妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
俺たちは今日とある洋館に来ていた・・・
ヒサメ「まさかこんな豪華な洋館にこれるなんて!」
カゲチヨ「まさかドライがチケットを当ててくれるなんてな。」
ドライ「皆に喜んでもらえて良かったです。」
さぁ存分に楽しもうか・・・
カンナ「油断しない方がいいよ・・・この館は別名を真紅の館というの。昔大量殺人が起きてその時の血がたびたび現れるという噂がある・・・」
ヒサメ「いやぁあ!もうやめてよ!」
フィーア「事故物件だからってそう何度も起こるものでもないでしょ・・・」
カンナ「どうも胸騒ぎを覚えてるんだよね・・・もしかしたら何かが起きるんじゃないかって・・・」
ゼクス「起こらなかったら起こらなかったで事件起こしそうな奴が何言ってんだよ・・・」
ドライ「怖いこと言ってないで行きましょう・・・」
ヨ―メイ「いやぁあああ!?」
シディ「ヨ―メイの声だ!?」
俺たちが急いで向かうと・・・
ヨ―メイ「な、なんか変なのが倒れてます!!」
「うぅう・・・」
なんだこの缶を頭にかぶった奴・・・
カンナ「くっ・・・遅かったか。ビールの精霊が死んでる!」
ヒサメ「いやどういうこと!?」
なんでビールの精霊がここにいるんだよ!
カンナ「ここは昔から妖精御用達の館なの・・・」
ゼクス「だからってなんで日本に来たとたん倒れてるんだよ・・・」
フィーア「どうやらこれのせいですね。賞味期限の切れたビール、これが置いてあったから発生したはいいけどもう死の間際だったのが立った今切れて倒れたといったところでしょう・・・」
じゃあビール持ってきた奴が犯人じゃねーか!
クリス「悪い、俺が持ってきたんだけど確認してなかった・・・」
ヒサメ「犯人すぐ見つかった!?」
カンナ「いや、そんな単純な事件じゃないよこれは・・・」
シディ「どういうことだ?」
カンナ「お父さん、貴方がビールの賞味期限を切らしたのは最近ビールを飲んでなかったからですよね?」
クリス「確かに言われてみれば・・・・」
カンナ「あれだけ好きだったのに最近飲んでいない・・・つまりその原因の妖精こそ犯人、つまりこれはお父さんに罪を擦り付けるための功名な犯罪ってことだよ!」
ヨ―メイ「ど、どんな妖精がそんなことを・・・」
カンナ「この事件・・・必ず解決して見せる。カゲチヨの預金残高の高さにかけて!」
なんで俺の預金なんだよ!
ゼクス「で、なんでクリスはビールを飲まなくなったんだ?」
クリス「単純に高いからだね。なかなか買えなくなって飲む習慣もなくなったんだよね。」
ヨ―メイ「なるほど・・・つまり物価高や不景気の精霊のせいですよ!」
確かに一番の候補だよな・・・
カンナ「いえ、もう犯人はわかっています・・・そこにいるんでしょ?酒税法の精霊!あなたなんでしょ!」
酒税法の精霊「ぐうぅ!」
ドライ「いきなり現れましたね!?」
ゼクス「罪を指摘されて現れたのか!?」
sideカンナ
フィーア「そんな!?税金はみんなのためのもの・・・そんな精霊が同族を殺すなんて・・・」
ヒサメ「考えられないよ!税金はそんなことするものじゃないのに!?」
カゲチヨ「なんでそんなもともとの知り合いみたいな感じで話せるんだよ・・・」
シディ「一体どうやって殺したんだ?」
真相は単純だよ。
カンナ「酒税法は日本の法律であり、酒類にかけられる税。しかし酒類にはもともと消費税も掛けられている。ゆえに・・・」
ドライ「ま、まさか2重課税!」
カゲチヨ「犯行方法って言うより税の仕組みを紐解いてるだろ・・・」
フィーア「なるほど・・・それなら高くなるのも納得ですね・・・」
ヨ―メイ「ちょっと待ってください!クリスさんはビールだけじゃなく酒類全般が好き・・・なら他のお酒の精霊だって死んでいるはずですよね!なんでビールを狙い撃ちにできるんですか!?」
カゲチヨ「そんな一流スナイパーが困難な相手に弾を届かせたみたいに・・・」
もちろんそれにも種があるの。
カンナ「酒税法さんは種類ごとに税率が変わる。ビールは64円と本体価格の3割分が税率となってしまう。これならビールの飲む習慣を確実に奪ってビールだけを殺せるということです!」
酒税法「ぐはあぁあ!くっ・・まさかここまで方法を紐解けるとは・・・とんでもない名探偵がいたものだな・・・」
諦めなさい、もう調べがついた以上もう逃げられないよ。
カゲチヨ「そりゃググれば出てくるだろ・・・」
なんでこんなことしたの・・・
酒税法「仕方なかったんだよ・・・こうすれば一杯税金が取れて生きられるから!」
ヒサメ「そんな・・・」
そうして酒税法は消えていった・・・
カンナ「悲しい事件だったね・・・」
カゲチヨ「どこがだよ。」
sideゼクス
とんでもない事件だったな・・・
アメリカ酒税法「まさかあいつがあんなことするなんてな・・・」
ドイツ酒税法「精霊は見かけによらないってことだな・・・」
フィーア「いや貴方たちは誰ですか?」
二人は別の国の酒税法の精霊だった・・・
シディ「二人とも子供なのか?」
アメリカ酒税法「そりゃ税額は7円程度だからな。」
ドイツ酒税法「俺は4円だ。」
値段で身長決まるのか・・・
ヒサメ「でもなんで日本だけあんなに高く・・・」
クリス「大人になる前にどうにかできていたら・・・」
カンナ「だったらヨ―メイちゃんの結界の応用とこの森開発のタイムマシンで過去を変えよう!」
ヨ―メイ「えぇえ!?そんなことできるんですか!?」
カンナが言うにはヨ―メイの結界で俺達の年の老化や退化を防いで姿を隠せばタイムパラドックスなどは問題ないらしい・・・
そうして飛んだのは室町時代・・・
カゲチヨ「ここって室町時代か?」
カンナ「その通り!」
幕府「なんか・・・最近民衆堕落しすぎじゃない?」
侍「堕落を防ぐためにも酒を禁止しましょう!」
この時代では酒類の販売を禁止してたのか・・・
侍「いや・・・これって税金を貸せば制限しつつ年貢以外の収入源になるな!」
酒税法「おぎゃぁ・・・」
ヒサメ「あ、酒税法が生まれた!」
フィーア「これが酒税法の始まりですか・・・なんか感慨深いですね。」
カンナ「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!それを・・・どりゃぁあ!」
カンナは酒税法をぶっ叩き始めた!
酒税法「おぎゃぁあ!?」
探偵が思いっきり殺してる・・・
sideカゲチヨ
カンナ「ふぅ・・・これで酒税法は無くなってるはず・・・」
クリス「いや、どうやら歴史のどこかで修正が起きて元の酒税法になってるね・・・」
カンナ「まさか・・・奴は特異点なの!?」
いやここで電王システム使うのかよ!?
ヒサメ「確かに税金ならおかしくないけど・・・」
クリス「明治時代にジャンプだな。」
そうして行ってみると・・・
明治政府「財政が芳しくありませんぞ!」
役人「戦争で戦費も足りないからな・・・」
フィーア「確か日露戦争も起こったんでしたよね・・・」
ヨ―メイ「なるほどそれで・・・」
役人「新たな酒税法・・・種類別で税率を変えて徴収するのです!大衆向けの酒を安く。高級酒を高くすれば平等に徴収できます。」
なるほど・・・それで今の制度になったのか・・・
シディ「それでビールは今の時代高級だから高くなったのか。」
酒税法「おんぎゃぁ!」
カンナ「アンタだけは!この世に生まれちゃだめなの!!」
なんか悲しいドラマが生まれたんだけど・・・
sideヒサメ
次は1989年に生まれてる・・・
カンナ「消費税導入の時代だね・・・物品税は不公平性が浮き彫りになったから税率一律で課税することになったの。」
政府「酒税ではウイスキーの級別制度廃止!」
えぇええ!
ヒサメ「税率下げちゃったの!?」
ゼクス「なんでウイスキーだけ・・・高級品なのに。」
ヨ―メイ「金持ちからとるという意義を失くして今の精霊が決まったわけか・・・」
そうして何度もカンナちゃんは酒税法の精霊を葬ったけど・・・
ビールの精霊「売上が年々下がる・・・ぐは・・・!」
結局ビールの精霊は日本では長生きできない環境になっていった・・・
カンナ「なんで・・・!なんでお前はそこまでしてビールを殺すの!!」
酒税法「金になるからだよ・・・」
カンナ「金って・・・!あんた最初の方はそんなんじゃなかったでしょ!高級品だからお金を取る・・・平等に税金を取る奴だったでしょ!!」
酒税法「悪いな・・・人も法も変わっちまうんだよ・・・」
カンナ「今のアンタは色んな人間から金をむしり取るための装置の精霊・・・それでいいの!」
酒税法「俺だって嫌だったよ…じゃあな・・・」
そうして今度こそ精霊は消えていった・・・
カンナ「アーシ・・・絶対変わったアイツを捕まえる!」
・・・・いやなにこれ?