アテネちゃんの執事!   作:通行人A'

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ギリシャに到着前に水面下でも色々動いてる感を出したかった足踏み回です。


Task75:足踏み

 

 

 高校1年目の春休み。感じることは学生によって多種多様。

 

 期末考査も終わった解放感か。

 学生生活も無事一年がたった安堵感か。

 進級やクラス替えに向けた期待や不安感か。

 文理選択など受験準備への憂鬱感か。

 

 

「うわー!!いっぱい飛行機が並んでる!」

 

 否。

 華のJK一年生こと、西沢歩はどれでもない。

 

「いやー、いよいよ海外旅行が!エーゲ海の旅が始まるって感じじゃないかな!」

 

 彼女は今、人生初の海外旅行──未知なる新体験へのワクワク感に満ち溢れていた。

 

 という事で、春休み初日。場所はもう大体お察しだとは思うが日本の玄関こと成田国際空港ターミナルのテラスにて、歩は滑走路にズラリと並ぶ航空機に感嘆の声を上げていた。

 おニューのスーツケースを手に、彼女は口元は緩むのを抑えきれない様子。

 

「私、成田空港って初めてなんですよ!」

「あ、うん」

「いやー!うち今海外旅行とか行ける余裕もないみたいで!だからもう大人になるまで絶対に無理だと思ってたんですけど」

「へぇ、そうなんだ」

「だからすごく楽しみで!」

 

 満面の笑みのまま、歩はすぐ後ろにいる同伴者に振り返った。

 

「なのに、なぜヒナさんそんなにテンションが低いのかな?」

「……これから飛行機に乗るからじゃないかしら」

 

 何を隠そう、スーツケースのとってに両手をもたれながら、頑なに地上に視線を降ろしているヒナギクであった。

 

 言わずもがな。超高所恐怖症な彼女

 誰が見ても明らかに体調が最悪そうなほどの顔色だが、しかしだとすれば。

 

「あの、ヒナさん……その、本当にしんどかったら無理しなくても。ごめんなさい、私しらないで誘っちゃったから」

「だ、大丈夫よ!私が行くって決めたんだから気にしないで」

「で、でも」

「大丈夫!飛行機ごときに私が負けるわけないじゃない!私高校生よ?昔ならもう結婚が認められる年齢よ?子どもじゃないんだから、飛行機なんて」

「足すごく震えてますけど」

「……」

 

 最早スーツケースを支えにしないと立っていられないほど限界のようだ。

 

 そんな生まれたての小鹿状態になっているヒナギクの様子をみて、呆れたように声をかけてきたのは3人の少女。

 

「まったく、情けないやつだなー」

「まさか天下の生徒会長が空港の片隅で震えているとは」

「ひこーき楽しいよー、ヒナちゃん」

 

 美希、理沙、泉の生徒会3人娘である。

 

「仕方ないでしょッ、怖いものは怖いんだから!大体なんであなた達までついて来てるのよ!」

 

 スーツケースを片手に賑やかす3人娘へ、ヒナギクは抗議の意を唱える。これではまるで、彼女たちと一緒に旅行に行くみたいではないか。

 

「みたいもなにも、我々もまた歩くんとエーゲ海の旅に同行することになったからな」

「元総理の孫、地主(神社)の娘、大手メーカーの令嬢。これだけ役者が揃っていれば、歩くんの親御さんも安心して送り出せるというもの」

「なのだー!」

 

 そうそうたる肩書きである。流石は白皇。

 

「そもそも、友人が両親に旅行を反対されている。そう相談してきたのはヒナの方だろう」

「うぐっ」

「そこで我々が気を利かせて、3人追加でヒナたちに同行を決定。我ら3人娘の肩書に、天下無双の生徒会長様まで帯同する旨を、歩くんのご両親に説明に行ったのではないか」

 

 ガラポンで旅行を当ててから、ここまで僅か数日の手際である。

 

「本当に助かりました!花菱さん達が両親を説得してくれなかったら、流石に子どもだけの海外旅行には反対されてたと思いますし」

「ふ、何気にするなあゆゆ。もう私達はマブダチ、だろ?」

「だよー!」

「そーゆーこと」

「あ、ありがとうございます……」

 

 ボルトもびっくりな距離感の詰め方な3人娘。それでも差し出された手に戸惑いつつも、やはり嬉しそうにそれぞれ握手を返す歩。

 

「というわけだ、ヒナ。腹を括って搭乗しろ、もう逃げ場はない」

「くっ、かくなる上はここで切腹を」

「どんな括り方だよ、いいから行くぞ」

「離して!人生の散り際くらい自分で選ばせて!」

「やめんか縁起でもない」

 

 本当に切腹しかねない生徒会長を引きずるようにして、半ば強引に搭乗手続きに向かう一行であった。

 一方その頃。

 

「わー!!飛行機がいっぱいですよ、お嬢様!」

「そりゃそうだろ、空港なんだから」

 

 同じく日本の玄関こと成田空港。

 滑走路に並ぶ飛行機群に感嘆の声を上げるハヤテ。バカンス気分なのは一目瞭然、普段の堅苦しい執事服はどこへやら、常夏気分のハイビスカスが至る所にあしらわれたアロハシャツをはためかせているほどである。

 

「僕、飛行機乗るのも初めてなんですよ」

「なんだそうなのか」

「はい。小さい頃一度だけ乗れそうだったんですが、結局流れちゃって。あ、親父が国内から高飛びするために家族でマニラ行きの飛行機に乗ろうとしたんですが、警察に先回りされちゃって、それで──」

「やめやめ!これからバカンスって時にN⚫︎Kスペシャルみたいな雰囲気を作るな!」

 

 「さっさと搭乗手続きに入るぞ」。執事の回想を遮ると、ナギはつばの大きい白い帽子を目深に被り直した。

 

「ってあれ?マリアさんとアイルさんは待たなくていいんですか?空港のロビーで別れたきりですけど」

「あぁ、2人は〝先に〟搭乗してるからな」

「へ?」

 

 2人は乗客がゾロゾロと並んでいる保安検査場──ではなく、謎の広いラウンジを通り、他の客が一切居ない閑散とした検査場に案内された。そのままテキパキと数人のスタッフが出国手続きを進め、滞りなく搭乗ロビーへ。

 

「お迎えにあがりました、ナギお嬢様」

「うむ、ご苦労」

 

 どこからともなく2人の前に現れた黒服たちに続いて、まるで人目を避けるかのように搭乗口からとある旅客機に乗り込む。

 

「も、もしかしてこれは……」

 

 機内に入ったハヤテは、一瞬高級ホテルのキングスイートルームに迷い込んだのかと錯覚した。頭上には薄いながらも宝石の散りばめられたシャンデリア、床にはペルシャ絨毯が艶やかに伸びている。

 

「ぷ、プライベートジェットってやつですか!」

「まぁ、家が持っている中では比較的小型のものだけどな」

「これで!?」

 

 その辺のLCCよりも大きいのに!? 

 ハヤテの声に反応したのか、奥からひょいと顔を覗かせたのはマリアとアイルであった。

 

「あら、早かったですね2人とも」

「お疲れ様でございます、ナギお嬢様、綾崎くん」

 

 薄水色のシアーブルゾンの下には黒いワンショルダーのシャツ、テーマは少し大人のバカンスといわんばかりの麗しき17歳メイドのマリア。一方でアイルはといえば。

 

「なんだエドモンド、堅苦しい格好のままではないか。今回はお前の慰安旅行でもあるのだから、もっと気楽でいいのだぞ」

「そうですよー、せっかくのバカンスなんですから」

 

 無地の青いワイシャツに黒のテーパードと至ってシンプル。執事服ほどフォーマルではないが、さしずめビジネスカジュアルといったところか。女性陣からは地味だと非難の声が──

 

「お気遣いいただきありがとうございます。ですが、絶世の美女であるお二人の私服姿を邪魔しないようにと精一杯工夫させていただきましたので、これでお許しいただけませんか」

「ふふん、よく分かっているではないかエドモンド」

「ま、まぁそういう事なら仕方がありませんね。歯の浮くようなお世辞ですけど、今日のところは勘弁してあげます」

 

 褒められて嬉しくない女性などいるはずもなく。満更でもない反応とそこそこに、いざフライトの時間である。

 

「では、出発するか。狭い機内だがハヤテもテキトーにくつろいでて構わんからな」

「いやいや、生涯住んでもお釣りきますよ僕だったら……」

「そうか?まぁコイツならアテネやミコノス島の空港に直接乗り入れられるから便利なんだよ」

「どれだけの金を積めばそんなことが許されるんですか?」

 

 三千院家専用のジェット旅客機も、国内を飛び立つのだった。

 いざギリシャへ。

 

 

 

 

「姉さん、事件です!」

「誰がよ。今時の方に分かりにくいボケはやめなさい」

「ドラマホテル、名作なのですが」

 

 ギリシャ・アテネ。

 天王州家のお屋敷で、ヨゾラはご主人様、アテネの書斎を勢いよく開け放った。

 

「それで、何が事件なんですの?」

「先程先輩からポケベルに連絡がありました。内容を読み上げますと」

「なんでポケベル?」

「『ワレ、コレヨリギリシヤヘムカウ。アヤサキクントトモニ』とのことです」

「いやだから何故ポケベル──って、は?」

 

 思わず目を丸くして立ち上がるアテネ。そのままヨゾラからポケベルを奪い取る。

 

「どこがポケベルよ、普通にスマートフォンじゃないっ」

「冗談です、お嬢様にとってはポケベルもスマホも同じかと思いまして」

「バカにするにも程がありますわ」

 

 メイドを軽く睨め付けてから、スマホに目を落とすお嬢様。チャット画面には『我、これより希臘へ向かう。綾崎君と共に』と書かれていた。読み上げた通りである。

 

 綾崎君と共に。

 意味は一目瞭然。アイルが、ハヤテと一緒にギリシャに向かっているという報告だ。しかし、報告先はご主人様ではなく同僚のメイド宛である。

 

「一体何を考えているの?」

「これはやはり、異国の地で偶然元カノに再開!?燃え上がる2人は過去も身分も種族の壁も越えて、愛の逃避行にルートですね」

「……同じ人間ですわ」

 

 ごもっとも。

 

「ともかく!何を企んでいるのか知りませんが、目論み通りにいくと思ったら」

「お嬢様?」

 

 不意に胸を押さえてうずくまるアテネ。

 

「お嬢様!?」

「大丈夫よ……少し、胸が苦しくなっただけで」

 

 すぐに彼女は苦悶の表情を浮かべて言葉を区切ってしまう。心なしか顔色も青くなっている。

 

「一体いつからそんな症状を……ともかくすぐに医者を手配します。あとは先輩にも連絡を」

「……少し横になったらすぐに治るわ」

「ですが」

 

 ヨゾラはうずくまる彼女の背中をさすろうと手を伸ばして──

 

 

構うな

 

 

 考える前に、ヨゾラは瞬時に距離を取っていた。美しく澄んだ紅い瞳は、底知れぬほど濁った黒に塗りつぶされている。堪らず目を逸らした彼女だが、明らかな異常事態だと、彼女の本能は悟っていた。

 

 

「お嬢様?」

「……え?」

 

 数秒か数分か。

 

 ヨゾラが恐る恐る声をかけると、アテネはハッとしたように顔を上げた。いつの間にか、いつもの美しい紅い瞳に戻っている。

 

「……大丈夫、ですか?」

 

 定まっていなかった焦点も徐々に戻り、頬にも赤みが刺した。アテネはフラつきそうになりながらも、ゆっくりと立ち上がる。

 

「平気よ、ごめんなさい心配かけて。でも横になればすぐ良くなるから」

「……お部屋に戻りましょう」

 

 弱々しく微笑む主人の腕を支えるように掴むと、そのまま慎重に寝室へ。

 

「何かお待ちしましょうか。気持ちが落ち着く紅茶やアロマなど」

「大丈夫よ、ありがとう。夕方になったら起こしてちょうだい」

「かしこまりました」

 

 これ以上の追及は野暮らしい。無事に横になった主人の姿を見届けてから、ヨゾラは丁寧に頭を下げて踵を返す。

 

「ねぇ、ヨゾラ」

 

 部屋を後にしようとドアノブに手をかけた時、不意に後ろから声がかかる。

 

「さっきの事はアイルには言わないで欲しいの」

「え?」

 

 予想外の要望に思わず目を丸くするヨゾラ。

 

「余計な心配をかけたくないのよ。これは昔からたまにある発作のようなものだけど、何かの病気とかではないから」

「……」

「お願い、ね」

 

 一瞬、アテネの瞳がまたあの濁った黒に変わったような気がした。

 

 

 部屋を出たヨゾラは、なんとは無しに窓の外に目を向ける。雲ひとつない青空から廊下に差し込む明るい日差しが、やけに不気味に思えた。

 何か良くないことが、確実に起こり始めている。恐ろしく冷たくも言い知れぬ感覚が、彼女の肌を這うようにして本能に告げていた。

 

「ヨゾラ、大丈夫か?」

 

 ふと横を見ると、同僚のマキナが心配そうな瞳でこちらを覗き込んでいる。彼女は軽く首を振ると、おもむろに微笑んでみせた。

 

「大丈夫です。ちょっと中東和平情勢について悩んでいただけですので」

「思ったより壮大な悩みだった……」

 

 それより。ヨゾラは屈んでマキナと同じ目線を作る。

 

「マキナくん。一つ私に教えてくれませんか?」

「何をだ?」

「お嬢様は、最近どうも体調が優れないご様子です。本人は大丈夫と言い張ってますが、私にはそうは思えません。何か……何かとても良くない予感がするのです」

 

 彼女の問いに、マキナは眉を八の字にして返した。

 

「……俺にも詳しくは分からないんだ。でもヨゾラの言う通り、アテネは苦しんでる。何か良くない事が起きてるだけは、分かる。けど」

「けど?」

「俺は、頭も良くないし戦いだって強くないし、アイルみたいに完璧な執事じゃないから、アテネの苦しみだって取り除くことが──」

 

 ぽん。

 その先の言葉を許さず、ヨゾラは優しく彼の頭に手を置く。

 

「出来ますよ」

「え?」

「マキナくんにしか出来ないことが、必ずあります。それはきっと、お嬢様を助ける鍵になる」

「ほ、ホントか?」

 

 期待の眼差しを向けるマキナ。

 

「ええ、もちろん。それに勘違いしてはいけませんよ、マキナくん。先輩は決して完璧な執事ではありません。ギャルゲの主人公よろしくヒロインが好意を示すような肝心な時に「え?なんだって?」と難聴だったり、告白してきたヒロインの隣で何故か都合よく寝ていたりする系のクソ野郎──ではなく、作者の都合で人格破綻者にされる系の執事の可能性があります」

「お、おう?」

「だから、先輩にばかり頼らずとも、私たちでもお嬢様の助けになれることがあるはずです。きっとここが踏ん張り時です」

 

 同じ目線のまま、差し出されたヨゾラの手をマキナは目を輝かせながら握り返しす。

 

「分かった。ヨゾラ、一緒にアテネを助けよう!」

「はい、喜んで」

 

 天王州家の従者たちは、こうして固い握手と共に誓い合うのだった。

 

 

 

 

 同時刻。

 60万人以上が暮らすスコットランド最大都市グラスゴー。中央駅に停車している鉄道のコンパートメントの一室では、長いブロンド髪の女性が真剣な目付きで資料に目を通していた。

 

王族の庭城(ロイヤル・ガーデン)か」

 

 女性──英国貴族、公爵位のセレネ・クイーンズフォードは腰掛けていたソファに背中を預ける。

 

「王族など、随分と安っぽい名前を付けた妄想話だと半信半疑だったが……なるほど」

 

 資料から顔を上げると、参ったといったようにため息をつく。

 

「これは尋常ではないシロモノだね」

「理解してもらえて光栄だよ、レディ」

 

 彼女に向かい合うようにして座るのは、フード姿に珍妙な仮面をつけた男性だった。

 

「しかし、こんなものが東の島国に放置されているとはね。ゾッとしない話だ」

「人類が誕生してたかだか500万年。46億という歴史のあるこの星にはまだ腐るほど秘密があるだろうさ」

「ふむ」

 

 セレネは資料を脇に退けると、仮面の男をじっと見つめた。

 

「こんな脅威があることがこれ以上知られたら、間違いなく戦争になる。それこそ、世界を巻き込むほどの。あらゆる国の軍備や科学技術が発達した今、そんな事態になれば人類は自らの手で死滅しかねない」

「同意見だ」

「脅威は我らが英国が確保し、未来永劫隠匿する他ないだろうね」

「異論はないよ。元々そのつもりで話を持ち込んだ」

 

 仮面の男は腕を組んだまま静かに頷く。淡々としたその様子に、セレネはまたため息をこぼす。

 

「全く……余計な仕事を増やしてくれたものだ。知らなければどれだけ楽だったか、こういうのを日本では『知らぬが花』と言うんだったかな」

「知らぬが仏の方が正しいだろうね」

「そう、それだ。ともかく、知ってしまった以上は仕方がない。早急にチームを作り直すを必要がある。君には責任をとってリーダーをやってもらうよ」

 

 仮面の男は背もたれに体を預けた。相手は仮にも英国貴族の最高位。由緒ある王国を支える権力者に対して堂々とした態度は崩す気配すらない。

 

「王室直轄の諜報機関か。数年前に、チームは解体されたと聞いたが?」

「手段を選んでいる段階ではないからね。これも〝世界平和〟の為だよ」

「世界平和、か」

 

 男は物言いだけに繰り返したが、やがて口を閉じて立ち上がった。

 

「そういう事なら引き受けよう。人選は基本的に任せるがこちらでも声をかけたい人間がいるんだが」

「構わないさ。元々君から始まった話だ」

 

 ただ。

 

「口の固い人間にしてほしいな。でないと、消えてもらわないとならなくなる」

 

 関係者諸共ね。

 コンパートメントの室温が空凍りついたように一気に下がった気がした。それでも男は意に介する素振りもなく、踵を返した。

 

「そういえば」

 

 ドアに手をかける男の背中に、セレネは思い出したように声をかける。

 

「君のご主人様の方は大丈夫なのかい?」

「彼女には力で叶えたい願いなんてものはない。そんな人間に力を渡す方がどうかしてるよ」

「しかし、それで納得するかな。随分強欲なご主人様らしいけれど」

「納得させるさ。例えば、力以外の三千院家の遺産を全て与えてお茶を濁すとかね」

 

 腑に落ちない表情のセレネだったが、これ以上この件に追及しても無駄と踏んだのか、頷くにとどめた。

 

「では、そういう方向で頼むよ……Mr.(ミスター)ヒメガミ」

「あぁ」

 

 男は振り返る事なく、コンパートメントを後にした。

 

 

 






次回からようやくハヤテたちがギリシャに降り立ちます!原作をカットするところや逆に継ぎ足すところなど、色々ありますが、アテネとの邂逅も間近です!次回もよろしくお願いします!
(章ごとのキャラ近況やってなかったので次回の後書きに載せようと思います)

物語の終わり方について

  • エンディングは一つのみが好ましい
  • 各ヒロインのルート分岐などがあっても良い
  • どうでもいい
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