アテネちゃんの執事!   作:通行人A'

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Task91:Noctis

 

 

 

 ギリシャ旅行も、いよいよ最後の夜を迎えた。

 明日には日本へ帰国する。そう思うと、部屋の静けさすらどこか名残惜しい。

 

「……もう帰りたくないよぉ」

 

 歩はベッドの上でごろごろ転がりながら、シーツをぐしゃぐしゃにして嘆いていた。

 

「まったく、子供みたいなこと言わないの」

 

 テーブルに腰をかけていたヒナギクが、呆れ声で嗜める。

 すると歩は勢いよく起き上がり、両手をぶんぶん振り回した。

 

「だってだってー! ギリシャ楽しかったんだもん! もっと色んなところ行きたかったのにー!」

「はいはい……」

 

 ヒナギクは苦笑しながら、机の上に置かれた封筒を手に取る。

 

「それにしても、この美希たちがくれた手紙。何なのかしら」

 

 歩が身を乗り出して覗き込む。

 

「えっと、“ホテル屋上 19時集合 水着持参”、だって」

「水着?」

 

 ヒナギクは眉をひそめ、ため息をこぼした。

 

「また何か悪ふざけする気じゃないでしょうね」

「ふふ、でも面白そうじゃない? 最後の夜だし!」

「後半は“ド派手にいく”とか言ってたけど……何を考えてるんだか」 

 

 呆れながらも、ヒナギクの口元には小さな笑みが浮かんでいた。

 歩はそんな彼女の腕を取って、元気いっぱいに言う。

 

「じゃあ行こ!最後の夜、思いっきり楽しもうよ!」

 

 

 夜。煌びやかなライトアップに照らされた市街を、二人を乗せたリムジンが静かに走る。

 窓の外に広がる景色は、まるで宝石を散りばめたように輝いていた。

 

「まさか、送迎サービスまであるなんて」

「派手さの次元が違う気がしてきたわ……」

 

 やがて、リムジンは一際豪華な高層ホテルの前で止まった。白い石造りのエントランス。夜空を映すガラス張りの外壁。

 二人が降り立つと、重厚な扉がゆっくりと開いた。

 

「お帰りなさいませ、お嬢様方!!!」

 

 メイドと執事の衣装に身を包んだスタッフたちが、ずらりと並んで一斉にお辞儀する。

 

「え、えっと……ここ、で合ってるのよね?」

「う、うん……たぶん」

 

 少し戸惑いながらも、二人は案内されるままにホテルの奥へ進んでいく。エレベーターに乗り、最上階へ。

 そして──ドアを開けた瞬間、視界が一気に広がった。

 

「うわぁっ……!!!」

 

 そこには、月明かりとライトが交錯する屋上プール。

 無数の風船とリボンが宙を舞い、色とりどりの装飾がきらめいていた。

 

「何これ……すごい……!」

 

 歩が思わず感嘆の声を上げる。

 

「ふっふーん! 気に入ってくれたかしら、ご両人!」

 

 満足げな笑顔を浮かべて、美希・理沙・泉の三人が現れる。

 

「最後の夜くらい、盛大にいこうと思ってね! なんとこのホテル、まるごと貸し切りよ!」

「えぇ!?そんなことできるの!?」

 

 歩が叫ぶ。ヒナギクは呆れつつも苦笑を浮かべた。

 

「……でも、そんな贅沢して大丈夫なの?」

「別にいいさ」

 

 今度は理沙は髪を払って、不敵に笑う。

 

「三千院家の所有ホテルなんだからな!」

 

 呆れるヒナギクの隣で、歩は感動で目を輝かせていた。

 その視線の先、我らがお嬢様三千院ナギはというと。

 

「ま、まぁ……せっかくの旅だ。最後に忘れられない夜があっても、いいではないか」

 

 赤らんだ頬を隠すように、ふいっと横を向くナギ。

 

 ──ツンデレだ。

 

 その場の誰もがその思いを共有したのは言うまでもない。

 

 ギリシャの星空の下、ライトアップされた屋上プールは、まるで光の海のように輝いていた。

 テーブルには色とりどりの料理が並び、夜風が甘い香りを運ぶ。

 

「さぁ、みなさーん!お料理、できましたよ」

 

 明るい声とともに現れたのは、メイド服姿のマリアだった。

 銀のトレーを抱え、月明かりの下で微笑む姿はまるで絵画のよう。

 

「おおーっ!! ありがとうマリアさん!!」

 

 歩が勢いよく手を挙げる。

 

「なんか久しぶりだね、マリアのメイド服!」

「そうですわね。けど──」

 

 マリアはスカートの裾を軽く摘まんで一回転してみせる。

 

「なんだか、この服の方がしっくりきますわ」

 

 魂までメイド。これが三千院家のメイドである。

 

「はうわぁぁ!! こ、これはぁぁ!!」

 

 歩が身を乗り出す勢いで叫ぶ。

 

「え、えっと……どうしたの?」とヒナギク。構わず歩の視線は、テーブルの端に置かれた皿に釘づけになっていた。

 

「殻つきのクルミ!?」

「それがどーしたよ」

 

 首を傾げるナギに、歩は一粒手に取り頭上に掲げてみせる。

 

「殻つきのクルミはね、ブルジョワの象徴なんだよ!!」

「……そうなのか?」

「そうなのっ!! マドレーヌとクルミは貴族のアイテムなのっ!!」

 

 大分偏見だと思うが。ナギが半眼になる。

 

「映画の見すぎだろ……」

「うるさい! 見てなさいよ、これがブルジョワの嗜みってやつよ!!」

 

 歩は勢いよくクルミを両手で握りしめた。

 

「こう!!こうやって!!ぐっ、ぐぐっ!!」

 

 クルミの殻はびくともしない。当然だ。

 

「……割れないのは、私が真のブルジョワじゃない証拠」

「いや、女の握力じゃ普通割れないのが当たり前だろ」

 

 ナギは一粒クルミを手に取ると、ため息をつきながら後ろのヒナギクを指差した。

 

「ヒナギクのような握力オバケならともかく、普通は無理だぞ」

「誰が握力オバケよ!」

 

 ナギからひょいとクルミを押し付けられるヒナギク。

 指を軽く曲げ、軽く力を入れる。

 

 パキン。

 

「……な、なるほど」

「悪かったわね、握力オバケで!!」

 

 歩とヒナギクは向か合い、やがてどちらからともなく笑い合う。

 どちらからともなく言葉を続けようとした、その瞬間。

 

「そんな事より!! まずは泳ぐぞ!!」

「ちょ、ちょっと待って!? 私はまだ──」

 

 美希が二人を抱えたまま勢いよく飛び込んだ。

 

「きゃーーっ!!」

 

 水しぶきが夜空に舞い上がる。

 

「もぉーー!!私まだ水着着てないわよ!!」

「うはははは!!だがそれがいい!!」

「ひゃーー!!きもちいーー!!」

 

 笑い声が響き、プールの水面が小さな波を立てる。

 その様子を眺めながら、ナギが呆れたように肩をすくめた。 

 

「若者は元気だなー」

「あなたが一番若いんですよ?」と、マリアが柔らかく微笑む。と同時に。

 

「だがしかし!!そんなナギちゃんも一緒にーー!!」

「は?」 

 

 そのまま理沙に巻き込まれ、ナギがプールに引きずり込まれる。

 

「うわぁぁぁ!!バカーー!!」

「ひゃははっ!!冷たーーい!!」

 

 理沙が笑いながら水面を叩き、ナギは必死にもがく。そのすぐ横で、泉がマリアを狙ってこっそり背後に回っていたのだが。

 

「そんなマリアさんも一緒にー」

 

 ひらりとマリアが優雅に身をかわす。

 

「えぇぇ!?あれぇぇ!?」

 

 泉だけが見事に水中へ消えた。

 

「浮かない!!浮かないぞ!!人は水に浮かないのだーー!!」

 

 バシャバシャと手足を動かすナギに、歩が嬉しそうに近づく。

 

「大丈夫大丈夫! 私が溺れないように助けてあげるから!」

「ぷはっ!? や、やめろ!! 変な顔で近寄るなぁぁ!!」

「あゆゆ!スカートが脱げてるぞ」

「んなぁ!?わ、私のスカート!!」

「やめろ!! バカムスター!! 私を離すな!!」

 

 夜風が笑い声を運ぶ。

 そしてまた水しぶき。

 光と笑いが交錯する中、誰もが子供のように笑っていた。

 

  屋上プールには、まだ賑やかな声が響いていた。

 ライトアップされた水面がゆらめき、星の光がその上に揺れる。

 笑い合う仲間たちを遠くに眺めながら、マリアは少し離れた場所でグラスを傾けていた。

 

 夜風が髪を撫でる。ふと、その背後から足音が近づく。

 

「楽しそうですね」

 

 穏やかな声に、マリアは振り向く。

 そこには、柔らかい笑みを浮かべたハヤテが立っていた。

 

「ええ。本当に──皆さん、楽しんでいらっしゃいますわね」

「……さすが三千院家です。こんなホテルを貸し切っちゃうなんて」

 

 ハヤテが感嘆まじりに言うと、マリアは小さく笑った。

 

「ふふ。ここ、三千院家の所有ホテルですから。貸し切るもなにも、もともと“お嬢様の家”みたいなものですわ」

「なるほど……」

 

 ハヤテの表情は穏やかなまま、どこか遠くを見ながら頷く。

 マリアはふと違和感を覚えた。けれど、その理由を尋ねる前に、ハヤテは軽く会釈をして背を向けた。

 

 静かに歩き出す。喧騒を背に、展望スペースの方へと。

 マリアはその背中を見送る。特に引き止めることもなく、ただ少しだけ首を傾げた。

 一方で、プールサイドでは、水面から這い上がったナギがじっとその背中を眺めていた。

 

 

 

 屋上の喧噪が、少しずつ遠ざかっていく。

 ライトに照らされたプールの水面が、夜風に揺れて光った。

 ハヤテはその景色を背に、展望スペースのベンチに腰を下ろす。

 静かな夜の中で、遠くの笑い声だけが響いていた。

 

 そのとき、背後から軽い足音。

 

「よっと……」

 

 振り返ると、ナギが少し不機嫌そうに現れた。彼女はハヤテの隣に腰を下ろし、腕を組む。

 

「お嬢様……パーティーはいいんですか?」

 

 問いかけに、ナギはそっぽを向いたまま小さく鼻を鳴らす。

 

「まったく、ヒドい奴だ」

「え?」

「さっき私がプールに突き落とされたとき、助けてくれなかった!!」

 

 むくれた顔で責めるナギに、ハヤテは苦笑するしかなかった。

 

「あ、いや……あれは、その……みんなで楽しそうにしてたので……」

「いいかハヤテ?前にも言ったかもしれないが」

 

 夜風がふたりの間をすり抜けていく。

 ナギは小さな体を揺らしながら、真剣な顔で言い放った。

 

「人は!水に浮かない!!」

 

 唐突な断言に、ハヤテはぽかんとした表情を浮かべた。

 ナギは胸を張って続ける。

 

「人は浮かない!泳げない者は沈む!執事なら主のピンチを助けるのが筋だろ」

 

 その言葉に、ハヤテは思わず吹き出した。

 真面目な顔で言っているのに、どこか可笑しい。

 

「お嬢様は本当に、元気ですね」

「まったく……」

 

 ナギは頬を膨らませて横を向く。

 ハヤテはその横顔を見ながら、静かに微笑んだ。

 いつも通りのナギの声が、どこか心を落ち着かせてくれる気がした。

 

 ナギは少しのあいだ黙っていた。

 夜風が二人の髪を揺らし、プールの灯りが遠くに滲む。

 喧騒から離れた場所に、静寂だけが残っていた。

 

「でもな、こうしてると、なんか変な感じだ」

 

 ぽつりとナギが呟く。

 ハヤテが視線を向けると、彼女は夜空を見上げていた。

 

「前まではさ、ずっと引きこもってればいいやって思ってたし、皆で一緒に遊ぶっていうのもただ面倒だとしか思わなかったけど……」

「……はい」

「いや今も引きこもれるなら引きこもりたい気持ちに変わりはないが」 

「いやそこは考えを改めてくださいよ」

「だが断る。7の三部作目が出るまでは引きこもりたい」 

「発売するかも分からない上に三部作ですら前言撤回しかねない作品に将来を賭けないでください」

「失敬な事を言うな!」

 

 飽くまでハヤテくん個人の発言になります。

 

「……まぁ、なんだ。要するに、こうして皆でワイワイやるのも悪くないな、と」

「えぇ」

「だけど。その〝皆〟の中に……ハヤテ、お前は入っていないな」

 

 真剣な声色とは裏腹に、ナギの表情は柔らかい。ハヤテはどう答えていいのか分からず、躊躇うように視線を空への向ける。

 

「旅はさ、やっぱり皆笑顔で終わらないとならないと思うわけだ」

「……まさか、お嬢様の口からそんな言葉が聞けるなんて」

「やかましい。真面目な話をしてるんだから茶々を入れるな、茶々を」

 

 コホンと、わざとらしく大きく咳払いをするお嬢様。

 

「私は言ったな、この旅ではお前は執事ではなくていいと。バカンスモードでいろと」

「……」

「バカンスだからな。法に反する事でもしない限りは、お前がしたいことを自由にすれば良い。私やマリアがとやかく言う事はないよ」

「……お嬢様」

 

 ハヤテが視線を戻すと、じっとこちらを見る主人の視線とぶつかった。

 

「ハヤテ。私はお前が何をしようとしているのか、さっぱり分からん」

 

 ナギは静かに腕をほどき、膝の上で指を組んだ。その小さな手が、少しだけ震えている。

 

「けどな。私はあえて聞かない。言葉なんてものは不完全だ。誤解も、すれ違いもする。それに、今の私が何を言っても、きっとお前を止められない」

 

 夜風が、二人の間をすり抜けた。

 遠くの笑い声が、波のように小さく消えていく。

 

「だから、今は何も聞かない。お前が決めたことを、最後までやれ。そして笑顔で、皆で日本に帰る。ちゃんと輪の中に入ってな」

 

 ハヤテは静かに顔を上げた。月明かりが瞳に映る。

 その言葉に、ハヤテは喉の奥で小さく息を呑んだ。

 気づけば、自然と手が伸びていた。

 

 ナギを、そっと抱き寄せる。

 

「なっ……!? ちょ、ちょっとハヤテ!? な、なにを……っ///」

 

 小柄な体が腕の中でもがく。

 けれど、ハヤテの胸に触れた瞬間、その手は止まった。

 

「お嬢様」

「ふ、ふぇ!?」

「ありがとうございます。本当に、ありがとうございます」

 

 そう言ってハヤテの両手には力がこもる。

 

「何も聞かずに、送り出そうとしてくださり……本当に。だから、一つだけ聞いてください」

「は、はい……!」

「僕は……ある人を助けようとしています」

 

 ──その人は、僕の命の恩人です。その恩人が今、一人で苦しみ、この世界から消えてしまおうとしています。その人を救わなくては、僕は前に進むことが出来ません。

 

「ですから、今晩だけお暇をいただきます。僕は決着をつけて、そして必ず……」

 

 ハヤテは抱きしめていた両手をそっと解いて、ナギに向かい合う。

 

「……必ず、貴女の元へ帰ってきます」

 

 真っ直ぐに、迷いのない声だった。ナギはふっと口元を緩めると、おもむろに頷いてみせた。

 

「暇もなにも、言っただろう。今はバカンスだ、お前を信じるよ」

 

 ただし!

 

「……帰ってこなかったら、承知しないからな」

「ええ、約束します」

 

 ハヤテが離れると、ナギはそっと胸元を押さえた。

 小さく息を吐きながら、目を細める。

 

「……まったく。ハヤテはまったく」

 

 その声は、夜風に溶けて消えた。代わりに胸の鼓動はまだ高鳴っている。

 

「いきなりあんな事を……人前でないから良いものを、デリカシーというものがない」

 

 足音が遠ざかる。夜風だけが残った。

 展望スペースのガラス柵が、海からの風に微かに鳴る。

 

 風が髪を揺らす。ナギはふと、夜の奥へ目をやった。

 月光の届かぬ柱の影――そこに、ほんのわずかな“気配”がある。

 

「そう思わないか、エドモンド?」

 

 呼びかけと同時に、闇が形を取る。銀の光が差し、男が静かに現れた。

 音もなく、まるでそこに最初からいたかのように。

 

「……お見通しでしたか」

「当然だ。私を誰だと思ってる」

 

 やれやれとため息をつくナギに、執事は観念したように両手を上げた。

 

「今回の件、旅行から全部……お前の差金なんだろう?」

「差金なんて。そんな、人聞きの悪い言い方を」

「あー、よいよい。別に追及するつもりはない」

 

 肩をすくめ、ナギは再び夜景へ視線を戻す。

 眼下の灯りが波のように揺れ、ひとつひとつが遠い記憶のように淡い。

 

 静かな間。そして、ふっと唇が動いた。

 

「ただ――今のお前は、わたしの執事だな?臨時とはいえ」

「勿論ですとも」

 

 軽やかな返答。

 風に混じるような声だったが、芯は揺らがない。

 

「ならば、主人として命令を下す」

 

 月光が彼女の髪を撫でた。

 その横顔には、幼さを脱ぎ捨てた静かな確信があった。

 

「ハヤテを全力で支えろ――アイツの“なすべきこと”を、叶えてやれ」

 

 言葉が夜に落ちる。

 どこか遠くで波が砕け、また静寂が戻った。

 

 アイルは微かに目を細め、笑う。それはまるで教師が、生徒の成長を目にした時のように。

 

「……なるほど。綾崎くんが惚れ込む理由もわかります」

「ほ、ほれ!? な、なに言ってるのだお前はっ!」

 

 ナギの頬が一気に熱を帯びるが、アイルはそんな彼女に敬意を示すように静かに膝をついた。

 展望スペースの床に、街の灯が反射している。

 

「お約束致します。三千院家の執事として──必ず、ナギお嬢様のご命令を全うすると」

 

 その声は誓いでもあり、安らぎでもあった。

 風が二人の間をすり抜けていく。

 

 ナギは少しのあいだ黙り込み、やがて咳払いひとつ、照れ隠しのように言った。

 

「……うむ。頼んだぞ、アイル」

 

 見下ろせば、星より多くの灯が海沿いに瞬いている。

 

 ギリシャの最終夜──決戦の夜が、幕を開ける。

 

 

物語の終わり方について

  • エンディングは一つのみが好ましい
  • 各ヒロインのルート分岐などがあっても良い
  • どうでもいい
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