ホロライブラバーズ外伝 有り得たかもしれない未来   作:アズール

1 / 11
 番外編は初投稿です。

 長いのかいて?と言われたので書いたのですが、編集量多くて禿げそうなので、二度とやりません。

 グロい描写があるので苦手なひとはブラウザバッグ推奨です。


 ココ会長はまじでしゃべり方どう書いたら良いかわかんねぇ!だから違和感は仕方ないので…許してください!

 それと、この話はFGO第2部6章のネタバレを含みます。そちらが無理な方もブラウザバッグ推奨です。

 本文は変更しません!ここで罪を認識するんや…


雪の城七夜 とある1日

 

 

 ふと、目が覚める。どうやらいつの間にか眠ってしまっていたようだ。身体を起こし、辺りを見渡す。そこには、見渡す限りの氷、全てが氷で出来ていた。

 

 

 ──夢、じゃないか…これが夢なら、どれ程よかったか…

 

 

 そう言ってベッドに腰をかけた状態になる。全て、氷で作られている…冷たいはずなのに、彼は平然としている…

 

 

 ──はぁ…今日もあの人の相手をしないとな。…嫌なんだが…あそこに居ないと、ここを攻撃されちゃあ困るからな…

 

 

 そう言って立ち上がると…氷のクローゼットから服を取り出し着替え、ある部屋に向かう。

 

 

 その部屋は女の子らしいアイテムや、ベッドの形をしている…全て氷で作られているが…その中央には、大きな氷の塊がある…

 

 

 ──今日も行ってくるよ…またここを攻撃されて、壊されたら大変だ。…君を守るためなんだ…。どうか、待っててくれないか?

 

 

 そう語り掛ける。中央の氷の塊の中心には人が眠っている…その名は…

 

 

 ──起きたら、またデートしよう…。それまで待ってるよ…。…必ず、目覚めさせるから…待っててくれ…ラミィ…!

 

 

 雪花ラミィ…彼の将来を誓い合った存在だ…彼女は、とある戦いの後から、目を覚めなくなっている。…ということになっている。

 

 

 ──絶対に…治して見せる…!

 

 

 大怪我を負い、衰弱している彼女を、彼は氷で包み、この城を一夜にして建てたのだ。彼は今まで持っていた力を全て捨て、今の力を手に入れている…その力は

 

 

 ──あの忌々しい紅赤朱の力を…こうやって使うことになるとはなぁ…

 

 

 紅赤朱…本来は、熱を発生させる。または奪って発生させるなど、熱を発生させるのが、紅赤朱の力である。しかし、彼が手に入れたのは、熱を奪い、凍らせる力…『反転』したのだった…

 

 

 ──さて、少し早いが…何時も待たせているし…今日ぐらいは、早く行って見るか…

 

 

 そう呟くと、氷の廊下を進み、氷の階段を降りて、氷の大扉から外に出ていった。

 

 

 

 ──…太陽は、嫌いだ…氷を溶かして…熱を与えてくる…俺の家が溶けることはないが…それでも…俺に熱を永遠に与えてくるから、そのうち身体が耐えきれなくなって壊れるかもな……有り得ないだろうが…

 

 

 そう呟く。彼は、自身の体を凍らせて、細胞を凍結し、擬似的な不老を作り上げている。体温が上がれば活性するかも知れないのだが、彼は、自身に降りかかる熱は全て吸収して、自身の凍らせる力に変換しているのだ。太陽に当たれば当たるほど、その力は強化されているのだ…

 

 

 ──…さっさと行こう…

 

 

 彼はそう言ってその場を後にする…

 

 

 

 

 

 

~氷と炎の荒れ地~

 

 

 

 

 彼がそこに着くと、見える限り、氷と焦げた後が付いている…まるで、戦争後が凍ったみたいな感じになっている。…しかし、これを作り上げたのは、たった2人の戦いなのだ…

 

 

 ──いつもより遅いんじゃないのか…?なんだ…寝坊したのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…ココ会長?

 

 

 

 

 

 

 そう彼がいうと、翼を羽ばたかせながら降りてくる人影…幻想種…ドラゴンの桐生ココである

 

 

 

 「ワタシは何時も通りデス!オカシイのはマキのほうデス!…いつもはモーニングコールしてから来るノニ…」

 

 

 彼女の言うモーニングコール…それは彼の

 

 

 ──そのモーニングコールが激しいから、俺から来たというのに…あれ治すの面倒なんだ…何時ラミィが目覚めるか分からないしな…側に付いていてやらないといけないのに…

 

 

 「…まだ…目覚めまセンカ…」

 

 

 ──…目はバッチリ冴えてるぞ?体もこの通り…

 

 

 「誰もボディの話しはしていまセン!…マインドの方の話デス!」

 

 

 ──…心も正常だと思うけど…?

 

 

 「…あれを見て…正常と言いマスカ…?…そういえば…マキはワタシ以外に会っている人は居ましたカ…?」

 

 

 ──…今は居ないな…60年前にフレアが会いに来たぐらいか…

 

 

 

 

 

~60年前~

 

 

 

 『なぁ魔切!いい加減目を覚ませよ!…そんなことして…ラミィが、喜ぶのか!?』

 

 

 ──…分からないよ…そんなの、だけど、エゴかもしれないが…それでも俺は…助けたいんだ!

 

 

 『…魔切…まさか…お前、分からないのか?』

 

 

 ──…分からない…何が?…まだ、ラミィは眠っているだけだろ?

 

 

 『…そうか…悪いけど、アタシ…森に戻るわ…あんたのこと、見ていられない!』

 

 

 ──…なぁ…俺、なんか間違ってること、してんのかな…?別に、生き返らせる訳じゃないのにな…

 

 

 そう呟く魔切。しかし、その言葉を返す言葉はなく、ただその場を月明かりのみが照らしている…

 

 

 

 

 

 

 

~現在~

 

 

 

 

 

 ──…それ以降は誰とも会ってないよ?…冷気が強すぎて近寄れないんじゃない?

 

 

 「…アナタが冷気を押さえレバ、いい話じゃないデスカ?」

 

 

 彼女はそう言いながら悲しい顔をしている..本当に心配しているように。

 

 

 ──…悪いけど、もう俺は冷気を押さえられない…毎日会長の炎を吸収しているせいでな?

 

 

 「ワタシのせいデスカ!?人のせいにするノハ、イケナイと思いマス!」

 

 

 ──…じゃあ、俺に対して炎で攻撃するのを止めてくれ。じゃないとずっと会長の炎だと体内に冷気が蓄積しちまうから。

 

 

 「ムリデスネ!目を覚ますには、そのボディにワタシの熱いハートを与えて、目覚めさせるのが一番デスから!」

 

 

 ──…会長位の炎じゃ…俺を溶かすことは出来ないぜ?…それでもやるなら……来い!

 

 

 「行きマスヨ!」

 

 

 そう言ってお互いに剣を構える…片方は火を纏う剣を、片方は氷で作られた綺麗な剣を。

 

 

 ──いい加減に…その剣じゃなくて、本気で戦ってくれよ。じゃないと、いつまでも経っても決着付かないぜ?

 

 

 「イヤデス。このソードでアナタにカツを入れてあげマス!」

 

 

 そう言うと、彼女は剣を振るってくる。その剣の銘はフランベルジュ…炎を纏いし、かつて魔切が使っていた双剣の片割れだった。

 

 

 「フゥ!ハァッ!トォリャァ!」

 

 

 ──…

 

 

 袈裟斬り、横なぎ払い、そして突き。その全てを魔切は完全にいなす。魔切もやり返すが、それも全てココが防ぎ、お互いがお互いの動きを完全に理解しているから、攻めきることが出来ない。

 

 

 「そろそろ仕掛けマスヨ!龍王炎撃破(りゅうおうえんげきは)ッ!」

 

 

 ─…守護氷槍陣(しゅごひょうそうじん)

 

 

 お互いの技がぶつかり、白煙をあげる。煙が暫くして晴れ、2人の姿が見える。…2人とも傷1つ無い。

 

 

 「…ドウシマシタ?そんなに手加減して…ワタシを嘗めているんデスカッ!?」

 

 

 ──…嘗めているつもりはない…だが…何か可笑しいのは事実だな…すまん、今日は…

 

 

 「…Don't worry、そう言うことなら今日は帰りマス。…明日はちゃんと…付き合ってクダサイネ?」

 

 

 ──…すまん、…出来ればモーニングコールは止めてほしいがな…

 

 

 「それはムリデスヨ!…明日も絶対キマスカラ!GOODBYE!」

 

 

 ──…勘弁してほしいな…

 

 

 ココは翼を羽ばたかせ、その場を後にする…1人残された魔切は帰路に着く。

 

 

 ──…どうしたんだろうな…ココ会長に気を使われたな…

 

 

 そう言いながら暫く無言で歩く…大扉の前まで到着し、中に入る。

 

 

 ──ラミィのところに行かないと…

 

 

 そう言うと、ラミィが眠っている。その部屋に向かう。

 

 

 ──…ラミィ…

 

 

 そう呟き、目を瞑る…そうして見えてくるのは…過去、紅赤朱との決戦の日の記憶だ…

 

 

 

~■■■年前~

 

 

 

 

 ──…喰らえッ!ゼロディバイドッ!

 

 

 「…無駄だッ!炎上ッ!」

 

 

 ──ぐはッ!…まだ…まだやれる…!

 

 

 「魔切さん!」

 

 

 「回復するねッ!」

 

 

 「オーガは…さすがの強さデスネ…」

 

 

 【…耐えてください…もう少しで…】

 

 

 『…耐えろ…耐えるのだ!』

 

 

 彼は今、片方の剣を、折られ、その修復のために、武器を制限して戦っているのだった…しかし、残る武器はもう銃と折れてない双剣の片割れしかなく、非常に、危険な状態であった。

 

 

 「何をするか知らんが…終わるまでに耐えきれるか?」

 

 

 ──…うるさいな…!殺す!

 

 

 「ハァッ!」

 

 

 ──…ぐゥッ!

 

 

 「そろそろ終わらせるか…さらばだ…夜斗の倅!『大炎上』ッ!」

 

 

 「魔切さんッ!危ないッ!」

 

 

 「マキッ!」

 

 

 「魔切君ッ!」

 

 

 …紅赤朱から大量の燃え盛る炎の波が押し寄せる…それが彼を包み込む…

 

 

 「…何…?」

 

 

 「ハァ…ハァ…だ、大丈夫ですか…魔切さん…?」

 

 

 ──ッ!ラミィ!何やってんだよ…セルシウスまで…

 

 

 魔切を包むかと思われたその炎はラミィとセルシウスによって防がれた。しかし、ラミィに火傷はなくても、所々に余波で飛んできた石ころによる生傷がある。そして、セルシウスは…

 

 

 『すまない…私は主の命令に従うのみだ。だからこそ、主を最優先にさせてもらった。…しかし、もう私の体は限界のようだ…』

 

 

 「…すいません、セルシウスを使っちゃいました…」

 

 

セルシウスはからだ半分がなく、もう直ぐにでも消滅し、化石になる直前まで力が消えかかっている…紅赤朱の全力を防ぎきったので、ほとんど力を使い果たしたのだ。

 

 

 『だが、安心しろ…最後の手段を使うだけだ。』

 

 

 ──…そんな…あれは…!

 

 

 『そうだ。私が剣となる…そうすれば…あれの完成は早まる。私の意識や記憶は無くなるが…それでも構わない…この身は…力はお前に託そう…魔切。我が魂…お前に授ける。』

 

 

 そう言って、モルガンのところに近寄る。そして、モルガンの術式に溶け込むように消えていった…

 

 

 『…さらばだ。我が主。そして魔切。2人とも幸せにな…』

 

 

──セルシウスゥゥゥゥ!!

 

 

 「ありがとう…セルシウス…」

 

 

【出来ました。完成です…彼女には感謝を…そして…私もここまでのようです…】

 

 ──…モルガン…

 

 

【私は始めからここで消える予定でした…彼女は私と違って、消えなくても良かった存在でした。…しかし、貴方のために、彼女は自らを捧げたのです。…私と同じです。】

 

 

 「…モルガンさん…」

 

 

 【…いいですか?私は正妻です。…ですが私はサーヴァントの身…消え行く定めでした…あなたが魔切の隣であるなら、私は許容します。…マスターをお願いします…ラミィ。】シュウウン

 

 

 そう言って、 光の粒子となり消える…退散したのだ…全ての力を使い、1つの剣を作り上げた。彼女は妖精の側面の力を使い、剣を作り上げた。折れた彼の武器双剣の片割れ、ヴォーパルソードを作り直していたのだ。銘をアイスコフィン。その剣は美しく、そして強力である。(エクスカリバーを氷属性にして、刀身を水色に光らせる)

 

 

 ──…モルガン…セルシウス…ありがとう………行くぞッ!紅赤朱ッ!

 

 

 「…面白い…かかって来るがいい!」

 

 

 そうして2つの力がぶつかり合う。炎と氷、2つの力を巧みに使い、攻めてくる魔切、そしてそれを己の体1つで捌く紅赤朱。お互いが傷付き合い、致命傷を負わせられないそんな時間が場を支配していた…

 

 

 「魔切さん…」

 

 

 「魔切君…」

 

 

 「マキ…」

 

 

 パーティーメンバーはそれを見守ることしか出来ない…そこに自分達が入れば、間違いなく足手まといになると…あのココ会長ですら思うほど…2人の戦いはそこで完結していた…

 

 

 

 

 

 「ぬぅんッ!」

 

 

 

 

 ──…ッ!しま…

 

 

 

 

 

 「貰ったッ!」

 

 

 

 

 膠着状態を先に解いたのは、紅赤朱の方…泥るんだ所に足をとられた魔切にトドメの一撃を放つ。

 

 

 

 

 

 グシャ…ポタポタポタ…

 

 

 

 「何…?」

 

 

 ──…嘘…だろ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫でした…魔切さん…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──…ッ!うおおぉぉぉぉ!?

 

 

 

 

 「…ッ!ぬん!」

 

 

 

 

 ──ッチ!

 

 

 

 「………」

 

 

 雄叫びをあげて、紅赤朱にフランベルジュで攻撃する…それを弾き、大きく後退する。そして、こちらを少しの間見ると、振り向き、奥の平原の方へ歩いていく。

 

 

 フランベルジュは攻撃を弾かれた際に大きく飛ばされてしまうが、ラミィが心配でラミィの方へ駆け寄る。そして、ラミィを抱き抱える。静かにゆっくりと傷が拡がらないように。

 

 

 ──ラミィ!ラミィ!しっかりしろ!

 

 

 「…魔切…さん…」

 

 

 ─ラミィ…どうして!

 

 

庇ったせいで、止めどなく、血が出てくる。胸には大きな穴が空いている。

 

 

 「…勝って…欲しかったんです…」

 

 

 ──…そんな…俺のために…

 

 

 「ここで勝って…それで…」

 

 

 ──もういい!喋ったら傷が開く!

 

 

 ラミィは彼に伝える。魔切はそれを聞きながら、傷口を応急処置しながら、アキ・ローゼンタールを待っている。彼女しか治療出来ないからだ。そして数分後、到着する。

 

 

 「魔切君!治療するよ!」

 

 

 「…行ってください…皆で…築いてきたもので…」

 

 

 ──…わかった。

 

 

 

 そう言って、その場を後にする…

 

 

 

 

 

~平原~

 

 

 

 

 

 

 

 「…もう終わったか?」

 

 

 ──…後はもうお前を殺してからにするよ…紅赤朱ッ!…次で終わらせる。その方が、お互いにとっていいだろう?

 

 

 「構わん。その方が手っ取り早いからな。…来い!」

 

 

 

 

 そう言って、同時に2人の魔力が増幅していく…

 

 

 ──(モルガン…俺に力を貸してくれ!)

 

 

 

──…鳴り響け!巡礼の鐘!

 

 

 

【認証】
 

 

 

 

 

 

 

  

ノリッジ

 

 

 

 

 

  

グロスター

 

 

 

 

 

  

ソールズベリー

 

 

 

 

 

  

オックスフォード

 

 

 

 

 

  

オークニー

 

 

 

 

 

  

ロンディニウム

 

 

 

  

──全てを閉ざせ!冬の玉座!

 

 

 

  

嘆き叫ぶ妖精の剣(エクスカリバー・ルフェ)ッ!』

 

 

 (撃つ時は左腕で、腰を深く落とし、右腕を前に出し、左腕を肩の辺りで突きの構えをする。いわゆる牙突スタイル。そこで魔力を集中させる。左足で一歩踏み込み、突きで放つビーム、放った後は、放った所から扇状に冷気が広がる。後ろには撃ったときの衝撃波が広がっている)

 

 

 

 

   

「『大 炎 上 ッ!』」

 

 

 

 

 2つの力がぶつかり合う。炎が氷を溶かす…かと思われた、その氷は溶けること無く、炎を貫き、突き進む。

 

 

 

 「…なんだと…?」

 

 

 

 

 

 

──行っけぇぇえぇぇ!!

 

 

 その剣のレーザーは炎を全て裂き、紅赤朱の体を貫く。そして、貫いた所から、凍りついていく。

 

 

 「ぐぉぉぉおおぉ!?」

 

 

 雄叫びをあげなから抵抗する。しかし、抵抗虚しく、紅赤朱の全ての体を凍らせ…

 

 

──…はぁ、はぁ、はぁ、…止めを…刺しに行かないと………ッ!

 

 彼の体がゆっくりと紅赤朱近づく。…その時に中心から突如高熱を感じる。

 

 

 

 

 「ぬうぅんッ!」

 

 

 

 

 紅赤朱が氷を内側から砕き、外に出てきた。

 

 

 

 

 「…見事だ…よくぞ俺を倒した…」

 

 

 しかし、傷口から止めどなく血が溢れ出る。放置しても、もう致死量の血液があらゆる所から流れ出ている。

 

 ──…終わりだ…紅赤朱…

 

 ゆっくりと近づく、そして…剣を構える。

 

 「…構わん。やれ。……夜斗よ…お前の倅は…俺を越えたぞ…」

 

 ──…紅赤朱…討ち取ったり!

 

 そして、剣を振るい、頸を刎ねる。そうしてゆっくりとその巨体は倒れる。…完全に行動停止した。

 

 ──…動けない…

 

 そのまま死体に覆い被さるように倒れ込む。体が限界が来て、倒れ込んでしまった。

 

 ──…終わったのか…全部…

 

 そう呟きながら、立ち上がろうとする…しかし力が入らずに再び倒れる。

 

 ──動けん…

 

 何度も立ち上がろうとする度に何度も倒れる。…その度に紅赤朱の血が浴びる…

 

 

『喰らえ…喰らえ!』

 

 ──…ッ!

 

 急に脳内に響く音…死んだはずの紅赤朱の声が響く。しかし確実に死んでいるので、幻聴にしか過ぎない。しかし、確実に聞こえるそれは…彼の思考を蝕んだ。

 

 ──…うるさい…うるさい!

 

 

 しかし…残酷にもその声が鳴り響く。

 

 

 

 

 

『喰らえ…喰らえッ!』

 

 

 

 

 

 ──…消えない…くそっ!…ダメだ…力が…

 

 抵抗しようにも、体がとうとう動かなくなり、思考が鈍ってきた。

 

 

 

『喰らえ…喰らえッ!』

 

 

 永遠に聞こえてくる声…

 

 

 

 

 

 

   動かないはずの体がゆっくりと動き…

 

 

 

 

 

              そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

   

グチャ…グチャ…バキボキッ…ゴクッ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突如、身体に激痛が走る…

 

 

 ──…あ、ああ、ああああぁあぁぁぁぁァァァァ!?

 

 

 身体が…自らの異物を排除ようとする…しかし、その異物は、脅威的な速さで身体蝕む…

 

 

 ──…あ…うぐぁ…

 

 

 魔族狩りとも言われる血も…世界を破壊する力も…全てが塗り替えられていく…

 

 

 

 

 身体が勝手に動く…

 

   

 

 

 

      目の前には…紅赤朱の頸…

 

      

 

 

 

 

 

             それを手に取り…

 

 

 

 

 

    

グシャ…グシャ…ポタポタ…

 

 

紅赤朱の眼を抉り取り、自分の眼も抉り取る。

 

 

 

   そしてそれを埋め込む。

 

 

 

 

 

 

 ──…俺は…何を…?

 

 

 

 意識が戻ってきた頃には…自分の状態の違和感に気が付いた。

 

 

 ──…見えない…浄眼が…失くなっている…?それと…時計が…動いていない!?

 

 

 浄眼の喪失、クルスニクの力も喪失、その代わりに、変わったことがあった。

 

 

 …冷たい…?俺の身体から…冷気…?

 

 

 そう、彼の身体から冷気が溢れ出てきている。己の身体の熱を吸収し、冷気として外に放出されていた。

 

 

 ──…動けるなら…行かないと…!ラミィが待ってるんだ!

 

 

 そう言ってその場を後にする…その場にあるはずの…紅赤朱の遺体が無いことに、気づかないまま…

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~ラミィの眠る所~

 

 

 「…Was very late。…どうしてソンナニ…oh…その姿ハ…?」

 

 

 ──…なんか変わってるんだな…今は、そんなことより、ラミィの所に行かせてくれ…

 

 

 「…OK、行きまショウ。」

 

 

 

 

 暫く歩くと、傷は塞がって、安らかに眠るラミィの姿が見えた。

 

 

 ──…ラミィ…

 

 

 「…もう…ラミィちゃんハ…」

 

 

 ──…なぁ…1人にさせてくれないか…俺が、ラミィを連れていくから…先に帰ってくれるか…?

 

 

 「…OK、では、ワタシは先に帰ります…辛くなったら、ワタシに会いにキテクダサイネ?」

 

 

  そう言って彼女はその場を立ち去る。1人残された魔切は、1人でその眠っている姿を見る。そして、ゆっくりと膝立ちになり。顔に触れながら、

 

 

 ──ぐっすり眠っているみたいだな…何時になったら起きるんだ…?…俺さ…なんか、変わっちまったみたいなんだ…それでも、俺を愛してくれるか…?

 

 

 そう呟くが、帰ってくるのは静寂。数秒、そのままの体勢で、見つめ、そしてゆっくりと立ち上がり。一言、

 

 

 ──…必ず、俺が、目覚めさせるから…だから…眠っててくれ。

 

 

 彼がそう言うと、その場で氷を操り始めた…一から大きな城を建てていく…内装も、自分が見たことがあるものを形成していく…一晩で築き上げ、そして強固に強化していく。…まるで、その城が、ラミィに捧げる霊廟のように、美しく、そして、儚く、氷で出来た城は築き上げられた。

 

 

 ──…ここで、待っていてくれ…必ず、戻ってくる…

 

 

 そう言ってその場を後にする。ここから何百年と、時を過ごすことになるなど、彼はその時は思ってもみなかった…

 

 

 

 

 

 『………………』

 

 

 

 

そして城の周りには雪が降っていた…その雪は、まるで、何かを、悲しんでいるようなそんな雪がしんしんと降り注いでいた。それを他の人が見たらこう言うだろう…

 

 

 

 

 

 

雪の城と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~現在~

 

 

 

 ──あの日のことは…忘れないさ、絶対に。

 

 

 目をゆっくりと開きながら言う。その眼は、もう希望もなく、ただ、停滞した世界に嘆いているが、なにも出来ず絶望する。そう思わせるような目をしている。

 

 

 

 ──さて、今日はもう寝よう…また明日、会長と本気で戦わないとな…

 

 

 そう呟くと、ラミィのいる部屋を後にする。…ラミィの目から、少し、涙が流れたかに見える。…それは幻想だ。間違いなく…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女は、死んでいるのだから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 冷たく、停滞した世界…永遠に救われない。ただ1つの世界。この世界を救うのは…遥か未来の話。いまはまだ、ここまでしか語られることはない。

 

 

 

 




 こっちはあんまり投稿しません。本編書かずにこっちに2日掛けたので…

 気が向いたら投稿します。


 追記
 違うんや、ちゃうねん。そのな、ちょっとな?出来ると思ったからやっただけでちゃうねん。ここでこんなことになるとは思わなかったんや…

ラミィちゃんと雪の城七夜とのイチャイチャ

  • いる
  • いらない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。