妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideクリス
それは月に行ってから数日たったころ俺はユカを連れて神樹の情報によってもたらされた村・・・鈴の吸血鬼、アザミが人間だったころに住んでいた村に来ていた。
ユカ「滅んでいるとはいえやっぱカゲチヨの村と似て田舎だったみたいですね。もう跡形もありませんよ。」
クリス「まぁ、吸血鬼に滅ぼされてるみたいだしね。」
俺は残っている建物に入って資料や日記などをかき集める。
クリス「なるほど・・・結界を解いた人間がいたのか。それで吸血衝動のある吸血鬼がたやすく・・・」
ユカ「目撃者の証言が書かれた日記によれば結界を利用して吸血鬼と戦って恋人を守ってくれた友人がいるらしいね。その人の名前が・・・アザミ。」
ふむふむ・・・
クリス「結界があるとはいえ大した度胸だね。倒せる手段があるから使う。奴らしい話だ。」
ユカ「熊の方が怖いって言ってたくらいですからね・・・この友達結構アザミとつるんでたみたいですね。名前は・・・ナツカですか。必然的に恋人のコトネって子が結界を解いたことになりますね。」
クリス「コトネ・・・?おいおい、それってまさか・・・!!」
sideユカ
お父様はなにか青ざめた様子で家系図のようなものを紐解き始めた。
ユカ「お父様それは?」
クリス「カゲチヨの村から回収したヒビキの家の家系図だ。古い村ならあると思ってたしもしかしたら役に立つと思って持ってきておいてたがどうやら最悪の形で役にたちそうだな・・・」
そうしてヒビキさんたちの代まで見てみると・・・
ユカ「ヒビキさんたちの母親の名前・・・コトネになってますね・・・」
クリス「やっぱりな・・・なんつう因果だよ・・・!!」
どうやら吸血鬼襲撃の時に裏切ったそのコトネは生還者として生き延び別の村・・・カゲチヨたちが生まれることとなる村へと嫁入りしたということになる・・・
ユカ「ヒビキさんたちの父親の日記を見る限りかなり浮気性で村内でも噂になってたみたいですけどカゲチヨさんは気付かなかったんでしょうか?」
クリス「そこはカゲチヨ、村でもぼっちだったらしい。なんせ妹のサプライズ誕生日プレゼントを買おうとしたらスーパーの店員に不審者扱いされたらしいからな。」
ユカ「カゲチヨさんが流石に不憫すぎます・・・どれがいいか迷ってただけなのに・・・でもその村八分のおかげでカゲチヨさんは何も知らずにヒビキさんたちとつるんでたんでしょうね。」
クリス「まぁ、コトネの方は散々自分のために裏切ってきた女だし同情の余地はないが・・・その子孫まで被害に遭うとは因果だねぇ・・・」
ユカ「しかも似たような感染系の能力を持つ異宙人の襲撃・・・因果応報について考えさせられますがカゲチヨさんには言いますか?」
クリス「うーん・・・いずれ知る時がくるしアイツの選択に任せるさ。まぁ、アザミの意思は変わらなそうだし。これ以上他者に危害を加えて因果を背負う前に楽にしてやるさ。」
ユカ「割り切ってますね・・・まぁ、それが最善の選択ですね。」