アホばっかのバカ達へ~アホメンパラダイス~   作:黒やん

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第21問

『さぁ、盛り上がって参りました準々決勝!続いて は2-A所属、霧島翔子さん、木下優子さんペアV S2-F所属、坂本雄二くん、雑賀佳史くんペアで す!』

 

実況の放送部の奴も観客もなんかテンションが高い

 

『前の試合は、奸計を張り巡らして、雑魚…もとい 味方ごと敵を葬った風祭将くんの勝利でしたが、今 回はどんな試合を見せてくれるのでしょうか!』

 

…間違いない。出番を奪われた将の八つ当たりだ

 

明久は生きているのだろうか…?

 

さて、雄二は作戦があるとかぬかしやがったが…こ の二人に本当に勝てるのか…?

 

「……雄二。邪魔しないで」

 

キリッとした表情で霧島が抗議する

 

「そうは行くか!俺はまだ自由でいたいんだ!」

 

「その前に寮対抗球技大会の商品のチケットがあっ ただろ?それで行けばいいだろうが」

 

「へぇ…それはアタシとは行きたくないってことか しら」

 

あ、やべ。地雷踏んだ

 

「ああ。逝きたくない」

 

俺のバカ!正直者!

 

「……雄二。…そんなに私と行くのが嫌?」

 

くっ!あのクールビューティーで有名な霧島が上目 遣いだと!?

 

これはいくら雄二でも邪険には…

 

「あぁ、嫌だね」

 

この鬼畜野郎

 

「……やっぱり一緒に暮らして分かり合う必要があ る」

 

「そうね。せめて〈アウェイクン!〉位はして既成 事実を作っておく必要があるわね」

 

怖い。怖すぎる。負けたら貞操だけでなく何か人と して大事なものまで持っていかれそうな恐怖がビン ビンする!

 

あ、個人的に霧島は応援してるぞ

 

「ハッ!残念だったな!そんな台詞は俺達に勝って から言うことだ!」

 

「……わかった。そうする」

 

そして雄二。お前のその自信はどこから来るんだ! ちょっとでいいから分けてくれ!

 

「そんな事が言えるのも今の内だ!…頼むぞ秀吉っ!」

 

……………はぁ?

 

「………おい雄二。まさか作戦って…」

 

「ああ!木下姉と秀吉の入れ替わりだ!」

 

………………

 

「こ――ホ――…!」

 

「なんだ?良策過ぎて感動したか?」

 

「このアホがぁ!!」

 

 

 

「うぉっ!?」

 

「いいか!?コイツらは小五の時から優子の絶対王 政が定着してんだよ!秀吉が優子に逆らえる訳ねー んだよ!」

 

「だが曲がりなりにも秀吉は男だろう!腕力で姉と はいえ女子に適う訳が…」

 

「それはアイツだけには当てはまらない」

 

大きく溜め息を吐く。こんなアホに任せた俺が間違 ってた

 

「アイツがただの女子ならそう簡単に俺が関節技な んて喰らうかよ…アイツは合気道有段者だ」

 

「何ィ!?」

 

「……知らなかった」

 

そのせいで優子にナンパしたしつこい男が何人その 生涯を終えたことか…!

 

「佳史の言うとおりよ。それに秀吉はそこらの女子 より力弱いわよ?」

 

( ; ゜Д゜)( ̄○ ̄;) ←俺と雄二

 

秀吉…そんなんだから『第三の性別』とか言われんだよ…

 

「そこらへんはそっとしておいてほしいのじゃ…」

 

「「黙れ負け犬!!」」

 

「流石に酷すぎやせんかの!?」

 

「うるさい。敗者に人権なんざ皆無だ」

 

「アタシと佳史の会話に首突っ込むんじゃないわよ 。アタシに突っ込んでいいのは佳史だけよ…性的な 意味で」

 

「すんませーん。誰かこの変態に正しい情操教育を施し てやって下さーい」

 

「大丈夫よ。相手が佳史の時限定の変態だから」

 

「そのドヤ顔やめろ。腹立つ」

 

「息子は?」

 

「もう下ネタはいらんわっ!!」

 

お前優等生キャラじゃなかったのか!

 

「人は皆、好きな人の前では変態になるのよ」

 

「……うん」

 

「「もうお前ら喋んな」」

 

しかも観客が漫才として受け入れちまってるから教 師も急かさないし。これ準々決勝最終試合だし

 

「(雄二。他には何か無いのか?)」

 

俺はいつも連んでるメンバーに許されたスキル、ア イコンタクトで雄二に訴える

 

「(まぁ待て。とりあえずそのどこから出したかわ からない真剣をしまえ)」

 

「(うるせーな。お前に与えられた発言は“yes”or“ no”だ)」

 

「(そんなりふ〈ジャキッ〉ナイデス)」

 

ちっ…もう人身供物を差し出すか

 

「秀吉、聞こえてるな?アレ実行すんぞ?」

 

「…本当にやるのか?流石に酷すぎないかのぅ…」

 

「いいんだよ。雄二だから」

 

ゴキッ「あがぺっ!?」

 

言うが早いか俺は雄二の首を程よくひねり、操り人 形の如く手だけを動かす

 

『…翔子!俺の話を聞いてくれ!』

 

「…?」

 

〈以下原作通りのため省略〉

 

『…愛してる、翔ー子ー!』

 

「……雄二」

 

流石秀吉ヴォイス!霧島がうっとりしてるぜ!

 

さて…

 

「おら!起きろアホ雄二!!」

 

大事な試合中に寝ているアホの腹に一発かます

 

「ごぼぁっ!?…ゲホッ、俺は一体…?」

 

「どうでもいいから試合に集中しろ。後は優子を倒 すだけだ」

 

「そうか…翔子がやたらうっとりしてるのは気のせ いか?」

 

「気のせいだ」

 

「くっ…一人でも諦めない!楽園のために!」

 

それは間違いなく俺にとっての地獄だ

 

「試獣召喚!!」

 

保険体育 Aクラス 木下優子 381点

 

「「試獣召喚!!」」

 

 

 

保険体育 Fクラス

 

坂本雄二&雑賀佳史 248点&6点

 

「佳史…!」

 

「すまない…!」

 

まさか保険体育が来るとは…!

 

「でもな雄二…」

 

「何だ?何か策でも…」

 

「俺はこれでも…すごく嬉しかったんだ…保険体育の過去最高点だったから」

 

「もういい…それ以上心の傷を抉るな…!」

 

俺は…俺はぁ…!

 

「驚いた…!まさか佳史が保険体育で1点と0点以 外を取れるなんて…!」

 

「…佳史」

 

「本当に謝るからその生暖かい視線を止めてくれ!」

 

マジで

 

「…仕方ないな。オイ木下姉!」

 

「何?降参する?今なら佳史の身柄と貞操さえ渡せ ば許してあげるわよ?」

 

頼む雄二、それだけは、それだけは勘弁してくだせ ぇっ!!

 

「いや、違う。あのな、佳史は…」

 

?俺って何かやったか?

 

「負けてくれたらお前と大人のデートをしてやるっ て言ってたぞ?」

 

「棄権します!!」

 

かくして、俺の平穏は儚く散った

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