ラスト・ナンバー 101人目のアタシ『最高に美味しいイチゴのケーキのプレゼント!』(2022年式波・アスカ・ラングレーの誕生日記念LAS短編) 作:朝陽晴空
アスカ「ねえシンちゃん、キスしようか?」
シンジ「アスカちゃん、キスってなあに?」
アスカ「仲良くなるためのおまじない」
***二十年後***
アスカ「ママがどうしてもって言うから結婚してあげるんだからね!」
シンジ「分かっているよ、アスカ。一生君を大切にするよ」
アスカ「表向きは仲の良い夫婦を演じるの、分かった?」
僕とアスカは、0歳の頃からの付き合いだ。
父さんと母さんが勤めているネルフって会社の社員寮で、アスカの家と隣同士。
文字通り家族ぐるみの付き合いをしているんだ。
毎日遊ぶのも、僕かアスカの家のどちらか。
あれは、5歳の時だったかな。
初めてアスカとキスしたんだ。
「ねえシンちゃん、キスしようか?」
「アスカちゃん、キスってなあに?」
「なかよくなるためのおまじないってママが言ってたの」
「僕達はもうなかよしなんだからしなくても大丈夫だよ」
「やーだー、シンちゃんとキスするっ!」
泣き出したアスカをなだめるために、僕はあわててキスをしたんだけど……。
その時のキスは唇同士が触れ合うソフトなものだったんだ。
でも僕達が高校生になった頃には……。
ギュルルルルーッ!
そんな効果音が聞こえて来そうな吸引力。
掃除機のCMにも使えそう。
アスカは僕の頭をしっかりホールドしているから、大魔王と同じで逃げられない。
だから僕も、逃げるを8回選んでから会心の一撃をアスカに叩き込む。
そうするとアスカは全身から力が抜けて行くんだ。
吸われる方も弱いんだよね、アスカは。
僕は脳内で「タタタターン、タッタ、タッターン」と勝利のファンファーレを流して口を拭く。
「さあシンジ、虫取りに行くわよっ! 数が少ない方がアイスおごるんだからね!」
小学校の頃は、良くアスカと近所の森林公園に昆虫採集に行ったりした。
インドア派で部屋で読書やゲームをするのが好きだった僕。
だけど、アスカに半ば強引に外に連れ出されるのは嫌じゃなかった。
麦わら帽子に長い虫取り網、タンクトップを着たアスカとは男友達のように遊んだ。
「今日は汗かいちゃった。ねえシンジ、一緒にお風呂に入ろうか。昔みたいに」
一緒に山歩きをして帰るなりアスカは、そんな事を言い出した。
「それは……小さい頃の話じゃないか」
「そうよね……あの頃はアタシのここも、ペッタンコだったしね」
アスカはそう言って、大学生になって盛り上がった自分の双丘を指差した。
僕達はアスカの胸が膨らみ始めた時期から、一緒にお風呂に入らなくなった。
「分かっているのよ、アタシのおっきくなったここを見て、ここを大きくしてるの」
「……わざと揺らしていたんだろ」
「これだけ大きいと肩が凝るのよ。マッサージしてくれない?」
アスカに挑発された僕は、漫画の主人公のように、アスカの経絡秘孔を突きまくった。
そして次の日の朝、僕とアスカは同じベッドで目を覚ました。
『おはようございます。ゆうべはお楽しみでしたね』
そんな懐かしいセリフが頭の中に浮かんだ。
「アタシたち、もう幼馴染には戻れない所まで来ちゃったんだね」
「……そうだね」
目を覚ましたアスカのつぶやきに、僕はそう答えた。
こうなったら責任をとるしかないのかな、順番が逆になったけど。
今度の司法試験に合格したら、アスカにプロポーズしようと僕は決意した。
……だけど、僕とアスカの行為は直ぐに露見してしまった。
様子がおかしいと気付かれたアスカが両親に全て話してしまったらしい。
僕はアスカから逆プロポーズを受ける事になってしまった。
「ママがどうしてもって言うから結婚してあげるんだからね!」
「分かっているよ、アスカ。一生君を大切にするよ」
「ちっとも分かってない!」
どんなに強がってみても、僕にはアスカの気持ちが手に取るように分かる。
いや、今の真っ赤になったアスカを見れば誰だって分かるんじゃないかな。
「表向きは仲の良い夫婦を演じるの、分かった?」
アスカにそう言われた僕は、ちょっと意地悪をしてみたくなった。
ずっとアスカが『表向き』になるように、アスカを知人の前に連れまわす。
だからアスカはいつも明るい笑顔を見せなければならない。
友達が少なかった僕だけど、様々な集まりに顔を出す事が多くなった。
それでも僕とアスカは二人きりになる時がある。
その時アスカは裏の表情を見せようと、わざとムスッとした顔を作る事がある。
だけど僕がアスカの頭を撫でると、その頬は緩んでデレっとした顔になる。
……今日も可愛いよ、僕の
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