撲取りになって突き飛ばした!
っていうかいつの間にか土俵が!!
えぇっと・・・西はシディの山、東はフィーの富士ともに三勝三敗か・・・いや待て待て何でテロップまで出してるんだ私!?
ミナヅキ「改造グッジョブ・・・」
ヤヨイ「ふふふ・・・」
カンナ「はっけよーい・・・残った!!」
残った残った・・・!!
これはいい勝負だ・・・ともに回しを取らせてないってあれ・・・なんか顔を赤らめて恋人みたいにってあー!なんか同じケモミミの子が生まれたー!(ヤヨイの作った精巧ロボット)
相撲じゃなかったのか・・・
普通の家庭生活になった・・・
赤ちゃん「おぎゃーおぎゃー!」
お腹が空いたんだな・・・
フィーア「はーい・・・今ベットを修理しますよ・・・」
いや違うでしょ!鉈とドリルしまって!!
フィーア「なるほどそういうことですね・・・」
そうそう・・・ミルクを・・・
牛「もー・・・」
フィーア「これで完璧です。」
完璧じゃないよ!!ダイレクトは流石に無理でしょ!!
シディ「ただいま。」
あ、亭主が帰ってきた。
フィーア「これは・・・」
あぁ・・・キャバクラの名刺!(ヨ―メイの写真を張り付けている)
シディ「す、すまない・・・会社の上司にな・・・」
いやいや今更無理があるでしょ・・・
フィーア「貴方・・・覚悟してください!!」
おいおい・・・包丁振り上げなくても・・・
カンナ(牧師役)「おめでとー!!」
あれ・・・ウエディングケーキの入刀・・・これは娘の結婚式!?
そうか・・・あれから何十年もたったのか・・・
シディ「ぐっ・・・!」
フィーア「そんな!!」
ど、どうしたというんだ!?
誰か救急車を!!
カゲチヨ(医者)「残念ながら・・・」
フィーア「そんな・・・!」
だめなのか・・・・
シディ「俺は大丈夫だ・・・」
にっこりと笑ってるな・・・
遺影がその時の写真になった・・・いえーいってやってるみたいだな・・・
まさかダジャレか!?
そうか・・・アンタたちはこの私の望みを叶えてくれたのか・・・
sideカンナ
カンナ「いやー!二人とも凄い名演技だったよ!」
シディ「いやカゲチヨの台本が良かったおかげだ。」
カゲチヨ「照れるな・・・」
フィーア「私はヤヨイとミナヅキの連携した改造テクに痺れましたね。」
ヤヨイ「おほめ頂き光栄です。」
ミナヅキ「いいことした・・・」
ヒサメ「ちょっと!こんなところで何やってるの!?」
あぁ。ヒサメちゃんにハヅキさん。
カンナ「ちょっと防犯カメラの夢を叶えてたの。」
ハヅキ「なんか知りませんけどいいことしたんですよね・・・で、おつかいは?」
ミナヅキ「忘れた。」