妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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天国の子守歌編 練習開始

sideカゲチヨ

そうしてリンドアートの町に来た俺達は町を眺めていた。

 

ヒサメ「凄い眺めだね!」

 

シディ「町中から音楽が流れているな。」

 

フィーア「ここでシディさんと私の結婚ソング作成・・・悪くないですね。」

 

ヨ―メイ「あのー・・・なんで私も?」

 

オーナーがサボりの罰だってよ。

 

カンナ「いつものやつだけどオーナーも優しいよね、モテット君のために手伝いをよこすなんて。」

 

ひゅ~・・・

 

カゲチヨ「やっぱり幽霊いるな・・・」

 

ヨ―メイ「なんで皆さん平然と!?」

 

カンナ「お~早速話しかけよう!」

 

んなことしてる場合じゃねーだろ・・・

 

ヒサメ「路上ライブも多いね。」

 

モテット「人気と知名度集めのためだね。」

 

音楽祭の必須条件なんだっけ?

 

ヨ―メイ「ハードル高すぎでしょ・・・」

 

フィーア「なーに問題ありません。私のボーカルで一発ですよ。」

 

いやちょっと待てお前ここで歌ったら・・・

 

フィーア「あぁ~~津軽海峡冬景色~♪!

 

まさかの演歌かよ~!!

 

モテット「うわぁああ!?何この超音波!?」

 

シディ「な、なんか前にもましてひどくなってないか・・・」

 

ヒサメ「音楽都市って聞いてテンション上がっちゃってる・・・」

 

ヨ―メイ「のぉおお!?幽霊も撃沈しちゃってますよ!?」

 

フィーアの歌は住人全てが撃沈するまで続いた・・・

 

フィーア「ふぅ・・・あれ?皆さん私の調べに聞きほれて失神しちゃったんですか?」

 

カンナ「いやいや、普段芸術性の高い音楽聞いてる住人の耳がフィーアちゃんの歌に耐えられるわけないでしょ・・・」

 

カンナ・・・お前ヘッドフォンってずるいぞ・・・

 

フィーア「つまりアバンギャルドでロックだったってことですか?照れますね・・・」

 

ポジティブシンキングすぎる・・・

 

副町長「貴様・・・何者だ・・・ここまで住人の耳を壊す歌声とは・・・」

 

な、なんか偉い人が来ちまったぞ・・・

 

フィーア「あれ?私なんかやっちゃいました?」

 

ヨ―メイ「なんで無双系の主人公のセリフなんですか・・・」

 

町長「ここは音楽を極めた町リンドアート!貴様のような声を出すものは大会にすら出れないぞ!」

 

フィーア「やれやれ・・・前衛的すぎて時代がこの町に追いついてないみたいですね・・・でも歌うのは私じゃなくてこのヒサメちゃんです。」

 

ヒサメ「ここで私にふるの!?」

 

お前の歌の後じゃ比較が難しいだろ・・・

 

副町長「ふ、ふん・・・楽しみにしているぞ・・・」

 

そう言って偉そうな男は去っていった・・・

 

カンナ「フィーアちゃん・・・あんな宣誓しちゃって大丈夫なの?アーシたち楽器なんてリコーダーしかできない不器用集団だよ?そんな奴らがこの町で演奏しようものなら確実に棒で叩かれるよ?」

 

カゲチヨ「でもあんなに偉そうにされたら黙ってられねぇよな。練習だ!」

 

シディ「俺も弾くのか?」

 

ヨ―メイ「私もですか!?」

 

カンナ「じゃあアーシはマネージャーでもやるよ。楽器調達やら練習ステージやらの手配は任せておいて!」

 

sideヒサメ

そうしてカンナちゃんとカゲが楽器を調達する間私たちは宿で休むことになった。

 

モテット「ヒサメさん・・・はいこれ。喉に良いハーブティだよ。」

 

ヒサメ「ありがとう。」

 

モテット「それにしてもフィーアさんの歌凄かったですね・・・」

 

あはは・・・ごめんね。

 

モテット「でも羨ましいです。あんなふうに自信満々に歌えるなんて・・・」

 

確かにあの自信だけは見習わないとね・・・

 

モテット「なんで依頼引き受けてくれてくれたんですか?」

 

ヒサメ「うーん・・・私たちと同じに見えたのと。困ってる人は助けたかったからかな?」

 

モテット「すごいなぁ・・・100%善意なんて・・・」

 

そういうわけじゃないんだけど・・・そうだ!

 

ヒサメ「なら報酬もらおうかな!オルゴールが欲しい理由だけ教えて?」

 

モテット「流石にここまでしてもらったらね・・・お母さんを探すためなんだ。魂だけ・・・寒い雪の日にお母さんも村の皆も息をしてなかった・・・これ以上は後払いでいいかな?」

 

うん・・・

 

私はカンナちゃんたちが来るまで気まずい空気の中待つのだった・・・

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