妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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擬人化カレコレ 肺編

sideクリス(肺)

上司「こんな仕事もできないとは・・・!お前は呼吸しかできないのか!」

 

本体「ひぃい・・」

 

クリス「いや呼吸ってメチャクチャすげえから・・・俺すっごい頑張ってるから。」

 

上司「え?」

 

呼吸はね・・・

 

ー体内ー

 

俺は平均20000回呼吸を繰り返している・・・年中無休でこのようなことをしているんだ。

 

まず食べ物を食べると・・・

 

ヒサメ(胃)「あ、納品が来た。消化して・・・」

 

フィーア(糖)「人は一人じゃ生きていけない・・・だから誰かを愛するの・・・」

 

上司「なんか出てきた・・・」

 

炭水化物を消化してできた有機物、彼女は出会いを求めていた・・・

 

ヒサメ「あっちで良い男見かけたよ。」

 

フィーア「行ってきます!」

 

クリス「すー・・・」

 

シディ(酸素)「うぬ?何故ここに・・・」

 

クリス「酸素・・・お前は出会いを求めてるんだろ?」

 

シディ「確かにふらふらしてないで誰かと一緒になりたいと思っていた。」

 

上司「酸素の理を無視してる・・・」

 

クリス「そこの居酒屋で出会いがある・・・そんな気がするぞ。」

 

シディ「あぁ、行ってくる。」

 

ー居酒屋「ミトコンドリア」

 

本体「名前が独特・・・」

 

シディ「君は・・・」

 

フィーア「あなたは・・・」

 

そうして結ばれた二人は俺と胃に・・・

 

フィーア「ありがとうございます。くっついたときにできた水と二酸化炭素。」

 

クリス「ありがとう、後で捨てておく。」

 

シディ「あとはエネルギーだ。」

 

クリス「という感じでエネルギー生み出すために毎秒カップルを生み出してるんだ。」

 

上司「おまえの仕事マッチングアプリなのかよ・・・」

 

しばらくして・・・

 

上司「この仕事頼むぞ。」

 

本体「すいません・・・手がいっぱいで・・・」

 

上司「お前は器が小さいな・・・そんな器の小ささでは・・・」

 

クリス「いや、俺大きいから。驚くほどでかいのしらないの?」

 

上司「そりゃ臓器の中では・・・ってなんか小さいのがいっぱいある!」

 

実は3億個の細胞からできてるんだ。俺、しかも肺胞もあるから酸素を効率的に取り込める。だから広げるとテニスコート一枚分ある。

 

上司「でかっ!」

 

クリス「どう?器デカいでしょ?謝ってもらえる?」

 

上司「態度もデカすぎだろ・・・」

 

休み時間・・・

 

本体「はぁ・・・一人暮らし大変だなぁ・・・」

 

上司「なに甘えたこと言ってやがる!俺だって若いころは支え無しで頑張ったもの・・・」

 

クリス「いや俺も支えないから。」

 

上司「体内では・・・お前寝てるじゃないか・・・」

 

違う、俺は一人じゃ動けないの。筋肉ないから。

 

クリス「なんのささえもなしに毎日働いてるんだ・・・」

 

本体「あれ?でも呼吸は?」

 

クリス「あぁ、それは・・・」

 

カンナ「おーえす!おーえす!」

 

ヨ―メイ「どりゃあぁあ!」

 

横隔膜たちががんばってるんだ。

 

上司「じゃあお前支えありまくりだろ!」

 

面談の時間・・・

 

上司「お前もっとスキルアップ目指せよ。」

 

本体「すみません・・・」

 

上司「もっと高度なことをできるように・・・」

 

クリス「いやメチャクチャ高度なことやってるんだ俺。」

 

上司「あぁあああ!!」

 

クリス「肺って量子力学使ってるんだ。」

 

上司「え?」

 

前に呼吸してるって言っただろ?

 

本体「あぁ、マッチングアプリの・・・」

 

フィーア「結婚してください!」

 

シディ「指輪か・・・嬉しいぞ。」

 

二人が結婚して結ばれるためにはこの指輪である電子を渡さないといけないんだけど・・・

 

シディ「無理だ・・・届かない!!」

 

フィーア「うぐうう・・・この居酒屋・・・テーブルがデカすぎて届かない!!」

 

物理的に届かないんだ。

 

上司「バカなのか!?」

 

カゲチヨ(酵素)「何やってんだよ全く・・・」

 

フィーア「店員さん・・・」

 

カゲチヨ「俺が届けてやるよ・・・」

 

上司「おぉ、これで一安心…」

 

カゲチヨ「ダメだ・・・まだ届かない・・・!」

 

これでも届かない・・・

 

上司「間抜けすぎる・・・!」

 

ここで使われるのが量子力学だ。

 

フィーア「ならば・・・はぁああああ!」

 

シュン!

 

カゲチヨ「ナイスだ!」

 

本体「ワープした!」

 

クリス「トンネル効果だ。この世の物質全てには粒子と波の性質がある。」

 

カゲチヨ「俺も!」

 

シディ「よし、届いたぞ!」

 

波のように揺らいでいる電子はすり抜けて飛ぶことがあるんだ。

 

上司「信じられないな・・・」

 

ミクロの世界だしね。ちなみに光合成にも量子力学が使われているからね。

 

クリス「というわけで俺たちは常に高度なことをしてるから本体にまで求めなくても・・・」

 

上司「だが断る、そんなことは言い訳するな。お前たちは返事をすればいいんだ。肺だけにはいってな!」

 

ちっ・・・

 

クリス「すまん、庇えなかった・・・」

 

本体「いいんだよ、庇ってくれてありがとう。そしていつも頑張ってくれて。」

 

ありがとう。

 

sideドライ(肺)

 

上司「くそ・・・もっと働かないと生産性は上がらないのに・・・」

 

ドライ「すみません、そんなにタバコを吸われたら困ってしまうのですが・・・」

 

上司「知らん!ストレス発散には必要なんだ、我慢しろ!」

 

ではこうなっても問題ないですね。

 

上司「なにっ!?穴が・・・げぼぉぉお!」

 

そうして本体は肺がんとなった上に不摂生で穴が空いてしまったのでした・・・

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