妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideクリス
今日はヨ―メイに広い世界を見せるために旅行に連れてきた。
ヨ―メイ「それはいいですけどなんで行き先が南米のボリビアなんですか・・・」
クリス「忍者免許の修業で忍者の技術を得たけどまだまだ体力面を鍛えないといけないと思って。」
ヨ―メイ「早速高山病ですよ・・・耳なりと頭痛が・・・」
まぁここは首都のラパス、標高は3600メートルだし無理もないけどね。
クリス「ほらコカの葉だよ。これを食べれば大丈夫だよ。」
ヨ―メイ「コカの葉ってコカインのもとになるんじゃ!?大丈夫なんですか?」
クリス「大丈夫、これは妖精王の森で品種改良を行った高山病対策の効果を高めた葉だからな。」
ヨ―メイ「もぐもぐ・・・本当です。収まってきました!」
それにコカの葉はコカインほど依存性や精神作用はないしね。
ヨ―メイ「なんだか力が湧いてくる気がして止まりません!」
クリス「早速ハマりかけてんじゃねーか!没収!」
ボケみたいな事態を挟みつつ俺たちはチャーター車で目的地に向かう。
けどその道はというと・・・
ヨ―メイ「ぎゃぁあ!!ジェットコースターですか!?」
クリス「まるでトランポリンではねてるみたいだ!」
ガードレールもないし断崖絶壁のとんでもない悪路だった・・・ユンガスの道、デスロードと呼ばれているらしい・・・
クリス「崖下まで600メートル、世界で最も危険な道らしい。」
ヨ―メイ「なんでそんな道をわざわざ行って何をみようというんですか!」
そうして道を抜けてとある村にやってきた。
クリス「実はここはとある学校で異宙でも珍しい忍者学校があるんだ。」
ヨ―メイ「えぇえ!?世界にもあるんですか!」
そう忍者の精神と技術が受け継がれる学校らしい。
そうして学校に向かうと忍者学校の設立者であり師範が現れた。
師範「クリスさん!あえて嬉しいよ!」
クリス「こんにちは。実はスペシャルゲストで本当の諜報員、忍者を連れてきたよ。」
師範「おぉ!君がクリスが言ってた結界や遠視の術や薬を使わずに眠らせられるという子か!」
ヨ―メイ「クリスさんどんな説明したんですか・・・」
師範はかつて忍者発祥の地、三重で修業を行った本物だ。そうして地元ボリビアで忍者文化を広める活動をしているらしい。
師範「技術、精神性、組織力、忍耐・・・どれをとっても日本の忍者はすばらしいんだ。」
ヨ―メイ(私の行った講習所にはそんなのはありませんでしたけど確かに実力はそうですよね・・・)
ヨ―メイは苦笑いしながらも共感していた。
今日は授業を見学させてもらうことにした。
師範「まずは木登りだ。目標は10秒以内だぞ。」
生徒「御意!」
ヨ―メイ「結構生徒いるんですね・・・月謝でウハウハですね。」
クリス「目を円マークに変えるな!やっぱり日本文化は受けるんだろうな。」
合図とともに一斉にスタートするが大半の生徒が苦戦する。そんな中でも優秀な生徒がいた。
師範「記録は7秒!」
生徒「これくらい楽勝だ。」
見学だけだと申し訳ないし・・・
クリス「ヨ―メイ。本場で学んだ腕を見せてやれ。」
ヨ―メイ「えぇええ!?」
師範「ぜひ頼みます!」
驚いたヨ―メイだったが・・・
ヨ―メイ「おりゃぁああ!」
師範「凄い身のこなしだ!3秒で登ったぞ!」
やはりあの修業と俺の体力増強の訓練が功をそうしているんだろうな・・・
クリス「つまり半分は俺の手柄だな・・・」
ヨ―メイ「悪そうな笑顔で言わないでくださいよ。」
さてそろそろ昼だし・・・ん?
びゅびゅ!
クリス「ふっ・・・」
ヨ―メイ「うわぁあ!?」
俺とヨ―メイは飛んできたクナイを素早くよける。
投げたのは・・・木登り1位のあいつか。
ヨ―メイ「危ないですね!なんですかいきなり!」
生徒「すみません手が滑ってしまって・・・」
明らかに殺気があったけど・・・まぁいいか。
師範「すまん!彼らはまだ未熟な部分がある。許してくれ!」
クリス「大丈夫、ヨ―メイもいつも嫉妬してるし人のこと言えない立場だから。」
ヨ―メイ「まぁ確かにそうですけど・・・」
そうしてその場を後にして食事のためにアンデス山脈にやってきた。
クリス「ここはボリビア含めて7つの国がまたがっているんだ。」
ヨ―メイ「こんな山岳地帯でどんなの食べるんですか・・・?」
クリス「目的はあれだよ!」
ヨ―メイ「えぇえ!?コンドルですか!?」
そう!世界最大の鳥、アンデスコンドルだよ!
クリス「これは着ぐるみだけど実際のコンドルは翼を広げて最大3メートルの長さ、インカ帝国は神々の使いとしてたたえられてきたらしい。」
それほどの貴重な鳥なので死体を食べるんだけどね。
ヨ―メイ「マジですか・・・」
そうして食事どころ・・・もとい民家に着くと店主が迎えてくれた。
店主「アンタたちが日本からの客か!せっかくだし調理前を見ていくかい?」
そうしてキッチンに向かうと・・・
ヨ―メイ「ぬおおお・・・凄い匂いです・・・」
クリス「とんでもない死臭だ・・・流石屍骸をたべるだけある・・・」
これをどう料理するのか・・・
店主「当然丸焼きだぁあ!」
・・・だと思った。
ヨ―メイ「色は大丈夫なんですか!?」
クリス「まぁ食べてみるか。祟り神みたくなってるけど・・・」
そうしてかぶりつくと・・・
クリス「うん、臭い。」
ヨ―メイ「もうアホにならないと食べられないくらいですぅぅ・・・!」
そうして長時間の格闘の末に食べ終わって帰ろうとしたのだが・・・
クリス「え、デス・ロードで事故?仕方ないか・・・」
ヨ―メイ「通行止めですか・・・宿はありますかね・・・」
店主「ここに宿はないし寝るだけならうちにくるか?」
やっぱり旅に必要なのは人情だな。
クリス「助かる、金は追加で出すからね。」
店主「いつまでも止まっていいぞ。」
そうして泊まることは決定したのだが・・・
ヨ―メイ「ぎょわぁあ!ど、髑髏ぉぉ!?」
そう棚に飾られていたのは沢山の髑髏だった。
店主「全部で50万したんだ。活かすだろ?」
クリス「ヨ―メイ。これは魔除けで立派な文化だよ。」
そうここはクリスタルスカルでも有名なインカ文明が栄えた土地なんだ。
そうして寝静まった後にトラブルは起きた・・・
生徒「ざっと50万か・・・笑いが止まらないな。」
なんと忍者学校の生徒が侵入してきていた!
彼は隠形術を使って気配を消していたが・・・
ヨ―メイ「ん?なんか人の気配が・・・」
たまたま俺と店主に黙って夜更かしをしていた修羅場を潜り抜けたヨ―メイには通じなかった。
ヨ―メイ「あー!泥棒!」
生徒「なに!?いつの間に背後に・・・」
気付いたときにはもう背後に立たれていた・・・
生徒「ちきしょう!離れろ!」
ヨ―メイ「なかなか鋭いですね・・・ですがききません!」
ヨ―メイは忍者刀を結界で防ぎすかさずクナイをぶん投げる!
生徒「ぐあああ!」
ノーモーションで放たれたそれは両腕に突き刺さった!
ヨ―メイ「これで終わりです!」
生徒「ね、眠い・・・」
獏の能力で完全に眠らせてしまった。
クリス「おぉ、一人で撃退できてるじゃん。」
店主「これは一体・・・」
ヨ―メイ「クリスさん気づいてたんだから先に来てくださいよ!?」
ヨ―メイの成長も見れたしいい経験になったな。そうして師範と一緒に頭を下げた彼は再び修業に励むことになった・・・
クリス「今回はヨ―メイの成長を見れたし大満足の旅行だったな。」
ヨ―メイ「私は怖かったですよぉ・・・連れてくなら今度はもう少し美味しい食事をお願いします・・・」
こうして忍者の神髄を見ることが出来た俺であった・・・