妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日はユカの依頼で男性陣が集められていた・・・
ゼクス「それで何の用だ?」
サトウ「急に集められたもんな・・・」
スズキ「ろくでもねぇ依頼なら承知しねぇぞ・・・」
カゲチヨ「でも依頼料高いしな・・・」
シディ「何かを試す依頼と聞いたが・・・」
ユカ「ふふふ・・・実は最近の環境破壊対策のために江戸時代の文化を再現しようと思ってるんだよね!」
江戸時代の文化?
ゼクス「確かに江戸時代は古紙買いや古着屋とか現代でも見直されているものもあるが・・・」
カゲチヨ「それはリサイクルショップとかすでに技術があるだろ?」
ユカ「甘いですね。それだって全体で見れば制度の一つの復活にすぎません。この環境破壊進む現代でそんな生ぬるい進み方じゃいずれ妖精王の森以外全滅だよ!もっと人々の生活の上で大事なものを替えていかないと!」
サトウ「根本的なもの?」
ユカ「そう!それは・・・トイレ!」
・・・・はぁ!?
ユカ「江戸時代のトイレを再現して肥料によって野菜にも健康にも良い野菜を育てるの!だから再現されたものの使い心地を試してほしいんです!」
誰がそんなの・・・ウグッ!!?
ゼクス「きゅ、急に腹が・・・」
サトウ「さっきまで何ともなかったのに・・・」
スズキ「まさか・・・」
ユカ「こんなこともあろうかとさっき待合室で飲んだお茶に下剤を仕込ませておきましたよ。」
このやろー!!
シディ「皆大丈夫か!?」
ユカ「くっ・・・シディさんの頑丈なお腹にこの量の下剤では不十分でしたか・・・」
流石山育ち・・・っていうか早くトイレに・・・y
ユカ「じゃあまずはカゲチヨさんこれ使ってください。」
カゲチヨ「これは・・・意外と立派だな・・・」
木製だけどかなり広いし・・・
ユカ「これは江戸の町中に設置されていた辻便所と呼ばれる公衆トイレを再現したものです。」
な、なんとかなった・・・
ユカ「じゃあこれお茶です。」
もうお茶は勘弁してくれ・・
ユカ「そんなこと言わないでくださいよ。江戸時代では辻便所でお茶を振る舞う接待があったからこれもサービスと思って。」
がぼぼ・・・無理やり流し込むな・・・
ゼクス「でも・・・なんか住めそうなくらいだな・・・」
ユカ「まぁ排泄物は資源であり商品だったんですよ。栄養価の高い肥料として江戸時代では売ってる人もいたし金銭や食品にも交換できたみたいですよ。」
スズキ「まさに循環ってことか・・・」
ユカ「辻便所の維持費は売った利益で賄っていたほどらしいですよ。」
そんなに儲かるのか・・・
ユカ「ちなみに将軍や大名のほうが高値らしいよ。」
これが江戸を大都市にした秘訣ってことか・・・
sideスズキ
ユカ「スズキさんには長屋のトイレを再現したものです。」
スズキ「こっちはイメージ通りぼろいな…文句は言ってられねぇけど・・・」
なんとかなって良かったぜ・・・
ユカ「当時便所を室内に設置できたのは一部の富裕層だけだったんですよ。」
シディ「しかし女子トイレがないようだが・・・」
ユカ「ありませんよ?」
は?
ユカ「庶民は長屋に設置された便所を全員で共有してたんですよ。これぞ本当のジェンダーレスってやつですよね。」
ただ単に貧乏なだけだろ。
ユカ「ちなみにトイレットペーパーは浅草紙って呼ばれる再生紙が使われていたんだ。」
サトウ「ロールタイプじゃないんだな・・・」
ユカ「当時は持ち歩くのが普通でしたし使用済みでも繰り返し使ってたみたいですよ。」
カゲチヨ「きつすぎだろ・・・」
ユカ「ちなみに値段は一枚15円程度らしいですよ。」
絶妙に嫌な価格設定だな。
シディ「うぬ?何か書いてあるぞ。落書きか?」
これヨ―メイとユカの相合傘の落書きじゃねーか!
ユカ「著名な画家の浮世絵にも載ってるくらい便所に落書きは定番だったみたいですね。」
シディ「マナー違反がこうして受け継がれているとなると嫌だな・・・」
シディ・・・
sideユカ
さぁ!次はサトウさんの番です!
サトウ「ここなんか熱いな・・・」
ユカ「沖縄の気候を再現してるからね!」
ぶひ・・・ご・・・
カゲチヨ「なんか鳴き声聞こえるんだが・・・」
ユカ「豚ですね。あれは豚便所と呼ばれる人の排泄物を豚に食べさせる中国発祥のシステムです。」
スズキ「マジかよ・・・」
ユカ「辻便所と違って農作物ではなく家畜を育てるリサイクル構造ですね。」
サトウ「現代ならアウトだろこれ・・・」
ユカ「まぁ明治時代になったら段階的に禁止されたみたいですけどね。」
カゲチヨ「だったら再現しないでくれ。」
取りあえずサトウも用を足せた・・・
sideカゲチヨ
最後はゼクスか・・・
ユカ「その前に一つマメ知識!江戸時代以前のトイレば桟橋をかけて河に流してたみたいですよ!」
自然の水洗トイレだな・・・
ユカ「そして紙の代わりになったのが・・・陶器です。」
え・・・
ユカ「もしくは貝殻です。」
スズキ「ヤバい・・・鳥肌が・・・」
ユカ「実際に古墳からそういう形跡があるらしいですよ。」
昔の人尻が頑丈すぎだろ・・・
ゼクス「そんなことより早くトイレに・・・」
ユカ「もちろんです。これは前振り、これこそがおもてなしの時代の最先端トイレ・・・将軍のトイレですよ!」
こ、これは・・・!
タツコ「はぁ・・・なんで私たちが仰ぐ役を・・・」
カンナ「でもバイト料高いらしいし!頑張っていこう!」
ゼクス「ひ、広いけど女子がいるんだが・・・」
ユカ「これは大奥の将軍専用トイレを再現したんです!」
シディ「やはり豪華だな。」
ユカ「さらには夏には女中が将軍様を扇子で仰いで冬には火鉢を設置するほどだったんですよ。」
スズキ「ほぼエアコンだな・・・」
サトウ「落差が酷すぎだろ・・・」
ゼクス「だが男女同じという点では庶民と変わらないだろこれ・・・」
結局便意には抗えず用を足すことになった・・・
カンナ「はい、ゼクス君これ。」
ゼクス「紙か・・・ってこれ暖かいな・・・柔らかいし。」
カンナ「そりゃ揉んで浅草紙を柔らかくしてるし・・・ふいてあげようか?」
ゼクス「絶対ダメだ!」
人としてダメになりそうだもんな・・・
こうして一通りし終えたが・・・
ユカ「どれがいいと思いましたか?」
シディ「おれは将軍様のトイレだな!」
スズキ「変態が集まりそうだし金かかりすぎだろ。」
サトウ「俺は楽しそうだと思ったぜ!」
カゲチヨ「まぁ、一番現代に出してもいいのは高級ホテルで使うなら将軍用のトイレだろ・・・」
ユカ「そうですか!紙を変えたりするのは機械に代替えさせるとして匂いも葉っぱでやわらげればホスピタリティ溢れてて人気でそうですよね!」
まぁ、下剤はもられたけど歴史の勉強とおもてなしを学べたなら結果オーライかな・・・