疾風side
明久と一緒に三階に足を踏み入れるとそこにあったのは通常の五倍はある教室だった。
明久「……なんだろう、このバカデカイ教室は。」
疾風「もはやホテルだな。」
少し贅沢過ぎないか?と思いながらFクラスに向かって歩き初める
明久「あ、ちょっと待ってよ疾風!」
すると少し慌てながら明久が後ろから走ってきた。
疾風「急がないと更に遅刻するぞ。」
二人でFクラスに向かって歩いていく。
二年F組と書かれたプレートのある教室を見て唖然とする。
明久「…ねぇ、疾風。僕達は何時の間に山小屋に来たんだろ?」
疾風「現実から逃げるな明久。これが教室だ。」
明らかに教室とは言えない程にボロボロになってはいるがな。
プレートは折れ壁にヒビが入っていて蜘蛛の巣までが形成されているとても個性的過ぎる教室だ。
明久「と、とにかく中に入って見ようよ。」
ドアを開けて中に入っていく明久。
すると中から聞き捨てならない言葉が聞こえた。
「早く座れ、このウジ虫野郎。」
疾風「死に腐れ!!」
俺は明久に暴言をはいた奴に向かって持っていた鞄を投げつける。
「ぐはぁっ!?」
鞄は見事に顔に命中した。いったい何処のバカが言ったのかと思い顔を確認すると
疾風「ゴリ、雄二?何してんだ?」
俺達の悪友である坂元雄二だった。
雄二「お前に鞄をぶつけられたんだよ!?
それに今、ゴリラって言いかけたろ!?」
疾風「何言ってるんだ?そんな訳ないだろ?
それに手が滑っただけだ」
雄二「……鞄を投げる前に死に腐れって聞こえたんだが?」
疾風「とうとう幻聴が聞こえる様になったか……」
雄二「とぼけてんじゃねぇ!!」
何やら怒っている雄二を流していると不意に後ろから声がした。
「えーっと、ちょっと通して貰えますか?」
声に釣られて後ろを向くと覇気のない貧相なおじさんが立っていた。
「それと席について貰えますか?HRを初めます。」
明久「はーい」
疾風・雄二「うーっす」
先生に言われ俺達はそれぞれの席に着く
「えー、おはようございます。二年F組担任の福原慎です。よろしくお願いいたします。」
福原「皆さん、全員に卓袱台と座布団は支給されていますか?不備があれば申し出て下さい。」
と担任は言うが正直不備しかない。これだったら中学の時が数十倍もマシだったなと思っているとクラスメイトの誰れかが先生に不備を申し出る。
FA「せんせー、俺の座布団に綿が殆どはいっていませんー。」
福原「あー、はい、我慢してください。」
FB「先生、俺の卓袱台の足が折れてます。」
福原「木工ボンドが支給されてますので、後で自分で治して下さい。」
驚いたことに不備は全部我慢するか自分で治すしかないようだ。
それにしてもFクラスは噂以上に酷いクラスだな。
教室の隅にはキノコが生えてるし壁は落書きだらけだ。
福原「必要なものがあれば極力自分で調達するようにしてください。」
何処からともなく、教室全体からカビ臭い独特の空気が漂う。
きっと床に敷き詰められている古い畳のせいだろう。
本当にここは教室名のだろうか?
不安が胸一杯に広がり始めた。
俺はあることをする決心を更に固く決めた。
調子がいいので連続で投稿します。
疾風「余り、調子にのるなよな。」
わ、わかってるよ!
明久「やっぱり調子に乗ってたね?」
の、のってないから!
では次回も見てください
疾風・明久「お願いします!」