ギル様の子育て日記   作:七瀬シアン

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程よい字数がわからない今日この頃
とりあえずさくっと読みきれるようなものを意識してます。
何よりこれの利点は更新が早いという……
あくまでも不定期更新なのでry
え? それなら長くしろ?
更新頑張ります!


入園式と暴走するギル様

『新入生の入場です盛大な拍手でお迎えください』

 

「恭介ぇぇええ! こっちだこっち! こっちを向くのだぁああああ!」

 

「お、お父さん! 席をお立ちになられては……」

 

「見るがいい、あそこにいるのが我の息子だ!」

 

「わかりました! わかりましたから!」

 

恭介くんの幼稚園の入園式においてもギルガメッシュは全くぶれなかった。

 

大声をあげ、家庭用ビデオとカメラを手に恭介へとアピールする。

 

そんなギルガメッシュを見て恭介は嬉しそうに、けれども少し呆れたような表情をした。

 

「ぎーる! しー!」

 

自分の口の前で指を立てる恭介。

 

「仕方あるまい。王たるもの寛大でなければな。良い、良い。他の者も自らの子を愛でる機会をやろう」

 

うむうむと頷きながら席に座るギルガメッシュ。

彼は二度と嫌われたくはないのだ。

まあ、嫌われてなどいなかったのだが……

 

『年長さんのバラ組のみんなによる歓迎の歌です』

 

雛壇にぞろぞろと児童がのぼり、先生の式で歌い出す。

 

「うむ! 中々に力強い声ではないか。 やはり児童は元気がなくてはな!恭介の歓迎にはどうにも華はしないが、まぁ、それもよい、許そうぞ」

 

「お、お静かにお願いします!」

 

「む? 許せ、雑種」

 

すんなりと聞き入れ撮影に集中するギルガメッシュ。

過度に親バカな父親であると回りには認識されつつあるのも露知らず、ギルガメッシュは楽しそうである。

 

「恭介の勇姿、一秒たりとも撮り逃すものか!」

 

「お座りください!」

 

「許せ」

 

聞き入れはするが、長続きはしないようだ。

そのまま事あるごとに暴走一歩手前までいくギルガメッシュを先生がたしなめながら入園式は終わるのだった。

 

「さわぐの、めっ!」

 

「善処しようではないか。しかし、恭介の児童服もなかなかに良いものであるな」

 

パシャリとその姿をカメラへと収めるギルガメッシュ。

恭介の言葉が届いているのかは怪しいところである。

 

「むー……」

 

不満そうに声を上げながらも恭介は半分ほど諦めているようだった。

このギルガメッシュの行動が後の彼の人格形成に大きく関わっていくのだろう。

 

「ふははは、小さきはうちは良く遊び、交友の輪を広げるが良い。狭き家にこもっていては見えぬものも山ほどと外界にはあるのでな! もっとも、恭介はすでに千里先を見渡すほどの広い視野を持っているので見えぬものはそうはありはしないか!? 必要ないかもしれんな! ふーっはっはっは!」

 

高笑いをするギルガメッシュはどこまでも子煩悩であった。

彼の頭の8割は恭介のことで埋まっていると言っても過言ではない。

 

「しかし、まて。恭介が幼稚園に通うということは我と共にいる時間が減るということではないか……? い、いかん! それはいかんぞ、恭介ぇぇええええええ!? 我といるだけでは不服と申すか!? 何か至らぬところがあったか!?」

 

「えーっ!?」

 

自らが他者との交流も必要と判断し、幼稚園への入園を決定したにも関わらず、詰め寄るギルガメッシュに恭介は戸惑いの声を上げるのだった。

 




今日から恭介は幼稚園へと通うことになるわけだな。
もし道に迷ったらどうしようか!?
いや、我がお迎えバスの場所まで送り迎えしていたか……
だが、園内でいじめなどがあったらどうする!?
よし、使い魔を300体ほど周辺に置いておくとしよう。
ふははは! 恭介をいじめるものなどがおれば二度と朝日は迎えられなくしてやろう。
それだけでは済まさぬぞ、先代先まで呪ってくれるわ! 宝具でな!
だが、恭介に嫌われては元も子もない。
ある程度は容認しようではないか。ある程度はな……
ああ、気が気でない。
どうしようか、文字に起こせば起こすほど不安が積もるでないか!
とりあえず今夜は恭介を抱きしめて眠ることとしよう。
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