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自宅からIS学園へ向かうこと数分、学園の全体像が見え始めた所で信号に捕まる
「げ、今日に限ってここの信号に捕まるのか」
軽く息を吐き、ぼーっと赤信号を見つめていると
ズドーン!!ゴゴゴ・・・
爆音と地鳴りが遠くから響いてきた
ー何事だ!
音のした方に顔を向けるとIS学園のアリーナ辺りから黒煙が上がり始めていた
「おいおい・・・」
フルフェイスヘルメットのバイザーを上げIS学園を見つめる
どうなっているかはわからないが、あまり良い状態では無いのが明白にわかる
ー急いだ方がよさげだな
バイザーを下げ、信号が青に変わったと同時にアクセルを捻る
ー振り切るぜ
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事が起きる数分前
専用機持ち達がカタパルトを使用しアリーナ内へ飛んでいく様子をモニタリングする二人
「急ピッチでしたがなんとかなりそうですね織斑先生」
「あぁ怖いくらいに順調だな」
前回の件もある、用心に越したことはない
腕を組みモニターに再び視線を戻す。
出場選手が互いの健闘を誓い握手し定位置に戻った時だった、アリーナ内の壁が爆音と共に豪快に吹き飛び、そこから赤目を光らせる何かが現れる。
以前襲ったタイプとはまるで違い、血を思わせるような赤い装甲、細い形状に不釣り合いの背部ユニット、そして右腕に懸架されている展開型の大型ブレード
「何があった!」
「詳しくはわかりませんが無人機の侵入かと思われます!」
「なに…急いで全生徒と選手たちを非難させろ!!」
「はい!」
ー優がいないときに限って
唇をかみしめながらモニターに映る未確認機をにらむ
「シェルター隔壁展開完了、続いて生徒達の避難を開始…………え…」
「どうした!」
「避難できません…扉が高度のセキュリティブロックされているため開きません」
「なんだと!」
数台ある監視カメラの映像を見ると現場の三学年ISチームが四苦八苦しているのが映っていた
「手が空いている教員達はすぐに手を貸せ!」
インカムの電源を入れ素早くそう叫ぶ
「アリーナ内の専用機チーム未確認機と交戦開始」
「四人でか」
「いえ、三学年チームは退避、残っているのは織斑君と更識さんだけです」
「な!」
モニターに顔を再び向けるとそこには奮戦する二人がいた
ー優早く来てくれ…………
知らず知らずのうちにそんな感じに願うようになっている自分がここにいた。
頼りすぎているのかもしれない…………だが、現状優ほど頼りになる者はいない…………少なくとも私はそう解釈している
それ故の願いなのかも知れない
すまないな優、またお前に無理をさせる私を許してくれ
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「くく、いいぞ!前とは比べ物にならないくらいにいい性能だぁ」
別室で試合の様子を見ながら狂喜するS事榊原
ーこの時をどれほど待ったか
ふつふつと心に浮かんでくる憎悪
「男など皆死ねばいい・・・・・」
そうこれは私をもて遊んだ罰だ!報いだ!故に私は正義だ!
「ふふ」
さあ、今こそ正義の鉄槌をくだせゴーレムⅢ
モニターで暴れまわる赤い無人ISにそうつぶやく
ドゴン!
鈍く轟く衝突音、白式達とゴーレムⅢの間に割って入る赤い放熱布がなびく打鉄
「きたな!忌々しい男、赤城優!!」
戦闘は当たり前のように戦局をひっくり返し、造作もなくゴーレムⅢを追い詰めていく
「く!なら!」
部分展開したIS腕のボタンを押していく
「さぁ!地獄のパーティーの開演よ!!あはははははははははは!」
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余裕だな…
赤い無人ISと戦闘を開始して数分、そんな感想がぽつりと心の中で出た。
動きは鋭敏だがそこまで驚異じゃない、SEを纏わせた攻撃は減衰されてはいるがダメージは入っている。
敵の攻撃を流れるように交わし、頭部へ右ストレートをぶちこむ。
後方へよろけながらも態勢を立て直す赤い無人IS、そこへ追撃するために踏み込んでいくと、アリーナ内の壁が弾け飛びもう一機の赤い無人ISが起動、そしてこちら目掛け飛んでくる。
「ち!」
突っ込んでくる赤い無人IS目掛けサイドステップしショルダータックルをする。
ガシャン!!
激しい衝突音が響く中、動きを止めずに左拳を二機目の赤い無人ISに叩き込むと再びアリーナ内の壁が連続で弾け飛ぶ
ーな!
三か所の壁が同時に吹き飛び三機の赤い無人ISが起動される
「何機いるんだ!」
当たり前のようにこちら目掛け突貫してくる三機
全方位から接近警告が表示され、握っていた拳を解き構えをとる
「く!」
拳闘術から柔術に切り替え振りかかる攻撃を投げや固めでいなしていく
目まぐるしい戦闘、気を抜こうものなら容赦なく攻撃され終わることだろう。
視界の隅でちらちらと映る簪の姿がどうにも気になってしまう、そのせいだろうか?
ーしまっ・・・
ガキン!
いつもなら対処できる攻撃を左脇にまともに受け体に鈍い痛みが走る。
絶対防御を貫通してきたか・・・・
「ぐ!」
右手で左脇を押さえながら左手一本で五機の攻撃に備えるが、当然と言いうべきか捌き切れるわけがなくサンドバックのように殴られ、切られ、されるがままに屠られとどめと言わんばかりの一撃を叩き込まれ地面に叩きつけられる
視界に入るのは一夏を必死に起こそうとする簪と真っ赤に点滅するISの損傷状態表示。
ーんぐ!・・・・
呼吸をする度に全身を駆け巡る激痛
彼に脅威が無いと判断した赤い無人ISは次の標的更識簪へと移る
「・・・・め・・・」
静かに簪との距離を詰めていく赤い無人IS
「・・・・めろ!」
左手を伸ばすが止まることはない
「や・・・・め」
簪目掛けブレードを振りかざす
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
最後のSEを使いIBを吹かし振り降ろされるブレードと一夏を抱きしめ泣きじゃくる簪との間に入る
ガシュン!
ガードに使った左腕装甲が弾け飛び左腕がメギリと音をたて、おかしな方向へと折れ曲がる。
「んなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
彼の声にならない叫びが辺りにこだまし、そのまま前のめりに崩れるように倒れ、ぴくりとも動かない
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「優がやられた・・・だと」
激しいめまいが置き壁に背中を預ける千冬
「お、織斑先生!」
端末に打ち込みながら千冬に駆け寄る山田先生
「大丈夫だ・・・それよりアリーナへ侵入できそうか?」
「はい、あとは少しで専用機チームと助っ人をアリーナ内に送りこめます」
「そうか」
ーあとは頼むぞクラリッサ
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「赤城兄さん?」
泣きじゃくる簪は自分をかばって倒れた赤城の姿を見つめたまま名前を呼ぶだけで動く気配はない
赤い無人ISは必要以上に赤城へ攻撃仕掛けようと動くと一発のロケット砲がその頭を吹き飛ばした
「いかがです?私のシュヴァルツァ・ヴェレが誇るドーラのお味は」
静かに怒りを燃やすクラリッサとその後方から一気に突入する一夏ラバーズ
「さぁ始めましょうか一方的な蹂躙を」