妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideクリス
子ども「ふえーん!痛いよう!!」
ある日公園にいると子供が泣いているのが見えた。
クリス「大丈夫か?」
シディ「おぉ、クリスもいたのか。どうしたんだ?」
子ども「ころんじゃったんだ!」
病院まで連れて行くか・・・ってシディはまだ三輪車か・・・
クリス「シディ、俺の車があるからそっちで連れていこう。」
シディ「うぬ?そうか、それならそうしよう。」
そうして子供を運んだ俺達だったが・・・
クリス「シディ・・・お前も人間社会に入って長いしそろそろマイナンバー以外の身分証や資格に挑戦してもいいころだ。そうすればカレコレ屋での仕事の幅も広がって皆助かると思うぞ?」
シディ「うぬ・・・そうか。確かにできる仕事が増えれば皆助かりそうだ!」
クリス「手始めとしては・・・運転免許がいいか。丁度施設管理調査の依頼も入ってたしヨ―メイとフィーアと一緒に免許合宿で普通自動車免許を取ってきなよ。」
シディ「頑張るぞ!」
sideフィーア
そうして私はお父さんが調査依頼を受けた教習所にやってきました・・・
フィーア「はぁ・・・」
ヨ―メイ「フィーアさん嫌そうですね。確か2輪免許を取るんでしたっけ?」
フィーア「そうですよ。座学は同じ内容とはいえシディさんと同じ教習車に乗れないなんて苦痛でしかありません。しかも私の早歩き程度の速度の乗り物に乗れても利便性なんて薄いですし。」
ヨ―メイ「しかも教習所はボロボロ・・・テンション上がりませんよね・・・」
教員「おい、お前たち遅刻だ!」
やばい・・・しかも教員もメチャクチャ厳しそうですね。
シディ「お前は?」
教員「私は教員のシェパードだ。シェパード先生と呼べ。」
ヨ―メイ「あて!地面ボコボコですし実技大丈夫なんですかこれ・・・」
シェパード「うちは予算がないからな。こういうのも中々補修できないんだ。」
だから調査依頼が来たんですね・・・そうして学科教習が始まりました・・・
シェパード「よーく聞けよ。授業中に寝てたらただじゃおかないからな!」
まずは標識の授業ですね・・・
シェパード「この標識がゴブリン横断注意、これがスライムによるぬめり注意、クラーケン注意だ。」
やっぱ変わった標識が多いですよね・・・そもそもスライムとかは撤去しないと通れないレベルじゃないですか?
シディ「ふむ・・・」
集中してるシディさんカッコいい・・・
シェパード「それではシディ、この標識はなんだ?」
シディ「うむ、クラゲ注意だな。」
シェパード「クラーケン注意だ!」
フィーア「シディさん惜しい!」
ヨ―メイ「いや語感しか掠ってないじゃないですか!?」
シディ「しかし似た標識があって覚えるのが難しいな・・・」
フィーア「座学なら私に任せてください、後でノートも貸しますし。ヨ―メイのはわかりにくいでしょうから。」
ヨ―メイ「なんで私へのディスを!?」
フィーア「じゃあなんでメモしても途中で寄り道したり忘れ物や取り間違えをするんですか?」
ヨ―メイ「ぐうの音も出ない正論です・・・」
シェパード「次はヨ―メイに質問するぞ!」
ヨ―メイ「はいいぃ!」
sideヨ―メイ
そうしてフィーアさんはバイクで、私たちは車に乗り込んでの実習となりました。
ヨ―メイ「しかし、緊張します・・・まずシートベルトにその後シフトレバーをドライブにしてアクセル・・・動いた!」
シェパード「全然進んでないじゃないか。見ろ!フィーアなどもはや周回やカーブまでこなしているぞ!」
フィーア「はぁ・・・シディさんと同じ車・・・」
相変わらずスピード馴れしてるからか天才ですね!?
取りあえず私もアクセルを踏み込みます。
シェパード「ふむ・・・慎重すぎるがクランクやS字カーブもできているな。まぁ、75点だな。次はシディ。」
シディさんは反射神経も運動能力も優れてるしすぐに乗りこなせますよ!
シディ「うむ、わかった!・・・・全然進まないな。」
シェパード「愚か者!それはブレーキだ!こうしている間にもフィーアはもはやウィリーやドリフトまでできるようになっているぞ!」
レース選手でも目指してるんですかあの人は!
シディ「負けていられないな!ここだ!」
ひっ!踏む混みすぎじゃ・・・
シェパード「何をしている!飛ばし過ぎだ!ここはドッグランじゃねえんだぞ!」
犬型の異宙人だからかなんか吹き出しそうになります・・・・
ヨ―メイ「シディさん!さっき踏んでたところを踏んでください!」
シディ「ここか!」
キキーっ!
フィーア「だ、大丈夫ですか・・・?」
ヨ―メイ「死ぬかと思いました・・・」
シェパード「殺す気か!」
ワイルドで素敵ですが・・・
シェパード「くそ・・・さっきの急ブレーキで色々といかれたか・・・修理だってただじゃないんだぞ?」
フィーア「そもそも聞いた話ではこういう教習車って教員でもブレーキを踏めるようになってませんでしたっけ?」
そうだったんですか!?
シェパード「言っただろ?資金難だって、うちのは古いのでついてないんだ。」
なんで訴えられてないんですかここ!?
sideフィーア
シディ「シェパード先生に怒られてしまったな・・・これではクリスの言ってた通りできる依頼の幅を広げるなどとても・・・」
フィーア「気にしなくても私が取ってシディさんの分まで広げます!」
ヨ―メイ「クリスさんはシディさんの成長を促してるんですからそれじゃ意味ないんじゃ・・・」
シディ「俺は運転に向いてないんだろうか・・・」
ヨ―メイ「そんなことありません!世の中には煽り運転なんかするのに取れてる人だっているんです。シディさんが取れば多くの人を助けられますよ”」
シディ「そうか・・・人助けのためならできそうな気がしてきたぞ。」
フィーア「明日は仮免許の模試ですし、頑張りましょう。」
sideヨ―メイ
仮免許の模試・・・まずは実技でしたが・・・
シディ「30点か・・・」
フィーア「やる気になっても上がるのには限界がありましたね・・・」
ヨ―メイ「うぐ・・・そもそも運転免許の座学は引っかけというか読解力が求められることが多いですかね・・・カゲチヨさんたちも愚痴ってましたし・・・」
フィーア「仮免許の幸先が不安ですね・・・」
シェパード「合格ラインに達していない焦った方が良いぞ。仮免許の本試験は5日後だ。ここで失敗すれば卒業できる可能性は低くなる。」
シディさん特に低かったですもんね・・・
シディ「昨日は徹夜でフィーアのノートで勉強したんだが・・・」
シェパード「やる気はあるようだな。どのような勉強法だ?」
シディ「フィーアのノートに書かれている標識を声に出して読んだりしているんだが・・・」
シェパード「暗記が得意でないタイプか・・実技も下手くそだったし考え方を変えてみたらどうだ?道路標識はマーキングと同じ、犬は嗅覚で痕跡を嗅ぎ取るが人間は視覚でルールを確認する。」
犬の異宙人ならではですね・・・
シェパード「車間距離は吠えられない距離を保つ。」
フィーア「クラクションを鳴らされないと思う距離ってことですかね・・・」
シェパード「信号は待てやよしと同じ。ナビや指示を無視して我流で行くのは群れのボスを無視するのと同じ。」
シディ「なるほど!腑に落ちたぞ!」
フィーア「流石シディさん!理解力が凄いです!」
まぁ覚えられるならいいんですけど・・・
数日間勉強していよいよ本試験となりました!
sideフィーア
座学の方は・・・
シェパード「仮免許試験の合格者は・・・ヨ―メイ。フィーア。シディ!よくやったな。」
ヨ―メイ「シディさん凄いです!」
フィーア「教官・・・ぐす・・・!シディさんをここまで成長させてくれてありがとうございますぅ・・・うう!」
シディ「ありがとう。3人のおかげだ。」
ヨ―メイ「凄い号泣してますね・・・」
シェパード「まるで受験校に受かった親御さんだな・・・だが教師冥利に尽きるな。だが次は実技試験の教習所外での実習だ。気を抜くなよ。」
三人「はい!」
そうして私たちはそれぞれ乗り込みます。
シェパード「まずは一般道路・水上・山道を問題なく走れたら合格だ。」
フィーア「水上も走れるんですねこれ・・・」
私はシディさんと一緒に走ることになりました・・・
シェパード「うちには修理する金はもうない、慎重にな。今回車の方はカーナビも上手く使えるかも見ている。」
シディ「まずはカーナビだな。行先を表示してくれ。」
カーナビ「はいよ。」
ヨ―メイ「喋った・・・!」
シェパード「うちのナビは電脳猫を利用している。気まぐれな生き物だが上手く扱ってくれ。」
犬なのに大丈夫なのでしょうか・・・
カーナビ「まっすぐ行っていい感じに右、まっすぐ行っていい感じに左だ。」
えぇええ!?
ヨ―メイ「適当すぎませんか・・・?」
フィーア「気まぐれすぎでしょ・・・」
シディ「わかった、ナビを無視して我流で行くのは群れのボスを無視するのと同じだからな。そして車間距離は吠えられない距離を保つ・・・」
凄いシディさん・・・実技でもしっかりとこなしている・・・
シェパード「中々うまくなったじゃないか・・・」
カーナビ「次は右だよ。」
シディ「わかったぞ。」
カーナビ「お腹が空いたよ。魚をよこしな。」
シェパード「カーナビの魚ボタンを押すんだ。」
ヨ―メイ「カーナビの癖にふてぶてしいですね・・・」
カーナビ「悪口はよした方が良いよ。行先を握っているのはおいらだからね。ふふふーん・・・」
シディ「中々歌がうまいな、魚はいるか?」
カーナビ「中々、気が利くじゃないか・・・」
ぐぬぬ・・・カーナビでなかったら飛び移って放り捨てているところです・・・!
ヨ―メイ(ガラス越しでもわかるくらいの殺気です・・・)
カーナビ「おいらの手下にしてやってもいいよ。」
ヨ―メイ「電脳猫ごときがでしゃばらないでください!」
電脳猫「なんだとぉ!仏の顔も3度までさ!」
器小さいですね・・・
シェパード「まずい。カーナビがへそを曲げた!ヨ―メイ、謝れ!」
ききっー!!
え!?逆走!?
シディ「ナビではこっちと・・・」
がだっ・・・
ヨ―メイ「脱輪!?危ない!」
水に落ちちゃいました!あの標識ってクラーケンの・・・
ヨ―メイ「ひぃいい!?」
電脳猫も死ぬわけにはいかないから躱してますが・・・先回りしないとまずいですね!
なんとか山道にたどり着くと・・・
シェパード「全く・・・上の奴らだからまともなナビをつけろと・・・」
あれ安物だったんですね・・・ってかなんかシディさんがハンドルを押し込んでるような…
シディ「二人とも、ハンドルが取れてしまったんだがどうしたらいいだろうか?」
全員「えぇええ!?」」
さっきのむちゃな操作のせいですね・・・
ドォオ!
フィーア「今回は、流石に資金難不足だけじゃすまされないと思いますよ。運転者だけでなくあなたの責任も追及されますね・・・」
シェパード「そ、そんな・・・」
まぁ残念ですけど・・・
ヨ―メイ「ま、待ってください!ぶつかった竹から金銀財宝が!」
え?
sideヨ―メイ
結局別のところで試験を受けて合格できたのは私とフィーアさんだけですか・・・
ヨ―メイ「にしても金銀財宝の権利が教習所にしか行かなかったのは納得いきませんよ!」
フィーア「まぁ、学科試験の結果が引き継がれずに運転の試験やったせいで学科の記憶が全部こぼれちゃってましたからね。シディさん・・・」
シディ「だが二人が取れてよかった。次の試験までは二人が頑張ってくれ。」
ヨ―メイ「次は絶対合格できますよ!」
フィーア「バイクですか・・・どんな依頼ができますかね・・・」
まぁ、非常時には色々使えそうですよね・・・
できる依頼や仕事
デリバリー
カゲチヨ「フィーア、ここにバイクで頼めるか。」
フィーア「やっぱ走った方が早くないですか・・・」
ヒサメ「でも一杯運べるし便利だよね。」
配達
オーナー「ヨ―メイ、この商品を頼むぞ。」
ヨ―メイ「メチャクチャ多いじゃないですか!運べるとしても家に入れるまでに一苦労ですよ!」