『さあさあ、最初はトウカイテイオーと行こうじゃないか!サブタイトルでも言ったけどね』
念のため、トレーナーはスマホでサブタイトルを確認する。
さっそく第二話が投稿されているのがわかった。
付いてるタグで嫌な予感がしたが、今は無視することにした。
(本当ですね)
『第四の壁をぶち破る行為はやめてもらおうか』
そんなこんなで、廊下を歩いているとさっそくテイオーに遭遇した。
「あっ、トレーナー♡♡♡」(-100)
語尾に♡が付いているが、トレーナーは本文をちゃんと読まなかったので気付かなかった。
嫌われ度はマイナスであることから、嫌われてはいなかったのがわかる。
それだけでも彼を安心させてくれた。
しょっぱなから鬱シーンを読者諸賢に見せるわけにはいかないからだ。
「おはようございます、テイオーさん。今日もいい天気ですね」
「もお!いっつも他人行儀なんだから!」(-100)
「トレーナーですからね」
平静を装いながら、タキオンと連絡を取る。
思念波コンピューターはこういう時に便利だ。
トレセンとタキオンの技術力が融合するとこうなるとは・・・。
改めてトレーナーは彼女たちに畏怖を覚えた。
『もっと褒めたまえ』
(そんなことはともかく、タキオンさん、これはどういった感じですか?)
『そんなことって・・・うーむ、-50が親友レベルだからな・・・これは恋人レベルだ』
(テイオーさんにしては正常な方ですね)
テイオーはむすっとした表情になっていた。
そして、トレーナーの両腕をガシッと掴んで言う。
「また別の女性のこと考えてたでしょ!」(-100)
一応正解ではある。
(ファミチキが・・・食べたいです)
『君、意外と度胸あるね?諦めろ、営業終了だ』
仕方ないのでトレーナーはテイオーの頭をよしよしと撫でる。
「大丈夫ですよ、焦らなくても。テイオーさんのこともちゃんと考えてます」
「む、むう・・・そりゃそうだけどさ」(-200)
テイオーがむくれると同時に、嫌われ度がさらなるマイナスを記録した。
(なんということでしょう)
『あー、変動するからねー。こりゃ妻レベルに到達してるよ』
よく見ると、テイオーの瞳がハートになっている気もしなくはない。
さすがにマズい予感が頭をもたげてくる。
監禁されてうまぴょい・・・うまぴょいだけだったら男としては嬉しい。
紳士的な態度のせいで英国ホモの疑いをかけられているトレーナーだって男の子なのだ。
だが、監禁はさすがに嫌だし、彼女たちだって自分の人生を失うのだ。
『はあ・・・だから君は・・・いや、何でもない。こっちの話だ』
(?)
ちなみに、トレーナーからはタキオンの考えていることはわからない。
彼女は普通にスピーカーに向かって話しかけているのだから。
「それはそうとさ、トレーナー」(-200)
「何ですか?」
「いい加減、チーム名変えようよ?何なの?DX3906って?」(-190)
説明しよう。チームDX3906とはこのトレーナーが率いるチームである!
タキオンとテイオーが所属しているのは確実だ!
他?今は考えるのが面倒だ!以上!(計画性のない書き手の屑)
「仕方ないじゃないですか、名前がまだ付いてない星なんですし。
それに、あの星は僕にとって一番夢に溢れた星なんです」
そんなトレーナーの目には一つの星が灯っていた。
暗赤色だが、確かに力強く輝く星が・・・。
「ふ、ふーん・・・まあ、トレーナーがそういうならいいよ!」(-210)
(なんで嫌われ度が下がるんですか?)
『・・・はあ』
「とりあえず、また練習の時に」
「うん、わかったよ!」(-210)
テイオーが立ち去ったのをちゃんと確認してから、彼は安堵の溜息をつく。
嫌われていなかったのは嬉しいし、好かれていたのはもっと嬉しい。
だが、彼女はまだ学生だ。彼女の好意を上手くコントロールしなければいけない。
そうでないと、トレーナーもテイオーも世間的に大変なことになる。
下手すれば、両方の家族にも迷惑が・・・。
思考が、憂鬱を招いてしまう。
『そこが君の悪い癖だよ・・・まったく、もう少しポジティブに考えたまえよ』
(生来の癖ですからね)
『とにかく、次だ次』
「ええ、次は大丈夫でしょう。テイオーがあれなら、他は嫌われ度が比較的高いはず・・・」
こうして、彼は再び次のウマ娘のもとに向かって行く。
なお、アンケートは面倒なので取らない。(やっぱり書き手の屑)