「本当に久しぶりです、ヘロヘロさん。正直来てくれるだなんて思わなかったですよ。」
「いやー本当にお久しぶりですモモンガさんそれにあぶらげさん」
「仕事で疲れてるのにほんまありがとうなぁコンコンさん」
彼女は親しい者やからかいのある者にはコンコンさんと言う渾名の様な物を付けている…当然ここ、DMM-ORPG ユグドラシルきってのDQNギルド『アインズ・ウール・ゴウン』内のギルドメンバーは全員その渾名で呼ばれたりする。
其処から他愛のない話をし段々ヘロヘロの仕事の愚痴に変わっていく、流れる様に出てくる愚痴にモモンガとあぶらげが聞く側になりその内容にドン引きする。
「すみません…愚痴が長くなって、それと本当は最後まで居たいんですけど流石に眠た過ぎて」
「あー…お疲れ様です、ほんと来てくださりありがとうございます」
「ブラック企業だけど、無理せえへん様にな?」
「ははは…それはちょっと無理かもです、お二人はこの後は?」
「そう言えば最後まで此処に居る予定何ですけど特には…」
「それなら玉座の間とかええんとちゃう?悪のギルドにはピッタリな最期やと思わん?」
その言葉に二人は賛同し、更にギルド武器である『スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン』も持つ事なった。
「行こうかギルドの証よ。いや…我がギルドの証よ」
名残り惜しそうにログアウトしたヘロヘロを手を振りながら見送れば、モモンガがその様な事を言いながらギルド武器を手に持った。
「最後だからえらい気合い入ってるなぁコンコンさん」
「うわっ⁉︎驚かせないで下さいよあぶらげさん!」
ヒョコっとモモンガの肩の方から顔を覗かせながらからかう様に言えば、恥ずかしそうにしながら返ってくる。
何だかんだ一番からかいようがあるモモンガの事をあぶらげは個人的に気に入っていたし、忙しい日々の間にログインして少しだけ会話するだけの時間も好きだった。
「それじゃあ、あぶらげさん行きましょうか」
「提案したのにごめんなコンコンさん、私は自分の神社で籠らせてもらうわ」
そう言い何か言う前にリング・オブ・アインズウールゴウンで第六階層の最奥にある自分の拠点…寂れた小さな神社に転移する。
玉座の間で最後を迎えたら本当に自分が大好きなゲームが終わってしまう…そんな感じがした。
「コンコンさんに悪い事しちゃったなぁ」
ギュッと床に転がり自分の尻尾を抱え込みながら呟く。
「やだなぁ終わるの」
寂しそうに呟いた瞬間だった、あぶらげはいつの間にか森の中に居た。
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