とある世界に転生したエボルト擬き。彼の瞳は何を見るのか、あといらないと思うけど、風船いる?
あなたは自身が信じるモノが正しいのかを考えたことはあるのだろうか。
この世の何処を探しても、完全に正しいなんてものはないだろう。
欠点を持っているからこそ、完全·····完璧を目指そうとするのが人間だ。
努力は素晴らしい事だと思う。
だが逆に·····欠点だらけの人間もいる。
「生まれながらにして、何かが欠けているというのは悪いことなのか」
生まれ持ったものが罪になるのか、否か。
分かるはずもない。人間とは理解しているように見えて、全てを理解などしてはいないのだ。
それぞれの体験から導き出される答えというのは、その道を歩んだ者にしか答えられない。ましてや共感できるや理解したなどというのは相手に合わせた相槌である。
全くもって人間とは愚かだと思う。知識を持ったが故に、落ちるに落ちた生物だ。
この地球に生まれた生物で自殺をするのは人間だけである。言い方に語弊があるかもしれないが、くだらない理由で死ぬのは人間という意味だ。
生物の中には自殺に近い行動を起こす種がいるのは確かだ。蜘蛛や蟷螂といった己のみを同種の雌や子らに対して、己の血肉を差し出すという生態がある。これらは自殺というよりも、種の定めとも言えるモノ。
人間の自殺とは訳が違う。
「何が嫌いか?
何処までも果てしない人間の悪意というやつだよ」
他とは少し違う、何かが欠損した人間に対して他の人間の多くは嫌悪感を向ける。そこに大層な理由がある訳でもなく、ただ何となく自分とは違うからという偏見な考えを投げつけるのだ。
あぁ·····やはり人間とは愚かな存在なんだなと改めて認識した。
この街はそういった悪意と偏見の縮図。
栄華と繁栄の果てに切り捨てられた者たち、事実を知らされず永遠の出来レースをさせられる哀れなもの達。
ざまぁみろと思わないし、可哀想だとも思わない。それがこの街に来たもの達の選択なのだから。
「さて·····語り部もここまでだ
そろそろ働くとしますか」
CLOSEと書かれた札を裏返し、OPENにする。
手書きの字で書かれたメニューのボートを吊り下げれば、何処にでもあるしがないカフェの完成。
カフェの名は「nascita」。
聞いたことがあるって?それもそうだ。この店の主人は生前があるとかないとかって聞いたことがある。
特に理由は語らないが気に入ってる作品に出てきたものと同じにしたらしい。まあ、珈琲が不味い事以外を除けば人気のカフェだ。
さて、世間話もここまで。これからは自分の目で確かめる事を勧めよう。
それじゃあ··········Ciao☆。
「第七学区・nascita店内」
授業が終わった学生達で溢れる店内。
今日も今日とて忙しく働く店主『
安くて美味しいメニューが多いこの店は、食べ盛りで金欠な学生達にとっての天国。
ナポリタンにオムライス、果てはチーズケーキと言ったデザートも全て一人作っている。作る料理は一つを除けば、みんな美味いと絶賛である上、店主の顔立ちもそこそこ良いこともあって女性層が多い。
「ふぅ·····今日も疲れたねぇ··········」
閉店時間間際の最後の団体客が店を出ていくのを確認した石動は、カウンターの椅子に座り、どっと疲れてる様子だった。流石に一人で大人数に料理を振舞っているのだから、疲労は相当のものだろう。
まだ食器や調理器具の片付けも残っているのが億劫だが、明日も開店日なので疲れた体に鞭をうって椅子から立ち上がった時であった。
店の入口の扉のベルがカランコロンと鳴る。時刻は既に夜の八時を超えており、客はもう来ないはず。石動は振り返り、音がした方を見る。
「あら?丁度いいタイミングかしら?」
「なんだ·····アンタか」
そこに居たのは中学生ぐらいの金髪の少女。ホステスのような背中の開いた丈の短いドレスを着込んでおり、明らかに普通の少女ではないことが伺える。
「相変わらず距離間がわからない人ね··········少しくらいはこちらに歩みよって欲しいくらいだわ」
「はっ、俺が誰かに歩み寄る善人見えるのか?
それとも本名で呼んだ方がいいか?」
互いに皮肉を言い合う二人。
長年男女の付き合いをしているように見えるが、そんな単純な関係ではない。
所謂、
「それで?今回はどんな情報を持ってきたんだ?」
「貴方にとって一番欲しいものの情報と言ったら?」
石動はヘラヘラとした態度から一変して、薄らと笑みを浮かべて内心、少し喜んでいるのがわかる。
ようやく自身の求めるものへの情報の一端へと辿り着いた。
「例のドライバーの保管場所はわかったけれど、例の箱の情報は全くと言っていいほど出てこなかったわ」
「そうか、そいつはご苦労だったな
箱の方は俺の予想通りだ、気にするな
礼も兼ねて一杯は奢ってやる」
石動は、冷蔵庫から切り分けて置いてあったチーズケーキと冷やした魔法瓶からカップにコーヒーを注ぎ、心理定規の前へと置く。
「では有難く頂くわ」
付属のフォークでケーキを切り分け、口の中へと運ぶ心理定規。
咀嚼しながら一口、また一口と味わう。
時間にしてわずか三分未満。先程まで皿の上にあったチーズケーキは、彼女の胃袋の中へと消える。
早食いした訳でもなく、ただ単純に美味であり手が止まらなかったというだけ。
「以前よりも美味しかったわ
でもコーヒーのほうは相変わらずね」
心理定規が食後に飲んだコーヒーはお世辞にも美味いものではない。彼女は淡々と感想を述べているこのコーヒーが死ぬほど不味い。
喫茶店にとって一番不味くあってはならないものが死ぬほど不味いのは致命的であり、石動も多少は自覚している。
しかしコーヒー豆を厳選したり、淹れ方を変えてたりするなど色々な事を試みているが、味に対して変化はなかった。
長年、石動の淹れたコーヒーに慣れた心理定規も不味いと言っているが残さずきちんと飲み干している。
「不味いなら残せばいいのによ、全く律儀な事だな
おっ·····もうこんな時間か」
石動が店内に掛けられた時計に目をやると、九時近くとなっていた。
「あら?何か用事でもあるのかしら?」
と尋ねる心理定規。
「用事か·····用事というわけじゃないが、不幸な少年と勝気な電撃娘の追いかけっこでも見に行くだけだ」
石動がそれだけ告げるとどこからか、
このふたつのアイテムを見た心理定規は、察しが着いたのか特に何も言わずに、行ってらっしゃいと一言告げる。
「さて·····漸く始まるか··········科学と魔術が交差する物語が··········
クックックッ···············フッハッハッハッハッハッハ!」
これも全て私の責任だ。だが私は謝らない。
エボルト擬きはこれから先どうなるか、お楽しみにしてください。
登場して欲しいキャラは?
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名護さん
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檀黎斗
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氷室幻徳
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宝生永夢ゥ!