アホばっかのバカ達へ~アホメンパラダイス~   作:黒やん

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閑話『俺と優子と如月グランドパーク③』

「アイツに羞恥心というものはないのか…?」

 

「……羨ましい」

 

「やらないからな?だからそんな目を輝かせてこっ ちを見るな」

 

「……ケチ」

 

「やってやれよ雄二。未来の嫁さんだろ?」

 

「冗談きついぜ寮長…………?寮長!?」

 

「……こんにちは」

 

「おいっす~。なんか楽しそうな事やってんじゃね ぇか」

 

「…佳史の差し金ですか?」

 

「いや?たまたまババアにチケットもらってな?暇 だから将達と一緒に来たんだ」

 

「じゃあ…」(ニヤリ)

 

「手伝うぜ?…ちなみにメンバーは将、美紀、一心 、愛子だ。後…」

 

「佐藤ですか…アイツ堅物だからな…」

 

「……美穂なら、お化け屋敷に行かせれば、二時間 は動けない」

 

「よし…じゃあ野口と佐藤をお化け屋敷に向かわせ て、残りは式場に!」

 

「「了解」」

 

――――――

 

「…おーい、生きてるかー?」

 

「………」ホゲー

 

駄目だ。全く反応がねぇ

 

さっきジェットコースターから運んで、ベンチに座 らせて以来、一切の反応が無い

 

顔真っ赤だし…風邪ひいてんのに無理して来たのか ?

 

「……てか、もう昼だな…」

 

「………ハッ!ウェディング体験!」

 

「うおっ!?」

 

昼って言っただけなのに何でウェディング体験!? というか復活急だな!

 

「ほら!早く行くわよ!」

 

「……は?どこに?」

 

「中央ホール!お昼には来てって言われたでしょ! 」

 

「えー…やだよ面倒くせぇ」

 

そう言った時、突然後ろから四輪のゴルフで移動に 使うような車がやって来て…

 

「それなら私達が送ってあげるよ♪」

 

その車にフィーとノインとアイン…もとい瑞希と明 久と愛子が乗っていた

 

「…バイトかお前ら?」

 

ギクッ×3

 

「さ、さて」

 

「い、一体」

 

「何のことカナ?」

 

「お前らわかりやすいな」

 

「何で愛子がいるのよ!?」

 

「え~?だって面白そうだったんだもん」

 

隠す気ねぇな

 

「まぁまぁ、ここは諦めて乗っちゃってよ♪」

 

「うおっ!ってオイ!引っ張んな…」

 

なんだかんだで、優子と愛子に無理やり連行される 事になった

 

「僕達…」

 

「スルーの上に…」

 

「「置いて行かれた!?」」

 

――――――

 

「やっぱりお前の陰謀か…」

 

「人聞きの悪い。木下姉への気遣いと言え」

 

「そうだぜ佳史?いい加減コイツの気持ちに答えて やれよ」

 

「………///」

 

「うるせぇヘタレと文月史上一番残念な寮長」

 

グサッ×2

 

俺の反撃で一気にorz状態になるバカ二人

 

雄二は言わずもがなヘタレだし、寮長はイケメンだ が何か色々軽いから生徒には残念というイメージが 広がっている。特に二寮には

 

「で?俺らは昼飯食ってんだが?」

 

「ああ。知ってる」

 

言うが早いか懐からマイクを取り出す寮長

 

『レディースエーンドジェントルメン!!本日は如 月ハイランドのプレオープンイベントにご参加頂き 誠にありがとうございます!』

 

…何故だろう。嫌な予感しかしない

 

とりあえず、落ち着くために水を飲むが…

 

『なんと本日、ここに結婚を前提に付き合っている 許婚のカップルがいらっしゃっています!』

 

「ぶぅーーーーー!?」

 

一瞬で全部吐き出してしまう

 

「佳史!?どうしたの!?」

 

「とにかく逃げるぞ優子!ここは危険だ!」

 

主に俺の未来が

 

ガッ

 

「そう簡単に逃がすと思うなよ…?」

 

「…離せ雄二。お前ならこの危険度がわかるはずだ 」

 

「勘違いするな。いいか?

 

俺はお前と明久の幸せが大嫌いなんだよ」

 

「この外道!」

 

まずい。本格的に逃げ場がない。出入り口の扉自体 が閉められたし、第一俺の力で雄二の拘束は外せな い

 

『…と、言うわけで、行ってみましょう!〈ウェデ ィング体験プレゼントクイズ〉~~!!』

 

ヤバいヤバいヤバい!!何か始まりだした!

 

『それでは、雑賀佳史さん、優子さん!ステージに お上がり下さい!』

 

ご丁寧にもスポットライトが俺達の席に当たったせ いで、やたらと目立っている

 

「さぁ行くわよ佳史」

 

「覚悟を決めるんだな」

 

「お前らハナからこれが狙いだったな!?」

 

「はて?坂本くん?佳史は何を言っているのかしら ね?」

 

「そうだな木下姉。何のことだかサッパリワカラナ イナァ?」

 

揃ってにやけ顔でこっちを見るバカ二人

 

…いつか絶対にその顔(雄二だけ)グーでぶっ飛ば してやる

 

「さぁ、逝け」

 

「嫌だ」

 

そもそも字がおかしい

 

「木下姉の極秘写真(中学時代編)がムッツリ商会 に並んでもいいのか?」

 

「別にいい。どうでも」

 

「唯の写真がムッツリ商会に並んでもいいのか!? 」

 

「くっ…!卑怯な…!」

 

「遠い…!唯ちゃんの壁が果てしなく遠い…!」

 

唯>>>>(越えられない壁)>>優子>秀吉・康 太ほか俺の友達>>>>その他大勢>>>>雄二・ 明久>>(遺伝子的に越えられない壁)>>婆だか らな

 

「よし、売られたくなければさっさと逝け」

 

「ぐぅ…背に腹は代えられないか…!」

 

仕方なくステージに上がる。そこにはクイズ番組に ありそうなセットが置いてあった

 

『それでは参りましょう!〈如月ハイランドウェデ ィング体験プレゼントクイズ〉!』

 

寮長…アンタには彼女さん全員に別の女の情報をプ レゼントしてやる。覚悟しろよ…

 

『(!?何か敵に回してはいけない奴を敵に回した 気がする…)そ、それでは早速第一問!』

 

とりあえず間違えれば俺に被害はない。さっさと間 違えて帰…

 

『雑賀佳史さんと優子さんの結婚記念日はいつでし ょうか?』

 

おかしい。『ヨーロッパの首都は?』と聞かれるの と同じくらいおかしい

 

ピンポーン

 

…あ。つい呆けてしまった。まぁいい。どうせこれ で終わりだ。何故なら答えなんてない…

 

「6月6日。正確に言えば許婚記念日。ちなみに6 で固めたのはわざとよ」

 

「そうきやがったか…!」

 

あンの婆…何が『基本的には干渉しない』だ!

 

『正解です!詳しいところはどうなんですか?解説 の木下秀吉くん?』

 

『うむ。より正確に言うならば二年前の6月6日じ ゃな』

 

秀吉くん!?裏切ったか!?

 

秀吉の方を見ると、隠れてサムズアップしてきやが った。違う!俺は止めろと言っているんだ!

 

『第二問!お二人の結婚式はどちらで挙げられるの でしょうか!?』

 

くっ!もう問題の意味がわからないのは仕方がない !とりあえずさっさと間違え…

 

ピンポーン

 

早ぇ…勝てねぇ…!

 

「ここで挙げるなら、如月グランドホテルの〈鳳凰 の間〉。通称〈鯖の味噌煮〉」

 

「いやいや〈鯖の味噌煮〉っておかしいだろ!?少 なくとも部屋につける名前じゃねぇよ!」

 

『正~解です!』

 

「なして!?」

 

その部屋で挙げた夫婦は絶対貧乏になる気がする

 

『ちなみに佳史の鯖の味噌煮は絶品じゃぞ?寮の食 堂では毎月一回、先着五名…いや、四名限定だそう じゃ』

 

『そうですね。毎回スタートの合図が優子さんが一 皿取った瞬間ですからね。場所取りも大切です』

 

ちなみに優子は朝飯は寮の食堂だ。毎日奇襲に来る から

 

『どんどん行きます第三問!お二人の出会いはどこ でしょうか!?』

 

今度こそ…

 

ピンポーン

 

『中学よ』

 

『うむ。中学一年の5月じゃの』

 

「いっそひと思いにやりやがれや…!」

 

何で五問とかメンタルを削る仕様になってんだよ… !

 

『第四問!さ…』

 

ピンポーン

 

?問題がわからないのに押した?…ミスか?ならば 俺の勝ちだ!

 

「3月5日!」

 

『正解じゃ。佳史の誕生日はいつか?と言う問題じ ゃったの』

 

『さ』!?『さ』だけでそこまで読むか!?いや、 双子のコンビネーションか!?

 

ああ…隣で勝ち誇った顔をしている優子をシバきた い…!

 

『では最後の問題です!』

 

く…もう覚悟を決めるしかないのか…?

 

そう諦めかけていたその時

 

『ちょっと待てやコラ!!』

 

無駄に野太いバカな声が聞こえてきた

 

「………ハンバーグが人になった?」

 

「舐めてんのかテメェ!!」

 

いや、お前の外見で人間ですって言われても…

 

『なっ!?なんでアイツらが!?』

 

『出禁になったんじゃないの!?』

 

…なるほど。コイツらが雄二の時に問題起こした明 久以上のバカか

 

「前はミスったが今回は別だ!ネットで調べたから お前らに勝ち目はないぜ!」

 

「アタシたちの~問題に~答えられなかったら~ア タシたちがウェディング体験ってことで~」

 

腹立つ喋り方だなオイ。

 

「そんなことしなくても普通に譲って「嫌よ!!」

 

優子ぉ…!

 

『お客様。イベントの途中なのでどうか皿の上にお 帰り下さい』

 

「誰がハンバーグだコラぁ!!」

 

「誰もお前にハンバーグとは言ってないが?」

 

「うるせぇよ!人の『下げ足』とってんじゃねぇ! !」

 

『揚げ足』な。それだとただ足下ろしただけになる から

 

そしてハンバーグは秀吉からマイクをひったくり

 

「じゃあ問題だ、コラ」

 

と、言い出した

 

「風雅和歌集と俳諧御傘と可笑記、野火、機械、風 土の作者を順番に答えろ!」

 

「一つでも間違えたらアウトだからね~」

 

またマイナーどころを…

 

「な!?卑怯じゃないか!?」

 

「そうです!一問って約束じゃないですか!?」

 

「うるせぇ!!一問だろうが!」

 

「完答式ってやつ~?」

 

………本当に腹立つな。こういう根本みたいな小悪党 は大っ嫌いだ

 

「(落ち着け明久)」

 

「(でも雄二!これじゃあ木下さんが…!)」

 

「(大丈夫だ。佳史はああいう小悪党が一番嫌いだ からな)」

 

「(でも問題が問題ですよ!?)」

 

「(……大丈夫。優子と佳史だから)」

 

「(考えてもみろよ。あそこにいるのは佳史と(自 称)その妻だぞ?)」

 

ああいう小悪党の鼻っ柱を折るのも悪くはない、か

 

「光厳院、松永貞徳、如ライ子」

 

「それから大岡昇平、横光利一、和辻哲郎ね♪」

 

「(基本的に国語は苦手っていう一般のイメージは アイツらには効かねー)」

 

『おめでとうございます!雑賀佳史さん、優子さん に如月ハイランドウェディング体験プレゼントぉ~ !!』

 

…あ゛

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