妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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降り続く雨

sideカゲチヨ

今日の依頼人はカエル系の異宙人だった・・・

 

ヒサメ「天候を操る装置を盗まれたんですか。」

 

依頼人「最近続く雨はこのせいでしょう。」

 

カンナ「そんな・・・さらに続いたらアーシの髪の跳ねがアフロになっちゃうじゃない・・・」

 

ヨ―メイ「確かに湿気で跳ねますけど!?」

 

依頼人「装置を扱える天才技術者の少女も一緒に拉致されてしまいました。」

 

フィーア「技術者を強制的に労働・・・まんま悪役ですね。」

 

カゲチヨ「・・・失礼かもですけど雨が降りまくったらおたくらみたいな異宙人は喜ぶもんじゃないっすか?」

 

少なくとも俺達に依頼するメリットはないように思えるんだが・・・

 

依頼人「とんでもない・・・我々アマガエル系の異宙人は日本の静かな雨を愛しているんです。日本は我々のような異宙人に大人気で梅雨の季節は最高で国王陛下も日程を調整するほどですから。」

 

フィーア「なるほど・・・そんな中こんな風情のない大雨。外交問題にもなりそうですね。」

 

依頼人「はい、日本と友好条約も結んでいるので装置は友情の証として。」

 

それを盗まれたとなれば問題だな・・・

 

シディ「犯人の目星は?」

 

依頼人「お恥かしながら全く・・・輸送車ごと盗まれたことくらいしか・・・」

 

なるほどやっぱりカンナの言う通りプロの犯行か・・・

 

カンナ「お任せください!伝説のタカの目を持つヨ―メイちゃんがすぐさま犯人を見抜いてごらんにいれましょう!」

 

ヨ―メイ「人任せですか!?それに遠くが見れるだけでそこまで見抜けませんよ!?」

 

依頼人「調査に役立つ道具を用意しましたのでご活用ください。」

 

そうして俺たちは調査に乗り出した。

 

sideカンナ

うーん・・・全く証拠がないし・・・

 

カゲチヨ「テレビ見てみろよ。川反乱してるところあるぜ。」

 

うわ~ドロドロ・・・

 

フィーア「やりましたよ!学校休校になりましたしザリガニ釣りに行きましょう!」

 

カゲチヨ・カンナ「いや呑気か!」

 

なんのために休みになったか知ってる!?

 

ヒサメ「カゲー!そっちにフィーアちゃん来てない?」

 

ヒサメちゃんたちも来たけど・・・

 

ヒサメ「外見て!」

 

うわっ!ここも道路が川になってるの!?

 

フィーア「ザリガニ釣りほうだいですね。」

 

カンナ「フィーアちゃんのそのザリガニに対する執念はなんなの?」

 

ヨ―メイ「お店も休みになりました・・・」

 

シディ「流れるプ―ルみたいだが避難警報も出てるし危険だ。」

 

しょうがない・・・ここは・・・

 

カゲチヨ「犯人捜しだな!」

 

ヨ―メイ「なんでぇ!?」

 

カンナ「町がこんな状態なら犯人も油断してるし装置はそこそこ大きい精密装置・・・大雨でも大丈夫なところに設置することが解れば色々と絞れてくるよ。」

 

シディ「例えばどこだ?」

 

高いところで人のいないところだね。

 

ヨ―メイ「・・・山とかですか?」

 

カゲチヨ「そう、輸送車ごと盗まれたなら道が舗装された場所なのかもな。」

 

山に向かおうとするが・・・

 

ヒサメ「道が湖みたいになってる!」

 

カゲチヨ「大雨になると怖いのはこれだ。広い範囲で町が水に浸かっちまう。」

 

フィーア「泥まみれだしイタリアのヴェネツィアとは全然違いますね・・・」

 

シディ「どうするカゲチヨ。山への道はここしかないぞ。」

 

フィーア「泳ぎますか?」

 

ヨ―メイ「そんなことしたら病気になりますよ!?」

 

依頼人からいいの貰ってるんだ。

 

フィーア「おぉ、可愛いカエルのボートですね。」

 

シディ「これで犯人のところに行けるな。」

 

ヨ―メイ「私は避難所に行きたいんですけど!?」

 

カンナ「まぁまぁ、雨だと水があふれてる場所を察知するの偵察役が必要だしこれだけの技術力を持ってるんですよ?特殊なカエルの油からとった惚れ薬とか取れると思いませんか旦那・・・?」

 

ヨ―メイ「・・・!ふふふ・・・お主も悪よのぅ・・・」

 

いえいえ、お代官様ほどでは・・・

 

フィーア「越後屋と悪代官?」

 

ヒサメ「それってそもそもガマガエルの油なんじゃ・・・依頼人の種族はアマガエルだし・・・」

 

sideヨ―メイ

というわけでボートに乗り込みました!

 

ヒサメ「なんか臭いような・・・」

 

カゲチヨ「下水があふれ出したからな・・・こうなると水は毒と同じだ。感染症が蔓延して酷いことになる。」

 

カンナ「つまり泳ぐなんてもっての他ってこと。」

 

フィーア「カンナちゃんならいけるんじゃないですか?」

 

カンナ「確かに潮水とかはいけるけど魚も泳げないような水は無理だから!」

 

危険すぎでしょ・・・

 

カゲチヨ「作物もダメになるから世界規模なら食糧危機だ。」

 

そうして山について歩きで向かいますが・・・

 

ヨ―メイ「あー!傘が!」

 

案の定傘は壊れてしまいます!

 

フィーア「雨も風もつよいですね。もうこれは雨粒を一つ一つよけるしか・・・」

 

そんな武道の達人みたいなことできるのシディさんとフィーアさんだけですよ!?

 

カゲチヨ「大丈夫だ!これを着ろ!」

 

ヒサメ「レインコート?」

 

そうそれはカエル型のレインコートでした。

 

ヒサメ「随分可愛いデザインだね。」

 

カンナ「サイズもピッタリになる素材なんだって!」

 

シディさん可愛い・・・

 

フィーア「これで横からの雨にも対応可能ですね。けど土砂崩れになってるところもありますから慎重にいきましょう。」

 

そ、そうですね・・・前もそうなってますし・・・

 

カンナ「ショートカットでいこうか!」

 

なんとカンナさんが降っている雨とを手の回りにあつめ自分の能力で発生させた水と一緒にジェット噴射!

 

カンナ「こういう雨なら負担軽くなって便利!」

 

ばしゅぅうう!!

 

ヨ―メイ「あぁあああ!?」

 

あっという間に土砂崩れを飛び越えて施設についてしまいました・・・

 

ヒサメ「あれって気象観測所?」

 

フィーア「やつら考えましたね。ここなら雨量の調整や雲の流れを読むこともできる。」

 

カゲチヨ「何年も前に廃棄されてるけど設備はそのままなら技術者の少女に復活させればいいしな。」

 

ぴかっ!

 

カンナ「今の光・・・おそらく装置でさらに雨を強くしたね。一気に叩こうか。」

 

sideカゲチヨ

俺たちは施設に入るが・・・

 

ヨ―メイ「あばば・・・寒いぃぃ・・・」

 

フィーア「濡れましたしね・・・」

 

カンナ「アーシの炎で服ごと燃やしてあげようか?」

 

ヒサメ「それ燃え死ぬでしょ!?」

 

シディ「生き残っても裸でさらに寒くなるんじゃないか・・・?」

 

大丈夫だ。依頼人からカイロもらってるからな。

 

ヨ―メイ「あったかいです・・・」

 

ヒサメ「うん・・・」

 

低体温症が怖いからな・・・

 

カンナ「しっかり凄い熱量だね。服も乾くなんて。」

 

ヨ―メイ「これうちで扱ったらもうかるかもです。」

 

カゲチヨ「残念。妖精王がもう販売の根回しをしているらしいぞ。」

 

フィーア「流石お父さん・・・抜け目ない。」

 

シディ「皆、これを見てくれ。」

 

シディが魚の鱗を持ってきてくれた。

犯人がなんとなくわかってきたな。

 

sideフィーア

 

私とヨ―メイ、シディさんで分かれて技術者を探します。

 

シディ「二人ともすまんな、ここは生臭くて鼻がきかないんだ。」

 

ヨ―メイ「確かに臭いですね・・・犯人はひきこもるなんてどうかしてます。」

 

「誰か助けてぇええ!」

 

!?悲鳴!

 

私が素早く開けてみると技術者を思われるカエル顔の少女と槍を持った半魚人の男が立っていました!

 

半魚人「だ、誰だ貴様ら!?」

 

フィーア「なるほど・・・半魚人が犯人だから体が生臭くてシディさんの鼻も利かなかったわけですか。」

 

半魚人「くそ!まずはお前らからだ!」

 

フィーア「気象観測所ですからね・・・でっかい机があって助かりました。」

 

ヨ―メイ「で、デスクを持ち上げました!?」

 

そして私は思いっきり机をぶん投げました!

 

がしゃぁああ!!

 

半魚人「ぎゃぁあああ!!」

 

シディ「後はまかせろ!はぁ!」

 

半魚人「ぎょべぇええ!!」

 

壁にたたきつけられたと同時にシディさんの一撃で犯人は制圧されました!

 

ヨ―メイ「大丈夫ですか!?」

 

そしてヨ―メイちゃんが技術者を保護しました!

 

フィーア「で、アンタたちはなんでこんなことを?」

 

半魚人「お、俺たちもここを気に入ってな・・・水のそこに沈めようと移住しようと・・・」

 

フィーア「そうですか・・・なら魚のたたきにしてあげますよ!」

 

半魚人「あぎょべ!!」

 

私は机を振り上げて叩き潰しました!

 

ヨ―メイ「魚のたたきってそういう意味じゃ・・・」

 

技術者「そいつがカギを持っています。今のうちに・・・」

 

半魚人仲間「させるかよ!」

 

って仲間がカギを・・・

 

半魚人仲間「このまま脱出口まで・・・って脱出口が凍ってやがる。窓も凍ってる・・・」

 

ー脱出口あたりー

 

ヒサメ「これで最後!」

 

カンナ「流石ヒサメちゃん!」

 

カゲチヨ「これで水槽の中の魚・・・だな。」

 

半魚人仲間「お前は・・・ボスが調べてたカゲチヨかよ!」

 

カゲチヨ「下調べ済みだったんだろうが建物ごと凍らせるのは予想外だったろうな。」

 

半魚人仲間「建物ごと!?」

 

カゲチヨ「カンナの水の操作ががあれば確実だ。」

 

半魚人仲間「だったらこれでどうだ!」

 

半魚人が殴りかかりますが・・・

 

カゲチヨ「血液パックたりなくなりやすいからあんまやりたくないんだけどな・・・」

 

ポケットの隠した血液パックから垂らした血液によって飛び出た壁に激突する!

 

半魚人仲間「ぐおぉ!?壁から糸が出てきて・・・えらに・・・苦しい・・・」

 

フィーア「あなたも机でつくる魚の叩きになってください。」

 

半魚人仲間「ぎょあぁああ!!」

 

ドン!!

 

sideカンナ

そうして技術者さんに鍵を渡して雨を解除してもらった。

 

技術者「これで雨はやみますよ。」

 

カゲチヨ「これで解決だな・・・」

 

ヒサメ「カゲ良く倒せたね・・・」

 

ヨ―メイ「最終的に薄っぺらくしたのはフィーアさんですけど動きを止めたのはお見事ですよね。」

 

フィーア「まぁわたしとの連携プレイですね。」

 

技術者「あの・・・」

 

ん?なんかあの人顔が赤いような・・・

 

技術者「助けてくれてありがとう・・・カゲチヨさんカッコいいですね。」

 

全員「ぇぇえええ!?」

 

まさかのカゲチヨの脈あり!?

 

技術者「日本のアニメも流行ってて・・・虚弱頭脳系キャラが大好きで・・・」

 

カゲチヨ「なにそれ!?」

 

カンナ「夏木〇バルみたいな感じじゃない?」

 

技術者「これはお礼・・・べろん。」

 

カゲチヨ「ぎゃー!?」

 

まさかの舌ぺろ!?

 

技術者「私の星での愛情表現です。」

 

フィーア「ルーツは絶対捕食行動ですね。」

 

技術者「初ぺろあげちゃった・・・」

 

シディ「ヒサメどうした?」

 

ヒサメ「・・・なんでもない。」

 

ヨ―メイ「これは二人の間に雨がふりますね。」

 

やれやれ・・・カゲチヨはリザードマンといい癖のある人たちに好かれるね・・・

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