妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideクリス
今日俺はエイファに連れられて賭場に来ていた・・・といっても異宙人の管理する合法的な奴だが・・・
振り師「どちらさんもようござんすね・・・」
カラカラ!!
振り師「丁か半か!」
エイファ「ちょおぉぉ!!」
クリス「半。」
そして俺の予想はあたりエイファは外れてみぐるみ剥がされていた・・・
クリス「いやぁ~良かったね冬じゃなくて凍えるところだったじゃん。」
エイファ「そうですね・・・財布の方は早くも冬を迎えたけど・・・」
クリス「ホントについてるよ。」
エイファ「そうですね。貧乏神的なやつが絶対ついてます。」
そんなに気にすることないって・・・
クリス「俺なんてなんか最近白い羽つけた女性たちが毎回パーティしに来るけど妻がいるから駄目って断ってるんだから。」
エイファ「それは受けた方が良いんじゃない!?っていうか貴方絶対能力使ってますよね!?」
んなわけないじゃん、俺だって一応カジノ経営する身だよ?
クリス「これだって敵情視察だよ、敵情視察。それにエイファだって神様敵なものがついてるじゃん、ほら黒いローブの人が・・・」
エイファ「ぎゃぁあああ!!悪霊退散!妖魔降伏!てくまくまやこん!」
クリス「後半違う。」
ばさっ!
これはエイファの服・・・
男性「ついてるだのついてないだのあんたらそれでも博打打ちか?炊き出しじゃないんだから待ってるだけなんて回ってこないに決まってる。ギャンブルの女神は自分で口説き落とさないといけねぇんだよ。」
おぉぉお・・・めちゃくちゃ勝ってるな。
お客「もしかしてあれ・・・ツキヨミの勘太じゃないか?」
お客「恐るべき強運を持つ博徒。どんな劣勢もつきを読んで自分の流れに変えるカリスマよ。」
エイファ「・・・伝説の博徒だが知りませんがギャンブルの女神がこんなに尻軽だったなんて知りませんでした・・・クリスさんの他にもあんな髭面の愛人がいたなんて。」
クリス「キメラ可愛がってる奴には興味ねぇんだろ?だって神の作り出した生物じゃないもん。神の意思に反してるもん。」
エイファ「だとしても一夜の過ちくらい許されると思いませんか?もしかしてああいうワイルドな感じが好きなんでしょうか?」
クリス「じゃあもう一回行ってみる?」
振り師「丁か半か!」
エイファ「ちょぉぉお!」
クリス「半。」
またエイファだけ負けたね・・・
クリス「うーん・・・おかしいな。もっとワイルドさが必要なのかな?俺なんてどうでもいいやって感じで。」
エイファ「それだったらクリスさん未練たらたらじゃないですか。妻や子供もいるでしょ。」
確かに・・・
勘太「おいぃぃいい!人が着物取り返してやったっていうのにバカかぁあ!おい白髪のほう!あのメガネ帰らせろ!博打向いてねぇぞ!多分!」
エイファ「アンタが勝手にやったことでしょ?」
クリス「もしかしてワイルドさの中に見える優しさも必要なのかな?」
そうして俺たちは併設されたバーに引っ張られた・・・
勘太「ギャンブルやってるやつにはな二種類の人間がいる。1つは単純に博打が好きな奴。2つ目が質が悪い。無茶な賭け方する自分に陶酔してやがて持ち崩す、腕のいい奴ほど手堅い博打を討つ。危ない橋は勝てると思ったときしか渡らない。俺が見たところアンタらは2だ。博打はやめることだな。」
エイファ「勝手に決めつけないでください僕は3です。」
勘太「ねぇよそんなの、」
エイファ「単純に金が欲しい。」
勘太「働けぇええ!」
クリス「俺だって敵情視察だよ、若干1も含んでるけど・・・」
勘太「あんたも賭場経営してるのかい・・・ならわかるだろ、神聖な賭場でパンツ一丁は剥がすほうも剥がされる方も気分が悪いことくらい。これ以上ここを汚すとアンタも潰すことになりそうだぞ、白髪のあんちゃん。」
・・・なかなか強者感でてたな・・・
エイファ「ん・・・?なんですか?このトランプの山。」
あ・・・
sideエイファ
勘太「あれぇええ!?どうして身ぐるみはがされてるんだ!?」
クリス「ありゃりゃ、俺が潰す前にふんどし一丁になって賭場を汚すことになるとは。」
エイファ「イカサマでギャンブルの女神口説き落とすなんて姑息ですよ。だからそのイカサマで私の運も・・・」
黒服「お客様、ちょっとこちらに来ていただけますか?」
クリス「いや~本当についてるな。俺達って。」
そうして僕たちは経営者のところに引っ張られてしまった・・・
女主人「ほう・・・まさかクリス様ともあろうかたが我が賭場を視察しに来られていたとはつゆ知らずうちのものが無礼を働いたようで申し訳ない。」
クリス「いや、気にすることはない。あんたらだって飯の食い扶持がかかってるんだから。」
ま、まさかクリスの名がここでも使えるとは・・・
クリス「で、ただで許してもらえるとは思っていませんがゲームで勝負を決めるのはどうですか?イカサマをしたのは勘太だけですが俺たちはこの人に恩義もあるし協力はするけどね。」
女性経営者「ふふふ・・・能力封じの中ギャンブラー100人を抜いた貴方様と流れを読む右目を失ったといえどツクヨミの勘太のギャンブルが見れるとは面白い・・・なら挑戦してもらいましょうか。メガネ危機一髪に。」
そうして話はポンポンと進み・・・
エイファ「何で私がたるの中に入れられてるんですかぁああ!!」
私は剣とたるでぶっ飛ばされるあの役になっていました!
クリス「文句言わないでよ、俺の名でもここまでが限界、あとはお前ら二人の運に罹ってるよ。」
エイファ「アンタは良いですよね!?いざとなれば逃げれるんですから!」
勘太「まぁ、ここまでお膳立てしてくれただけでも感謝だな。やるしかねぇよ。」
勘太さん・・・
エイファ「いや私はまだ未遂ですよ!アンタはもうやってたんだからアンタがたるやるべきでしょ!!」
勘太「お前に任せてみろ、一発でドカンだ。」
確かにそうですが・・・
クリス「ホントホント・・・任せておいてね・・・」
グサ・・・
ちょっとぉぉぉ!アンタ何いきなり5本もぶっ刺してるの!!
クリス「こんなの悩んでもしょうがないんだからぱっぱとやってかないと観衆も飽きちゃうでしょ?」
エイファ「いやゆっくりやった方が盛り上がりますよ!」
勘太「ごめんなさいごめんなさいマジですみません。」
おおぉぃいいい!!何で貴方も不吉なこと言いながら2本差してるの!!
お客「おぉお!たて続けに剣を刺していく!流石勝負師二人!恐れを知らないのか!」
こいつらが知らないのは人の痛みだぁああ!
女主人「くく・・・ギャンブラーに必要なのは度胸も一つ・・・それは満たしている。しかしそれほど甘くはないぞ・・・」
カチ・・・
クリス「おっと!」
今のはなんの音ですか!絶対なんかヤバい音ですよね!
カンナ「落ち着けエイファ。博打において冷静さを失うのは最大の禁忌だ。例え周りが炎になろうと思考だけは常に氷のように・・・」
ぷしゅぅぅぅ・・・
勘太「あたばぁあ!」
エイファ「ぎゃぁあああ!」
クリス「全然だめじゃん。」
勘太「流石にぷしゅーは予想できないじゃん!!」
大丈夫ですかこの二人!?
クリス「よし、法則はわかったカチは大丈夫なパターンだな。」
おぉ、音で法則を読み解いてる!やっぱりクリスは頼りに・・・
アナウンス「時限スイッチが作動しました。今から1分以内に起爆スイッチ以外の全ての穴を塞がなければこのたるは爆発します。」
えええええ!!僕の残りの人生1分になりましたよ!
クリス「・・・サルも木から落ちる。」
今絶対落ちちゃダメな状況なのにぃぃい!
勘太「慌てるな。二択だ。この沢山の穴のなかから安全なものを探ろうなんて考えるな。向かい合ってる穴が地獄に続いてるかそうでないか考えて刺せばいい。」
女主人「まさかここでも冷静とは・・・やはり侮れん・・・だが本番は残り二つになってから・・」
sideクリス
さて・・・残り二つだね・・・
クリス「聞きたかったんだけどさ・・・アンタ本当に右目でツキが見えてたの?」
勘太「ツキが見えれば片目なんかになってないだろ・・・」
その時俺の中に思考が流れ込んできた・・・そうか。友のために・・・
勘太「ただ言えるのは俺はいつだって後悔しない選択をしただけだ。あんたもだろ?」
あぁ、そうだな。
クリス「エイファ、なんだかんだ言ってお前は俺の悪友さ。失敗したらいっぱい三途の川で作った酒でも飲みましょう。」
エイファ「・・・嫌ですよ、色んな人が入っててまずそうです。」
そうだなぁあ!
クリス「よっしゃ!右だぁああ!」
すてん!ぐさ!
ありゃぁあ?左にささった・・・
しーん・・・
あれれ・・・嘘?
お客「まさにミラクル・・・」
女主人「クリス・・・どうでもいいところで勝ち続けて重要な場面では弱い奴だったか・・・」
勘太「くくく・・・そんなもんさ、人生。」