デート・ア・ライブ~クロッシングデート~   作:れいんでふっ

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初投稿なので至らない部分もあると思いますが、どうか大目にみてやって下さると幸いです。


第一話~海斗編~

 ――これで何人目だろうか。

 溜め息と共に漏れたのはそんな愚考。

 そんな事を言っても無駄なのは分かっている。

 これは俺に与えられた使命……なのだから。

 

『海斗(かいと)! あなたには精霊とデートして、デレさせるという使命を与えるわ!』

 

 唐突に姉から伝えられた俺の使命。最初は勿論断ったさ。でもな――

 最初に会った精霊は、俺の幼馴染だった。

 

『海斗……助けてっ』

 

 アイツを救ってからだったな。俺が決意を固めたのは。

 必ず精霊を救ってみせるってな。

 それから数年経って、今攻略した精霊で19人目だったか。

 

 正直もう、限界だ。

 もし誰か同じ目にあってる奴が居るのなら、せめてこの悲痛を分かち合いたい。

 まぁ、そんな奴いる訳ないか。

 

『海斗! 精霊よ! すぐに空中艦で回収するわ』

 

 静粛限界か。もう慣れたな。

 

 まぁ、いい。

 今回もすぐに終わらせてしまおう。できるだけ早く、な。

 

 急な浮遊感の後、一瞬にして空中艦の中へと移動している。

「今回の精霊はプレイヤー。最近頻繁に観測される精霊よ。いい? 分かってるとは思うけど――」

「分かってるよ。俺がそいつを、デレさせる」

 姉は首肯すると、精霊の位置を割り出す。

「天宮市のゲームセンターね。空間震は起きていないわ。静粛限界よ」

 

 さて、始めるか。

 ゲーム、スタート!

 

 地上に降り立つとゲームセンターを探索する。

 幸い空中艦の人達が手配してくれたようで、周りに他の一般人は居ない。

 

「あれか」

 

 レースゲームに興じてるようだ。

 このタイプ……攻略は簡単だ。

 

 彼女の隣のレースゲーム台に座る。識別名プレイヤーはすぐさま注意を向けてくる。

「一緒に、どうかな?」

 なるべく爽やかに言い放つ。これは完璧だ。

「うんっいいよ!」

 なかなかの好反応。これは手早く済みそうだ。

 

「あー負けた! 自信あったんだけどなぁ……」

 結果は俺の惨敗。

「もーう弱いなぁ! あはは」

 でも、この流れはかなり良いぞ。

 インカムをつついて好感度の上昇具合を聞いてみる。

(どうだ?かなりいい線いってるんじゃないのか?)

 小声で呟く。しかし……

 

『それが、イレギュラーよ。さっきから好感度の動きが全くないわ』

 

 姉が言ってきたのは予想外の言葉。

「はぁ!? そんなわけないだろ!?」

「えっ……どうしたの? 負けたのがそんなに悔しかった? そんなに怒る事ないってー」

 やべっ。もしかして好感度下がっちゃったんじゃ……

 

『海斗、多分あなたの予想は外れてるわ。彼女の好感度はびくともしないもの』

 な……に!?

 

 この笑顔いっぱいの精霊が……感情が露わに出てる精霊が……なんで!?

 

「あっ、あなた名前は?」

 唐突にプレイヤーが問うてくる。でもまぁ、当然の流れか。

「俺は海斗。海に北斗七星の斗だ」

「なにその説明。ふふふ。海斗くんって面白いね!」

 

『先に言っておくけど、好感度は全然だからね』

 

 期待くらいはさせてくれ……

「私は零夜(れいや)。数字の零に夜だよっ。よく男の子みたいな名前って言われるんだけど、見ての通り可愛い女の子だからねっ」

 自分で言うなよ……前の俺なら口に出してたかもな。

 でも、今の俺は違うぜ。

「否定できないのが困るなぁ。いや、本当に可愛いな」

「ふぇ……!? そんなにストレートに!? ……ふえええ」

 いや、いくらなんでも照れすぎだ。まぁ、可愛いけどさ。

 

『海斗ぉ、この零夜って子……感情あるの?』

 

(おい、まさか……)

 

『そのまさかよ』

 

 おいおい、勘弁してくれよ。

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