ISてぃーちゃあ〜/upper!   作:BlueRider

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第三時限目~両手に花?いえ、両手に刀と銃です~

騒がしかった飲み会も無事終わり、皆静かに眠りに入る。

 

辺りにはイビキやらボイラーの音やらが響いていたが皆起きることなく眠っていた。

 

そんな中、一人もぞもぞと起き出すイーリス。

 

「ふぁーねみぃぜ」

 

タンクトップ姿でポリポリと腹部をかきながらゆっくりと歩き出す。

 

どうやら、お手洗いに起きたようだ。

 

用を済ませ、手を洗い自身の眠っていた場所に戻ろうとするが

 

「あっちぃから…………ソファーで寝よう…………」

 

あろうことか、彼が眠るソファーへと近づき腰を降ろし眠るイーリス、踏み潰した彼を抱き枕のようにきつく抱き夢の中へとダイブしていく

 

無論彼は、暑さと締め付け、重さにより酷くうなされる事になる。

 

まだ、これで終われるなら彼は、幸せかも知れないが…………

 

この事が起きてから数分、また誰かがお手洗いに起きてきたらしい

 

起きてきたのはナターシャのようだ、用を済ませベッドに戻ろうとソファーを不意に見た時だった。眠気は途端に覚め

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

悲鳴を上げるナターシャ、これを皮切りに、彼の酷い目覚めが訪れたのだった。

 

「ふぁ!?」

 

その声で目を開けると目の前にはイーリスがいた

 

―ヴェ!∑(OwO)

 

思考を回すより早く反射的に頭を少し動かすとバン!と言う発砲音がし彼の真横に弾痕が空く、恐る恐る横を見ると、不適に笑う銃を構えたクラリッサと刀を抜刀した千冬が迫ってきていた。

 

「ま、待ってくれ!俺は何も知らない!起きたらこの有り様、う、嘘じゃない、嘘じゃないだ…………だ、誰か、誰…………うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ、何はともあれ、それじゃ、赤城君お願いね」

 

両頬に紅葉痕がついた彼の背中をポンと叩く

 

「了解…」

 

打鉄の至る各所にモーションセンサーが取り付けられ、悠々と広い個室に入る

 

「普通に模擬戦感覚でお願いね」

 

個室内のスピーカーから聞こえるナターシャの声

 

「了解」

 

システム動作音がし、目の前に表れる一機のIS

 

「久々に見たが…形状違うなやっぱり」

 

「当たり前だ、生まれ変わったファングクエイクの力存分に味わえよ赤城」

 

データリンクが終わり、構えをとるファングクエイク

 

こちらも拳を握りしめ構えをとる

 

「言っとくがデータとは言え、本気でいかねぇと直ぐに御陀仏だぜ?」

 

 

「言われなくてもそのつもり…………だ!」

 

こちらが先制的に仕掛けたと同時に模擬戦が始まった。

 

射撃戦を元からする気が無いようで(一機はそもそも射撃兵装など無いのだが)ゴリゴリの肉弾戦になっていた。

 

殴り合いから入り、組み付きマウントの取り合い、攻防一体の戦いが繰り広げられていた。

 

「おいおい、ファングクエイク押されぎみじゃねぇか」

 

「そうね、それだけ技量で持ってかれてるってことでしょ?」

 

その様子を珈琲片手に観察する二人

 

現に試合の流れは赤城が握りかけていた。

 

―よし、いける!いけるぞ!

 

機体の性能が変わってはいるが、搭乗者の力はそこまで変わってはいない、なら技量は俺の方が勝ってる。

 

再びマウントをとり、右拳を構え降り下ろす

 

「うおお!「あめぇぜ?赤城」

 

ニヤリと笑みを浮かべたイーリスに反応するようにファングクエイクはIBをかけマウントから抜け出す

 

―なに!

 

そこまでは予想できた、そこから起きた出来事は予想の遥か上をいっていた。『IBの4回連続使用』それが起きたのである。

 

 

通常IB(イグニッションブースト)は一回使用であり、連続使用となると間を開ける必要がある。

だが、このISファングクエイクは完全に間など開けずに連続使用していた。でなければ、今こうして俺が大の字で倒れている訳がない

 

―これが噂に聞いた

 

「リボルバー・イグニッション・ブースト」

 

―厄介極まりない…………だが

 

立ち上がり構える

 

「一度目で決めきれなかったことを後悔するんだな」

 

久々に彼の闘志に火が灯った。

 

そこからはもはや勝負ではなくなり、ただ一方的にファングクエイクがサンドバッグ状態にボコボコ殴られていた。

 

「なんだよ…………こりゃ…………」

 

「成功率が低いと言ってもこれはねぇ」

 

二人が唖然としている中、試合はファングクエイクの戦闘続行不能で幕を閉じた。

 

乱れた呼吸を整えながら戻るとタオル、ドリンクをセットに投げ渡される

 

「サンキュー」

 

打鉄から降り、汗を吹きながらごくごくとイッキ飲みをする

 

「まさか勝っちまうとはな……さすがに驚いたぜ」

 

そんなイーリスの問いに対し

 

「そうか?リボルバーイグニッションブースト、一度見れば対象出来るだろ?あれ」

 

と答える

 

「その理論詳しく聞かせて赤城君」

 

「詳しくも何も『4手先の事』をすればいいだけでしょ?」

 

「「…………」」

 

ポカーンとする二人

 

「開いた口が塞がらないとはこの事を言うんだな」

 

「?」

 

「何にしてもシャワーでも浴びに行ったらどうだ赤城?どうせあの二人が来るまで時間掛かるだろうからよ」

 

あの二人とは察しての通り千冬さんとクラリッサさんの事だ、起床時の一件以来今日は顔を会わせていない、聞いた話ではショッピングに行ったらしい。

 

「そうさせてもらうよ」

 

荷物からバスタオルを出し案内されたシャワールームへと向かう。

 

「ふぅ…生き返る~」

 

シャワーを頭から浴びながら汗を流し、鏡に映る自分の顔を見る

 

「こうしてみると……髪伸びたな……」

 

前髪をイジリながらシャワーを止め、シャンプーに手を伸ばしポンプを押す

 

プス、プスプス

 

「空かよ…」

 

―ついてねぇ

 

頭をポリポリと掻いていると急に後ろから何者かに抱き締められる

 

「うぇい!」

 

「赤城君、私だよ私」

 

「何だナターシャさんか、脅かさないでくださいよ…って何しに来てんですか!」

 

思わず振り向きたくなったが我に帰り背中を向けたまま話す

 

「シャンプー切れてたの思い出したから持ってきたのよ」

 

―さいですか

 

「あ、ありがとうございます」

 

背中を向きながら右手を後ろに回す

 

フニ

 

―え!

 

フニフニ

 

この感触はとてもマズい

 

「あぁん!」

 

間違い無い胸だナターシャの胸を揉んでしまった

 

―いかん!いかんぞ、フラグがフラグが

 

「大胆だね赤城君、そう言うところ私は好きよ」

 

テーテーッテー

 

ナターシャフラグが立ちました。

 

千冬、クラリッサの不機嫌メーターが上がりました

 

―え、不機嫌メーター

 

ギギギギ

 

首を右に向けると2人が満面の笑みで入り口から見ていた

 

「ち、違う!ご、誤解です」

 

必死に取り繕うが状態が状態なだけに反論しかできない

 

こちらに歩み寄ってくる2人の死神、1人は破月の右手を部分展開しISブレードを右手に携え、もう1人は腰のホルダーからルガーを抜きセーフティーを解除する

 

「シャンプーが切れて変わりを持ってきてもらって」

 

「「もらって?」」

 

こめかみをピクピクとさせている2人の顔を見る。

 

今俺を守っているのは厚さ数センチの扉のみコレを突破されたら終わる、色んな意味で

 

「後ろに手を伸ばしたら、たまたま胸に」

 

「揉んでましたよね?優様」

 

「あ、あ」

 

「揉んだよな?優」

 

「いやだ!!死にたくない!」

 

「「往生せいやぁぁぁぁぁぁぁ」」

 

「ぎぃぃあぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

扉を破壊され死神2人に集団リ…ゲフンゲフン、袋叩きにあう素っ裸の男

 

鬼神が暴れまわった後、医務室に運ばれた俺は、ボコボコに腫れた顔や体に湿布やら、絆創膏を貼られしばらくの間、医務室で待機となった。

 

「お前、現役時代からずっと災難続きだな赤城」

 

「ほっとけ」

 

腫れた頬に氷嚢を当て、半ば自棄になりながらそうイーリスに答えてやる。

 

「わりぃわりぃ、なぁ赤城、話が変わっちまうんだがよ、アメリカ国籍取る気はないか?」

 

「いきなりだな」

 

イーリスの唐突な申し出に驚きながらも話を聞く

 

「あぁ、今回の件で確信した、やっぱ赤城、お前現役に復帰するべきだ、世界ISの水準が低下している今、お前のような人材は必要不可欠だ」

 

「…………」

 

「それに遅かれ早かれ、今回撮ったデータはアメリカのIS委員会に提出しなきゃならない物だ、そうなればお前に書状が行くことは明らかだ」

 

「どうだか、過去の事を忘れた訳じゃないだろ?」

 

「過去?お前ここはアメリカだぜ?アメリカは過去よりも今を大事にする国だ、まぁ大雑把て言われればそれまでだがよ、アメリカはな『絶対的勝利』が欲しいのさ、何年でも取れる勝利がな、その為なら何でもする例えそれが八百長やった元選手の勧誘でもな」

 

「お前はそれでいいのか?俺がアメリカ国籍を取ったらお前の地位が無くなるって意味だぞ

 

「構わないさ、あたしゃお前と毎日戦えるならそれでいいし、お前と代表の座を奪い会えるならこれほど望ましい闘いは無い」

 

「毎日さすがに俺は嫌なんだが」

 

肩に手を回しくっついてくるイーリス

 

「んな、釣れねぇ事言うなよ悲しくなるだろ、ま、話はここまでだ、お前の勧誘となればアメリカはVIP待遇で出迎えるんじゃねぇかとあたしは思ってるが」

 

「そうか?…………一応考えとくよ」

 

「おう、なるべく速めに返事返せよ」

 

「ああ」

 

―アメリカ国籍…………ねぇ

 

医務室から戻ると帰国準備をあらかた済ませ一服している二人がいた。

 

「ようやくきたか」

 

「すみません、長らくお待たせしました」

 

「優様が悪いんですからね」

 

「はいはい、俺が悪かったですよ」

 

二人に平謝りをしていると、仕事を終えたナターシャがやってきた

 

「赤城君ありがとうね、お陰でいいデータがとれたわ」

 

「いえ、俺にはこれくらいの事しか出来ませんので」

 

ナターシャさんには悪いが、あまり長話をするとお二人の機嫌がよろしくなくなるので手短に話をしよう

 

「まぁ何はともあれ無事任務完了と言うわけだ、さっさと日本へ帰るぞ優」

 

「そうですね、一夏達が待ってるでしょうし、この辺で切り上げ「ちょいと待ちな」

 

イーリスが会話の流れを止め

 

「上手い日本食屋があんだ、そこよってからでも遅くはねぇだろ?なぁに空港向かう途中にあるんだ別に大丈夫だろ」

 

「イーリったら、またあそこに行くの?」

 

「うるせぇな、いいだろ?ナタルも嫌いじゃないんだから」

 

しばし腕を組み悩む千冬、そして答えを出す。

 

「そうだな、優が奢ってくれるなら行ってもいいな」

 

「千冬氏と同じく」

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「確かに上手い店だったな」

 

「えぇ私も久々に日本食がおいしいと思えました」

 

帰りの航空機内ではその店の話題で持ちきりだった、約一人を除いては

 

―さらば諭吉…………達者でな…………

 

アメリカから帰国した我々3名を待ち受けていたものはただ一つ…………時差ボケだ。

 

これのお陰で織斑家に着くや否や、1人はソファーに横になり、もう1人は畳の上に横になり、最後の1人は……

 

「うーうー」

 

うめき声を上げながら片手で逆立ちしていた

 

―うぇ……気持ち悪い

 

そして、力尽きビタンと勢い良く床にうつ伏せに倒れ収まりきらなかった脚が廊下に投げ出される

 

「このぐらいのG差ボケに体が耐えられんとは……」

 

彼が力尽きてから数分経たないうちに、ガラガラと玄関のドアが開き一夏ラバーズ達が帰宅。

 

「あれ、赤城さん達帰ってきてる」

 

3人の靴を見て一夏が言う

 

「案外早かった………な!」

 

ラウラが冷静に言った瞬間、6人は廊下に出ている足を見て、何故か凍り付いていた

 

「あ、あれって」

 

「赤城さんの足だな、どう見ても」

 

「で、でしたら」

 

鈴音、箒、セシリアの順で言い、あたふたし始め、しばしの静寂の間の後、皆1つの答えに行き着く

 

「また2人の反感をかって……」

 

「や、やめないか、す、すぐに立ち上がるだろう」

 

デュノアが答えを口に出すと箒が反論する、しかし一向にピクリともしない彼の脚

 

「赤城さん今回は本当に……」

 

6人一同冷や汗を流しながら

 

「「し、死んでる」」

 

ギャーギャーと騒ぎ始める6人

 

「……んぁうるせぇな」

 

騒ぐ声に反応しムクリと起き上がり、声がした玄関へとノロノロと向かうと

 

「「……ゾンビー!」」

 

「誰がだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

手厚い歓迎を受けた

 

「あぁ時差ボケで」

 

「まぁ、あんなとこで寝てた俺も俺だがな」

 

―実際いつ寝たか覚えて無いんだよね。

 

ゴソゴソとポケットをあさる

 

「それはそうと、ほい、一夏お土産だ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

手のひらサイズの箱を一夏に渡す

 

「いろいろ悩んだ挙げ句、やっぱそう言うのが妥当かなと」

 

箱を開けると中には白い結晶のストラップが入っていた

 

「赤城さんありがとうございます」

 

「いえいえ、それより一夏何故我々はこんな事に?」

 

ゾンビ事件の後、お茶でも飲もうかとすると、女性陣に否応無しに縁側へ追い出された我々男性2人

 

「さぁ?みんなから追い出されてさっぱり」

 

「……だよなぁ、お前に聞いた俺がバカだった」

 

―恐らく、千冬さんとクラリッサさんがしこたま買った服をみんなに分け合ってるんだろう。

 

「月キレイですね」

 

「だな」

 

三日月が雲一つ無い空にポツンと浮かんでいた

 

「2人とも入っていいぞ」

 

千冬さんの一言で縁側から立ち上がり入る2人

 

―アメリカ国籍…………か

 

拳を握り締め、三日月を見据える

 

「狙ってもよさげだな…………」

 

居間へと戻ると、皆新しい服に身を包んでいた

 

「「おぉー」」

 

普通に驚く男性2人。

 

「どうだ一夏」

 

おずおずと聞く箒、箒にしては珍しい胸元を強調した割と派手な服装

 

―さぁ一夏、ここの選択肢は重要だぞ

 

腕組みをし、脳内変換したゲーム画面で見守る事にする

 

「おう、いいと思うぞ」

 

笑顔で答える一夏

 

「そ、そうか…他には無いのか」

 

「え?他?うぅーん……」

 

顎に手を当て考え始める一夏そして……

 

「無いな(キッパリ)」

 

ドグシ!

 

その言葉を聞き、一夏の顔面と後頭部に鈍いニ撃が入る。

 

顔面には勿論箒が、後頭部には脳内変換したゲームイベントをめちゃくちゃにされた俺が殴っていた。

 

「「鈍感にも程があるだろ!!恥を知れ!朴念仁!」」

 

そして、台詞まで被る2人

 

「何故……」

 

「逆にこっちが聴きたい!何で!かわいいとか、綺麗と言う単語が浮かばんのかをな!」

 

頭を掻きながら床に突っ伏した一夏に聴く

 

「さすが、赤城さんわかってらっしゃる」

 

背後から肩を叩く鈴音

 

「でしたら、赤城さん」

 

「僕達の衣装をどう褒めてくれるのかな?」

 

セシリアとデュノアが笑顔で近寄る

 

「待てお前ら「逃げるのか?」

 

こちらを挑発するかのようにドヤ顔で話すラウラ

 

一瞬イラッとしたものの冷静になり周りを見ると、キラキラと眩しい瞳でこちらを見る一夏ラバーズがいた

 

「わかった、わかったから、んな顔で俺を見るな」

 

「ちなみに優様、当然同じワードはタブーですので」

 

「鬼畜か!?いいよ!やってやるよ!そのレベルでやってやるよ!!」

 

目を閉じ、ガリ●オポーズをとる。己が今まで培ってきた情報と言う情報の引き出しを全て開いていく

 

「ミスリル・ブルース…またの名を落としの達人、その本気モードを間近で見れるとは…濡れる!!」

 

トランスモードに入るクラリッサ

 

「情報連結―ショートカット―」

 

目を見開き、落としモードへ移行する

 

「行くぞ」

 

ありとあらゆる情報を詰め込んだ弾薬を、回るターレットへと送り込み、言葉の弾丸として撃ち出す。

 

まずは箒を的確に撃ち抜く事する

 

「大胆な服装だが似合ってるぞ箒」

 

「ほ、本当か!」

 

「あぁ、嘘言ったって仕方ないだろ?それに…『その服は箒にしか似合わない』」

 

バキュン!

 

―まずは1人

 

「早い!これが落とし神に最も近い存在と言われた落としの達人…」

 

悶々と妄想が膨らむクラリッサを後目に、次々と撃ち抜いていく

 

その様子をよく思わない人物が1人ここにいた。

 

「……」

 

言わずと知れた彼女、織斑千冬である

 

不機嫌メーターが1人撃ち抜いていく度に、少しずつ少しずつ着実にそのメーターが上がっていく

 

一夏ラバーズを撃ち抜き千冬を見ると腕を組み、こめかみに青筋を浮かべていた

 

―おーナッテコッタイ、でも御安心をとっておきを残しておいている

 

「ち、千冬さん?」

 

「……なんだ?私をジロジロ見て」

 

「いや、やっぱり千冬さんが一番『かわゆい』と思って」

 

ズギァン!

 

頬を赤く染め無言で後ろを向く千冬

 

―やっぱ、かわゆいな

 

「さすが、落としの達人…感服いたしました」

 

「俺は謙虚だからな、それほどでも……」

 

言い終わる前に左腕に抱き着いてくるクラリッサ、谷間を協調する服装にこの上目遣い、さすがの破壊力だ。

―新しい服を見せつけたいのはわかります。えぇよぉぉぉくわかります。だけど……何故露出度が高い服何だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!それと胸を必要以上にくっつけないでくれぇぇぇぇぇ!理性が崩壊しかけるぅぅぅ!

 

俺の左腕にクラリッサが抱きついたのがきっかけだった

 

「あぁ、優様の左腕丁度いいです」

 

この光景を見た千冬さんは……スタスタと俺の背後から近づき右腕にギュゥゥゥゥゥとしがみついた

 

「ち、千冬さん!?い、痛いっす!!」

 

「アァ、ユウノミギテハ、チョウドイイナァ」

 

「何故棒読み!」

 

「ナンダカ、ネムクナッテキタナ」

 

「えぇ!ちょっと!」

 

会話を打ち切り寝始める千冬

 

「クラリッサさん千冬さんを布団……にって寝てるし!」

 

「…………」

 

―正直参った…なんだこの修羅場は

 

「…………」

 

「…………」

 

ムニュ…

 

ムニュ…

 

左腕にクラリッサさん、右腕に千冬さんが抱きつく形でいる現状

 

「い、「一夏~!待ちなさいよ!」

 

「わかったからタックルで俺を押さえつけるな!」

 

一夏は一夏ラバーズ達と和気あいあいとしているため援軍は来ない

 

「はぁ、やれやれだ」

 

 

両腕に抱きついている2人を眺め軽く溜め息をつくのであった

 

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