アホばっかのバカ達へ~アホメンパラダイス~   作:黒やん

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『…ねぇ、――には将来の夢ってあるの?』

『なんだよ急に…考えた事ねぇな』

『そうなんだ。私にはあるよ?』

『へぇ』

『ちょっと!なによその興味なさそうな声は!』

『いや、実際に興味ねぇし…わかった。わかったか ら腕を放そう』

『もう…私の夢はね?一人じゃ叶えられないんだ』

『そんなに人手がいるような夢なのか?』

『ううん。一人でいいの。だって…』

『――のお嫁さんになることだもん♪』

『断る』

『無理♪もうお義母様に許可は貰ったから♪』

『あのクソババァァァァァっ!!』


第11問

『中国後漢の時代に、ショクの劉備に三顧の礼を経 て仕えた稀代の名丞相の名前を応えなさい』

 

姫路瑞希の答え

 

「諸葛亮孔明」

 

雑賀佳史の答え

 

「諸葛孔明」

 

教師のコメント

 

「正解です。姫路さんはよく名の亮まで知っていま したね」

 

坂本雄二の答え

 

「雑賀佳史」

 

教師のコメント

 

「それはあだ名です」

 

その他Fクラスの答え

 

「雑賀佳史(今孔明)」

 

教師のコメント

 

「だからあだ名ですって」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では両名共準備は良いですか?」

 

一騎打ちの立会人は高橋女史。ここ数日の戦争で何 回も呼び出したり呼び出されたりしている。

 

知的な眼鏡とタイトスカートから伸びる美脚が綺麗 な担任になって欲しい先生ランキング二位の美人さ んだ

 

「ああ」 「……問題ない」

 

ちなみにここはAクラス。まぁ、最終戦が腐った畳 とか締まらなさすぎるし…

 

「それでは一人目の方、どうぞ」

 

「将、お願い。」

 

一人目は将か…早速キツいな…

 

「捨てるしかねぇな…」

 

「そういえばお前風祭とルームメイトだったな。何 か弱点とかないのか?」

 

「ねぇな。アイツ全教科三百点代中位で、保体と物 理は四百中盤だ」

 

「…捨てるか」

 

だからそう言ってんじゃん

 

「…将?」

 

あれ?いないのアイツ…ってまさか!

 

俺はAクラスの方ではなくFクラスの中を探す

 

「姫路さん、いつも通り可愛いね。ようこそAクラ スへ」

 

「え?あ、あの…」

 

「ああ、俺は風祭将。気軽に将って呼んでよ。とり あえずメールアドレスを…」

 

…やっぱり

 

将は基本的にはいいやつなんだが、寮に入ってから 寮長に悪影響受けてるからな…

 

まあ、それは…

 

「…将?あなたは何をしているんですかね?」

 

「ん?美穂?まぁ、待て。とりあえずそこのスレン ダーな女性にも声を…痛たたたたた!?」

 

「さぁ、名指しで指名されてるんですから行きます よ~」

 

佐藤が将の耳を引っ張って引きずる

 

流石2寮のストッパーだ

 

「「明久、逝ってこい」」

 

「今二人して字が違ったよね!?」

 

「大丈夫だ。俺は明久(の負け)を信じている」

 

「右に同じだ。気楽に逝ってこい」

 

「…やれやれ、そこまで言われたら断らないじゃな いか」

 

そう言って明久が前にでる

 

「それではAクラスは風祭くん、Fクラスは吉井くんでよろしいですか?」

 

「うい」「はい」

 

「科目は?」

 

「何でもいいです」

 

…明久、格好付けてるつもりだろうが、無駄だ

 

お前がバカなのは皆知ってるから

 

「じゃ、物理で」

 

「わかりました」

 

「ふぅ…やれやれ、とうとう僕も本気を出す時が来たか…」

 

はい、三流コント始まりまっす

 

「ああ、もう隠さなくてもいいだろう」

 

「見せてやれよ明久。お前の本気を!」

 

『おい、吉井って実は凄いヤツなのか?』 『いや、いつものジョークだろ?』 『でも雑賀も反応してるし…』

 

Fクラスからざわめきがあがる

 

…あれ?君達味方だよね?

 

「…吉井、だったか?お前…」

 

「あれ、気付いた?ご名答。今までの僕は全然本気 なんて出しちゃあいない」

 

…あの自信はどっからきてんだろう

 

「くっ…!まさかこんな所に伏兵が…!」

 

「そうさ、君の予想通り。今まで隠してきたけど、 実は僕―」

 

そこで言葉を切り、二人共召喚を始める

 

明久は余裕そうに、将は苦い顔をしている

 

「―左利きなんだ」

 

Aクラス 風祭将 VS Fクラス 吉井明久

 

物理 438点 VS 62点

 

「ひでぶっ!」

 

正に瞬殺

 

「さて、次に行くぞ雄二」

 

「ああ。勝負はここからだ」

 

「ちょっと待った!さてはキサマら僕を全然信頼し てなかったでしょ!?」

 

何を今更

 

「信頼?何ソレ?食えんの?」

 

「一度も勝つと信じてるとは言ってない!」

 

「お前らを本気を出した左で殴りたい!

 

「では、二人目の方、どうぞ」

 

明久を美波が(物理的に)落ち着かせた後、二回戦 が始まった

 

…つーか高橋先生、目の前で起きた暴行ぐらい止め ようぜ?

 

「………」スクッ

 

二回戦は康太。ようやく科目選択制が役に立つ

 

康太は普通科目は明久と同じくらいのバカだが、保 険体育は学年トップ。科目を選べる今、これ以上頼 りになる奴はいない

 

「じゃ、ボクが行こうかな」

 

相手は工藤。コイツも確か保体は400オーバーの猛 者だったはず

 

「そろそろ実践派と理論派、どっちが上か決着をつ けようよ!」

 

「……望むところだ」

 

なんか二人の間に火花が散ってるような…

 

「…そうだ!もしムッツリーニくんがボクに勝った ら…」

 

「……?」

 

「スパッツの中身、見せてあげるよ♪」

 

「………っ!?」ブシャアアアア

 

鮮血が舞う…ってそんな事言ってる場合じゃない!

 

「ムッツリーニっ!」

 

「あ、あれ?」

 

どうやら工藤にも悪気は無かったようだが…

 

「工藤!お前ムッツリーニを殺す気か!?」

 

「ち、違うよ!それよりとにかく保健室!」

 

康太は試合が終わった明久と工藤が連れて行く事に なった

 

「しっかりしろ!ムッツリーニっ!」

 

「ムッツリーニくん!傷は浅いよ!?」

 

「……6万?相場は6文のはず…」

 

「ムッツリーニぃぃぃぃ!!」

 

「死んじゃダメーーーー!」

 

…マジで大丈夫かアイツ?

 

「……代わり、出す?」

 

「…ウチの負けでいい。工藤も行っちまったし」

 

「わかりました。それでは…」

 

Aクラス 工藤愛子 VS Fクラス 土屋康太

 

実践派 VS 理論派 WIN VS OVERKILL

 

いや、確かに出血多量だよ?でもオーバーキルって

 

その前にまだ康太は死んでないからな!?

 

「それでは三人目の方」

 

「はっ、はい!」

 

「それなら僕が相手をしよう」

 

来たか久保利光。

 

俺と姫路が脱落した事で学年三位になった男

 

「ここが一番の心配どころだ」

 

心配どころ?雄二もわかってないな

 

「雄二、大丈夫だ。何の心配もない」

 

「?どういう事だ?」

 

「…さぁ?強いて言うなら―」

 

「科目はどうしますか?」

 

「総合科目でお願いします」

 

「それでは…」

 

高橋先生が操作を行い、二人の召喚獣が喚び出され る

 

「―姫路は本当にいい奴だってことだ」

 

Aクラス 久保利光 VS Fクラス 姫路瑞希

 

総合科目 3997点 VS 4409点

 

決着は、一瞬で着いた

 

『ま、マジか!?』 『この点数、霧島翔子まではいかないが木下優子に 匹敵するぞ…!』

 

Aクラスから次々と驚愕の声があがる

 

「ぐっ…!姫路さん、何時の間にこんなに強くなったんだ…!」

 

つい最近まで拮抗していたのにがっつり差をつけら れたんだ。そりゃ気にもなるわな

 

「…私、このクラスの皆が好きなんです」

 

「Fクラスが好き?」

 

「はい♪だから頑張れるんです」

 

…嬉しい事言ってくれるな

 

こんなバカばっかりのクラスを好きと言ってくれる とは…

 

「…では、四人目の方、前に出てください」

 

高橋先生にも少し焦りが見え始める。まあ無理もな いが

 

「アタシが行くよ!」 「…俺が行く」

 

…さて、この妙な因縁と縁にケリを着けようじゃね ぇか

 

…なぁ?優子

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