アホばっかのバカ達へ~アホメンパラダイス~   作:黒やん

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エピソードオブメリー見てたらとにかく「メリィィィィィィィィィィィィィィ!!」って叫びたくなった(号泣)















第42問

「さて……んじゃ、ミーティングを始めるぞ」

 

俺と明久を呼びに来た秀吉と一緒に屋上で待っていると、俺達の弁当(明久のは除く)を持ってきた雄二達がすぐに来た。

そこで今から今の状況に対するミーティングを始めようとしてる訳だが……

 

「おい雄二」

 

「ん? どうした?」

 

「防諜はできてんだろうな?」

 

俺がそう言って屋上の扉を見ていると、雄二はああ、と頭をかきながら頷く。

 

「そっちの事はムッツリーニに任せてんだよ。どうなんだムッツリーニ?」

 

「……万全。頑張りすぎて疲れた」

 

そう言うと康太は首を軽く一回回す。……どうやら準備は完璧のようだ。

 

「じゃ、他に何もないみたいだし……改めてミーティングを始めようか。議題は勿論、Dクラスの敵意をどうするか、だ」

 

そう問題提起する雄二に、秀吉が怪訝な表情を向ける。

 

「待つのじゃ雄二よ。Bクラスもワシらを狙っておったのではないのか?」

 

「ああ、そっちはガセだったらしい。覗きの事でBクラスには担任から課題で罰を上乗せさせられたらしくてな。それを点数補充と勘違いしてたみたいだ」

 

「む。そうじゃったか」

 

雄二がそう言うと引き下がる秀吉。

ちなみに、Bクラスの罰の上乗せは本当だ。この前鉄人がBクラスの担任とそんな話をしていたから間違いない。いつウチのクラスにも上乗せがくるか怖いところだ……。バイトに差し障るし。

 

「とにかく、今はDクラスだ。という訳で佳史、何かないか?」

 

「丸投げすんなヘタレ。……とりあえず、Dクラスに種は撒いておいた。今のところ芽吹くかどうかは微妙なところだが、使い方次第で起爆剤にも抑止力にもなるな」

 

ヘタレ言うな! と喚く雄二は無視だ。

 

「んで、後は決戦か和睦のどちらを選ぶかだが……そこんとこどうなんだキングオブヘタレ」

 

「悪化させんじゃねぇ! ……ま、俺は和睦を考えている」

 

「でも、相手は平賀くんじゃなくて清水さんだよ? 僕達の話なんて聞いてくれそうにないんじゃない?」

 

「バカかお前? ああ、バカだったな」

 

「なんかものすごいバカにされた!?」

 

頭に?マークを大量に出す明久を鼻で笑うと、物凄く心外ですというリアクションが帰ってくる。それこそが心外だと言うのに。

 

「いや、しかしワシも明久に同感じゃぞ?」

 

「全く、揃いも揃って……。いいか? 清水を人と思うな。アイツは基本的に野生の獣と同じ思考回路をしているんだよ」

 

「ヒドイ言い種じゃな……」

 

そこ、うるさい。

 

「そこでだ。相手が野生の獣なら飼い慣らしてしまえば問題ない。飼い慣らされた猛獣なんざ動物園のライオンと同じでチョロいもんだからな」

 

「でも、飼い慣らすってどうやって?」

 

明久は単に頭に?を浮かべているが、秀吉は何故か顔がひきつっており、「まさかのぅ……いや、まさかのぅ……」とひたすらに呟いている。……まぁいいや、放っておこう。

 

「簡単だ。獣ってのはアメとムチを使い分ければ簡単に落ちる。ホストとかホステスの引っ掛け方と同じだ」

 

「いや、ムチは何となくわかるのじゃが……アメは何なのじゃ?」

 

「あ? 清水に対するアメなんざ決まってんだろうが」

 

何を当たり前な事を、という視線を向けると、明久と秀吉は顔を青ざめさせる」

 

「まさか……」

 

「島田以外に何がある?」

 

「「外道! 外道がいる!」」

 

俺がそう言うと指を指してわーきゃー騒ぎ出す二人。失礼な。俺は外道じゃない。外道ってのは雄二みたいな奴のことを言うんだ。

 

「勝手に人を悪者にするな」

 

「心読むんじゃねぇよ外道ゴリラ」

 

「チラチラ見られたら嫌でも気づくわ」

 

そう言って俺の頭を軽くはたくゴリラ。何か納得いかない。

 

「……まぁ、基本的に責任はアイツにあるし、仕方ねぇか」

 

「雄二!」

 

島田を犠牲にするような発言を見過ごせなかったのか、明久が雄二に噛み付く。が、雄二はそんな明久を雄二は鋭い目で見据えた。

 

「勘違いすんじゃねぇぞ明久。俺は代表なんだ。クラス全員と島田一人なら、クラス全員を取る。ただそれだけだ」

 

「…………」

 

そんな雄二に気圧されたのか、明久はまだ何か言いたそうにしながらも口を閉じた。

 

「……じゃあ、方針は和睦。条件は島田の貸し出し。これでいく。異論はないな?」

 

その決定に口を出す者はいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………行った」

 

康太が、口を開くまでは。

 

「やっとか……」

「全く、四六時中見張るのは止めて欲しいぜ……」

 

「え? え?」

「……どういう事じゃ?」

 

ふうっ、と一息吐く俺と雄二に対し、オロオロする明久と秀吉。そして相変わらず無表情な康太。……うん、カオスだ。

 

「どうもこうも……今の今までBクラスの密偵がそこにいたんだよ」

 

「え!?」

 

本気で驚く明久。どうやら全く気付いていなかったらしい。

 

「ま、そう言う訳で、今までのは真っ赤な嘘、茶番だ。さっぱり忘れちまえ」

 

「……僕結構本気にしてたのに……」

 

orzで落ち込む明久に、それを見て大爆笑する雄二。

 

「……うん、そうだよね。雄二があんな真面目な事を言うはずなんてなかったしね!」

 

「ケンカなら買ってやるぞコラ」

 

「……ま、とにかくだ」

 

雄二と明久のケンカを止めつつ口を挟むと、丁度同じタイミングで姫路と島田が屋上に出てくる。

 

「本当のミーティングだ。……Dクラスを叩き潰すぞ」

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