アテネちゃんの執事!   作:通行人A'

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Task41:その名も、執事とらのあな

 

 皆さんはご存じだろうか。

 

 この世のどこかには、名だたる名家の執事たちの中でも、精鋭の中の精鋭が集う特殊機関があるとかないとか。

 そんな都市伝説まがいの話を信じるか信じないかはさておき、超一流を目指し、執事たちが切磋琢磨し、修行するという養成機関がこの世界には存在するという。

 

 すなわち、執事の執事による執事のための養成機関。

 

 その名も、執事とらのあな。

 

 

「つまりアレか?タ○ガーマスクを抹殺するための次々と悪役執事を送り込む展開か?」

「いやお嬢様、同人誌を売りまくる方かもしれませんよ」

「あー、そっちか。かつてはあれだけ栄華を誇ったのになぁ」

「時代の流れは残酷ですねぇ」

 

 気が付けば残った店舗はごく僅か。

 しみじみと天井を見上げるナギに倣うように、ハヤテもまた頭上を見上げる。因みに2人の目に映るのは屋敷の豪華なシャンデリアという皮肉っぷり。

 

「というか、いきなり過ぎる展開で話が見えないのですけれど。クラウスさん、どういう事です?」

 

 こめかみを押さえながら、尋ねるマリアの視線の先には、三千院家の執事長の背中。

 窓の向こうに広がる中庭を眺めながら、執事長はゆっくりとメガネを正した。

 

「なに、事のきっかけは至って単純じゃ」

「どーでもいいが、久々の出番で無駄にカッコつけるなよ」

「それは言わないお約束ですぞお嬢様」

 

 大袈裟に咳払いを一つ。クラウスはくるりと振り返ると、ハヤテの方に目を向けた。

 

「綾崎ハヤテ。彼に問われたのです、一流の執事とは一体何か。目指すべきに何をすべきなのかと」

「ハヤテに?」

 

 怪訝そうな表情の主人にハヤテは小さく頷く。

 遡ることほんの数十分前の執事長室。

 

「一流の執事?」

「はい」

 

 机で執務を行っていたクラウスは片眉を吊り上げて、部屋を訪ねてきた青年に目を向けた。

 

「三千院家の執事として、今なにをすべきなのか考えていました。漫然とただお嬢様のお世話をすることが果たして、三千院家に仕える者として正しいのか。否、いついかなる場合もお嬢様を、ひいては家名を守り続ける覚悟を示す為には、僕が一流の執事としての品格を名実ともに獲得する必要があるのではないか、そう思い至ったわけです」

「お、おぉ……」

 

 クラウスはメガネを正して立ち上がると、ハヤテの方に手を置いた。

 

「綾崎ハヤテよ、わしは今猛烈に感動しておる。どこぞの馬の骨かも分からん状態でここで働き出したときはこの由緒ある職務も凋落し始めたと焦ったものだ。しかしそこまでお嬢様と三千院家のことを考えていたとは。いやはや、時が経つのは早いのぅ」

「いやまぁ、実際はまだ1ヶ月弱しか経ってないわけですが」

 

 そこは言わないお約束。

 

「よかろう。貴様の覚悟、この三千院家執事長、クラウスがしかと受け取った。一流の執事のなんたるかを、貴様に学んでもらうことにしよう」

「あ、ありがとうございます!」

「では早速手配をするので、お嬢様たちを呼んでくるのじゃ」

 

 そんなこんなでトントン拍子で話が進み、今に至る。

 

「しかしお前、何でまた急にそんな話を?」

「先日僕は野々原さんと戦った時、あの強さを目の当たりにした時に思ったんです。三千院家を守る執事である以上、一流と呼ばれる方々に負けないように鍛錬を積まなくてはならないと」

「お、おう」

 

 思った以上に真面目な答えが返ってきて面を食らうナギ。

 

「そこで、野々原さんが仰ってた一流の執事、クラウス執事長に師事を仰ぎたく思いまして!」

「お前あんな話を真に受けてたのか」

 

 思わずナギは呆れたように半目になって執事長の方に目を向ける。

 彼はとえいば、一流と呼ばれて満更でもないように自慢のカイゼル髭をなでつけていた。

 

 

「おいおいマリア、これはアレか。バトルものの少年誌にあるあるの修行編に入る流れか」

「みたいですわねぇ」

 

 困ったように頬に手を当ててため息をつくのはメイドさん。毎度の急展開には慣れているとはいえ、巻き込まれる側もそれなりに労力は使うのである。

 

「それで、クラウスさん。一体執事とらのあなとは何ですの?」

 

 マリアの問いかけに、執事長はもったい付けるように口元を緩めて。

 

「おお、聞きたいかマリアよ。話せばそれはそれは長くなるのじゃが」

「あー、だったら良いわ。はい解散」

「あちょっとお嬢様待ってホントに」

 

 一転。

 踵を返そうとするナギに追いすがる執事長。

 

「分かりまし分かりました!簡潔に申し上げれば、一流の執事になるための育成機関、執事専門学校とでもいうべきでしょうな」

「……執事専門学校?」

 

 あからさまに訝しげに眉をひそめるナギ。

 

「eスポーツやユー○ューバー専門学校並に胡散臭そうな施設だな」

「いやいや!これは違いますから!専門学校とか名ばかりで、講師はなかずとばずの実績しかないような人間しか呼ばなかったり、そもそも最前線にすらいないのに上から目線で講義するような人間しかいないような、資格もなにも獲得できない搾取するためだけにある施設とは違いますから!」

「個人的になんか恨みあんの?」

 

 例のごとく仲介業者が一番安定して儲かるという。

 

「ともかく、授業料だけが無駄になるような現実逃避用の施設とは全く異なりますぞ」

「波紋広がりそうな発言やめろ」

 

 夢くらい見たっていいじゃないって。

 

「しかし、とらのあなとはまた妙なネーミングですね」

「む?あぁ、これは創設者の趣味らしい」

「見えてる地雷感がすごい」

 

 呆れたように目を細めるハヤテたち。

 

「ええい、うるさいぞ!とにかく、一流の執事を目指すというのであればここで修行を積むのが最適解!これは執事界の常識、セオリー!」

「は、はぁ」

「そこで課程をこなし、とらのあな卒業のバッジをもらってくるのだ!話を通しておくので、明日から早速修練に行くように!」

 

 ビシッと指を突きつけられる。

 

「この程度の試練、こなせないようでは三千院家の執事を名乗る資格もない!」

「あれ?ちょっと趣旨変わってませんか!?」

「これは上司命令じゃ!」

 

 そんなこんなで、三千院家の新米執事は執事界の登竜門(クラウス談)「執事とらのあな」なる秘境を目指すことになったのだった。

 

 

 そして翌朝。

 

「秘境とかいいつつ、これ新宿にあるんですね……えっと、アレキサンマルコ教会。って教会でやるんですかコレ」

「ますます怪しい施設な感じがしてきたな」

「ある意味秘境ですわね」

 

 玄関の前でハヤテはナギに向かって大げさに跪き、彼女の手を取った。

 

「それではお嬢様。不肖この綾崎ハヤテ、お嬢様にふさわしい一流の執事を目指すべく、執事とらのあなで同人誌を売って売って売りまくってきます!そして、いつかのように各方面にまた店舗を復活させてみせます!」

「壮大な絵面とあまりにミスマッチな台詞だなぁ」

 

 こうして、ハヤテは後ろ髪を引かれる思いを何とか断ち切って、屋敷を後にするのだった。

 

「ナギ、良かったんですの?あっさりとハヤテくんを送り出して」

「まぁ本人たっての希望だしな、私もハヤテがより強くてスマートな男になるのはやぶさかではない。ま、今でも宇宙一カッコイイ男だけどな」

「はぁ」

 

 しかし、遠ざかっていく執事の背中を眺めつつ、ナギは腕を組む。

 

「……とはいえ、よりによってクラウスの推薦というのも不安ではある」

「まぁ、何かトラブルは起きそうですよねー」

 

 クラウス・由緒ある三千院家の執事長。界隈でも超偉い人。確認。

 

「だが心配は無用だ。こんな事もあろうかと、先ほど腕利きのエージェントに指令を送っておいた」

「エージェント?そんなIMFみたいな秘密組織、ウチにありましたっけ」

「ま、そんな所だ。演出もばっちり決めたしな。詳しくは2話前を見てくれ」

 

 小首を傾げるメイドさんにナギは自慢げに親指を立ててみせるのだった。

 

 

 

 所変わって。都内の某所にある鷺ノ宮家のお屋敷。

 

「なぁ、伊澄さん。うちは常々思ってねんけど」

「どうしたの?実家は大阪なのに何故か今は東京に住んでいて、原作の初登場時は一人称が『ワシ』だったのにいつのまにか『ウチ』に変わっていて胸までしれっと大きくなっている私の親友の一人、咲夜」

「露骨に悪意のある説明口調やめろ」

 

 普通に言えんのかい。手に持っていたハリセンを軽快に振るうのは関西からの刺客、咲夜お嬢様。

 

「まぁええ、話戻すわ。今日び、ウチは重大な事に気がついたんや」

「というと?」

 

 ちゃぶ台に置かれた湯飲みを手に取ると、静かに啜るのは何を隠そうこの家の当主、伊澄お嬢様。

 

「ウチら、ごっつ出番が少ないねんな」

「確かにそれは由々しき問題です」

 

 コンっとやや強めに湯飲みを置いた彼女が、きらりと目を光らせた。

 

「現状の進行度を考慮しても本編以上にこの作品では、私たちの出番がありません。何者かの他意を感じます」

「いやそない物騒な事は言わんといて」

「それほど由々しき問題です。ゆゆ式です」

「それ違う作品ちゃう?」

 

 相変わらずの掛け合いを繰り広げる幼なじみコンビだったが、そこにやや遠慮がちに待ったの手を出す少年が一人。

 

「あー、それは別にどうでもいいんだけどよォ」

 

 頬杖を着きながら、困惑したように2人に視線を向けているもう一人の幼なじみ、橘ワタルであった。

 

「何やねんワタル。美少女2人がこない悩んどるいうのに、興味ゼロちゅーのはどういう了見や」

「いや、そもそもなんで俺がこの場に呼ばれてんだよって話でさ」

 

 そう言いながら、ちらりと伊澄を見ると、にこっと笑顔が返ってくる。一気に顔が熱くなるのも感じたワタルは慌てて視線を戻す。

 

「と、ともかく!俺は仕事に戻らねーといけないんだって。サキ一人残してたら何しでかすか分かんねーし」

 

 橘ワタル。齢わずか13歳の学生にして、実は個人でレンタルショップも経営している実業家なのである。青年実業家ならぬ、少年実業家。

 

「んなつれんこと言うなって。ウチら生まれた日は違ぉても、死ぬときは同じ時を願った仲やないか」

「どこの桃園の誓いだよ」

「お、ええでそのローツッコミ!緩急○、テンポ○」

「パワプロみたいに言うな」

 

 ワタルはため息をついて2人は交互に見る。

 

「100歩譲って2人の出番がどうこういう話が重要なのはいいとして、俺全くカンケーねーだろ」

「いいえ、それは違うわワタルくん。この危機に貴方はなくてはならない存在なの」

「い、伊澄?」

 

 なくてはならない存在。かなり信頼を寄せられているようにとれるその言葉に、ワタルは思わずドキリとする。

 

「2人とも、この極秘資料を見てちょうだい」

 

 思いっきり太字マーカーで「極秘」と書かれた封筒から、伊澄は一枚の写真を取り出した。

 

「ん?なんやこれ、メイドさんかいな」

「これがどーかしたのか?」

 

 ワタルと咲夜が顔を見合わせる。写真には一人のメイド服をきた女性が写っていたが、2人にはその人間にまったく見覚えが無かった。

 

「これは我が鷺ノ宮家が従える極秘精鋭組織、『愛は地球を無難に守る隊』通称『ICBM』からの情報です」

「そんなん初耳やねんけど」

「万博のキャッチコピーみたいだな」

 

 ローマ字読みだと『愛』は『A』になるのではないだろうか。

 

「その情報によれば、このメイドさんは白皇学院の理事長の元に新しく雇われた人物だそうなの」

「理事長って、天王州さんの所やんな」

「その通り」

 

 つまり。

 

「時代はメイド、という事よ」

 

 空に向けて指を突きつけ、高らかにそう宣言する伊澄お嬢様。

 

「ま、意味が分からんのはこの際ええやろ」

「いや良いのかよ」

「伊澄さんがおかしな事を言い出すのはいつものことやろ?」

 

 そんなことよりも。

 咲夜は湯飲みを置いて、明後日の方向を向いているお嬢様に問いかける。

 

「出番が少ない言うのとこのメイドさんが、なんかカンケーあるんかいな」

「その通り。このブックウェーブに私たちも乗らないといけないの、出番を増やすためにッ!」

「はぁ」

 

 2人の背景には、大きな波に乗るメイドさん達の光景が。

 

「ズバリ、オペレーション名『メイドが熱いのであれば、私たちがメイドになればいいじゃない』発令よ」

「なんやけったいな作戦名やが、要するにメイド服を着るっちゅーことか」

「……ノリが悪いわね咲夜、関西の血はどこに置いてきてしまったの」

「関西カンケーないやんけ。それに、そんなんで喜ぶのなんて、ほとんどおらんと思うけどなぁ。一部例外を除いて」

 

 一部例外。

 伊澄のメイド姿を想像して若干トリップしかけていたワタル少年はぶんぶんと首を振って異を唱える。

 

「いやちょっと待て。だとしたらますます俺が呼ばれた理由が分からねーんだけど」

「ワタルはアレ、サキさんとイチャラブしまくっとるから、メイドに関しては手練手管もお手の物ってことやろ。メイドマスター的な」

「人聞きの悪いこと言うなッ、サキとはそんなんじゃねー!!」

 

 顔を真っ赤にして抗議するワタルだが、伊澄のうんうんと頷いている様子から理由はそれで間違いないようだ。

 

「流石の洞察力ね咲夜。ワタルくんには私たちを新人メイドとして、サキさんよろしくプロデュースしてもらうべく招集をかけました」

「伊澄をメイドプロデュース!?それはなんてご褒美――じゃなくて!俺はそんなことする立場でもしてもいねーって!」

「お願いできないかしら、橘P」

「人の話を聞いて!?なんか違うアイドルゲーム始まりそうだよ!?」

 

 咲夜は深々とため息をついて、顔の前で手を払う。

 

「却下や却下。そんな上辺だけのキャンペーンじゃ失墜するのは目に見えてるわ。そないな考えじゃ人の心は掴めへんで」

「そう、名案だと思ったのに」

「大体伊澄さん、メイド服どころか洋服だってよう着たことないやろ?」

「ふふ、一切ないわ」

 

 何故かドヤ顔で即答する。

 さてどうしたものか、再びちゃぶ台を前に腰を下ろす3人。

 

「いやあのさ、俺もう帰っていいか?」

「何やねんワタル。美少女2人がこない悩んどるいうのに、興味ゼロちゅーのはどういう了見や」

「おーい無限ループしてんだよ会話が」

 

 そのとき、屋敷のチャイムが鳴る。

 

「なんやお客さんか?」

「さぁ?今日は特に依頼などは入ってなかったはずだけど」

 

 3人が玄関に向かうと、そこには修道服を身につけた老女のシスターが1人。

 

「あの、鷺ノ宮さんのお宅はこちらと聞いてお伺いしたのですが……協会のことでご相談がありまして」

 

 しかしそれを見た瞬間、伊澄と咲夜は目を見開いた。

 

「シスター服!?」

「こ、これや!これこそウチらが求めていた変革やで伊澄さん!」

「えぇ、決まりよ咲夜!オペレーション名『君がメイドで、シスターが私で』を発令します」

 

 お客様そっちのけで盛り上がる美少女2人。

 

「いや……上辺だけじゃん結局」

 

 ワタルの囁くようなツッコミは、むなしく冬の空に消えていくのだった。

 

 

 

 お屋敷から西部新宿線を乗り継いで、移動すること30分。

 線路沿いを少し歩くと、駅近くなのにうっそうと茂った森林が見えてくる。公園というのはあまりにまがまがしく、近づけばさっきまで晴れ渡っていた空がいつの間にかどんよりと曇りがかっている。

 入り口にある朽ち果てそうな木の看板には、「この先、アレキサンマルコ教会」と今にもハゲそうな文字でそう書かれていた。

 

「いや、これホントに教会があるのかよ……いまにもバイオなハザードが始まりそうな気配ですけど」

 

 振り返ればそこにはラクー○シティの地獄絵図が広がっていてもなんら驚かないだろうか。

 駅近くの住宅街にはかなり場違いな不気味な森。人1人が通れそうな獣道を辿りながら、奥へと進んでいくと、尖塔の建物が見えてきた。

 

「合ってた。本当にあるんだ、こんな場所に」

 

『アレキサンマルコ教会』

 

 建物を囲う塀には表札が。間違いない、ここが件のアレキサンマルコ教会であるが……よくよくその表札を見てみると。

 

(ついでに執事とらのあな)

 

 ついでに!?ついでになのかよ、執事とらのあな。

 みるみる膨らんでいく不安をなんとか握りしめつつ、ハヤテは恐る恐るといった調子で扉のそばにあったインターフォンを押す。

 

「はいー」

 

 暫くして、ドアから顔を覗かせたのは女性だった。修道服を身につけ、丸メガネをかけたショートカットの女性。

 

「あの、僕は綾崎ハヤテと申します。今日はその、執事――」

「あぁ、はいはい。話は聞いておりますよ。私はこの教会のシスター・フォルテシアと申します」

 

 同年代、よりも少し年上だろうか。かなり若いことは確かだ。

 女性はぺこりとお辞儀を一つ、ハヤテに微笑みかける。

 

「では、早速修練の説明に入りましょう。修練については修道士のアンドレから説明させますので」

 

 フォルテシアが「アンドレさん、お仕事ですよ」と声を掛けると、奥から修道服を着た黒髪の男性が姿を現した。これまた丸メガネをかけ、人の良さそうな細めの男性だった。

 

「初めまして。修道士のアンドレです」

「あ、これはご丁寧に。三千院家で執事をしています、綾崎ハヤテと申します」

「シスター・フォルテシアと共に、執事とらのあなの説明、およびサポートをさせていただきます。何卒よろしくお願い致します」

 

 懇切丁寧に頭を下げられ、ハヤテは恐縮して後ずさってしまう。

 教会を見たときはいろんな意味で不安だったが、思ったよりもちゃんとしている施設なにかもしれない。

 

「ではさっそく、施設の説明をさせていただきます。この施設は『登録者100万人の一流の執事になって、不労所得で人生を早々にFireしちゃおうZE』をコンセプトに作られまして」

「あ、やっぱ帰ります」

 

 前言撤回。

 全方向から言い知れぬ不安に覆い被さられる三千院家の新人執事なのであった。

 

 

 

物語の終わり方について

  • エンディングは一つのみが好ましい
  • 各ヒロインのルート分岐などがあっても良い
  • どうでもいい
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