妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideクリス
それはとある異宙のカブトムシのお話・・・
カブトムシ「俺はここの森の王になったけど・・・だがそれだけじゃ満足できねぇ・・・俺は海の王も目指す!」
樹液、ゼリー、雌のカブトムシ、雑木林の全てを手に入れた雄は彼が気まぐれに放った一言は虫たちを海に駆り立てた!虫たちは海水に適応できるのか?
クリス「というわけで今回はそんな向上心の高いカブトムシのために海のプロフェッショナルを呼んだぞ!」
カブトムシ「よろしくな!二人とも!」
カンナ「うん・・・」
ハヅキ「それは良いんですけどなんですか今のナレーション・・・危険な香りをはらんでいましたが・・・」
それは置いておいて・・・
クリス「というわけでカブトムシが海の王になれるようにしてね!」
カンナ「なんでそんな仕事受けたの?」
カブトムシ「俺の雑木林をやるって言ったんだ!俺は宝に興味ないからな!」
クリス「主と仲良くやれば豊富なメープルシロップや木材の利権が手に入るんだ。気合いれて望んでね。」
ハヅキ「やっぱりそれ狙いですか。」
クリス「とにかく水の生物に関わるDNAを持ったお前らがいれば最悪、最悪お前たちが制圧して王にするのでもいいから。」(小声)
ハヅキ「歴史でよく見る祭り上げじゃないですか・・・」
カンナ「不安だ・・・」
sideカンナ
というわけでお父さんの用意した船に乗り込んだわけなんだけど・・・
カブトムシ「お前ら!出向だー!!」
このカブトムシのワ〇ピースの乗りがきつい・・・
カンナ「クルー増やすとか言われたらどうしよう・・・」
ハヅキ「最悪フィーアとシディを連れてくれば大丈夫ですよ。コックと航海士ってことで。」
確かにフィーアちゃんの直感は当たるけどそんな航海術嫌すぎる・・・
カンナ「大体海の王なんてどうやってしてあげればいいのやら・・・海の神様系の異宙人に怒られずになんとかしないと・・・」
ハヅキ「そうですね・・・昆虫は人間の大きさで考えれば優れた能力ぞろいですし地球上でもっとも存在が確認されているのは実は昆虫ですしね。」
カブトムシ「にしし!地球は昆虫の惑星って言ってくらいなんだぜ!」
確かに昆虫系の異宙人には強力な物も多いしこれはいけるかも・・・
ざぱんっ!!
うわぁ!
カンナ「今日は波が高いね・・・」
ハヅキ「あれ?カブトムシさんは?」
カブトムシ「ごぼぼぼぼ!!」
ちょっとぉぉぉ!!悪魔の実でも食べたのかって言うくらいおぼれてるよ!!
なんとかアーシたちが潜って救出したけど・・・
カブトムシ「なんだか急に力が抜けて・・・まさか本当に代償が・・・」
ハヅキ「違いますよ。昆虫は気門ってよばれる穴が体にあってそこから酸素を取り込んでるんですよ。」
カンナ「ん?ってことはさっきおぼれたのはそこに水が入ったから?」
昆虫って海じゃ呼吸できないんだ・・・
カンナ「それって普通に詰んでない?」
ハヅキ「ヤゴとかアメンボとか螻蛄ならまだ可能性はあったのにカブトムシじゃ・・・」
カブトムシ「わりぃ・・・おれ死んだ!」
こっちは諦めるの早いし・・・
sideハヅキ
カンナ「まさか昆虫が海に一匹もいない理由がこんなシンプルなものだったなんて・・・」
ハヅキ「まぁ、これは説の一つですよ、まだ希望はあります海老や蟹は甲殻類で昆虫から分岐して進化したと言われてますし・・・」
カンナ「近い生物なら適応できる可能性もあるよね・・・?」
「ふふふ・・・それは大きな間違いだ。」
あれは異宙の海老ですか!?
海老「俺はこの東京湾(イーストブルー)の喧嘩屋さ。」
ハヅキ「東京湾のこと無理やり近づけないでください。」
カンナ「確かに向こうも東の海だけど・・・」
海老「ルーキー潰しだ・・・襲わせてもらうぞ!くらいな!」
マズイ!避けないと・・・
カブトムシ「大丈夫だ!俺は昆虫だぞ・・・固い外骨格、武装硬化がある!」
だから近づけないでください。
ズドン!
カブトムシ「効かねぇ・・・虫だか・・・ぎゃぁああああ!!」
カンナ「派手に吹っ飛ばされた!!」
初期の名台詞パクっておいてあっさり飛ばされないでくださいよ!
カブトムシ「くそ・・・なんで・・・」
船からは落ちてなかったんですね・・・
海老「くくく・・・虫の外骨格は酸素でできているのに対し私たち甲殻類はカルシウムでできている・・・それが何を意味するかわかるか?」
カンナ「もしかして海に出たらもろくなるってこと?」
確かにカルシウムは海にも豊富にあるますもんね・・・
海老「お前は陸に相応しい能力を得た分海では不利になったのさ!」
カブトムシ「そんな・・・」
海老「陸に帰って出直してきな!ふん!」
カブトムシ「ぐあぁああ!」
カブト虫さああん!!
sideカンナ
カブトムシ「完全復活!」
なんとか生き返ったね・・・
ハヅキ「海老が私たちを襲わずに帰ってくれたからなんとかなりましたね。」
去り際のセリフも・・・
ーお前たち海でも中々できる奴だろ?ならアイツの応援をしてやってくれ。海も海で過酷だということを坊ちゃんに叩き込みたかっただけだからな。-
なんか仲間になりそうなライバルみたいなセリフだったし良い人・・・海老なんだよきっと。
カブトムシ「死の淵を体験して俺は強くなった・・・俺の技は一段界進化する!ギア・・・」
ハヅキ「やめてください。」
カブトムシ「これはえら呼吸ができるようになりカルシウムで外骨格が作られるようになる技だ!」
しかもメチャクチャ都合のいい技だ。
カンナ「でもこれで海に適応してまともなバトルができるね。」
カブトムシ「もう俺に不利な部分は何もねぇ!」
そうして王への道のりが始まったわけだけど・・・・
カブトムシ「ぎゃぁあああ!!」
ハヅキ「早速サメと戦って大ピンチじゃないですか!!」
流れ変わりそうだったのに・・・
サメ「しゃはは!適応力が足りてねぇみたいだな。昆虫は陸上で生きられるように軽く進化した奴らばっかりなんだぜ?」
ハヅキ「そうか・・・潜れないというわけですか。」
サメ「そういうことだ!」
カブトムシ「ぐあぁあ!」
カンナ「あれ?なんかカブトムシの表面ひび割れてない?」
カブトムシ「急に気持ち悪く・・・おえぇええ・・・」
サメ「例え呼吸できても海水に適応できるかとは別問題だと思うぜ?」
カンナ「そうか・・・浸透圧、塩分が高いかドンドン表面の水分、そして海水から酸素を取り込むことで体内の塩分濃度も高まってしまってるんだよ・・・」
ハヅキ「私たちはDNAのおかげで塩分を排出できるようになってるけどカブトムシは違う・・・」
サメ「しゃはは!出直してきなルーキー。」
カブトムシ「まだだ・・・俺は諦めねぇ・・・」
カブトムシさん・・・そんなボロボロになってまで・・・
カブトムシ「ギア・サー・・・」
貴方怖いもの知らずすぎでしょ!!
カブトムシ「この形態ではお前が言った問題が全てが解決する!」
しかもとんでもない進化だった。
ハヅキ「もう川とか淡水の王になった方が良い気がします。」
カブトムシ「海中戦で反撃だ!」
そうして潜ったけど・・・
カブトムシ「がぼぼ・・・」
えぇええ!?
サメ「海中に潜れるようになっても今度は水圧の問題が出てくる。」
昆虫海に向いてなさ過ぎでしょ・・・
サメ「ほら!そこの二人は気絶してるやつ持って陸に帰れ!」
カンナ「あ・・・見逃してくれるんですね。」
サメ「向かってくる姿が昔の俺に似てただけだ。次あったら海に沈めてやるがな。」
皆良い生物で良かった・・・
sideハヅキ
ハヅキ「ぼろ負けでしたね。」
カブトムシ「甘かった・・・俺はまだ海の大きさを舐めてたぜ。」
カンナ「でも森の王ではあるんだしやっぱり森か池とか川の王になった方が良いんじゃない?これだけ進化できたんだし。」
さっさと帰りましょう・・・
カブトムシ「いや!俺は修業して必ず戻ってくる!」
え・・・?
カブトムシ「二年後にシャボン〇ィ諸島で!」
・・・・・・・
カンナ・ハヅキ「勘弁して・・・」