ゼノブレイド2ソード・オブ・メモリーズ ~目覚めよ、幻想の聖剣~   作:ヒビキ7991

10 / 10
第十話

天馬

「う~ん………ん?」

 

 

気が付くと、天馬は草原で俯せに倒れていた。目を開けると目の前には花が咲き、草原と青空が広がり、そして鼻先にはテントウムシが止まっていた。天馬は起き上がり、テントウムシを手で優しく取ると、そのまま空へと放した。

 

 

天馬

「何処だココ?確かレックス達と一緒に世界樹に行こうとして、巨神獣に飲み込まれて………」

 

 

辺りを見回すが、草原には何故か自分しか居なかった。すると………

 

 

ゴーン   ゴーン

 

 

何処かから鐘の音が聞こえてきた。

 

 

天馬

「鐘の音?協会か時計塔でもあるのかな?」

 

 

天馬は鐘の音を頼りに、一人草原を歩く。しばらく歩くと、丘の上にある木の下にたどり着いた。

 

 

天馬

「………ッ!」

 

 

丘の上からの景色を見て、天馬は言葉を失った。丘の向こうには豊かな森と、幾つもの家々、そして遥か遠くに立派な協会が見える。

 

 

天馬

「此処は………?」

 

 

 

???

「此処は楽園………私達の故郷、貴方達が目指そうとしてる場所。」

 

 

天馬

「っ!?」

 

 

突然後ろから誰かに声をかけられ、天馬は振り向いた。そこには白い衣装に身を包んだ長い金髪の美しい少女が居た。少女の胸には、ホムラと同じ翠玉色に輝くコアクリスタルがあった。

 

 

天馬

「君は………?」

 

少女

「私は《ヒカリ》。見ての通りブレイドよ。」

 

 

ヒカリは天馬の隣に立ち、共に丘からの景色を見る。

 

 

ヒカリ

「此処は私達の記憶の中の楽園………貴方達が目指してる楽園は此処じゃない。」

 

天馬

「そ、そうなんだ………あ、俺は………」

 

ヒカリ

「知ってるわ、天馬でしょ?」

 

天馬

「えっ?」

 

 

まだ自己紹介をしていないヒカリに自分の名前を呼ばれ、天馬は驚いた。

 

 

ヒカリ

「1つ忠告しとくわ。今のままじゃ、貴方は何れ大事なモノを失う。あの子達と一緒に楽園を目指すって言うなら、それ相応の戦う力を身に付けなさい。」

 

天馬

「戦う………力?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「天馬………おい天馬!起きろ!」

 

 

天馬

「ッ!!」

 

 

気が付くと、今度は固い岩の上に仰向けで倒れていた。だが辺りは暗く、イヤに湿っぽい空気が漂っていた。

 

 

クリス

「気が付いたか。」

 

 

すると、クリスが上から顔を覗かせた。

 

 

天馬

「クリス………」

 

 

天馬はクリスの手を借り、ゆっくりと立ち上がる。近くにはクリスの他に、レックスやホムラ達の姿もあった。

 

 

天馬

「レックス、みんな………」

 

ニア

「よかったぁ~、全ッ然起きないから心配したんだよ?」

 

 

天馬が目を覚まし、ニアは安心した。

 

 

天馬

「ごめん………此処は?」

 

セイリュウ

「インヴィディアの巨神獣の中じゃ。またトンでもないモンに飲み込まれたモンじゃのぅ………」

 

レックス

「ちょっと待ってて、今ライトを出すから。」

 

 

レックスはライトを取りだし、スイッチを入れ辺りを照らす。辺りには船の残骸だろうか、大小幾つもの瓦礫が堆積していた。

 

 

トラ

「何だか、気味悪いところだも………」

 

レックス

「俺達も………ああなっちゃうの?」

 

ニア

「よ、止しなよ!縁起でもない!」

 

ビャッコ

「皆さん、出口を探しませんか?インヴィディアの街は背中の方にあると聞きます。何とかそこに出ることが出来れば………」

 

ニア

「そうだね!さっさとこんなトコ離れよう!」

 

 

何故か凄く慌てるニア。すると、ハナが何かを見つけた。

 

 

ハナ

「今、あそこで何か光りましたも!誰かいるですも!」

 

 

一行はハナが指差す方向を見るが、何も無い。

 

 

ニア

「何も無いけど………見間違いじゃないのかい?」

 

ハナ

「見間違いじゃないですも。フワフワ~と動いてましたも。」

 

クリス

「まさか人魂………だったりするか?」

 

ニア

「ちょ、やめてよクリス!!」

 

 

何故かクリスの発言に過剰に反応するニア。その様子を見て、レックスはニヤリと笑う。

 

 

レックス

「ニア、もしかして怖いのか?」

 

ニア

「く、下らないって言ってんだよ!子供かよ!って………あれ?」

 

 

ここで、ニアがある異変に気付いた。

 

 

ニア

「ねぇレックス、ホムラは?」

 

レックス

「え?ホムラなら其処に………」

 

 

と言ってレックスは振り向くが、振り向いた先にホムラの姿は無かった。

 

 

天馬

「ホムラが居ない?」

 

レックス

「どこ行ったんだろう………ホムラ?ホムラー!」

 

 

レックスはホムラを呼ぶ。すると………

 

 

ホムラ

「呼びましたぁ?」

 

天馬・レックス

「うわあああっ!?」

 

 

突然、天馬とレックスの背後に火の玉を持ったホムラが現れた。天馬とレックスは驚きのあまり翔び上がった。

 

 

天馬

「びっくりしたぁ………」

 

レックス

「な、何やってんだよ!?止めろよそういうの!!」

 

ホムラ

「何って、向こう側をちょっと確認に………どうしたんです?」

 

クリス

「こうも暗くては面倒だな………天馬、最光を出してくれ。」

 

天馬

「分かった。」

 

 

天馬は光の聖剣《光剛剣最光》を召喚し右手に装備。

 

 

キイイィィン!

 

 

最光の刀身が強い光を放ち、辺りを明るく照らした。

 

 

セイリュウ

「おお!随分と明るくなったわい。」

 

レックス

「光の聖剣か!ナイス天馬!」

 

天馬

「これだけ明るかったらもう大丈夫だね?それじゃ、出口を目指して出発進行だ!」

 

 

一行は天馬を先頭に、出口を目指してインヴィディアの奥へと歩き始めた。だが数時間歩いても一項に出口が見える気配は無く、仕方なく野宿する事にした。

 

 

ホムラ

「さあ、どうぞ召し上がれ。」

 

 

今回はホムラが料理を担当。献立は先日、天馬が持ち帰ったチーズと食材を使ったチーズフォンデュだ。

 

 

「「いただきまーす!」」

 

 

一行は早速、串に刺したパンにチーズを絡ませ、そして口に運ぶ。

 

 

天馬

「美味しい!」

 

レックス

「美味い!」

 

トラ

「やっぱりホムラちゃんの料理は最高だも!」

 

 

相変わらずホムラの料理は大好評。ホムラもレックスの隣に座り、共に食事をした。

 

 

ニア

「ねえ天馬、さっきの聖剣………最光だっけ?どうやって出したの?」

 

天馬

「分からない。クリスに出せって言われて頭の中でイメージしたら、何故か召喚出来たんだ。クリス、何か知らない?」

 

クリス

「前に俺は、天馬に剣士達の全てを預けたと言っただろ?つまり、天馬には全ての聖剣の主導権があると言うことだ。現在、光剛剣最光を含む残りの聖剣は全て天馬の中に封じ込められている。だが剣の主導権を持つ天馬は、自身に封じ込められた聖剣を自由に召喚し使う事が出来るという事だ。」

 

天馬

「クリスが本を出せるみたいに?」

 

クリス

「そんなところだ。」

 

レックス

「なぁクリス、もっと聖剣と本のこと教えてくれよ!」

 

クリス

「良いぞ。でも、長くなるから話は食べ終えてからだ。」

 

 

レックスは了解した。そして食事を終えると、クリスはレックス達の持つ聖剣六本と、天馬が持つ月神と自身の月闇を含む残りの聖剣六本を自身の右前に並べ、ワンダーライドブックを《神獣》《生物》《物語》の三つに分けて左前に置いた。

 

クリス

「遥か昔、世界を創造し森羅万象を司る《全知全能の書》という本があった。その本には神話、物語、生物、科学技術の源、過去から未来、はじまりから終焉、世界のありとあらゆる全てが記されていた。」

 

ビャッコ

「世界の全てが記された本………アカシックレコードの様なモノですね。」

 

クリス

「ある時、一人の女性が全知全能の書の力で二つの世界を繋げ、五人の若者が異世界に降り立った。後に一人は全知全能の書を守る組織を立ち上げ、もう一人は異世界を守るため残った。だが後の三人は全知全能の書の強大な力に見入られ、全知全能の書の一部を取り込み怪物となった。そして残りを奪おうとして本を守る者達との戦争に発展した。闇黒剣月闇と光剛剣最光は、その戦争の時に異世界で生まれた特別な聖剣だ。戦争によって全知全能の書はバラバラになり、バラバラになったページから幾つものワンダーライドブックが生まれた。そして月闇と最光を元に、幾つもの聖剣が人の手によって作られた。その内の最初の一本が、レックスが持つ火炎剣烈火だ。」

 

レックス

「俺の聖剣が最初だったんだ。」

 

 

と、クリスはブレイブドラゴン、ライオン戦記、ランプドアランジーナのブックを手に取り、自身の前に並べる。

 

 

クリス

「ワンダーライドブックは大きく分けて、伝説・空想上の絶大な力を持つ神獣の伝承を封じ込めたモノ、弱肉強食の世界を逞しく生きる生物の伝承を封じ込めたモノ、童話や昔話といった古くから語り継がれる物語の伝承を封じ込めたモノの三つのジャンルに分けられる。」

 

 

続けてクリスは、ブレイブドラゴンの側に火炎剣烈火、ライオン戦記の側に水勢剣流水、ランプドアランジーナの側に雷鳴剣黄雷を置いた。

 

 

クリス

「同様に聖剣も三種類に分けられる。その一つが《聖剣ソードライバー型》。レックスの烈火、ニアの流水、トラの黄雷、そして天馬の月神がコレに該当する。ドライバーに各ジャンルのブックを一冊ずつ、最大三冊まで装填し使えるタイプの聖剣だ。幅色いブックの組み合わせによる高いポテンシャルを持つ一方、複数のブックを使うと変身者に負荷が掛かる欠点がある。」

 

 

クリスはブレイブドラゴンの横にストームイーグルと西遊ジャーニーを、ライオン戦記の隣にピーターファンタジスタと、表紙に蒼白のペガサスが描かれた《天空のペガサスワンダーライドブック》を、ランプドアランジーナの隣にニードルヘッジホッグとトライケルベロスを置いた。

 

 

クリス

「中でも最も相性が良い同色三冊の組み合わせは《ワンダーコンボ》と呼ばれ、変身者の力を最大限に引き出すことができる。だがその分掛かる負担も大きいため、使いこなすには相応の修練が必要だ。」

 

 

クリスは続いて、煙叡剣狼煙と昆虫大百科、時国剣界時とオーシャンヒストリー、音銃剣錫音とヘンゼルナッツとグレーテル、更に土の聖剣《土豪剣激土》と、四神の一体“玄武”が表紙に描かれた《玄武神話ワンダーライドブック》、そして風の聖剣《風双剣翠風》と猿飛忍者伝を自身の前に置いた。

 

 

クリス

「ホムラの狼煙、ハナの錫音、ビャッコの界時、そして土豪剣激土と風双剣翠風は《単体型》。剣にブックを直接装填するタイプの聖剣だ。汎用性の高いソードライバー型と違い、見た目や機構等に各々個性を持っている。ソードライバー型より戦闘用に特化した聖剣で、ブック無しでも己の剣技と体技で敵に対抗できる力を持ったエキスパートとも言える。だがソードライバー程ではないが、コイツらもブック交換による多様性を持っているぞ。」

 

 

最後にクリスは、自身の闇黒剣月闇とジャアクドラゴン、光剛剣最光と、表紙に金銀の剣を持つ神が描かれた《金の武器銀の武器ワンダーライドブック》、そして無の聖剣《無銘剣虚無》と、表紙に炎の不死鳥が描かれた《エターナルフェニックスワンダーライドブック》を自身の前に置いた。

 

 

クリス

「最後に《ドライバー付随型》。これには俺の月闇と最光、そして無銘剣虚無が当てはまる。ソードライバーの様にブックを装填するドライバーとセットの聖剣だが、ソードライバーの様な多様性を持たない。何故ならこのタイプは、総合的に今までの聖剣を凌駕するからだ。特に月闇と最光は最初に言った通り、今までの聖剣の元になったモノだからな。」

 

 

次にクリスは、ワンダーライドブックにそっくりな禍々しい表紙の本を数冊取り出した。

 

 

クリス

「コレは《アルターライドブック》。簡単に言うなら、ワンダーライドブックの模造品だ。これを使うことで、中に封じ込められている《メギド》と呼ばれる怪物を召喚する事が出来る。オリジナルのブック同様、剣に翳して能力を使う事も可能だ。」

 

 

クリスは地面に巨大な魔方陣らしきモノを描き、そこに聖剣と数冊のワンダーライドブックを並べた。

 

 

クリス

「異世界での戦争から数千年が経ったある時、失われた全知全能の書の復活を巡って二つの組織が争っていた。一つは世界を侵食し、アルターライドブックを生み出していたメギド軍団。先の争いで全知全能の書を奪おうとした三人だ。もう一つはワンダーライドブックを管理し、メギドから世界の均衡を守っていた剣士達の組織《ソードオブロゴス》。先の争いでメギドから全知全能の書を守っていた者達だ。全ての聖剣と選ばれた本を揃えることで、全てのワンダーライドブックを束ね全知全能の書を復活させ、神に等しい力を得ることが出来る。だからソードオブロゴスは全知全能の書を守ると同時に復活させない事を使命とし、世界の北と南に拠点を作り、聖剣とワンダーライドブックが一ヵ所に集まらない様に管理していた。対してメギドは世界の一部、或いは人間を触媒にして大量のアルターライドブックを生み出し、それをワンダーライドブックの代わりにして全知全能の書を復活させようとしていた。だがソードオブロゴスの中にも全知全能の書を復活させ、その力を手に入れ神になろうとした者が居た。そいつは………」

 

天馬

「ソードオブロゴスの最高責任者、《マスターロゴス》だね?あの不思議な本に書いて………あ。」

 

レックス

「どうした?」

 

天馬

「もしかしてクリスって、あの本を守るためのブレイドだったのかも。」

 

ホムラ

「本を守るブレイド?どう言うことですか?」

 

天馬

「今思い出したんだけど、あの本には表紙に青いクリスタルが埋め込んであったんだ。それに本を開いて初めてクリスに会った時、クリスは自分の事を『この本に宿りしブレイド』って言ってた。あの表紙のクリスタルがクリスのコアクリスタルだったとしたら、クリスは本を封印するためのブレイドだったんじゃないかな?」

 

ビャッコ

「資格の無い者が触れると副作用が発生する、コアクリスタルの特性を利用した封印術と言う事でしょうか?確かにそれなら、クリス様が聖剣やワンダーライドブックに詳しい事にも納得出来ますね。」

 

ニア

「じゃあ天馬が見つけた不思議な本が、その全知全能の書って事だったりしない?」

 

クリス

「いや、それは無いだろう。全知全能の書は一度、マスターロゴスが不完全な状態で復活させた。だが剣士達との戦いによって破壊され、マスターロゴスも神の力を失いメギドに殺された。そしてメギドの長、物語を司る魔物《ストリウス》が全知全能の書を完全態に限り無く近い状態まで復元し、マスターロゴスを超える神の力を手に入れた。しかしそれも剣士達との戦いで完全に破壊された。天馬が見つけた本は、過去の剣士達の記録と共に、残されたワンダーライドブックを封印していただけに過ぎない。」

 

ニア

「じゃあさ、仮に今ココで全知全能の書を復活させる事って出来る?聖剣は私達、本はクリスが全部持ってる訳だし。」

 

クリス

「無理だ。復活させようモノなら、既に天馬が俺を解放した時点で復活している。単に聖剣と本を集めるだけでは復活できないのか、それとも既に全知全能の書が何処かに存在するのか、それ以上は俺にも分からない。」

 

ビャッコ

「悪用を防ぐために、明確な情報は残さなかったのかも知れませんね。」

 

トラ

「でも不思議だも………その全知全能の書って本、いったい誰が作ったんだも?」

 

クリス

「それも不明だ。だが、手にすれば神にもなれる森羅万象を司る本だ。それを作れる存在となると、もはや神様としか言いようが無い。」

 

レックス

「神様か………」

 

 

クリスの話は終わり、一行はその後ブレイブドラゴンとジャアクドラゴンに見張りを任せ眠りについた。そして翌朝、クリスは天馬とレックス達にスマートフォン型のとあるアイテムを渡した。

 

 

天馬

「何これ?」

 

クリス

「《ガトライクフォン》。簡単に言うなら高性能な小型通信機だ。これがあれば例え異世界に居ても連絡が取り合える。さらに…」

 

 

クリスはガトライクフォンに表示されたアプリをタッチし、画面をたたみ放り投げる。

 

 

ガチャ!ガチャ!

 

 

『ライドガトライカー!』

 

 

するとガトライクフォンが巨大化し、フロントに機銃とビーム砲を搭載したトライク型のマシンに変形した。

 

 

レックス・天馬・トラ

「でええええ!?」

 

ハナ

「大きくなって、変形しましたも!?」

 

クリス

「かつての剣士達が使っていた共通マシン、《ライドガトライカー》だ。今後の冒険の助けになってくれる筈だ。」

 

ニア

「て言うか、こんな乗り物があるなら最初っから出してよ………」

 

ホムラ

「まぁまぁ………」

 

クリス

「とにかくだ。ここからインヴィディアの街までどれくらいあるか分からないから、コレで行ける所まで行こう。」

 

レックス

「そうだね。んじゃ早速!」

 

 

レックスはクリスを真似て、ガトライクフォンをライドガトライカーに変形。そしてライドガトライカーに乗り込みハンドルを握る。すると、ホムラもレックスの後ろに乗り込んだ。

 

 

レックス

「ホムラ?」

 

ホムラ

「せっかくですから、後ろに乗せて下さい。」

 

 

『オーシャンヒストリー!』

 

 

と、今度は何故かビャッコがデュランダルに変身しライドガトライカーに乗り込んだ。

 

 

デュランダル(ビャッコ)

「お嬢様、どうぞ私の後ろに。」

 

ニア

「お、気が利くじゃんビャッコ!」

 

 

ニアはデュランダルの後ろに乗り込み、デュランダルを抱きしめる。

 

 

ハナ

「ご主人の身体ではハンドルが持てませんも。ここはハナが運転しますも。」

 

トラ

「もも、一言二言余計だも………」

 

 

ハナもライドガトライカーに乗り込み、その後ろにトラが乗り込む。

 

 

クリス

「準備は良いか?」

 

天馬

「いつでもオッケーだよ。」

 

 

天馬とクリスも各々単独で乗り込み、一行は街を目指して出発した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~インヴィディア内部 ジェノバス大空洞~

 

 

 

しばらく走ると、一行はぼんやりとだが明るい巨大な空洞に辿り着いた。

 

 

ニア

「こっちは、ぼんやりとだけど明るいね?」

 

セイリュウ

「インヴィディアの巨神獣は背中の体表が半透明じゃからな。じゃから外の光が、此処まで届いておるんじゃろう。」

 

レックス

「って事は、今巨神獣は雲海の上って事か。」

 

ホムラ

「光が来る方へ辿って行けば、此処から出られるかも知れませんね。」

 

 

「待ちな!!」

 

 

キキキキキーッ!!

 

 

突然、空洞内に男の声が響いた。レックス達は慌てて急ブレーキをかけて止まり、辺りを見る。すると前方の岩のアーチの上に数人の人影が見えた。人影は岩のアーチから飛び下り、レックス達の前に着地。緑色の鎧を身に纏った褐色肌の大柄な男と、その男のブレイドとおぼしき鳥人間の姿をしたブレイド、そして数人の兵士とおぼしき男達と数人のブレイドが姿を見せた。天馬達はライドガトライカーを下り、男達と対峙する。

 

 

大柄な男

「この辺りじゃ見ない顔だな………さしずめ、漂流してる最中に飲み込まれたってとこか?………ん?」

 

 

大柄な男はホムラに気づき、目を向けた。

 

 

大柄な男

「翠玉色のコアクリスタル………なるほど、噂は本当だったか!」

 

レックス

「噂?何の事だ?」

 

大柄な男

「ドライバーなら誰しも、一度は耳にする伝説のブレイド、天の聖杯。それが500年ぶりに目覚めたって噂の事さ。だがその天の聖杯のドライバーが、まさかお前みたいな小僧っ子とはな………小僧、天の聖杯と剣を渡しな。ソイツはお前には過ぎた代物だ。」

 

レックス

「まさかお前もホムラを!?」

 

天馬

「誰がホムラを渡すもんか!みんな!」

 

 

『聖剣ソードライバー!』

 

 

天馬達は各々聖剣を装備し、ワンダーライドブックを手に取る。

 

 

大柄な男

「ん?」

 

 

『月神・烈火・流水・黄雷抜刀!』

 

 

天馬・レックス・ニア・トラ

「変身!!」

 

 

『狼煙開戦!』

 

『ヘンゼルナッツとグレーテル!銃剣撃弾!』

 

『闇黒剣月闇!』

 

 

ホムラ・ハナ・クリス

「変身!!」

 

 

『シャイニングペガサス!』

 

『ブレイブドラゴン!』

 

『ライオン戦記!』

 

『ランプドアランジーナ!』

 

『昆虫CHU大百科!』

 

『音銃剣錫音!』

 

『ジャアクドラゴン!』

 

 

そして一斉に仮面ライダーに変身した。

 

 

大柄な男

「なっ!?変身しただと!?」

 

 

男達は天馬達の変身に驚いた。すると………

 

 

「ヴァンダムさん、ちょっと待って!」

 

 

突然、一同の前に一人の少年が現れた。

 

 

グラディウス(天馬)

「っ!?」

 

 

だが今度は、グラディウスがその少年の姿を見て驚いた。そして思わず、グラディウスは少年の名を口にした。

 

 

グラディウス(天馬)

「信助!?」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。