デート・ア・ライブ~クロッシングデート~   作:れいんでふっ

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第四話~零夜編~

「ふえええだって! あはははははは! それなのに! 好感度は! 変わらないって! やっばお腹痛い! あははははは! なにあの声……ぷぷっ」

 

 あぁ、一発殴りたい気分。

 

「んで、どうすんのよ。ぶっ! ひひひひっ悪い思い出したら…ぷくくく」

「あーもう! しつこい!」

 

 正直、自分だって恥ずかしいんだ。

 これも全部あのホモ男のせい。

 海斗……絶対に攻略してやる。

 

「とりあえず、あの人間は異性に興味無いものだと判断したわ。異質な存在を攻略するすべを今考え中」

「そんなに長考にならなくても、分かってるんだろ? どうすればいいか、さ」

「っ……それは、無理」

 

「あれれー? おっかしいなー? あの零夜様にー出来ない事があったなんてー。こんなんじゃ攻略できませんよー?」

 

「っ……! ……やろうと思えば出来る。ただ、私が男装なんてしても可愛すぎちゃうから」

 

「うふふ。大丈夫よ。可愛い男の子ってモテるんだから」

 

「そういう問題じゃ!」

 

「なにか問題でも?」

 

「う……。はぁ……分かったわ! やればいいんでしょ」

 

「うふふ。楽しみね」

 

 絶対楽しんでるわね。

 

 それに、強がってはみたものの……男装なんて無理に決まってる。

 男性向け恋愛シミュレーションゲームだってやってことあるけど、それとこれとは別の事で。

 

 でも、この人に逆らうことは物理的に不可能なのだ。

 あれは、12回目の攻略だった。

 

 人間、鬼毛井(きけい)。決してキモイではない。

 27歳。無職。童貞。そして……

 

 ――ドM。マゾヒスト。masochist。

 

 攻略するにあたって、必ずやらなければいけないことがあったんだ。

 ドSに、なること。

 もちろん嫌だ。そんなことするなら死んだ方がマシだ。

 でも、あの人は……

 

『やらなきゃ、あなたのこの自作ポエム「月と太陽と混沌~世界はどうして暗いのか~」を……』

 

『わあああああ!! やるっ! やらせてくださいっ!』

 

 別に……一生に一度はポエムくらい書くわよ……。え……? 書かない?

 まぁ、そんなこんなで演技するはめになったのだが……

 

『なんでそんなにキモイ顔してんの? 不快なんだけど』

 

『あふぅっ』

 

『気持ち悪い声出さないでよ。周りの人に見られるじゃない。バカなの? 死ぬの? 死にたいの? だ、だからってそんなに遠くには行かないでよ……ほらっ。被害者が増えるじゃない?』

 

『はぁはぁ』

 

 あの時のキスはもう、思い出したくない……首輪をつけながらとか、ありえないでしょ。

 

 男装なんかしてキスとか……おぞましいわ。

 でも、姉はポエムを握っている……うう、仕方ない。

 

 次のデート、絶対あなたを落としてみせる!

 恋愛精霊王(自称)の名にかけて!!

 

 ちょ……痛いとかやめてよ。

 

 

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