ISてぃーちゃあ〜/upper!   作:BlueRider

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第七時限目~製作と稽古に赤鬼の降臨~

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手痛いビンタを貰いながらも再び彼女に会い向かう

 

探すのにそう時間はかからなかった、ここ数週間のせいだろうか彼女が何処にいるのか大体の見当がついた。

 

明るく挨拶をすると、罰が悪そうに接する簪

 

「さっきはその・・・」

 

「気にしてないからいいよ、殴られたの今回だけじゃないし」

 

そう笑い飛ばすと、そんな彼に対し簪は問う

 

「織斑君はどうして私なんかのために」

 

「うーん、助けたいと心から思ったからだよ、それだけじゃだめかな?」

 

ポリポリと頬をかき彼は心からそう思っていることを素直に簪にぶつける。

 

すると簪自身もすこしずつではあるが自身の本心を打ち明け始め、ようやく

話題は打鉄弐式へ移る

 

「機体制御が全然で二回ほど赤城兄、うんうん赤城さんに助けてもらいました、後武装のほうも・・・」

 

手渡されたデータに目を通す。

 

俺の中にある少ない知識を寄せ集めただけでも、相当大変な作業の量であるとわかった。

 

「おぉう、やること盛りだくさんだな、や、やれるところからやろう!大丈夫間に合うさ」

 

苦笑いを浮かべながらもそう言い、再び話を戻す。

 

内容を聞くに赤城さんとやったとこからほとんど進んではいないよう。

 

嘆いてもあれなので、ポジティブに考えることにしよう。

 

ーあれ、なんか赤城さんぽい?

 

荷電粒子砲は白式の運用データを使用、機体制御については赤城先生が簡易的にまとめた物を使用することに、簪曰く赤城さんは機体制御等が専門の教師らしく、こういった事が他の教師よりもずば抜けているとの事

 

後はIS整備科コースの生徒たちの力で進める方向で固めた。

 

ちなみにこの時、初めて布仏さんが簪さんと仲がいいことを知った。

 

「よし、内容はこんな感じか・・みんな何とか専用機タッグマッチ戦までには仕上げよう」

 

「「おー!」」

 

ホワイトボードに纏めたものを背に皆一丸となって動きだす一夏チーム

 

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赤城チームはというと

 

道場にて腹を抱え蹲るラウラ、仰向けに倒れ泡を吹くセシリア、うつぶせに倒れ右肩を抑えているデュノア

 

「なんか、すまん・・・」

 

罪悪感で胸が痞えそうになり謝罪する。

 

事は数分前、運動しやすい服装に着替えた一夏ラバーズを引きつれ箒とともに稽古している道場へと移動、そこで現段階での箒以外の格闘能力を見るため1人1人相手することにした。

 

「とりあえず、来たい奴からこい、来ないならこちらから「私から行こう」」

 

そう言い、市街迷彩が施された野戦服を着たラウラが一歩前に出る

 

「私とて軍人だ、一般人相手に遅れをとる私ではない」

 

「好きな武器(模造刀)選んで「いらん、CQCで組み伏せてやる」」

 

「後悔するなよ」

 

そう啖呵を切りせせら笑うラウラ、その姿を声を出さずに笑う

 

互いに何か思うことがあるのか、不思議な重みがその二人の周りを制圧する

 

「俺が怖いのか足が震えているぞ」

 

「貴様など怖いものか私は一度勝っているからな・・・瞬き1つで」

 

パチン!指を鳴らすラウラ

 

「殺せる」

 

「ほう・・・それは楽しみだ」

 

ぱきぱきと体の骨を鳴らし軽く腕を回し再び構えを取り直す。

 

両者しばしにらみあい、ラウラが動きだす前に畳を踏みしめ、三歩半一気に踏み込む

 

「な「遅い!」

 

迎撃行動に入るラウラにお構いなしにボディブローを放つ。

 

ドゴ!鈍い衝突音の後、膝を着きパタリと倒れるラウラ

 

ー今のは・・・間違いない・・私の『零拍子』そのものだ。まだ稽古見せてそんなに時間が経っていないのに

 

箒は心中でそうつぶやくのだった。

 

「しゃぁーーーーーーー!とったどぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 

右手を天に掲げ雄たけびを上げる、無論倒れた彼女はピクリとも動くことは無い

 

「うわ、大人気な」

 

「完璧なガードですのに」

 

「これ僕たち、まずいんじゃ・・・」

 

彼女は確かに彼のボディブローをジャストガードしていた、しかしその拳はガード上からでも彼女を貫いた。

 

それだけで、そう、たったこの一撃で彼の攻撃はガードしても意味をなさない強力な拳であるとわかる。

 

「さぁ次は誰だ?セシリアか?セシリアだな!セシリアだよな!?セシリア!!」

 

完全に目が血走り、赤鬼と化した彼から、指名(地獄行き)を受けたセシリアは周りに無言の助けを求めるが…………

 

「「・・・・・・」」

 

皆半歩下がり視線を外へと向ける。

 

あれだけの現象を目の前にして勇敢に前へ出る者はそうそういない、というかいる訳がない。

 

皆自分がかわいいのだ、誰であろうと恐怖の前では自分が優先されるそれが本能、彼女たちはその本能に従っているだけだ。

 

故に誰も悪くは無い。

 

もし悪いのは誰かといったら恐怖心を植えつけた本人、彼であろう。

 

「う、裏切り者ですわ!!」

 

おしゃれジャージに身を包み、半べそをかきながら立ち上がり、至急用の模造刀ナイフを右手に持ち、裏切り者ー裏切り者ーと泣き叫び赤鬼の前へ立つ。

 

皆曰くこのときはセシリアは、赤鬼に勇敢?に立ち向かう英雄に見えたと言う。

 

試合が始まりセシリアは両手で模造刀ナイフを持ち、えいえいと言う掛け声と共にブンブンと大振りに模造刀ナイフを振るう、二、三度見て交わし、その手を掴み遠慮なしに背負い投げのモーションで投げる。

 

当然柔道の受身を知らないセシリアはきれいに投げられ脳天から畳に打ち付けられた。

 

ゴギ!!

 

「何、今の音……」

 

「セ、セシリア?」

 

人から発せられたとは思えない音を出し、頭だけで倒立そのままばたりと仰向けに倒れ、数秒後に口の端から泡を噴出し始める。

 

「「セシリアァァァァァァァァァァァァァァァァ」」

 

皆の叫びが道場内に響く

 

ーやべ・・・

 

内心そう思いながらも、心を鬼にして次の相手を指名する

 

「つ、つぎはデュノアか?」

 

「セシリアの弔い合戦よシャルロット」

 

「わかってるよ、鈴音、もし僕がやられたら」

 

「そのときはあたしが仇とるわ」

 

ー俺完全に悪者じゃないですかーやだー

 

部屋着のジャージ姿で模造刀ナイフを二本取、二本とも逆手に持ち彼の前へ。

 

数秒の静寂後、こちらから打って出る、軽く様子見で左ジャブを入れると軽い身のこなしで攻撃をいなしていく

 

「さすがIS戦で左右武器使い分けてるだけあってなかなか」

 

「負けられないからね!本気でいくよ!」

 

その言葉通り、斬撃の速度を上げていく、逆手から順手にかえ刺突も織り混ぜ、更に高速に。

 

「狙いは良し、だが・・」

 

急所狙いの斬撃を捕らえ関節技から捕縛術へ流れで持っていく。

 

ギチギチ・・・ギチギチ

 

関節の悲鳴が聞こえ始め彼女の手から模造刀ナイフが畳に落ちる。

 

「ぎ、ギブ、ギブアップ」

 

「よろしい」

 

拘束を開放してやると余程痛かったのかしばらくうつぶせで肩を撫でていた。

 

そして事は現状へと戻る。

 

「・・・・」

 

「赤城さん何か言うことは」

 

「大人げなかった、すまんかった・・・ゆるしてくれ」

 

「ほんと手加減しないんだから」

 

箒と鈴音にそう言われしょんぼりとする。

 

「でもまぁ、それが赤城さんのいいとこなんだけどさ」

 

袋から六角棒を取り出し素振りし構えるチャイナ服の鈴音

 

「あたしもテストするんでしょ?」

 

「あぁ・・・当たり前だ」

 

しょんぼりモードから切り替え、こちらも構えを取る。

 

六角棒ということは棒術か、久々の相手だな、鈴音のことだ中華刀の二刀流もしくは、中国拳法かと思ったが・・

 

「期待していいんだな?」

 

「あたりまえでしょ?そのための装備なんだから」

 

「そうかい・・・行くぞ」

 

ダン!と強く踏みこみ鈴音へと接近、なんら躊躇い無しに右ストレートを放ってやる。

 

その右ストレートを両手で六角棒を持ち畳と水平に構える鈴音。

 

-な!ガードだと!鈴音最初のラウラ戦を見ていなかったのか赤城さん相手にガードは・・

 

焦る箒の心中とは裏腹に事は進む。

 

ガン!カシャン・・・

 

拳のぶつかる音に混じり、何かが外れる音が聞こえる。

 

すると、鈴音の持っていた六角棒が二つに別れ、分かれた間から長い鎖が現れ彼の右手に巻きついていく

 

「っ!これは!」

 

「そうヌンチャクよ!」

 

ヌンチャクで右手を塞ぎその隙に奇襲、すべてが決まりうまい具合に懐に潜り込まれ肘打ちから崩拳へと流れで打ち込まれる。

 

遠慮容赦など無い鳩尾に抉り込むような一撃

 

普通ならここで確実にダウンが入る、そう『普通なら』

 

「うそ・・・でしょ」

 

「お前の拳・・効いたぜ鈴音・・・だがよ」

 

左フックで驚愕を隠せない鈴音を吹き飛ばす。

 

「忘れたか?俺は毎日のように千冬さんにぼこぼこにやられてるんだ、生半可な鍛え方はしてる訳がないだろう」

 

「相変わらず可笑しいスペックですね赤城さん」

 

「人を人外みたいに言わないでくれるかな箒さん」

 

「事実を述べただけですので」

 

グサ!

 

「ひでぇ・・・んでもまぁ、これで大まかな練習方法は決まったな」

 

次々と倒れた一夏ラバーズが復帰し始める。

 

「箒、鈴音はペアだ、他三人は三人ともレベルが同じ具合になったらまた稽古をつけてやる」

 

「「・・・・・」」

 

「返事はどうした?」

 

「「は、はい」」

 

「よろしい、なら今日はこれでお開きだ、つかれたろ後でジュースおごってやる」

 

「なら私はスポーツドリンクを」

 

「僕はミルクティー」

 

「わたくしは、ストレートティーを」

 

「あたしは炭酸かな」

 

「緑茶を頼む」

 

「おまえら、そこは気を使って二種類くらいに纏めないか・・・」

 

「纏める気などある訳がない(キリッ)」

 

「おう、そうかい」

 

ラウラの両頬をおもいっきり引っ張ってやる。

 

「いひゃい!いひゃい!」

 

「いつもどおりだね」

 

「そうですわね」

 

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