妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideサトウ
カレコレファミリー・・・それはここ一体を牛耳る巨大マフィア政財界にも通じ警察ですら手が出せない実質的なこの町の支配者・・・そのマフィアに入団する。
そうして俺たちはアジトに案内されているところだ。
シディ「そういえばまだ名乗ってなかったな。俺はシディ、このマフィアの幹部だ。」
サトウ「俺はサトウ!」
スズキ「スズキだ。」
シディ「ではボスを呼んでくるから待っててくれ。」
ボス・・・カレコレファミリーを束ねる超危険人物。ありとあらゆる凶悪犯罪に手を染め手段をえらばず邪魔者を始末してきたとか・・・
シディ「カゲチヨ起きろ、新人だぞ?」
カゲチヨ「えぇ・・・もう少し寝かせてくれよ。」
ヒサメ「だらっとしない!夜更かしするから・・・」
カンナ「まぁ、それがマフィアとしては当たり前なんだけどね。」
フィーア「どうしたって裏社会は夜型になりやすいですよね・・・」
これがボスと他の幹部?
ヒサメ「二人ともようこそカレコレファミリーへ、私はヒサメ。」
カンナ「アーシがカンナでそっちの金髪がフィーアちゃん、それでそこであくびしてたのが・・・」
カゲチヨ「ボスのカゲチヨだ。それじゃあさくっと入団の儀をやるぞ。」
サトウ「入団の儀?」
カゲチヨ「あぁ、マフィアに伝わる昔ながらのものでな。オメルタの掟・・・血の掟を結ぶんだ。指に針を刺して血を出し、それを重ねるんだよ。まぁ、痛いからうちは赤いインク垂らすだけだけど。」
スズキ(それでいいのかよ!?)
フィーア「それに血を見ると興奮して血が出る指を観察しようと切り落とそうとするやつもいるくらいですし。」
カンナ「え?誰の事?」(包丁を隅っこにおいやりながら)
こいつだ・・・
カゲチヨ「掟の依頼はチャットで送っておくからあとで見ておけよ。」
マフィアがチャット・・・
フィーア「じゃあ早速仕事を覚えてもらいましょうか。」
ヒサメ「サトウ君がシディとフィーアちゃんに、スズキ君が私とカンナちゃんについてきてね。」
カゲチヨ「じゃあ俺はひと眠り。」
カンナ「書類仕事お願いね。」
というわけで初の仕事は・・・
サトウ「いきなり運び屋か・・・」
注文者「シディさん・・・フィーアさん早く!ブツを・・・」
シディ「慌てるな、これだろ?」
注文者「一度出したら病みつきになってしまって・・・」
もしかしてヤバイ物なんじゃ・・・
フィーア「中身が気になるんですか?心配しなくてもただの自家製の海老せんべいですよ。できたら蛸せんべいやイカせんべいにも挑戦したいですね。」
シディ「まさにやめられないとまらないだな!」
そのキャッチフレーズの方があぶねぇよ!
sideスズキ
なんでマフィアが老人ホームに?
老人「いらっしゃい、カレコレファミリーの、皆さん。」
この人も知ってる・・・・周りにいるのも全員元大物政治家だったりした人だ!
老人「孫が自転車に乗れるようになっての~。」
ミキ「可愛いー!」
老婆「アプリの使い方がわからなくてのう・・・」
カンナ「あーこれかー・・・」
一体どんな密談が・・・
ーしばらくしてー
ヒサメ「というわけで老人ホームの仕事はこうして入居者たちの悩みを聞いたり聞いて欲しいことを聞くのが主な業務ってわけ。」
ただの手伝いだった!
カンナ「マフィアはもともと自警団の側面も持っているからこうした地域の信頼も大事なんだよ?」
スズキ「言われてみればそうだよな・・・」
なるほどな・・・そうして戻るとボスと一緒に出掛けることになった・・・
サトウ「ここは・・・」
カゲチヨ「うちで一番デカいカジノだ。」
スズキ「なるほど・・・みかじめ料を・・・」
アサヲ「また外した―!」
ルイ「儚くも散ったね・・・」
チダイ「運に見放されたか・・・」
マチャソ「勝てる流れだったのにまさかフィーアに逆転されるとは・・・」
カゲチヨ「フィーア!財布の中身満タンなら今月の家賃お前が払ってくれよ!」
フィーア「甘いですねブラフに決まってるじゃないですか。それにカゲチヨ、賭け事は破滅もあるから美しいんです。」
サトウ「普通にギャンブル楽しんでるだけ・・・」
しかも一番真面目そうな奴が一番のギャンブラーだった・・・
sideサトウ
ヒサメ「カゲまた賭け事して!」
カゲチヨ「これは新人におとなな遊びを教えようと思ってだな・・・」
ヒサメ「言い訳しない!フィーアちゃんもゲーム楽しみたいなら私たちがするのに・・・」
フィーア「他人とやるゲームなんですから料金発生は当たり前ですよ。それに歓迎会の資金も稼げたんですから大丈夫ですよ。」
というわけで自然な流れで歓迎会に入っちまった・・・
カゲチヨ「それじゃあ乾杯!」
シディ「腕によりをかけたから食べてくれ。」
サトウ・スズキ「うっす・・・」
ヒサメ「色々あって疲れちゃった?」
サトウ「いや・・・聞いてた噂と全然違ってびっくりしたっていうか・・・」
ヒサメ「確かにそうなるよね。全部嘘だし。」
カンナ「そもそもうちの組織の成り立ちは便利屋から始まったんだけど依頼で偉い人を助けたら口コミでメンバーや依頼も増えていってマフィアって呼ばれるようになったの。」
スズキ「じゃあ噂は・・・」
ヒサメ「私たちが流したの。悪さする奴が出ないように・・・でも武闘派って噂はそこのフィーアちゃんが敵の護衛やら武術家やらをボコボコにしてるからあながち嘘じゃないんだけど・・・」
フィーア「私は今日みたいな日が続けばいいと思ってますけどね。」
一番ボスっぽいのって実はこいつなんじゃ・・・
カンナ「噂と違ってがっかりしたでしょ?臓器とか薬とかスリリングなもの売ると思ってたのならごめんね。」
スズキ「いや・・・別にそんな物騒なの売りたくなかったし・・・」
サトウ「悪くないと思ってるぜ。」
sideカンナ
スズキ「サトウ、そっちは何かあったか?」
サトウ「いや、だがこの仕事を終えれば正式な組員になれるんだ・・・」
ふーん・・・
カンナ「あれあれ?事務所の掃除は朝の交代制だよ?こんな深夜にさせるほどブラックじゃないはずだけど?」
サトウ「!?」
スズキ「勘が鋭いな・・・」
カンナ「まぁ、突然の入団希望だしあの四人と違ってアーシは疑って始末するのが専門なんだけど・・・歓迎会の時の言葉に嘘はないと思ってるよ?」
サトウ・スズキ「!?」
カンナ「ちなみに帳簿とか隠れ家のデータはアーシが全部デジタル化してるんだ。カゲチヨはネットサーフィン専門だし残り三人も機械音痴だからこういう業務は全部アーシ専門なんだ。」
スズキ「く・・・長引けば増援を呼ばれるな・・・」
サトウ「仕方ねぇ・・・!」
お?睡眠ガス?でもね・・・
カンナ「じゃあ皆一緒に死んでみようか?」
ピンっ!
サトウ「手りゅう弾3個!?いかれてるのか!?」
スズキ「ぐっ!ガスが充満したら大爆発するってのに!」
カンナ「一人一個!逃げないで―!」
二人は慌ててバックステップを取るけど・・・
スズキ「爆発しねぇ!?」
サトウ「しまった!」
カンナ「フェイクに決まってるじゃん。これで終わり!!」
ガッシャン!!
アーシは窓から二人を突き飛ばした!
スズキ「ちっ!」
飛行系の能力持ってたんだ・・・
ヒサメ「カンナちゃんどうしたの!?こんなに部屋が荒れてるなんて・・・」
シディ「サトウとスズキの匂いもするぞ?」
カゲチヨ「俺らの掟忘れたのか?隠し事は無しだぜ。」
フィーア「まぁ、大体予想はつきますけどね。」
ありゃ・・・見つかっちゃった・・・
アーシは事情を話した。
カゲチヨ「なるほどな・・・」
ヒサメ「でもあの言葉には嘘はないと思う・・・だから助けたいよ!」
フィーア「そうですね。私たちの業務にほっとはしてましたし助けてもいいと思います。」
シディ「二人の言葉なら俺は信じたいがカンナはどうだ?」
カンナ「はー・・・わかったよ。カゲチヨ、アーシからもお願いできる?」
カゲチヨ「わかった。それに掟もあるしな。」
そうしてアーシたちはアイツ等のアジトに行き他の組員を全員撃退した・・・
サトウ「何で・・・」
カゲチヨ「血の掟にあるんだよ。仲間のピンチは助けるべしってな!」
ボス「ぐあぁああ!!」
noside
スズキ「すまなかったな・・・」
サトウ「俺たちはあんたらの前から・・・」
フィーア「それには及びませんよ。罰ならもう決めてます。私とギャンブルに数週間付き合ってもらいますよ。儲けは山分けです。」
カンナ「ビギナーズラックで素寒貧になる未来しか見えないけど。」
フィーア「負債も山分けです。」
カンナ「えげつな・・・」
ヒサメ「もう!付き合わなくてもいいよ!やること山づみなんだから。」
カゲチヨ「まぁこんな感じで忙しいからこれからもよろしく頼むぜ。」
スズキ「わかったよ・・・」
サトウ「よろしく頼むぜ。」